No.127〜No.149

打ち出し太鼓
落語会を迎えるたびに必ず血が滾る。
終えたあと、満足感、反省(?)、そして次への熱き思いがある。
そんな栄歌の独り言、裏話などをおもしろくお伝え出来たらエエなあと思います。

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  さようなら小倉、ありがとう小粒&小雪さん  
翌朝は気持ちの良い目覚め。ワタシが「本店の司之助さんや巧駆さんが来たときに撮った小倉城をバックにした写真を撮りたい」と云うたワガママのためにみんながワタシの出立に合わせて早起きをしてくれはった。
小雪さんの手作り朝食を頂いてから、みんなで小倉城に急いだ。小粒さんと小雪さんが交替でパシャリ!その後時間がないため小倉城見物は断念して一路小倉駅へ。駅へ到着すると小雪さんは車を置きに行って小粒さんは入場券を買いに走らはった。2人で中まで見送りに来てくれて何処まで優しいお二人なの?思いっきり後ろ髪を引かれるやないの!
くじらさんはゆっくり小倉と博多を見物してまわると云うてはったけど、急遽予定を変更してワタシとイッショに「ワッハ上方」へ行くことになった。別々の席しか取れへんかったため、二人で荷物を持って席をあっちこっち移動しながら、大阪までずっと落語の話を楽しんだ。
大阪へ着くとまっすぐ千日前の「ワッハ上方」へ向かった。今日は小素人連の定期公演『社☆落☆祭』(しゃらくさい)のある日。落語だけではなく裏へ入り込んで下座の様子を見学しようという腹なのである。
会場に入るとシャギリが聞こえてきた。もう始まってる。(落語はまだでもワタシの目当てはお囃子やから…)急いで楽屋の方へまわると、圓九氏が下座で笛を吹いてはった。おなじみ土森さんの姿も見える。人手不足のおりから大太鼓を叩いてはった。ワタシの姿を見つけると何も言わずに拍子木を渡して来た。ワタシも何も言わずにそれを受け取ると、きっかけでチョ〜ン!!それに合わせてシャギリの調子が一転。なんとも嬉しい「あうんの呼吸」やないですか。
くじらさんとイッショに関係者さながら下座・楽屋・会場を行ったり来たりして、落語やお囃子を楽しんだ。我風さんや二八さんにもお会いして「今日はこれから忙しいのンか?打ち上げはどないや?」と誘って頂いた。「いやぁ〜、さすがに3連チャンはキツイですワ(…嫁はんの顔を見るのンが…)。」と涙を飲んでご遠慮申し上げた。
くじらさんとは千日前でお別れをして、ワタシの3日間の落語の旅はピリオドを迎えた。
No.149   2003年12月23日 (火) 00時29分


 打ち上げ、そして小粒邸   
小雪さんの運転で打ち上げの会場へ。(←店の名前は…忘れた。)そのクルマの中でも相変わらず小粒さんは「そこ右、そこ左」とナビをしてはる。アカンて。亭主関白ぶっても、真相はもう割れてるて。
ワタシ達が会場で座る場所を物色している間に小雪さんは車を家へ置きに居かはって、ここでも献身ぶりを発揮。う〜む、大和撫子ぉ〜!!
打ち上げには内浜落語会の小きぬさんも参加して下さって盛り上がりに盛り上がった。途中ふと見るとくじらさんの前当たりに並べてあったテッサがあと一切れになっている。せっかく此処まで来て一切れもフグを口にでけへんかったら、今晩は悔しくて寝られへん…とばかりに最後のその一切れを口に運んだ時小雪さんの持つデジカメがパシャリ!HPを見るとワタシが独り占めした見たいにみえるやないの、プンプン。
『大阪締め』でお開きになると、かわいい美希ちゃん(←小きみさんJr.)にも振られ、我々は小粒邸へと場所を移した。
小粒&小雪さんの愛の巣(←うわっ!何という表現!?)は、ピカピカに磨き上げられ、トイレも洗面所も風呂場もチリひとつ曇りひとつない。奥の部屋には二人でいった旅行の写真なんやろか、ツーショットの写真がイッパイ並べられて、もうラブラブ満載!
そこで小粒さん・小雪さん・栄歌・くじらさんにあゆみさん(この時はもう既に「はる華さん」と改名)が加わって、また落語の話で夜中まで盛り上がった。くじらさんは「落語博士」の名前通り何でも良く知ってはる。はる華さんはひまわり社中のメンバーに加わると声明。有意義な2次会やった。
交替で入浴させて頂いて、はる華さんが帰られたアト暖かい御布団に潜り込んだら、マクラが変わると寝られへんワタシには珍しくいつの間にか意識が無くなった。
No.148   2003年12月23日 (火) 00時09分


  第4回 さんさん亭 11/23(日)   
「朝日さんさん広場」は今年4月19日にオープンしたばかりの複合施設「リバーウォーク北九州」4Fの一角にある。
70〜80人を入れるホールの正面に向かって左側はオープン・スペースになっており、パーテーションで仕切ってあるだけの決して落語会に持ってこいという会場ではない。でも、この落語会が何処よりも最高なのは席亭の小粒さん・小雪さんを囲むひまわり社中のみなさんのみならず朝日新聞社のスタッフのみなさんまで、全員が一致団結してこの会を盛り上げていこうという熱気が感じられるからなのである。
現場到着するとすでに立派な高座が設けてあり、今回は下座のスペースもちゃんと作ってくれてある。酔書さんと小きぬさんはこれ以上の環境はないと絶賛!
さて幕を開けると、なんと今回は大入り満員。立ち見までが出てその熱気がウラの楽屋までビンビン伝わってくる。昨日の今日やから(病み上がりの飲み会明けやし…)練習・体調ともに充分ではないけれど、とにかくやる気だけは最高潮!!昨日に引き続いて今日も笛で下座参戦という「おかず」もあって気持ちよく高座を務められた。
久しぶりのくじらさんの落語も聴けたし、今回初めてとなる小粒さんの落語も堪能した。ワタシの「代脈」はかなり噛みはしたけど昨日の出来より遥かによかったのではないか!?高座を降りてきてから酔書さんに訊ねたら、しきりにうなずいてくれはった。マクラも昨日のモノとは全く変えて、気持ちの半分くらいは小きぬさんや酔書さんに聞いて貰えるのを意識していたのやと思う。
会がハネてから、「もし近くやったらこの人達と落語を演って行きたいなぁ」と強く感じた。気持ち的にはそれほど素晴らしい会やった。
あ、それと「朝日さんさん広場」のカウンターの2人のおねえさんたちも綺麗やった。名前を聞けばよかった。。。 ☆(゜o゜(○==( ゜-゜)o
No.147   2003年12月20日 (土) 00時41分


  集合!お囃子練習会   
2F和室に入ると…居ました、居ましたよ、ひまわり社中のみなさん。
三味線の「小松亭緒々箏」さんは物静かで上品な純和風の方、パーカッション(フライパン当たり鉦担当予定)の「葵之小きみ」さんはネットで見たとおりの超美人。残念ながら今回はもう一人のメンバーの日向乃小さとさんは都合でお休み。遅れてあゆみさん(のちに南遊亭はる華さん)も登場。小きみさんとあゆみさんは手作りのお食事をもって来て下さってちょっとしたパーティになった。ワタシも無眠さんも遅がけの朝食をとってきてしもたことを再度後悔するハメに。。。
みんなでお囃子を合わせていると…来ましたよ、福岡・内浜落語会の小きぬ社中のお二人さんこと楽笑亭小きぬさんと粗忽家酔書さん。小きぬさんは三味線担当、酔書さんは太鼓担当で指導にあたって下さった。思わぬ加勢(それもかなり強力)でお囃子勢はにわかに盛り上がり、そして最後に2人目のゲスト・潮吹亭くじらさんも到着し、練習会は最高潮に達したのであった。

その時の模様をご覧になりたい?ほなら特別に↓

http://www1.bbiq.jp/jugemu/katsudou-houkoku-ura.htm

↑ ウラページやのに掲載してしもた。
小粒&小雪さん、ごめんね〜!!

追記:それにしても小粒さんだの小雪さんだの、小きぬさん小きみさんに小さとさん・・・あ〜ややこしいったらない。
No.146   2003年12月18日 (木) 08時46分


 いざっ、小倉進出!  
無眠さんと博多駅で待ち合わせをして、小倉行きの特急に乗った。
新幹線は高いし、かと言うて在来線は時間がかかるし。。。と迷う間もなし!無眠さんはノートPCを持って来ていてネットで検索してくれていた。「ソニック」と言う何時何分発の特急に乗ればたった500円増しで早く着くと。お見事!こういうところは「さすが、リ〜ダ〜」や♪
「特急ソニック」は博多〜大分間を運行している斬新なデザインの振り子式列車。揺れとレールのギャップを拾う突き上げが少し気になるケド、そこそこゆったりと座れて内装も斬新で綺麗。(おっ!なんか『西村京太郎』の世界みたい♪)
無眠さんが車内販売でサンドイッチと飲み物を頼んだ。見ると販売員のお姉さんはとても綺麗!無眠さんのヒタイが心なしか赤らんでいる。ワタシはホテルでモーニングを食べて来たことを死ぬ程後悔した!
小倉駅に着くと、程なくして小粒さんからの着信。迎えに来てくれているとのこと。携帯片手にきょろきょろとしてみると……あ、おったぁ!!陸橋の上からちぎれる程手を振ってくれている。中村雅俊の青春ドラマみたい〜♪
駆け寄って久しぶりの再開。よう抱き合わなんだことや =3
駐車場では車の側でこれまたお久し振りの小雪さん。いつに変わらぬ素敵な笑顔で出迎えてくれた。荷物を詰め込むと小雪さんの運転でお囃子練習会の会場へ。小粒さんが助手席で「そこ右。そこ左。」と指図してはるけど、一見亭主関白気取り、実は小雪さんの手のひらの上で転がされて居るようにも見えるのがおかしい(笑)
さて、練習会場である到津市民福祉センターに到着した。ワクワク〜♪

No.145   2003年12月18日 (木) 01時12分


  第90回 商店街寄席 (打ち上げ編)  
先回は焼き鳥屋さんやったけど、今回は「ナナ」というところですき焼き。なんと豪勢な!?此処の用意してくれはった肉は本当に美味しかった。
ただ今日は座敷と違うて椅子席やから、酌をして回れへんのが残念。ワタシの席は企鵝さんとオービーさんと言うお初の人との間。結構会話が濃いので突っ込みを入れてエエのやらボケてええのやら。オービーさんは石塚に似てて笑いのセンスあり。この人も高座に上がればエエのに。企鵝さんは駄洒落志向でどっちかというと突っ込まれキャラ。その周囲に小きぬ・酔書・勘遊の三バカ…コホン、下座トリオが座ってくれてさらに会話が盛り上がった。小きぬさんは一見『仏頂面』で取っつきにくそうやけど、話をするとユーモアがあって楽しい。酔書さんとは、マクラに対する取り組み方、天狗連としての心構えなどいくつか共鳴するものがあって、一度一緒に会を持ちたいナと感じた。勘遊さんには笛のコトを教えて貰うて、本当にワタシにとって実のある打ち上げやった。
69's(ムックス)という漫才コンビ、味のある勘米さん、生真面目な勘々さん、内浜の連中さんはホンマに多彩な人材を持ってはる。そしてそっと支えてくれはる綺麗な勘朝夫人、頂点に立つ勘朝さんがこの日また一段と大きく見えた。
腹一杯になったアト、またまた2次会はラーメン街へと繰り出し、美味しい豚骨スープに舌鼓!無眠さんは替え玉を注文してはった。(腹出てるでぇ〜…)
今回は無眠さんと二人でしっかりお世話になり、内浜の方達には本当に散財させてしまいました。
次回、圓九さんも入れて三人でお邪魔したらどないなるやろ。。。そしてその次は・・・考えると空恐ろしい。
No.144   2003年12月03日 (水) 01時41分


 第90回 商店街寄席(高座編)         
着替えをしていたら無眠さんが入ってきた。「今日は栄歌さんネタのマクラは出来へん」と無眠さん。何で?と訊いたら「今日の出演者の数から云ったら時間オーバーは御法度でしょ。20分の持ち時間ではマクラひとつ振るのが精一杯ですワ」
…慌てた。新幹線の中でいくつかネタを仕込んできたけど、そんなん振ってたら持ち時間10分以上超過は必至や!全部カットして(ホンマに引いていた)風邪のマクラだけに絞った。(それでも長かったと思うケド…ね。)
小きぬさん・酔書さんと勘遊さんの奏でる「はやふね」で高座へ上がる。相変わらずお客さんはホットで気持ちがエエ。「ああ、内浜へ帰ってきたんや」としみじみ思うた。マクラはそこそこ爆笑を取って本筋にはいる。ネタに入ったところでリズムを崩した。いきなり言い淀んだ。あれ、調子悪いぞ…と思っているウチにどんどん話は進んでいって、リズムを取り戻すことなく終わってしもた。
よかったんやろか。お客さんは満足してくれはったやろか。不完全燃焼でちょっと悔やまれる高座やった。
他の演者さんはというと(下座に夢中で通しては聴いてなかったケド)、酔書さんの掴みが素晴らしかった。会場の空気を読むのが実に上手い!こういう生きている落語には憧れてしまう。まあ本人は謙遜してはったケド。勘々さんも弾けてた。かなりの爆笑を取って、この後の出番は実に演りにくかった。「勘々ワールドは反則っ」と叫びたい!勘タンさんは楽しそうに演ってはった。このナンセンス・ネタはストーリーだけでも結構笑わせるコトが出来るけど、いかに膨らませて演出するかが演っていてまた楽しい。ネタに振り回される事無く、楽しんではる様やった。
さて我が無眠さんはと言うと、お得意の「マキシム・ド・ゼンザイ」。しばし手を止めて下座で笑い転げた。このネタを演らしたらこの人の右に出るひとは居てへんのとちゃうか?ワタシや小きぬさんの爆笑とは裏腹に客席はほんのちょっとだけ反応が鈍かった。こういうネタがまだお客さんに馴染んでないのかな…と感じた。もちろん出来映えは最高やった。
初めてのナマ漫才「69’s」(ムックス)や、勘米さんの三十石のはめ物も堪能した。

「熊の皮」粗忽家酔書/「胴斬り」粗忽家勘タン/「悲しみにてやんでぇ」粗忽家勘々/「代脈」南遊亭栄歌/〜仲入り〜/「マキシム・ド・ゼンザイ」竜宮亭無眠/漫才 69’s/「三十石」粗忽家勘米

No.143   2003年11月30日 (日) 09時41分


 第90回 商店街寄席(下座編)        
もうすぐ開演。ワタシはずっと下座にへばりつき。遂に勘遊さんに会えた!
今回の福岡訪問の第一の目的は勘遊さんについて笛の勉強。その2は小きぬさん・酔書さんについてお囃子(太鼓)の勉強。その3はもちろん落語でボロを出さずに終えるコト。
勘遊さんの笛を見せて貰いながら笛の話を少ししてその後小きぬさんの三味線に合わせて自分の笛を吹いて遊んでいたら、いよいよ開演の時間となった。
勘遊さんの砂切りが聴ける!ワクワクしながら下座にへばりついていた。勘遊さんの能管はとても透明感のある音やった。圓九さんの能管は雄々しく安定感のある音色。それに対し勘遊さんは繊細でとても済んだ音。ゾクゾクとしながら聴かせて貰った。
余韻に浸っていると、小きぬさんが「栄歌さん、酔書が出番で行ってしまったから出囃子叩いてくれます?」と聞いてきた。「え、いきなり?」驚いたケド叩いたことのある手ぇやったからドキドキしながら叩かせて貰うた。「栄歌さん、このあとすぐ楽屋へ着替えに行きます?酔書のサゲ(て云うか、勘タンさんの出囃子)も叩いてくれます?」またドキドキのし直しや。
訪福の目的の2つがいっぺんに叶えられて、もう胸がイッパイ!お陰で、事前にネタ繰りもせず高座に上がってしもた。
No.142   2003年11月27日 (木) 08時37分


 九州上陸! 11/22(土)        
今回は新幹線を利用した。何カ所か掛け持ちの落語三昧の旅やから。
前回の6月は飛行機やったから、ちょうど反対方向から博多駅に降り立ったコトになる。(前回は南から地下鉄で、今回は北から2階から…ホンマ、上下・南北ちょうど正反対や。ハハハ…)懐かしいはずの博多の駅で、ちょっと迷うてしもた。
ここで無眠さんと落ち合う。大相撲九州場所(栃東が優勝を決めた日)とバレーボール(ワールドカップ2003)とがかち合い、ネットではホテルが押さえられへんかった。何処もかしこも満席状態。ところがワタシの職場の出入りの業者さんの中には、そう言う手配にはめっぽう強い人が居てはる。まあ全国に会社を持ってンねんから顔は利くわなぁ。そこで無眠さんの宿泊先もワタシが押さえてあげて(正確にはワタシやないねんけど…)此処でクーポンを渡すコトになっていた。感謝せぇよっ!(…て、ワタシのチカラやないっちゅうに…)
ここで無眠さんとは一旦別れた。残念ながら同じ宿がとれず、ワタシは駅から遠いチサンホテル、無眠さんは駅のスグ隣りのグリーンホテル。しかも無眠さんの方が1,500円も安い。。。何でやネン!!
ボヤいても仕方がないので重たい荷物を引き摺りながらホテルまで歩いた。チェック・インを済ますと仕事と長旅の疲れで部屋で少し眠ってしもた。
約束より20分程遅れて会場の「甘棠館笑劇場」に到着。無眠さんは会場近くの角まで出迎えに出てきてくれていた。そうかそうか、独りでは中に居るのが心細いネンな。なかなか憂いヤツよのう。
中に入ると、企鵝さん・勘米さん・勘々さん・勘タンさん、そして小きぬさんや酔書さんなど懐かしい顔がそこにあった。
さぁ〜、いよいよや。遂に来たでぇ〜!
No.141   2003年11月26日 (水) 12時33分


 いざ、落語三昧九州の旅!         
「内浜落語会」九州で最大にして最強のアマチュア落語集団(…と思う。。。他にあったら堪忍)。前回6月にお邪魔して交流会をさせて頂いた。とてもエエ刺激を頂いて楽しく過ごして帰ってきたのは記憶に新しい。そして今回早くも2回目の交流会をさせて頂く好機に恵まれた。実は今回は無眠さんがお邪魔することになっていた。それならその日に鞄持ちとしてお邪魔してお囃子の勉強をさせて貰おうと日程を調節した。勘朝さんから「いや、そう言わず是非出演を!」とお声掛け頂き、厚かましくも東海勢から2人もエントリーという次第になった。
折角九州に行く、しかも連休。ということで小倉に転勤になられた噺の会「じゅげむ」のメンバー「山椒家小粒さん」に連絡を取った。「翌日一緒に食事でもしませんか?」
彼は1年前に小倉に移られてから奥さんの「みちのく小雪さん」と『噺の会「じゅげむ」小倉出張所』を立ち上げられて、今やメンバーは5人に膨れあがり精力的に活動されている。その小粒さんが折角ですからとワタシのタメに落語会を計画して下さった。
『博多・小倉落語ツアー』実現!
そして先日、我風さんや二八さんの居てはる「小素人連」から年に1回のビッグイベント『社☆楽☆祭』の案内のハガキが届いた。何と日は11/24(月)場所は大阪・ミナミのワッハ上方。ほな、帰りはそこへ寄ったれ!…というワケで、何と贅沢な『3日間落語三昧九州の旅』の始まり始まりぃ〜♪

11月22日(土)午後6時 『商店街寄席』 甘棠館笑劇場 by 内浜落語会
11月23日(日)午後3時 『さんさん亭』 朝日さんさん広場 by 「じゅげむ」小倉出張所
11月24日(月)午後1時 『社☆楽☆祭』 ワッハ上方演芸ホール by 小素人連
No.140   2003年11月26日 (水) 01時42分


 ナマ春団治座敷でかぶりつきの会 11/18(火)        
正式には「第十一回 魚けん寄席」。桂梅団治さんの会で、今回五周年記念で特別出演として三代目桂春団治師匠をお迎えするという企画。
席亭は「魚けん」さん、そして砂九さんの主催するあかね寄席でお馴染みの恒川さん。今回全席45席という少ない客席数の中に優先的に確保して頂いたため、会長と二人でお邪魔することにした。
仕事が終わってから会長と落ち合って、高速道路をぶっ飛ばして津島の「魚けん」さんに到着。砂九さんが表まで迎えに来てくれて、3人揃うて会場入り。確保して頂いていた席は最前列中央でホンマのかぶりつき!会場が狭いので最前列と高座の間はわずか1.5メートル。足を伸ばせば高座に足先が届きそう。実際演者の鼻の穴まで見える。相撲でいう『砂かぶり』、落語ではさしずめ『ツバかぶり』か。
落語は梅団治さんが2席、開口で春華さんが1席、お目当ての三代目は仲トリの1席で全4席。これで4,000円はちと高いかな…と思うたケド、なかなかどうして。かぶりつきで三代目の落語が聞けて、しかも梅団治さんの落語の出来も素晴らしく、オマケに最後に抽選会があったンやけど、ワタシは三代目の書いた力作の色紙が見事に当たった!(会長のガックリと肩を落としたのには申し訳なかったケド。)行き帰りの道中は会長と落語の話をしっかり出来たから、ホンマに来た甲斐があったと満足やった。
ちょっと心残りなのは「お囃子」。太鼓だけの二番は味気なく、車の中には能管が忍ばせてあったから吹かせて貰うたらよかった。それを言い出す勇気が無かったのが悔やまれる。次回の第十二回、時間がとれたら遊びに行って下座のお手伝いがしたいナ。

「七度狐」桂春華/「おごろもち盗人」桂梅団治/「祝い熨斗」桂春団治/〜仲入り〜/「ねずみ」桂梅団治/〜抽選会〜
No.139   2003年11月19日 (水) 12時33分


 第2回 大学祭寄席 準備編 11/2(日)        
心配やった天気もどうにかもって、いよいよ学祭寄席の当日。ワタシは地元でしかも一番大学から近いというのに集合時間を大幅に遅刻。キャンパスには懐かしい顔が待っていてくれた。
挨拶もそこそこに早速会場創りにとりかかった。一番のメインは高座つくり。学校の中には適当な台や机がないため、ワタシが前もって手配をしておいた。寒紅梅酒造の社長に頼んで預かって貰ってあった携帯用の高座をみんなで頂きに行く。携帯用と云うても45×45×90cmの木の箱を組み上げて創る高座。ちょうど子供のオモチャの「レゴ」というブロックの様にはめ込み式になっている優れモノ。今回は横幅180×前後135×高さ90cmの大きさの高座で、木の箱は全部で12個要る勘定になる。
弟子の萬年クンは仕事とかで中座してしもて、結局運び手は演者の八景さん、二八さん、夢八クンとワタシの4人だけ・・・。2台のクルマには詰め込み切れず、寒紅梅酒造さんの軽トラックを借りることになった。「スタッフはこれだけかよ!?」運んでいるウチにだんだんブルーになってきてテンションはエラ下がり。
しびれる手でなんとか木箱を2階へあげて高座が出来上がる頃にはボチボチ他のスタッフも集まって来てくれた。(遅いわぃ!)会場が出来上がると何となしにそれらしく雰囲気も盛り上がり気分も少しだけ高揚してきた。この勢いに任せ、キャンパスに出てビラ配りをした。
構内には二十数年前の我々同志が模擬店やイベントを催し、懐かしい活気がある。それに混じって恥じらいを捨ててビラ配り。かもめさんも大きなお腹で頑張って配ってくれた。我々が一所懸命配っても、かもめさん一人にはかなわへん。世間のオトコどもは、我々の骨づいた手は避けるクセに、女性の配るビラには寄って行きよる。ほとんど配り終えて、あとは運任せ。開場前の腹ごしらえはふんぱつしてステーキ屋さんに入った。
No.135   2003年11月19日 (水) 12時27分


 凄い!『染丸独演会』 11/1(土)        
いよいよ独演会が始まった。大きな声では云えへんけど、染丸師匠の落語をナマで聴くのンは今日が初めてなの。以前「染二さん」を名乗ってはった時は何遍かナマで聴かせて頂いたことはあるのやけど。
卯三郎さんの開口「半分垢」はまずまず。きっちり演ってはってお手本にはなるなあ、流石染丸師匠のお弟子さんや、という感じ。
その次のそめすけ・花丸さんの「軽口」がよかった。最初の掛け合いのところはやはり漫才には負けるなあと聴いていたら、だんだん芝居を二人で演るあたりからリズムもようなってきて、特に「花丸さん」が上手かった。突っ込みのタイミングが絶妙!同じネタでまた聴きたいと思うた。
さていよいよ師匠の「浮かれの屑より」。途中から座布団を袖の方へシュッと投げて「おおっ!カッコええ!」。芝居や小唄は上手いし中腰での踊りがホンマに綺麗。噺の3分の2以上は座布団なしの板の上で落語を演ってはった。高座(舞台)の上を前後左右に中腰で動き回って最後のサゲのあと立ち上がるのが本当に辛そうやったけど、袖に引き上げる時の姿なんか格好ええの何のって!
落語を聴いているときはたとえそれがプロであっても、向こう(高座)へ回る自分が居てて、どっか盗む所はないかとかアソコはこう演った方がエエとか、冷めた部分が何処かにはあったンやけど、この時だけは完全に客に回ってしもた。
こんな落語はホンマ久しぶり。ええモンを聴かせて貰いました。
仲入りの後は曲芸。ちょっとホッとするような柔らかい軽いキャラで、くどくなくってよかった。
トリネタは「浮かれの掛け取り」。この噺は全盛期の米朝さんのをナマで見たことがあったから大きなショックはなかったけど、それでもよかった!染丸師匠の「おかみさん」は何処か愛嬌があってエエなあと思いながら見せて貰うた。
帰りの電車の時間が迫っていたので楽屋へはお邪魔出来へんかったけど、その分余韻を楽しみながら電車に飛び乗った。自分的には「屑より」と「掛け取り」は逆の方がよかったかな…と考えながら三重へ帰った。

「半分垢」林家卯三郎/「軽口」林家そめすけ・花丸/「浮かれの屑より」林家染丸/〜仲入り〜/「曲芸」揚野バンリ/「浮かれの掛取り」林家染丸

No.134   2003年11月05日 (水) 16時44分


 いざ、大阪へ! 11/1(土)        
今日はホンマはチョーシの悪うなったワタシのパソコンを直して貰う日ぃやったんや。
ワタシの専属のパソコン博士がこの日の昼から来てくれる予定やったんやけど、何や「飲み会」が入ってしもたとかで、せっかくの予定がドタキャン。
勿体ないので大阪へ行くコトにした。この日は名古屋で文我さんの会もあったケド、午前中外来の担当に当たっていて1時半までに大須へ到着することは不可能。ということでワッハ上方6時半の『染丸独演会』の方に軍配が上がった。
せっかく大阪へ行くなら誰かに会いたい!と言うので何人かに電話をかけて、圓九さんが針に引っかかって来た。エサは先日に行われた「プロ・アマ落語」のビデオテープ。
この日圓九さんは関大の学園祭で笛を吹いているのを知っていたので、ワッハまで呼び出した次第。キタからミナミまでの往復…ビデオ代より高いやん(いやいや、ビデオの方も「テープ代+編集代」で結構したケドね。)
可哀想にそのテープのために打ち上げを抜け出して「ワッハ上方」の中まで来てくれた。開演が近づいていたのでゆっくりは喋れへんかったけど、久々に顔を見られて嬉しかった。関大のOBさんたちも「栄歌さんもよかったら呼んできてエエよ」と言ってくれたらしい。はずかしいやら光栄やら…でこちらも嬉しかった。
圓九さんはホンマエエやっちゃ。落語は上手い、寄席文字は天下一品、笛はプロ並み、礼儀は正しいし感じのエエやつや。わざわざ来てくれたンやからこれくらいは書いといてやろう。
No.133   2003年11月05日 (水) 16時12分


 いつか・だれかと・どこかで二人会 10/26(日)        
この日は待機当番の日。
イソイソと出かける支度をしていたら、1時頃に呼び出しのコール(コールは呼び出しのコトや。重複してるし…)。救急外来らしい。診察をしているとまたもや急患、消化管出血らしい。胃内視鏡(胃カメラ)をしていると今度は病棟からの呼び出し。何でこんな時に限って仕事が次から次へと出てくるんや、と焦る気持ちを抑え一生懸命の診療。
ようやく一段落ついて、会場へ向かった。会場はルーテル教会の礼拝堂(バチ当たれへんかな…汗)。半分が終わってしもていた。会長の二人会のお相手の丹羽さんという方は、昔そのスジのヒトで強面の方。「如何に幼少の時に苦労したか、大人になってどれだけアコギなコトをしたか、しかし今神様のお導きでこういう巡り合わせ、こういう出会いがあった」という内容のモノ。会長はその丹羽さんの話を受けて「一文笛」。スリが改心すると言うやや人情がかったハナシ。会長のオリジナルの語りの部分があって中々エエ「一文笛」やった。一風変わったこの二人会、笑いよりも何か心に一つ訴えるものがあった。終わった後「う〜ん」と唸ってしまうような、そんな狙いを感じた。
会がハネて、打ち上げに参加させて貰った。教会で「ご苦労さん」とコーヒーで談笑し、場所を変えて喫茶店でまたお話。さらに場所を変えてのお食事会はさすがに遠慮して失礼したけど、皆さんこの会を一生懸命に支えてはってエエ人達ばかりやった。ワタシはどんな宗教に対しても信仰心はないケド、この人達との出会いは本当によかったと思った。
No.132   2003年10月27日 (月) 02時17分


 鞆田小学校『親子ふれあい劇場』 その2        
お囃子の紹介が終わったトコロで、ざわついていた開場の空気が結構まとまった。此処でいよいよ、本格的な落語の時間。
出し物は会長の「看板の一」。子狸が人間に助けて貰うたお礼にサイコロに化けて博打場でイカサマで恩返しするという、社会道徳を説きながら社会道徳に背いているという摩訶不思議な落語。
本当は今巷で評判の「寿限無」を演って貰いたかったンやけど、肝心のタテ弁のところがチョットあやしいらしい。。。実際のところ大勢の小学生を前に落語なんてプロでもない限り不可能に近いケド、そこは此処までの「お膳立て」とそして小学校の先生である会長の腕(子供相手の語りは本当に上手い!)。しっかり会場の空気を掴んで笑いも取っていた。
最後は特別サービスの大喜利。我が会でも秀逸の出来映えである「タヌキの桃太郎」を演った。『た』という文字を抜いて桃太郎のお話をするという単純なお遊び。『た』を云うたらピコピコハンマーでアタマをどつかれるというアクションで会場は大沸きに沸いた。長年やって来た4人のコンビネーションで息はピッタリ。
終演後に校長室で校長先生たちとお弁当をよばれ、ねぎらいとお誉めの言葉を頂戴した。
帰りの車の中で「この会を機会に将来落語をやってみようと云う生徒が現れたらエエなあ」とそんな話が出た。もしその生徒がプロ入りしてチョー有名な噺家になって人間国宝にでもなろうものなら、そして何処かのインタビューで「落語をやろうと思ったキッカケは、昔小学校の時『寝床の会』の人たちが・・・」なんて云うて貰うたらシアワセやけど・・・その時は我々は死んでるかボケているやろなぁ、なんて話で笑いながら高速道路をぶっ飛ばして帰った。
No.131   2003年10月27日 (月) 02時14分


 鞆田小学校『親子ふれあい劇場』 10/25(土)        
小学生のお相手・・・桂文我さんが「おやこ寄席」をやってはるが、我々素人の落語会ではおよそ縁遠い客層。多くの落語会では「小さいお子さんはご遠慮下さい」「小学生以下のご入場お断り」などとうたっている所が多い。
今回、小学校のPTAから公演のご依頼があった。小学校の5・6年生なら我慢して聴いてくれるお子さんもたまには居てるが、ほとんど2時間の落語会をしっかり聴いて貰うのは不可能。メンバーと相談して、まず「落語の基礎」を紹介して実際に体験もして貰いながら、最後に一席の落語と大喜利をしっかり聴いて頂こう、と企画した。
電話で大体のことを打ち合わせしていざ鞆田小学校へ。間に入って話を詰めて頂いた○○先生はとてもお綺麗で魅力的な方。当日も一所懸命に動いて下さった。
衆朝さんの総合司会で、会長がまずウォーミング・アップに壇上で話をした。小学校の先生だけあって子供の心を掴むのは本当に上手い。
その後欠多利さんが小咄を紹介。アドリブは伊勢弁丸出しでオマケに肝心の小咄も少々噛んで、いささか緊張気味か!?数人壇上に出てきて貰って実際に演って貰うとこのあたりから開場が盛り上がってきた。
3番手は栄歌。扇子と手拭いを使って所作の紹介。うどんを食べたり、焼き芋や羊羹を食べたりして見せた。もちろんちょっとしたクスグリも入れて…。喜んではるのは後ろの親御さん達。子供達にはラーメンとかソフトクリームとかクレープなんかの方が身近なんやろうな。最前列はちょっと退屈そう。ケドその後子供達に出てきて貰って実際に挑戦して貰って最後は盛り上がった。
その後お囃子の紹介をして見せた。興味深く聴いて貰って本当にやり甲斐があった。しかしちょっとバタついたりしたトコもあって、もう少し練習した方がよかったと反省した(…のは、ワタシだけ?みんなお囃子に関してはちょっとテンション低いモンなぁ。。。)。

No.130   2003年10月27日 (月) 02時13分


 三歩・三象二人会 10/19(日)        
この日は職場の部下の結婚式とバッティングしていて、会への参戦は半ば諦めていた。ところが、結婚式が名古屋駅の「マリオット・アソシアホテル」で行われ、しかも少し予定より早く終わったため、そそくさと会場をアトにするとホテルの玄関からタクシーで駆けつけた。
砂九さんのはからいで会場の中に入れて貰って(…て、礼服のままや…)、仲入り後の三歩さんのマクラからしっかり聴くコトが出来た。相変わらずおもしろい。自分でも楽しんで演ってはるみたいやった。(ちょっと酔っぱらっているケド…)第10回で今回が最終回ということなので何か変わったイベントがあるのかと思ったが、いつも通りの会やった。トリは三象さん、珍しく古典やった。この人は古典は似合わへんのかな。どうもパワー不足という感じ。所々噛んではるみたいやし。。。
今回は全体を見ることが出来へんかったから、感想を述べることは控えさせて貰うが、打ち上げは実に楽しかった。
三歩・三象両人に加え関大時代の大先輩の笑鬼さん夫妻が参加してはって、盛りに盛り上がった。笑鬼さんは両プロが一目おくような貫禄の御仁で、トークにもユーモアがあり、また笑いに対する考え方にもシビアな面が伺われた。
その大先輩にワタシの名前も覚えて貰えたし、例によって三歩さんがビールまみれで壊れて行くサマを今年も観察出来たし、結構な結婚式でした。
来年はこの二人のタッグマッチを見られへんネンなぁ。ワタシのプロ・アマ、来年はもう止めておこうかと思うたケド(←まあ、色々あって…ね。。。)、この二人を呼んでぱぁ〜っとやろうかな・・・そんなことを考えながら近鉄特急で帰った。

「子ほめ」砂九/「憧れのカントリーライフ」三象/「宿題」三歩/〜仲入り〜/「大相撲インターナショナル」三歩/「八五郎坊主」三象
No.129   2003年10月24日 (金) 16時48分


 大盛況! 大須顔見世興行 10/13(月)        
年に1回、楽語の会のメンバーが一同に交いするビッグイベント。
ワタシは先週急造(わずか10日間で仕上げた)の「犬の目」をこの会に持って来た。「月下一群」のアト、充分に練り上げるコトなくプロ・アマでイッパイいっぱいの状態であったが、1回本番で掛けたという余裕でさらに新しいギャグも織り込んで、そこそこ満足できる仕上がりやった。
ひとり15分という短い持ち時間内に如何に自分を表現するか、真価を問われるこの落語会。やはりワタシはマクラやと思う。誰のモノでもない自分のオリジナルネタのマクラ。医者をやりながらの落語という特異な立場を最大限利用しない手はない。
どうやろ、お客さんは満足してくれたやろか。去年も今年もこの時期は落語が目白押しで、寝不足と緊張で体はヘトヘトやけど、終わったアトはやはり心地よい満足感と疲れ。
今年もあと数回の落語会を残しているけど、気ぃを抜かずにやり遂げたい!

「ご挨拶」若鯱亭笑天/「がまの油」竜宮亭無眠/「たいこ腹」かつお家たたき/「五光」川の家河太朗/「替り目」若鯱亭夢輔/「崇徳院」気まま家のんき/〜仲入り〜/「みかん屋」新宮亭当り目/「犬の目」南遊亭栄歌/「住吉駕籠」浪漫亭砂九/(お茶子:よつば家くろぅばぁ)
No.128   2003年10月21日 (火) 01時58分


 第3回 プロ・アマ落語フェスティバル その3        
さて、仲入りのアトは当会のホープ・千里家圓九さん。今回は様相を変えて「二人癖」でのエントリー。これまでの2回は見せる落語、今回はトリに繋ぐ落語ということでこのネタはカレにとっては自信作らしい。マクラも軽くそれでいてしっかり笑いを取った。ただ二人癖に因んだというモノではなかった。アタマに糠の付く様子、詰め将棋を考えこむ様子、軽いネタであっても彼ならではのこだわりの演出が随所に見られた。
さて今回のメインゲスト、お待ちかねの春風亭昇太さん。出て来るなり今日出会ったばかりの津祭とF−1の様子を早速マクラに振った。しかしその笑いの爆発力が尋常ではない。急造のネタでこれだけ笑いが取れるところは、失礼やけど『さすがプロ』や。そしてそれから30分、彼のお得意のマクラの連発。去年、浅草の木馬亭で初めて昇太さんのナマの高座を拝見した時もこれにやられた。とにかく大爆笑の連続。ここまで笑いに対して貪欲な落語家さんが江戸にも居てはったのかと感動して帰ってきたのを覚えている。今年それをそのまま再現、しかもワタシのプロデュースするプロ・アマで観られたコトは感激のいたり来たりやった。それを下座を務めながら舞台の袖で拝見出来た。落語を続けてきて良かった!
昇太師匠が降りてきはってバレ(打ち出し太鼓)が終わってから、直ぐさま受け付け出口の所へ駆け付けて行った。お客さんの送り出し。本当に満足そうに帰って行かはるお客さんの笑顔、思わず駆け寄って手を握ってくれはる方もいて、今回もホンマしんどかったけど頑張ってきて良かったと思った。至福の瞬間!

「色事根問」浪漫亭砂九/「家見舞い」料亭彦柳/「口入屋」南遊亭栄歌/〜仲入り〜/「二人癖」千里家圓九/「権助魚」春風亭昇太
No.127   2003年10月20日 (月) 03時47分