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Gazing At " Promised Land "

2003年度 7月第三週


7月14日

突如、大西君が姿を見せる。前日にBBSに近況を書き込んできたのが前振りやったんかいな。「どないしたん!」「実は今夜鳥羽で根付の西日本の会議がありましてね。今から行くんですけど先生と話したくって」

さすが立命館の職員?いろんな情報をくれる。立命館は大学・大学院で現在の4万人から5万人へとパイを増やすために来春、理工学部とは別に情報理工学部を新設。また数年後には医学部の新設が決定。これで名実ともに総合大学へと脱皮する。「先生、今日は響平の顔も見たかったから来たんやけど、響平の志望してる関西学院もさ、やっと重い腰を上げて改革に着手したんや。それでね、手始めとして来春から定員を増やすらしいよ」「となると関西学院はねらい目?」「メチャクチャねらい目、まああんだけの実績のある大学やから、定員増えても偏差値落とさへんかもしれへんけど・・・それでも来春はチャンスですよ」

次々と大西君に挨拶に来る。高1に生物を教えていたあすかちゃん、高2に古典を教えていた大森・兄、さらに浪人の允。そして高3の寺沢、拓也、大森・弟。「おまえら、ちゃんと勉強やってんのか!」 允が言う。「大西先輩、古典が読めないんですよ。1行目は読めるんですけど2行目になると・・・」「そいで3行目あたりから“あやし”になるんやな」「そうっす、“あやし”ばっかです」「ハハハ、允、じゃあ近いうちに古典の読書会をしようや」「お願いします」「俺さ、今から鳥羽のホテルに行ってすぐ戻って来るからさ、遅くてもよかったらちょっとやろや」  

午後9時過ぎに鳥羽に向かうものの、戻ってこれるかな?と問えば森下、微笑みながらクビを振る。俺もまた同意見、せっかくの大西君の来訪、甚ちゃんに知らせようかとも考えたが、なにしろ教室長、リスクが大きい。結局、大西君が戻ってこないことを前提として飲み始める。それも朝方までだ

果たして行く価値がある高校はあるのか・・・それが主題だったように思う。
ウチの娘たちの通知表が翌日に返却されることになっていた。れいは津高志望、内申は35以上欲しい。めいは津東だった。やはり35は欲しかった。もしなかったら・・・。2学期がきつくなる。内申確保の勉強を中心にすれば、困ったことに実力はつかない。明日、内申が崩れたら・・・別に高校へ行かなくてもいいんじゃないか・・・そう思った。そのことを森下に言った。「アメリカに留学してる間にそんなこと考えたこことあったかな。今の日本の高校生見てて無理して行くほどのとこじゃないと思う」 反論があると思いきや、この返答。たぶん森下、内申の悪い娘を持つ親の切なさにほだされたんだろう。

7月15日

れいの内申35、めいの内申32・・・。これで今年の夏は俺の人生にとっても「過酷な」という形容詞を冠することになる。

「昨夜はすいませんでした、向こうでつかまっちゃって・・・」と、午後5時頃に大西君登場。「帰りに坂口苑に寄ったら、塾の先生とこに行くんやろって言ってメロンもらったんで奥さんに渡しときましたよ」 大西君は坂口苑の三娘、せっちゃんと今秋結婚の予定。「そりゃご丁寧に。昨日は俺も森下も、大西君が帰って来るなんて期待してへんかったから二人で久しぶりにゆっくり飲んだよ」「ところで今日は高3来ますかね、来るようなら昨夜するはずだった授業でも」 俺はさっそく寺沢と大森の高3文系に連絡。ついでに高1の愛にも連絡し、文系志望者は自由参加と伝えた。

ほぼ半年ぶりの大西君の授業が始まった。まずは高1、古典のオリエンテーション。続けて高3文系古典、最後に高3現代文読解の三連打。

今夜こそはと森下が甚ちゃんにメール。

深夜1時、大西君に甚ちゃん、森下に舞を加えて飲み始める。今夜はとことん行きそうな気配だ。

7月17日

新潟への旅行以来、左ひざに違和感を感じていた。それが昂じて昨日なんて3階まで上がれない。階段を一歩ずつ、踊り場では息を整えて覚悟を決める。最近太ったことが恐怖心をあおる。
そんな違和感が引いたと思ったらすかさず、右肩に鈍い痛みが住みつきやみそうもない。昨夜来、痛みで熟睡できぬまま今日を迎える。
結局は痛みに耐えかね、上野征希にSOS! 救急車とまでは言わないが、すかさず姿を見せベッドの上で治療が始まる。教室のなかは夏休みの宿題に勤しむ中1でいっぱい、好奇の視線が突き刺さる。
治療を終えた征希、「べつに右肩は大したことないですよ。それよりは去年、五十肩をしでかした左肩。こっちのほうがまだまだやっかいやな。右肩はね、治療方法は簡単なんすよ。ワープロをしばらくほっとく! これで1週間もすれば治るでしょ」
そうは言っても夏季講習直前・・・打たないわけにはいかない!

7月18日

征希に診てもらってしばらくは収まっていた痛みがやおらもたげる。火曜日に育伸社の試験作成ソフトが届き、なれる意味で練習。そして今日はキビシステムのハードを交換、IBMのノートパソコンになれるために練習。さらに小6・中2・中3・高1・高2合同の歴史年表の問題を中2の曜子が製作。これをワープロに叩いているうちに鈍い痛みが首から背中、頭を左に傾けると右ひじにも痛みが飛び火する。
とにかく痺れの下克上、身体の至るところで勃発。

疲れ果てて帰ろうとする午前0時30分、怜美から英語の授業のリクエスト。ブーちゃん混ぜて英文読解やって午前1時30分に家に帰り遅い夕食。再び塾に戻り、大森・弟を家まで送ってゆく。そして午前3時に塾に戻り、再び曜子の作ってくれた歴史年表を叩く。

7月19日

娘たちの最後のソフトボールの試合を見る。
中3のメンバー、春先まで5名。中2は1名、中1はいない・・・そんなクラブだった。何度も廃部の噂が飛び交った。僥倖ともいえる中3からの入部者、突然3名も。これで計9名、やっと試合ができるようになった。
この2年間、このチームが7回までもったことはない。ほとんどが3回コールド。バッターボックスに入るのは一度だけ、ランナーが一塁に出るとすかさず盗塁。あわてて二塁に投げると決まって後逸。ランナーは三塁を回って本塁へ・・・というのがお決まりのパターンだった。いつしか、ランナーが盗塁しようともボールは決まってピッチャーに戻されるようになった。それが無難、貧困な守備陣を背負ってはそれが最上の策だった。盗塁し放題、そしてランナーをためたところでヒット!全ての走者が生還。打者一巡は珍しいことではなく、3回までで決まって勝負はついた。

今日くらい神様、少しは微笑んであげてよ・・・そんな気分で車を走らせた。
ところが中2が姿を見せないという失態? 中3の最後の試合、メンバー足らずに相手チームから1名を借りることに・・・これで試合開始以前に負けが決定。たぶん神様、笑い方すら忘れちまったんだろう。

対久居中戦、トップバッターがバンド! サードは娘のめい。ダッシュが鈍い、キャッチャーが取って送球するがセーフ。めいはサウスポーなのにサード、さらに膝が滅法硬いときている。本来は外野。しかし生え抜きの5名で守備の要を支えている。ピッチャー・キャッチャー・サード・ファースト、そしてショートは娘のれいだが、選択枝に向き不向きは言ってられないんだろう。そしていつものランナーの掻き回し、盗塁のし放題。しかしボールは常にピッチャーに戻される。ここで押さえればそこそこ試合になるところだが、いつものようにボールが内野を抜ける。結局、1回だけで11得点。そこにはいつもの久居東中の姿があった。

二戦目は久居中を制して県大会出場を決めた三雲中。依然として中2の姿はない。久居中戦同様に1名メンバーを借りてのスタート。ところが東のピッチャーが踏ん張る。なんとか1点に押さえて初回を終了。その裏、県大会出場を決めている三雲中、余裕からか二番手ピッチャーを繰り出したのが幸いしたか、フォアボールで出塁。あげく塁上を埋める初の展開となる。そしてバッターは5番のれい。一塁には4番バッターのめいがいる。そして三塁上へゴロ、れいは右投げ左打ち、つまりはつまった当たり。一塁ランナーが二塁でアウトになる間に三塁ランナー生還! 待望の、この2年間で初の得点が入る。ところが6番からの後続、今春からのビギナー。結局は一点止まりで1回を終了。
以後2回と3回を三雲中、3名だけ出場したレギュラーが本来の力を発揮、歴然と力の差を見せつける。特に蔭山という11番の力が抜きん出ている。三雲中の応援に来た観客から彼女が東海大会でホームランを打ったと知らされる。ところが粘る東、得点は許すものの大量点には結びつかない。三雲中のレギュラー3名だけでは打線が繋がらないのだ。そして初の4回へ突入、このあたりから東の守備陣が大健闘。危うい捕球ながらも着実にアウトを取っていく。

東の中3にとっては勝負は決まっているとはいえ中学最後の試合。その最後の試合でやっと5回まで試合をさせてもらった。神様、ほんの少しやけど唇緩めよった。

ところで11番の蔭山・・・名前を聞いて思い出した。3年前の中3に蔭山って女の子がいたっけ・・・。講師の岡田さんが家庭教師をしていた子だった。ウチの夏季講習に岡田さんの紹介で密航。大学進学なら松阪、ソフトボールなら三重高で悩んだあげく三重高に進学した。

試合終了後、俺は11番に近寄った。「おまえ、静香の妹か?」「はい」「俺さ、昔にオマエさんの姉ちゃんを教えてさ・・・」「知ってますよ」 日焼けした11番、白い歯を見せた。


今日、れいとめいは塾を休んだ。明日から入試の趨勢を決める夏季講習が始まる。

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