此処にみえるお客さんは実に不思議。
日によってノリとか笑いとか食い付きとかのリアクションが全然ちがう。滅茶苦茶ウケる時もあれば、重たくてなかなか笑って貰えへん時もある。今日はどうやら後者の方やった。
全体的に笑いは少な目、反応はやや重たい。
まずのっけに、「ゑちご亭独楽酢」さんの初高座から。
独楽酢さんは今年の1月の寝床の会の時に入会希望があって現在見習い中(準会員扱い)の身。試し高座は付け焼刃的な2月のサウスでの「転失気」でこれはまだ落語と言うには程遠かった。本格的な最初の高座となる今回の「つる」はそれでも予定外のエントリーということで、開演2時より少し前の1時50分からスタート。会場もまで落ち着いておらず、独楽酢さんも緊張の高座であったから、評価は次回の時にするね。
衆朝さんは「つる」の演題から急遽「平林」に変更、そこらのマクラもまずハマって会場の雰囲気は柔らかいものに。衆朝さんの味がよくでた高座やった。
ワタシの「ちりとてちん」は広島での大爆笑から勢いのついた得意ネタでの大熱演…と行きたいところやったけど、最初に書いたとおり非常に大人し目のリアクション。それでもワタシ的には出来もそう悪くなく、かなりお客さんにはウケたように思っていたが、降りてきてから玄やんが「いつもの栄歌さんにしては笑いが少なかったですね」と云った。そういえばそうやったのかな…。まあ、ワタシ的には満足なんやけどネ。
玄やんのネタはメンバー全員が初めて聴く噺。下座では横で衆朝さんがゲラゲラ笑うし、ワタシ的にも結構面白いかな…と思ったが、お客さんの反応はイマイチ。今回の会場の反応はちょっと厳しいかな。
会長の「五貫裁き」。ワタシは控え室に引っ込んでいたので前半は聞いてなかったが、後半会場は結構エエ雰囲気で笑って頂いていたような様子。でも会長は降りてきて不満やったみたい。これはまた後でDVDが出たら見させて貰うて再評価させて貰おうと思う。
大喜利は時間押しでちょっとメニュー変更。いつも以上でも以下でもなく、ソツなくこなせたのではないやろうか。
「開口一番(つる)」ゑちご亭独楽酢/「平林」にうぎに家衆朝/「ちりとてちん」南遊亭栄歌/「トクさん、トメさん」隣乃玄張/「五貫裁き」切磋亭琢磨/〜大喜利〜(相撲の決まり手、秋の味覚の一〜十)
No.353 2006年11月17日 (金) 15時58分
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