染丸師匠のHPに「染丸道場夏のおさらい会」の案内があった。 どんなんやろう?と読んでみたら「寄席囃子や端唄俗曲を勉強している皆さんのおさらい会」とあった。 三味線はあんまり詳しくないしなぁ…と何気なく読んでいたら、「鳴物もにぎやかに披露」とか「笑福亭たま君が『質屋芝居』をネタ下ろしします」という言葉が脳溝にグッサリと突き刺さった。そして「入場料は無料」の言葉に『もう行くっきゃないやろ』と、こうなるわなぁ。
張り切りすぎて会場に1時間以上も早く到着してしもた。門下生でもないエエ年したおじさんがこんな早うにウロウロしてたらケッタイに思われるかも。。。 あたりを見回したらエエ具合にパチンコ屋さんが目に入った。ちょうどエエ、ちょっと時間を潰したろ。・・・・・時間だけやのうて1万円札も潰されてしもて、ようやく会場入り。
あたりは浴衣を着たお姉さん方や一人だけワタシと同じくらいエエ年したおっさんがやはり絽の着物を着て座ってはる。その間を林家一門のうさぎのマークの入った浴衣姿のプロの噺家さんたちが忙しそうに動き回ってはる。GパンにTシャツのワタシは少し場違いかな…と感じながら、入り口近くの端っこに腰を下ろした。 染丸師匠の挨拶で始まった練習会は、小さな高座の上で染丸師匠のリードでみな1曲ずつ練習してきたお囃子や端唄を披露。聞きなれた出囃子の時は思わず嬉しくなってヒザを叩いてリズムをとってしまう。そしてその高座の横手下では染左さんと染雀さんが太鼓や笛で音を控えめに伴奏してはる。 ワタシはメインの三味線の手元より下座の太鼓や笛の手を食い入るように観察していた。 ひとりだけ違う方向をみているワタシはみんなからは妙に映ったやろなぁ。 普段は御簾や壁の向こうに隠れて演奏してはるお囃子さんの姿をこうしてナマで直接拝見する機会は他では得られることは無く、そう言う意味では今回の「おさらい会」は本当にワタシにとっては勉強になった。 笑福亭たまさんの「質屋芝居」も無料でナマで見られたし、収穫多き大阪ツアーやった!
1万円札の時間潰しさえなかったら・・・・・
No.210 2004年08月08日 (日)
20時03分
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