れいめい塾
Gazing At " Promised Land "
2003年度 8月第3週
8月18日
佑輔が東京へ戻り、甚ちゃんも今日から夏期講習の後半戦がスタートする。たぶん越知や谷や臼井などの社会人たちも盆明けで仕事を始めているはず・・・。俺はいつものように塾に篭城している。
今日から大西君(立命館研究員)が駐屯する予定。午後7時から授業開始、でも大西君のことだから午後8時頃にスタートだろうな。
中3は今日から県下の私立高校の英語と数学に入る。なんとか夏の調練で入試問題に対応できる足腰は鍛えたとの自負がある。まずは海星高校から、当然のごとく二次関数が出題されているが、昨日デンちゃんが持参してきた問題に比べれば雲泥の差。それ以外の問題も組み易い問題、出席者の全員が合格点を叩く。
8月19日
村瀬が横浜へともどる。気にかかったことはやはり就職、なぜだろう。大学受験で今いち村瀬にやり残したことがあるからか・・・村瀬の問題ではない、俺の問題だ。
8月20日
突如、阪神タイガースの覆面を纏ったレスラー乱入! 阿鼻叫喚のなかで授業が始まる。
8月21日
克典登場、「先生、メール読んでもらいましたか」「ごめん・・・」「やっぱり・・・村瀬ジュニアのことでね」 村瀬ジュニアとは克典の同級生、村瀬加代の弟としての呼称だろう。「先生のダイアリー読みまして、さっそく声をかけてみたんですよ。まあ、僕がやってることは呼び屋ですから直接的にはレコード業界とはタッチしないんですけど、行き来はありますから」「そりゃありがたい。で」「バイトくらいなら快く受け入れるよって、だからジュニアと連絡を取る必要があるんですよ」 テニスサークルでまったりとした時間を過ごしている村瀬の身辺がこれで一挙に濃密な時間へと変わっていく。村瀬、至急アンタのメールを教えるように。克典のメールを以下に・・・。
先生、ご無沙汰しています、克典です。早速日記を見て、メールなんぞを書いてみました。え〜村瀬Jr.はレコード会社志望ですかー。僕の周りにも、その夢を抱いて、玉砕した奴が多いですね(汗)。かなりの難関ですね。越知先輩もおっしゃるとおり、音楽好きな奴なんて腐る程いますから、動機もそれじゃお寒い限り。あと、選考基準がかなり曖昧だというのは、よく聞くんですよねー。カワイイから、とか、着てる服のセンスがいいから、とかは日常茶飯事で、まぁ酷いものらしいですよ。業務内容はさらに最悪という話もちらほら。。。それが嫌でメジャー・レーベルをやめて、自分でレーベルを始める人も多いです。
結局、レコード会社に入って、何をやりたいのか、ということですよね。聞く限りでは“クリエイティブな仕事ではなさそうだ”ということです。そういう想定のもと、レコード会社を志望しているのであれば、激しく見当違いなので(笑)、辞めたほうがイイのでは…と思うんですよねぇ。まぁ“メジャー・レーベルでもともと働いていて、今はヤメちゃって、自分でレーベルを始めた人”と、“インディ・レーベルで今現在働いている人”と、レコード会社じゃないですけど、“音楽機器メーカーのイオニアで働いている人”は知り合いの、さらにまた知り合いのつてでいますんで、会って話を聞くのが一番イイのではないかと思います。横浜市立でしたよね?ジュニアは。それだったら結構近いと思いますんで、連絡をくれればセッティングしますよ。それ以前に、少し話してみたいですし。高校時代のジュニアしか知りませんからね…(笑)。
8月22日
克典は東京から連れてきた友人と大津にある美富士食堂へ。テレビで紹介されたとかいうその食堂、量がハンパではないそうな。場所は滋賀県有数の進学校・膳所高校の近所とか。今度、膳所の面々を教えているデンちゃんにでも聞いてみよう。
美富士食堂で二人の大学生が頼んだのはカツどんと焼きそば。各々がではなく二人でカツどんと焼きそば。焼きそば一人分が麺4人分だとか、なんとかカツどんはたいらげ、食べ残した大量の焼きそばをパックに入れてもらって俺のお土産となる。味は・・・よお分からん、レンジであっためたものの、よお分からん。克典は明日と明後日、結婚式の連荘だとかで早く帰宅。国籍不明の焼きそばと遭遇したのは俺一人、結局俺の食べ残しは塾の冷蔵庫のかなりの場所を取って鎮座している。
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