れいめい塾
Gazing
At " Promised Land "
2003年度 6月第五週
6月30日
奥さんともども中山洋子先生のお宅へ挨拶に伺う。
ドアを開けた洋子先生、引越しの準備におおわらわ?疲れてみえるようだ。それでも「先生、車替えたんですか?」と家の前でエンジンかけっぱなしの白の車(車オンチの俺に車種は分からない)を見やりながら俺にボディブロー。「ああ、代車です」「代車? またぶつけたんですか?」「いえいえ、今回は珍しくもウチの車がぶつけられたんですよ」と奥さん加勢。「そりゃ珍しい」「まあ、ウチの娘にぶつけられたことを言ったら車をじっと見て『どこがぶつけられたんか分からん』って言ってましたよ」と俺。「そういえば先生、最近は奈良まで出かけて奥様と歩いてらっしゃるんでしょ?」と洋子先生、再びボディブローを繰り出す。「まあ・・・」と俺の勢いが萎えると奥さん、「奈良まで行っても名所や旧跡って点在してるから、歩く歩くって言ってもそれほど歩いてないんですよ」「ウチの亭主も言ってましたよ、『歩くんやったらわざわざ奈良にまで行かんでもこの辺りで十分やのにな』って」
洋子先生のご亭主は桜ヶ丘から三重交通の本社がある三重会館まで毎日歩いている。雨の日はさすがにと思いきや、これもまた自転車なのだ。たまにご夫婦でドライブしても、片田団地や久居高校あたりで車を降りて『ちょっと会社へ行ってくるよ』と言っては、そこから三重会館まで歩いていくそうな・・・怪人やな。
「歩くだけならいいんですけど、奈良まで来たんやから天理ラーメンが食べたい!なんて言って食べるでしょ。これだったら二人旅じゃなくて太り旅ですよ」と奥さん。「智博は引越しで帰って来るんですか?」と劣勢挽回を図る俺。「金曜日に帰ってきますよ。お父さんが今まで過ごした家との別れを目に焼き付け、そして新しい家との出会いも目に焼き付けておけって電話で言ってましたわ。でも・・・あの子が帰って来ると大学の卒業のことを聞くか聞くまいか悩んでしまって・・・」
金曜日か・・・金曜日から土曜日にかけて新潟目指して中山道を走る。10時間ほどのドライブになるだろう。残念だが金曜日、智博とは飲めないな。しかしウチの塾で前人未到の大学8年生に足を踏み入れた智博、親御さんにしてみれば苦痛の種? しかし斉藤太郎や鈴木克典と同様にウチの塾の名パイプレーヤーではある。大学を4年で卒業しようが8年居座ろうが大勢に影響はない、あ奴のキャラを持ってすれば4年のギャップなんぞしれてる。
河合塾のセンター試験対策模擬問題集(通称黒本)が本屋の店頭に並ぶ。さっそく購入、順次高3に英語をさせていく。まずは第1回・・・菊山が194点、寺沢は117点、そして今日は響平。ボーンヘッドを2問犯しながらも167点、偏差値では64程度か。そしてブーチャン、76点・・・まだまだである。
久居中の期末試験が始まる。中1当初からウチにいる勝田はともかく、途中から密航してきた岡と五十嵐も試験前日や試験日当日には昼過ぎには違和感なく塾の光景におさまっている。
五十嵐に「どやった?」と尋ねる。「数学が時間なかった・・・」 岡にも尋ねる。「まあ、なんとか・・・」 まだまだ400を狙うには準備が足らない。しかし試験前1週間から勉強する癖は定着したようだ。
今年の中2もまた女の子たちの威勢、やたらいい。男の存在は薄い。この久居中の3人あたりでいかつい点数を取ってほしいのだが・・・。
あすかの高1(津高)と高2(松阪高)の生物、大森の高2の古典の授業が中止。期末試験真っ最中の松阪高校の中止は頷けるものの、津高の面々は7月3日に実力試験があるからだという。実力試験があるたびに授業を中断していたら計画通りに進めない。実力試験は今の実力を出せばいい。いつまで中学生気分でいるつもりや。
塚崎が研修病院を決めるのに苦慮している。塚崎は刈谷出身、ゆえに地元の愛知か三重かで心が揺れ動いている。入塾希望者の面倒を見ながら塚崎と話す。「ウチのBBSでSOS出してたよな」「ええ、高橋先輩なら何かアドバイスを頂けるかなと思って」「でもさ、ウチの医学部の講師のなかで5年の今の段階から研修病院の心配してるなんて珍しいタイプだって。研修病院なんて国家試験間際のえいやあ!勝負やったで」「やっぱ周りに影響されますよね、僕の周りはみんな動いてますから」「なんや就職試験と同じやな。まあ、早いに越したことはないし・・・そのうち救援部隊がやって来るやろ」
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