No.191〜No.210

打ち出し太鼓
落語会を迎えるたびに必ず血が滾る。
終えたあと、満足感、反省(?)、そして次への熱き思いがある。
そんな栄歌の独り言、裏話などをおもしろくお伝え出来たらエエなあと思います。


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 染丸道場夏のおさらい会        
染丸師匠のHPに「染丸道場夏のおさらい会」の案内があった。
どんなんやろう?と読んでみたら「寄席囃子や端唄俗曲を勉強している皆さんのおさらい会」とあった。
三味線はあんまり詳しくないしなぁ…と何気なく読んでいたら、「鳴物もにぎやかに披露」とか「笑福亭たま君が『質屋芝居』をネタ下ろしします」という言葉が脳溝にグッサリと突き刺さった。そして「入場料は無料」の言葉に『もう行くっきゃないやろ』と、こうなるわなぁ。

張り切りすぎて会場に1時間以上も早く到着してしもた。門下生でもないエエ年したおじさんがこんな早うにウロウロしてたらケッタイに思われるかも。。。
あたりを見回したらエエ具合にパチンコ屋さんが目に入った。ちょうどエエ、ちょっと時間を潰したろ。・・・・・時間だけやのうて1万円札も潰されてしもて、ようやく会場入り。

あたりは浴衣を着たお姉さん方や一人だけワタシと同じくらいエエ年したおっさんがやはり絽の着物を着て座ってはる。その間を林家一門のうさぎのマークの入った浴衣姿のプロの噺家さんたちが忙しそうに動き回ってはる。GパンにTシャツのワタシは少し場違いかな…と感じながら、入り口近くの端っこに腰を下ろした。
染丸師匠の挨拶で始まった練習会は、小さな高座の上で染丸師匠のリードでみな1曲ずつ練習してきたお囃子や端唄を披露。聞きなれた出囃子の時は思わず嬉しくなってヒザを叩いてリズムをとってしまう。そしてその高座の横手下では染左さんと染雀さんが太鼓や笛で音を控えめに伴奏してはる。
ワタシはメインの三味線の手元より下座の太鼓や笛の手を食い入るように観察していた。
ひとりだけ違う方向をみているワタシはみんなからは妙に映ったやろなぁ。
普段は御簾や壁の向こうに隠れて演奏してはるお囃子さんの姿をこうしてナマで直接拝見する機会は他では得られることは無く、そう言う意味では今回の「おさらい会」は本当にワタシにとっては勉強になった。
笑福亭たまさんの「質屋芝居」も無料でナマで見られたし、収穫多き大阪ツアーやった!

1万円札の時間潰しさえなかったら・・・・・
No.210   2004年08月08日 (日) 20時03分


 第89回 寝床の会 8/7(土)        
温泉病院落語会のアト、大急ぎで敬和公民館に大移動。
結構キビシイ状況の中でのスケジュール。大急ぎで会場設営などの準備と打ち合わせをせなアカン。
ところがハプニング続出。
まず欠多利さんが名簿を忘れた。次回の案内の都合があるからと取りに帰った。・・・津から伊勢までやで!?片道5〜60kmくらいはあるのンとちゃう?「まあ間に合うでしょ」とさらりと帰ってしまった。そら会には間に合うかもな。せやけど準備と打ち合わせはどないすんの?
会長はビデオのテープを買いに行く、とどっかへ行ってしもた。そんなアホな!一応は会のテープを持ってきたんやて。ケド重ね撮りするのがイヤやからって云うて行ってもうた…会のお金で買うたテープにいったい何を撮って大事にしてんねや。
そしてワタシ。自慢の太鼓がまた押入れに仕舞うていたらシケってしもてベホベホなん。出かけしなに乾燥機をかけてきたから今頃乾いているやろ。まあ家は近くやし、たった15分のロスやから一番罪は軽い!…ってみな50歩100歩か。。。
結局人のエエ衆朝さんだけが会場に直行して準備をしてくれた。太鼓を積み込んで会場に向かう途中衆朝さんからメール。「三味線の沢山さんが突然都合で来られへん。今日はナマお囃子は中止にしてCDにするからCDラジカセを持ってきてほしい」って・・・また引き返し直しや。
引き返してCDラジカセは車に積んだケド、せっかく乗せた太鼓を下ろすのも邪魔くさい!…ってんで結局、一番・二番太鼓と打ち出し太鼓だけナマでやることにした。
さて会の打ち合わせでまたまたわがまま続出。
欠多利さんの遊山船、「吹け川」のテープ(いまどきテープ!?)を流して欲しい。まあこれはOKや。ところが会長の皿屋敷、「すごき」のところは太鼓と銅鑼、「ねとり」のとこはドロドロと笛(能管)をナマで入れてそれにスポット以外の照明をすべて消してくれ、との注文。誰がすんねん、それ。我ら残りの3人だけでは無理やで。照明の方は会場に入らな出来へんし、第一ビデオとデジカメも我々で記録として撮るねやろ。
せやから普段からメンバー不足やっちゅうてんねん。
時間がなくてリハーサルは一度だけ。それもお客さんが入った状態で。。。ワヤや。。。会が始まる前からテンション下がってきたワ。

絶っっ対にコケると思うてたわ、今回だけは。
せやけど何とかなるもんやなあ。終わってみたら結構エエ会やったやん。消灯・点灯も笛・太鼓もそこそこ外せへんかったし、お客さんの反応もよかったし。。。
ここらは長年やって来た息の合う我々四人やねんな〜♪

「遊山船」噴駄理亭欠多利/「日和違い」にうぎに家衆朝/「手水廻し」南遊亭栄歌/「皿屋敷」切磋亭琢磨/大喜利(謎掛け・夏バテ防止数え歌)
No.209   2004年08月08日 (日) 20時01分


 第2回 榊原温泉病院落語会 8/7(土)        
裏が返った温泉病院の落語会。
またこの日は外来日とバッティングしてしまい、今回も遅れて会場入り。
此処の控え室は当直室。お弁当と2本のペットボトルを用意して頂いていて、お車代(て言うか、公演料or出演料)も結構ハズんで下さる。
一応対象は此処の患者さんやけど、ホンマに楽しんで下さるのは此処の職員。
脳梗塞や老人性痴呆の患者さんに代わって大きな声で笑って下さる。(まあ病院やからね、そこは。。。)
前回寄せて貰うた時は身分を隠していたけど、最後に先輩が医者であることをバラしたから、今回はノッケから医者であることをフルに活用して得意のマクラを連発。
せやけどさすがにお馴染みのキャッチフレーズの『専門は循環器つまり心臓で、得意なんはトドメを刺す』は、あとから「…いえ、冗談ですけどネ」のフォロー。
否定するんなら最初から言うなよ、ってか!?
患者さん相手にさすがにブラックユーモアはこっちもビビルわ。
4人が4人とも持ち味を出し切って4様に笑いを頂戴し、是非また来てくださいネ・また呼んで下さいの言葉でお別れをした。
ワタシにとっては此処が初めての病院内での落語会。貴重な体験はまた芸風を広げてくれる。
先輩、これからも仕事に趣味によろしく試練を与えて下さいね。

「小咄」切磋亭琢磨/「大安売り」噴駄理亭欠多利/「目薬」にうぎに家衆朝/「餅屋問答」南遊亭栄歌/大喜利(夏バテ防止数え歌・謎掛け・色作文)
No.208   2004年08月08日 (日) 19時57分


 三歩さん、また壊れたっ!!        
三歩さんとの落語会はホンマに楽しい。
プロやからと言うて肩の張ったところがない。ワタシの友人のやん愚さんや砂九さん達と同期・先輩後輩の間柄やから、ワタシにも心安く話しかけてくれはる。
ところが恐ろしいのがこのアトの打ち上げ。
とにかく飲む飲む。毎度書いているコトやけど、ビール大好きな三歩さんの飲酒量はとても尋常やない。しかも飲んでまだ理性や記憶を保ってくれているのやったらまだマシやけど、この人はホンマ壊れるから始末が悪い。
いつやったか、三歩・三象二人会を名古屋でやったあと砂九さんの家に三歩さんと泊まらせて貰うたことがある。この時は、砂九さんの家も恐ろしかった(この事はまた機会があったら書くからね)ケド、隣に寝てはる三歩さんがホンマ恐ろしかった。奇声は上げるわ、イビキは掻くわ、途中で息は止まるわ(いわゆる睡眠時無呼吸と言うヤツ)、布団の上をぐるぐると回り、頭と足が2〜3回は入れ替わった。その度にワタシは頭や首にラリアットを何回も喰らって生きた心地がせぇへんかった。 
さて、今回も風庵さんのお宅でご馳走になった後泊めて頂く予定となっていた。
「今年は糖尿病になったからビールは控える」とおっしゃってた三歩さんは、やっぱりこの日も正体を無くしてリビングの床に崩れ落ちてしもた。起こしても反応がなく、寝間まで運ぼうとしても重たくて持ち上がらず、そこは薄情な我々のこと、上から掛け布団をかけて板の間に放ったらかしにしておいた。
我々は奥の間に布団を敷いて貰うてゆっくりと高いびきの合唱。
翌朝三歩さんはすがすがしく起きて、我々が寝起きにコーヒーを頂いているのを横目にまた冷蔵庫からビールを取り出してきてはる。ホンマ凄い生命力。
「生き様自体が恐ろしい」と感じることしきり。
『しかしおもろかった!また機会があったらやりたいな』
そう感じたのはワタシだけやなかったハズ…と思う…たぶん……

No.207   2004年08月03日 (火) 02時08分


 第10回 「風庵寄席」 プロ・アマ 古典・新作 7/31(土)        
思い出に残るエエ会というのは結構あるけど、演者のレベル、下座のレベル、お客さんの質・入り、会全体の出来栄え、どれをとっても申し分ない会と言うのはそんなに経験出来るモンやない。我々の会(寝床の会・楽語の会をあわせても)で年1〜2回あるかないかぐらいかしら。
手前味噌ではあるけど、ワタシのやっている『プロ・アマ落語フェス』がそんな会。そして今回の風庵さんでの第10回風庵寄席『プロ・アマ落語』もそんな会やった。
大阪から「落語天狗の会」が参加してくれて下座に落語にと盛り上げてくれた。プロはおなじみ桂三歩さんが一枚加わってくれて、いつもの反則ワザを織り込みながら会場から大爆笑をとってはった。
落語のレベルとしては落語チャンピオン5年連続の実績・千里家圓九氏とこの反則ワザ込みの三歩さんで十分やろ。下座は千里家桜夢クンの太鼓と圓九氏の笛、そして千里家やん愚氏の三味線でハイレベルのお囃子隊が完成。ワタシはやりたがりやから太鼓と笛をちょいちょいとつまみ食い。(二番の締め太鼓・石段の太鼓・圓さんとワタシの出囃子の笛・中入り後の砂切りの笛をやらせて貰うた。)お客さんは9回の歴史を持つ風庵寄席と2回の寝床の会伊賀の陣で鍛え上げた耳を持ついわゆる『通』な方々が50人以上も集まって下さった。
これで盛り上がらへんハズはない。ワタシは非常にハイテンションのままで会を楽しんだ。
自分で下準備から集客、打ち上げの心配までしなければならない『プロアマ』と違うて、とてもリラックスした状態で当日を迎え、自分の落語と下座だけを考えたらエエ。本当に楽しめた今回の落語会。こんなんやったら、またすぐやってもエエなぁ。
お客さんと席亭「きーさん」さえ乗ってきて下さったら、また企画しまひょ♪

「みかん屋」千里家桜夢/「二人癖」千里家圓九/「餅屋問答」南遊亭栄歌/〜仲入り〜/「青い目をした会長さん」桂三歩
No.206   2004年08月03日 (火) 01時30分


 打ち上げ、そして「夢通り」        
会の感想、ちと長くなってしもた。ホンマは各演者の批評なんか書くつもりもなかったんやけど、メンバーからもそう言うニーズというかメッセージを受け取ったので、急遽構想を練り直しました。ちょっと無理して書いたんでぎこちなく失礼な文章になってしもたかも知れへんけどご容赦下さいな。

さて、打ち上げのまたさらに二次会はウワサの『夢通り』。梅田にあるという。終電をあきらめて同行させて貰うた。
初めて行く『夢通り』、ネットや落語天狗のメンバーからは聞いていたケドどんなところやろとワクワクしながらついて行った。
カウンターだけの狭い店、10人も座るとほぼ満席状態。そのカウンターの向こうには落語大学の大先輩「爪田家十巣」さんが居てはった。落語大学の3期生であの桂三枝師匠の2級下の後輩にあたられる。一昨年やったか落語大学創設四十周年記念「喜六会寄席」にお邪魔した時、三枝師匠のネタ「ぼやき酒屋」を演らはったのを覚えている。
カウンターの対側ではやん愚さんとはんな、現役のあんとん達が完全に壊れてしもている。その我々の戯言を十巣さんは本当に嬉しそうに見守ってくれている。エエ先輩や。
落語大学の卒業生は落語を介して縦の繋がり・絆が強い。我ら田舎大学の卒業生にしたらホンマに羨ましい。
みんなと色々と語り合いながら、酒のムチャクチャ弱いワタシが此処だけでビール2杯と酎ハイを4杯ほどおかわりしてしもた。もうフラフラ、みんなカウンターで突っ伏して寝ている。十巣さんも寝てしもた。妙にテンションが上がって興奮しているワタシだけが起きている状態になって朝の始発を迎えた。
アタマが割れるように痛い。吐き気がする。生まれてこのかた朝まで酒を残したコトのないのが自慢(?)やった。「お前らみんなオカシイでぇ〜!」ワタシの中のまっとうな部分が叫ぶ。「いやぁ〜、おもろかった〜!」自分の中のイチビリな部分が反論する。
いつまでも子供の部分を大切に暖めて集まってきている彼らの仲間にほんのチョットだけ入れて貰えたような気がして嬉しかった。

吐き気と戦いながら近鉄特急の始発で帰ってきて、家で体重計に乗ったら2.5kgも増えていた。。。「お前らホンマにオカシイでぇ〜っっ!!」
No.205   2004年07月25日 (日) 23時45分


 落語兄弟舎「真夏の夜の夢」 7/24(土)        
ワッハ上方へ行った時は必ず寄るたこ焼屋さん、そこで今回も腹ごしらえをしてから会場へ向かった。
今日は関大卒業生四人でやる落語会。ホンマはこの日は東京で研究会の出張が入っていたンやけどその予定を蹴って大阪にやってきた。何かお手伝いをしたかった。何でもエエ。準備の手伝いでも、下座でも、受付のモギリでも。何か彼らに一枚加わらせて貰いたかった。
圓九さんの出囃子くらいは、つたない笛やけど吹かせて貰おうかなと、密かにカバンの中に篠笛も忍ばせての会場入りやった。
会場に着いたらみんな舞台袖で出囃子を合わせていた。「みんなどんなネタを演るの?」とワタシが聞いた。「それは言えませんわ」と桜夢クン。「え、何で?どんな出番?」「内緒です」。
なんか自分がすごく場違いな気がした。息苦しくなって会場へ出て椅子へ座っていた。間もなく開場となってさるやん(立の家猿之助クン)が入ってきて隣に座った。「ネタも出番も内緒やて」「そうなんですワ。完全シャットアウト。彼ら4人でやりたいそうですわ。」なるほど、さっきの空気が納得出来た。 
ほな、空間を共有することで彼らにエールを送ろう…そない思うことにした。

桜夢クンが出てきた。会場の空気がメチャクチャ重たい。マクラでの笑いがほとんどない。彼の出来が悪いわけでもないのに何でやろ。周りを見回して納得した。ほとんどが落語関係者。関大落妍現役生、そのOB達、落語天狗のメンバー、その身内…。ほとんどが落語関係者で大先輩も中には居てる。空気がかたいワケや。一番手としては「野ざらし」は重たいかな、と思うた。ソツなくやってるけど、もっと軽い噺の方がよかったかな。たしかにソツはないけど、ただ…唄はヘタやった。。。

初めて聞くやん愚さんの噺。正直言うて技術的には決してそれ程上手くない、これはウワサ通りやった。(誰がそんなウワサを流したンや!?…まあ、せいだい揉めなはれ!)せやけど、めっちゃ面白かった。理屈抜き!硬い会場が一遍に吹き飛んだ。彼の仁が丸々出ていてホンマに愛すべき「青菜」やった。彼「やん愚」というオトコをまた好きになった。ただ笑いのポイントは理想的な「青菜」とはかなりズレたところにあったケド。。。

仲トリの茂やん。何を聞かせてくれるのかと思うてたら、なんと「たちきれ」やて!彼の落語はこれで4席目。どれも綺麗な心地よい落語やった。難しい噺ばかり選んで演っているようや。それだけ彼が皆から要求されていると云うことか。米朝師匠のような隙のない落語を彷彿とさせる語り、そこに加えて彼特有の歌うような軽やかなリズムがあった。聞いていてホンマに心地よかった。ただ地の語りの時にカラダが前後に揺れるのが少し気になった。

トリは圓九氏。以前に聞いた舟弁慶なんかより格段によく仕上がっていた。自分もこのネタを演る関係上、どうしても楽しむと云うより「盗む」「ダメだし」の目で見てしまう。それでもほとんど減点なし。滑舌もよく迫力も満点やった。これだけの顔ぶれの会場からツボではキッチリと笑いを取っていた。あれだけ長い噺を時間を感じさせへん出来栄えやった。茂やんと圓さんはホンマ対照的、ええコンビやと思うた。

4席を振り返ってみると、ネタバランスも芸風もトータルで見てホンマええ会やったんと違うやろか。今回は第1回とのこと、次の楽しみが出来た。

「野ざらし」千里家桜夢/「青菜」千里家やん愚/「たちきれ」関大亭茂八/〜仲入り〜/「舟弁慶」千里家圓九
No.204   2004年07月25日 (日) 23時44分


 「三落会」復活!        
四半世紀ぶりに母校(大学)のキャンパスに降り立った。・・・懐かしい!
二十数年前の自分たちが楽しそうに行き交う。腰を下ろしている。愛を語り合っている。

今日は今年何年かぶりに復活した「三落会」(三重大学落語研究会)のメンバーに会いにいく。一年生が4人、落妍を復活してくれたのだ。その練習会が今日やと言うコトを聞いた。仕事を少し早く抜け出して大学構内の「翠稜会館」に向かった。
あの頃は空き地と畑と駐車場やった広い構内には幾つもの大きな建物が建ち、目的の建物「翠稜会館」を見失ってしもた。「あれ、たしかこのあたりやったと思うたケド。。。」3人くらいタムロしていた若者に尋ねた。
「翠稜会館ってどの建物?」「あ、此処ですけど」
随分と古くなってしもてわからんかったケド、場所は合っていたと言うワケや。
我々が学生のときは真新しい建物やった。ここで昼食をとるのが粋やった。それがこんなに地味になっていたとは。

聞いていた教室に到着。4人と後見人の名古屋小鯱クンが待っていてくれた。軽く自己紹介をしてみんなの心意気を確認してみた。
落語…知らない、 他の倶楽部…掛け持ち、 好きな噺家…誰も知らない、 練習…やっていない。。。
いささか不安になってきた。彼らは何か面白いことをやってみたい、と落妍を作る気になったらしい。漫才と落語の区別もつかない、彼らに我らの培ってきた落妍を託せるのやろか。。。

みんなをメシに誘った。小鯱クンは忙しい様子で、彼らと水入らず。一緒に食べながら色んな話をした。とにかく落語にどんなカタチでも接すること、そこから始めるコトやと思うた。
集まるのが好き。楽しい話が好き。人を笑わせるのが好き。デカイことするのが好き。
彼らと自分らにはいっぱい共通点があるやないの!
何も我らの培ってきた落妍や無うてもエエやない!彼らの新しい落妍を作って貰うたら。
そのためには精一杯出来ることをバックアップしようと思うた。

彼らは絶対にやってくれる。新しい三落会の歴史の始まりや!
No.203   2004年07月25日 (日) 23時43分


 「落語選手権」のDVD        
大分前のコトになって恐縮やけど、選手権の時のDVDが届いたの。去年まではビデオで今年からDVDになった。
何遍も練習をして当日に臨んでも、やはり8割くらいしか実力が出せず仕舞いでワリと振り返るのがツライ。(たぶん皆さんもそうやと思う。)せやからこれまでも必要な時くらいしか出してきて見ぃひんのやけど、今回は大喜利もあったからチラッと見てみたの。
・・・おもろいやん!
もちろん終わった後の「打ち出し太鼓」にも書いたようにワチャワチャしててまとまりはあれへんケド、それでも結構楽しめた。
司会の一豚さんがホンマに天然で、しっかりしているようで全然アカンの。それに対して演者がズッコケたり突っ込んだりしているのがおもろい。当り目さんとワタシが並んで座っていてどっちも突っ込むモンやからかぶったり潰し合ったり、熾烈な戦いを展開している。(…まあ、軍配はワタシかな。。。)
エエかげんな打ち合わせやから展開しえた面白さ、まあコレもありかな、と思うた。
各演者の出来栄えは…画像も綺麗で会場の空気もわからへんから、アラが結構わかる。
みんな上手いと思うて見てたけど欠点があちこちになるねんなぁ、ワタシも含めて。。。通しては見られへんかったけど、そこそこ楽しめた。
エエ記念(思い出)になるワ。
No.202   2004年07月23日 (金) 12時23分


 「笑福亭鶴瓶落語会」いよいよ開演!        
鶴瓶さんが「今日はボクの弟子でも一番落語に目覚めているオトコを連れて参りました。」と紹介した。さてどんな噺家さんが登場する事やら。
トップバッターは「笑福亭銀瓶」。鶴瓶の7番弟子。会場のお客さんは「入場無料」と「鶴瓶」につられて来た方達で、落語に精通した方達はそう多くないと見た。オマケに会場は体育館並のでかさ。どうも笑いがイマイチ付いてこない。確かに喋りはしっかりしてはるねんけど、ネタはおなじみ「手水廻し」。ワタシもよう知ったネタやから正直ちょっと舟を漕いでしもた。それでも「おっ!」と目を見張る様な演出もあってその意味では収穫やった。ごっつぁんです!
次は「笑福亭瓶太」の「青菜」。銀瓶さんと瓶太さんは共に文華さんたちと「はやかぶの会」(昭和63年入門の仲間。63のはやかぶが由来)を開設、特に落語に力を入れてるだけあって、二人とも基本がしっかりしてはる。これもワタシの持ちネタとあって、楽しむコトより「盗む」方に気が入ってしもた。
さてメインディッシュの登場。今日のネタは「子はかすがい」。
人情ネタやで!衆朝さんと二人で「演れるンかいな」と心配していたケド、喋りだしてビックリ!どうしてなかなか。師匠・6代目松鶴を彷彿とさせる喋りで、間も人物描写も堂に入っている。鶴瓶さんはもともと「落語を演らせたら上手い」とは思うてたけど、それは爆笑ネタであってこんな人情モンを演ってのけるとは本当に意外やった。「落語のご」や「スジなし」がやはり実力の肥やしとなったんやな。ときおり目頭がジ〜ンと熱くなって、悔しいけど人情特有の泣き笑いになってしもた。衆朝さんも泣いてしもたと言うてはった。
ホンマにエエ落語会やった!鶴瓶さんも弟子達も本当に落語が上手い!
意外な事実を改めて認識させられた一日やった。

「トーク」鶴瓶 / 「手水廻し」銀瓶 / 「青菜」瓶太 / 「子はかすがい」鶴瓶
No.201   2004年07月16日 (金) 16時28分


 笑福亭鶴瓶落語会 7/11(日)        
伊勢市宇治中之切町(伊勢神宮内宮の近く)の神宮会館で「笑福亭鶴瓶落語会」が開かれた。
入場無料で整理券が配られるこの会は、伊勢神宮崇敬会が主催でハガキで応募した申込者の中から(たしか)600人(?)の人たちが聞きにいけるというイベント。
ワタシは必死こいて家族全員の名前で4枚送ったのに全部ハズレ。衆朝さんやその知人(伊勢市在住)の方たちは1家族で3枚ずつ当選したとか…。やっぱ、地元優先かよっ!?ボヤいていたら、衆朝さんが一枚譲って下さった。ラッキー!!

さて当日、高速道路をぶっ飛ばして、暑い中を40分並んで、ようよう前から3列目のエエ席を衆朝さんと二人で分捕った。
どんな落語会なんやろ?弟子の瓶太と銀瓶を連れて来るとのコト。弟子ってどんな落語しはんのやろ?鶴瓶さんの演題は??
時間になるとまず主催者の挨拶。(←はよ終われっ!)そして、鶴瓶さんが私服で出て来はった。「ナマ鶴瓶やぁっ!!」以前大阪で文枝師匠の会でゲストで出てはったのをナマで見たことあるけど、私服の「ナマ鶴瓶」は初めてや♪
「まずご挨拶を…」と出て来はったけど、喋る喋る…さすがに面白い!「パペポ」や「笑っていいとも」でフリートークを鍛えただけあるわ。横で衆朝さんも高笑い。しかし、この挨拶はいったいいつ終わるンやろ。。。もう延々40分以上も喋ってはるわ。さすがに落語会は何処へいった…と心配になった頃、「さて今日の落語会は…」と本題を切り出した。(会場、ここでも笑い。)「いや、演りまっせ。今日は落語会やから…」
結局トークが終わって下りたのが開演から50分後。あ〜おもろかった。これだけでも十分や♪
No.200   2004年07月16日 (金) 12時19分


 嬉しい宅配便!        
満徳寺寄席で少し落ち込んでいたある日、自宅に宅配便が届いた。差出人は・・・知らんワ、こんな人。
患者さんではなさそう。中元の時期にしてもチト早いし…。
恐々開封してみた。中から書類を入れたような大きな封筒が3つ。小さい封筒がさらに3つ。新手の宗教の勧誘か、はたまた流行りの詐欺まがいの請求書兼明細書か…。
開けてみると三味線の三線譜とMD。福岡の小きぬさんからの贈り物やった。

小きぬさんは、福岡で「九州寄席囃子の会」「小きぬ社中」を結成し、「内浜落語会」にも所属する三味線の名人。九州で行われる落語会の下座はほとんど務められ、大抵の出囃子は譜面を見ずに弾いてしまうプロ顔負けの弾き手なのである。
4月の寝床の会で愛宕山を演る時も羽目モノのことで相談させて貰うたら、手紙で「嬉しい相談をありがとう」とのメッセージを添えて三味線の譜面と曲入りのMDをお送り下さった。「嬉しい相談」やて!普通こんなん書かへんて、ホンマに。。。
そして今回、なんの前触れもなく寄席で使われるほとんどの出囃子・羽目モノの譜面と300曲以上にも及ぶ上方落語出囃子集をMDに編集して下さった。
譜面は小きぬさん自ら編曲(編集?)されたレアものもある。とてつもなく時間と労力とコピー代のかかった贈り物。
今寄席囃子を勉強中のワタシにはバイブルとなるコト間違いない逸品!
小きぬさん、大切に使わせて貰います。本当にありがとう!

・・・あ、小きぬさんってワタシより年上のオッサンですから・・・、残念っ!!
No.199   2004年07月16日 (金) 11時55分


 そして『第16回 萬徳寺寄席』         
当日、不安を一杯抱えての岡崎入りとなった。
この日の客入りは40人くらい?最近、大入りが続いたから、今回はちょっと空席が気になるかなあ…と言った感じ。
無眠さんはしきりに反省している。落語選手権のことで精一杯で、今回は集客やネタ編成であんまりチカラを注がへんかったコトを気にしてはるらしい。
まあ、あんな熾烈な戦いをして「年度最優秀賞」を勝ち取ったンやもん。そらまあ、気が抜けるわなぁ。そこらはお互いサマや。

さていよいよ開演。笑天さんの新ネタ披露は結構ウケがエエ。会場の空気がかなり和んだ。
無眠さんは、先週の選手権のコトをネタにしている。栄歌が優勝した、との話題を自分の苦労話を添えて披露。ホットな話題だけにお客さんの食い付きはエエ。
砂九さんは会費のことをマクラでボヤいた。「わざわ岡崎まで来てなんで出演料をこっちが払わなアカンねん」てな具合。お客さんは大喜び。ネタも短く仕上がって、結構なモタレ(ヒザ)でございました。
さて、トリの栄歌登場。とにかくマクラはウケた。無眠さんの年度最優秀賞を付け足した。「ワタシより無眠さんの方が敵が多く大変やった。せやから優勝した栄歌より年度最優秀の無眠さんの方が実はずっと偉い…と言い忘れたので言うといてくれとのことです」。即興ながらも我ながらエエ持って行き様や。
そして砂九さんのマクラを受けて「出演料のコトをボヤいてはったケド、あれは出演料と考えるから腹が立つねん。『迷惑料』と考えたらエエ。お客さんに迷惑をかけてヘタな落語を聴いて貰うてんねんから。ワタシが2千円なら無駄に騒がしい砂九さんは6千円くらい払わなアカン」とまた即興ネタがヒット!
前半の切れはネタに入ってから次第に鈍くなり、結構フラフラしながらようようサゲまで辿り着いた。

アンケートには「さすがです」「上手かった」なんてことも書いてあったけど、その実このネタをよう知ってくれてはる人は何て危なっかしい落語やったんや…と気付かはったコトやろう。
せっかく無眠さんが与えてくれたチャンスやったのに、見事玉砕した「萬徳寺寄席」でした。

「生徒の作文」若鯱亭夢輔/「樟脳玉」気まま家のんき/「午後の保健室」若鯱亭笑天/「ちりとてちん」無眠/〜仲入り〜「色事根問」浪漫亭砂九/「質屋蔵」南遊亭栄歌
No.198   2004年07月13日 (火) 02時05分


 危うしっ!第16回 萬徳寺寄席 6/27(日)        
ホンマ言い訳になってしまうケド、落語選手権が終わった次の日、恐怖の当直やったワケよね。ほとんどオールナイトで翌日フラフラになりながら初診・救急当番と続いたのよね。(註:日記「栄歌のひとりごと」参照)
それだけでもこの年には堪えるのに、その晩に心筋梗塞が入ったのよね。残りの部下2人が酔っぱらっていたので、ワタシが主治医になったのよね。
結局2晩ともほとんど完徹状態で、正気に戻ったのが…あ、この場合「落語のサイド」から見た『正気』ね。職場サイドからみたら『狂気』かも知れへん…正気に戻ったのが木曜日やったワケよね。

今回のワタシの出し物は「質屋蔵」。
「質屋蔵」というネタはご存じ?45分から50分ある大ネタなの。
本来なら2〜3週間前から仕込んどかな間に合わんくらいなの。先週まで選手権のコトで頭がイッパイやったでしょ!?せやから、エラ慌てなワケよ。
ネタ繰りしてみたら、結構つかえる。噛むし出て来ぃひんしリズムはバラバラ。
無眠さんは「今回は栄歌さんの質屋蔵がメインです」てなプレッシャーを掛けてくるし、お客さんは「今年度も優勝した実力者」と期待一杯に聴いて下さるやろうし。
金曜日も半休取って3日間とにかくみっちり仕込んだけど、果たしてどうなることやら。
ああ、ある意味当直よりキツイわ、これ。。。
No.197   2004年07月13日 (火) 01時23分


 もう一つの「プロ・アマ落語」:『第10回風庵寄席』        
大山田村の風庵・小川さん(きーさん)から刷り上がったチラシが届いた。
とてもステキな出来具合!
見たい?見たい方は → http://www.ztv.ne.jp/eika/fuan_p&a.jpg

今年は秋の『プロ・アマ落語フェスティバルin三重』はお休み。
その代わりにイベントスペース「風庵」で桂三歩さんや第1回からずっと一緒にやっている千里家圓九さんたちと、プロ・アマ落語をやることにした。
秋の恒例の『プロ・アマ…』は、会場取りから演者交渉、チラシ・パンフレットの作成、当日のスタッフ集め、チケット販売・宣伝、当日の進行・受け付け業務、下座の確保、出納の管理、打ち上げ会場の確保…、本当に一人ではとても抱え切れへんくらいの作業がある。
毎年肺炎になったり、過労で寝込んだり。まあ好きなことして身体壊してるンやから半分は本望なんやけどネ。

今回の会は本当に鼻歌モン。メンバー集めと下座の心配をしていれば、あとは集客から会計、打ち上げまでなぁんにも考えへんでもきーさんがやってくれる。
プロへのギャラも赤になろうが、少なかろうがこっちの知ったこっちゃない。
楽しいこと演るだけ演って、あとは酒を飲んで騒いでいたらエエねんから。

今年の助っ人は「落語天狗の会」から千里家桜夢クン。落語1席と下座の太鼓を担当してくれる。あと三味線として三歩さんの同期の「千里家やん愚」さんが来てくれる。
桜夢クンの太鼓は天下一品、過去5回連続社会人落語チャンピオンの圓九さんと現在3回連続チャンピオンの栄歌、そしてプロの三歩さんのメンバーで構成されるこの第10回風庵寄席、近くの方でなくてもご覧になられて損はないと思うヨ。

と き:平成16年7月31日(土)午後6時開場、6時半開演
ところ:イベントスペース『風庵』
    三重県大山田村下阿波333
木戸銭:前売り1,300円、当日1,500円 (高校生以下半額)
「みかん屋」千里家桜夢/「餅屋問答」南遊亭栄歌/「二人癖」千里家圓九/「お楽しみ」桂三歩 
お囃子:三味線−千里家やん愚、笛−千里家圓九・南遊亭栄歌、太鼓−千里家桜夢

問い合わせ先…0595-48-0311(風庵・小川)
Eメール:ki-@ict.ne.jp
HP:http://www.h3.dion.ne.jp/~hu-an/
No.196   2004年07月13日 (火) 00時01分


 審査結果発表、そしてエピローグ        
いよいよ審査結果発表の瞬間。染丸審査委員長から感想が述べられる。
今回の無眠さんの出来が如何によかったかが説明された。最終的にはえいっと気合いで点数を入れた、とのこと。その後残りの2人の審査委員の方々からも寸評があった。どちらも僅差で難しかった、最終的にはえいっと気合いで決めた、と同じようなコメント。
この間がとても長く感じられ、頭の中では「アカン。アカン。負けた。負けた。アカン。負けた。アカン。。。。」と、グルグルと言葉が駆けめぐった。
染丸師匠が最後に「今年の優勝は・・・・・昨年度に引き続き・・・」とおっしゃった時、全身の力がス〜ッと抜けた。「南遊亭栄歌さんです!」
『やったぁ!』去年同様に下座の方達に囲まれて結果を待つカタチやったけど、周りの人たちが視界からす〜っと消えて、応援しに来て下さった常連さんたちの顔が次に浮かんだ。皆さんのお陰や、心からそう思うた。
進行役の雷蔵さんが、「栄歌さんは三重のお医者さんで、専門は内科の循環器やそうです。循環器言うから私はポンプの修理でもやってはるんかと思いました」と紹介した。「遅いわっっ!!しかもやっぱりそんなしょうもないギャグかましよってからに。。。」突っ込みながらも笑いが込み上げてきた。
壇上に上がって染丸師匠から賞状と優勝カップを手渡された時も3年目やというのにやっぱり舞い上がって、優勝のコメントはやっぱり今年もぎこちないものになってしもた。(優勝すると初めからわかってたらもっと気の利いたコメントを考えとくんやったな。)

打ち上げでは、勝丸さんや哲笑さんが「来年は出るぞ〜。連覇を阻止するぞ〜」と言うてはった。我風さんも「お前の落語を聴いて『ワシはこんなトコで何やっとんねん』と思うたワ。来年もお前が出るからには、ワシも出なしゃ〜ないやないか」と言うてくらはった。
ベテラン連中を触発した、と思うたら嬉しかった。「来年は平均年齢が高くなるなぁ」と返しながらも、勝負ネタを全部使い果たしたワタシは先輩方を向こうに回して来年はどんな噺で迎え撃とかなぁと模索しながら帰路に着いた。

No.195   2004年07月09日 (金) 08時30分


 さあ、連覇に向けて、『栄歌』出陣!!        
いよいよワタシの出番。その前のハプニングとは・・・。

実は司会の河内家雷蔵さんに「ワタシの紹介の時、地元・三重の内科医師という紹介をして貰えませんか」と頼んであったの。向こうも「そらぁ助かるわ。専門が循環器と言うことも言うてエエねんな」と喜んで食いついて来て下さったし(←なんかまたしょうもないネタを考えるつもりやねんな。。。)、ワタシはワタシでマクラで自己紹介する手間が省ける。必然的に自慢のオリジナル病院ネタをイッパイいっぱい使える…と卑怯な計算をしてたの。
ところが最優秀賞の発表の時、雷蔵さんは間違えて「新宮亭当り目さんです」と発表してしもた。そのあと慌てて訂正はしたものの、それで動揺してぶっ飛んだのかワタシの紹介をすっかり忘れてしもたの。
次に慌てたのはワタシ。え〜っ!?いきなりぃ〜!?自己紹介をせなアカンのぉ〜。最初の十秒でまずひとつ笑いを取るワタシのもくろみが崩れてしまう。。。
高座までの短い距離を歩く間に、ワタシのアタマは目まぐるしく回転し一生懸命に自己紹介のマクラを作っている。「悟られるなっ、笑顔!」顔が引きつっていたかもしれへん。。。
最初に計算が狂ったことで少しずつ歯車が狂いだし、まあ最初の十秒で小笑いは取ったモノの、自慢のマクラで計算通りの大爆笑を取れぬままネタに入り、お客さんとのキャッチボールが100%出来へんままに汗をかいて高座を降りた。
時計をみたら、練習の時は何遍やっても判で押したように20分30秒かかっていたネタが、急造のマクラ込みで17分50秒。。。
え〜っ!?なんで3分近くも短縮したんやろ?何処か抜けた?喋りが速かった?滑舌は大丈夫やった?
どうも計算通りの笑いが取れへんかったもんな〜。実力出し切れへんかったな〜。しもたな〜。今回は持って行かれたかな〜。無念が胸一杯こみ上げてくる。
発表の瞬間まで「アカン。負けた。アカン。」の声が繰り返し繰り返しアタマの中で走り回っていた。
No.194   2004年07月07日 (水) 12時46分


 社会人落語選手権、いよいよ開演! 6/20(日)        
大喜利のリハーサル、そして本番。
予想通り、しっかりと仕込んでないツケは返ってきた。イマイチ盛り上がりに欠ける。
それでもメンバーのキャラが生きた大喜利となった。初出場の粗忽家勘々さんや伴美家羽寝さんは若さと茶目っ気たぷり。フラワー亭繁盛さんは貫禄の喋り。賑わい亭はにーちゃんや渚家梅仁さんはエエキャラしてはる。いじると楽しい。
常連の当り目、無眠、栄歌は突っ込んだり、絡んだり、お互いのギャグを潰し合ったり…結構ワチャワチャとはしゃいだけど、それはそれで雰囲気が解れて良かったんとちゃうやろか。我々の個性も掴んで貰うたやろし・・・。
さて、お祭り騒ぎはそこそこにいよいよ選手権の始まり。みんな真剣に演じている。初出場でもちょっとこっちがたじろいでしまうほど上手い人もいてる。その中でやっぱり安定していたのは、飛び道具「川柳は…」を持参しての近江家八景クン(この人はワタシの大学時代の後輩にあたる人なの)、去年の東京JARAの優勝ネタ「鷺とり」で勝負の新宮亭当り目さん、そしてワタシが優勝候補・優勝ネタと密かに恐れていた「マキシム・ド・ゼンザイ」の竜宮亭無眠さん。
熾烈な戦いの末、今年度最優秀賞に輝いたのは我が「楽語の会」のリーダーこと無眠さんであった。(おめでと〜っ!! わーパチパチ〜♪)

さて、いよいよワタシの出番。今年度最優秀の無眠さんとディフェンディングチャンピオン栄歌の一騎打ちや。
ところがワタシの出番前にちょっとしたハプニングがあった。
(続き、聞きたい?)
No.193   2004年07月07日 (水) 12時14分


 いざ!全日本社会人落語選手権:第10回 大阪本選        
アップのタイミングを逸して、報告がかなり遅くなってしもた。スンマセン。

今年の作品の出来上がりはまずまず。
ちょっと前に書いたケド20分と言う持ち時間の関係で、この選手権仕様に前半部分を大幅に再編集、そして爆発力をキープしたまま後半の命の部分は形を崩さず仕上げる構成とした。
あとは時間通りに演るコトとマクラの部分で客をしっかり掴むコト。
自分のネタとしては手応え充分やけど、今回初出場のメンバーが何人か居ててその部分が計算出来へんところや。

今年は第10回記念大会とあって、集合時間も厳しい。10時半集合…と言うことは8時過ぎには家を出なアカン。自分の出番が4時半やからいったい何時間待たされるコトやら。。。
さて10時過ぎに会場入りをした。1年ぶりに懐かしい面々とご対面。控え室から受け付け、下座まで皆に挨拶して回った。彼らと会話するとホンマに心が和んで楽しい。そうこうしているウチに集合の合図。開演と同時に大喜利をやるらしい。その打ち合わせで演者が一堂に会した。
大喜利の次第については柱一豚さんが仕切ってはる。彼が大喜利の司会を務めてくれるらしい。座る位置から挨拶の順番まで事細かに指示してはるが、肝心の何を演るかは考えてないらしい。・・・エエかいな。。。
結局「1〜10」をやることにして、お題は「乗り物」と「食べ物」と決まった。仕込みで行くなら徹底的に仕込んで欲しい。誰が何を言うて誰がどない絡むかまでを。せやけど「みんな考えて置いて下さい」やと。アトは行き当たりばったりで行くとのこと。誰かのギャグやないけど「っっ中途半端やなぁああ〜!」
無眠さんや当り目さんたちと目を合わせた。・・・しゃあないな。我々で頑張るかぁ!
No.192   2004年07月07日 (水) 01時39分


 今年のプロ・アマ落語        
プロ・アマ落語を始めてはや4年目に突入。
で、今年の秋は・・・・スンマセン、ちょっとお休み。

去年は春風亭昇太師匠をお呼びして盛り上がったけど、実際のところ結構イッパイイッパイ。仲間うちからはかなりのダメだしを食らって打ちひしがれたので、今年は少し休息・充電期間に当てさせて下さいナ。

今年を楽しみにされて来られた皆様方には本当に申し訳ありません。

早ければ来年度春にでも、遅くとも来年秋には復活致します故、もうしばらくお見守り下さい。
そのかわり、と言うてはなんですが、今年もまた別のカタチでプロ・アマをやります。(←結局やるんかいな!)

イベントスペース「風庵」さん(三重県阿山郡大山田村下阿波)で、三歩さんたちとやる落語会。
(仮称)「プロ・アマ落語 伊賀祭り」
と  き:平成16年7月31日(土) 開場午後6時、開演午後6時半
ところ:三重県阿山郡大山田村下阿波 イベントスペース「風庵」
木戸銭:未定(当日1500円くらい?)
出  演:桂三歩、南遊亭栄歌、千里家圓九、千里家桜夢、他
問い合わせ先:0595-48-0311(風庵・小川)

みどころは、伊賀の民家で聞く本格的な落語。プロ・アマのコラボ。下座も従来の「プロ・アマ」同様、本格的なナマお囃子。

50人も入れば満席で締め切りになる可能性あり。早い目にお問い合わせ・お申し込みをっ!!
No.191   2004年06月18日 (金) 12時35分