最後の落語会を終えた4人は、虎や志夫人のご実家に厚かましくも泊まらせて貰うた。
ご両親と奥様が気さくに出迎えて下さって、リビングから浴室、二階の間も全部我々に提供して下さった。奥様やご両親は台所の横のダイニングに布団を敷いて休んではった。恐縮っ!!
で、リビングにはご馳走がズラーっと並んで、次から次へとお酒が出てくる。飲めないワタシも久しぶりに酔っ払って、最後の夜は大いに盛り上がった。
艶笑さんは飲めば飲むほど饒舌になりついには独断場。珍歌さんは時々しょうもないことを云いながら間に入ってくる。ワタシはそれにツッコミを入れ、酔書さんと虎や志さんが横で笑っているという絵面。あまりにワタシに出鼻をくじかれ続けた珍歌さんがイジケて目を開けたまま寝てしもた。その無様な寝顔にまたみんな笑ったり写メを撮ったり。本当に楽しかった。このまま朝を迎えてしまうのではないかというくらいにみんな笑うた。
でもさすがに2日間の疲れでみんな次第に無口になり、やがて2階に上がって寝ることにした。2階に上がってもひとしきり布団の中で語り合った。
翌日、美味しい朝ごはんをご馳走になり、お世話になった川之江を後にすることにした。酔書さんはJRで、ワタシと珍歌さんと艶笑さんは大阪行きの高速バスに乗ることになった。電話では当日予約は出来へんとのコトで、とにかく高速道路の入り口のバス停まで送って貰う事にした。
バス停で待っている間に「もし3人のウチ2人しか乗れへんかったら、どないする?」と云う話になった。半ば冗談で言い出したのやけど、途端にみんな無口になった。やはり新幹線とバスとでは運賃も全然違うし、1人で寂しく電車で帰るのは辛いわな〜。そうこうしているウチに高速バスがやってきた。3人が荷物を積み込もうとしていると、高速バスの運ちゃんは言うた。「ほぼ満席であと2人しか乗れませんよ。」
…冗談で言うてるコトがホンマになった。しばらくみんな無口で顔を見合わせてから、誰も乗らないコトにしてバスを見送った。
次に「レンタカーで大阪まで交代で運転して帰ろう」と言うことになった。虎や志さんのお弟子さんの鵜飼さんが隣の街まで高速道路を飛ばしながら、虎や志さんが実家に電話をしてくれた。「○○市付近のレンタカー屋さんの電話番号を教えて。」電話で値段を聞くと大阪乗り捨てはべらぼうに高い。また実家に電話。「別のレンタカー屋さんの番号を教えて」しばらくこのやり取り。ご実家には本当にご迷惑を掛け通しでした。
結局、値段が高いか乗り捨ては出来へんかで、レンタカー作戦も諦めて3人揃うて電車で帰ることにした。最初からこないしてたら良かったのに。虎や志さん達は駅の中まで見送りに来てくれて、本当に最後の最後までお世話になりました。
列車に乗り込むと何と酔書さんが座ってはった。
結局最初の4人に戻り、4人向かい合わせで昨日の続きで語らいあった。岡山の駅でみんなでで記念撮影。酔書さんと別れ、新大阪でそのまま東京に向かう珍歌さんと別れ、艶笑さんとカレーを食べてからお別れをした。
本当に楽しい落語ツアーやった。また来年、新居浜で会おうねっ!
No.291 2005年08月15日 (月) 07時36分
|