No.170〜No.190

打ち出し太鼓
落語会を迎えるたびに必ず血が滾る。
終えたあと、満足感、反省(?)、そして次への熱き思いがある。
そんな栄歌の独り言、裏話などをおもしろくお伝え出来たらエエなあと思います。


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 いよいよ選手権モード        
毎年6月に「全日本社会人落語選手権:大阪本選」が、大阪ミナミ千日前で行われる。今年は20日(日)。一応去年・一昨年と2連覇のワタシは今年もディフェンディング・チャンピオンとして参加させて貰うコトになっている。
今年は歴代5年連続チャンピオンの実績を誇る千里家圓九氏が欠席とのこと。ラッキー!ほな楽勝…と思いきや、竜宮亭無眠さんは飛び道具の「マキシム・ド・ゼンザイ」を引っ提げての参戦、最多年度一位獲得を誇る新宮亭当り目クンは今年もやはり参加、強烈なワールドを作り上げる粗忽家勘々クンも福岡から来阪、三落会きってのキャラ近江家八景クンも出るとあって、今年もハードなタイトル防衛となりそう。
今年のワタシのネタはお馴染み「餅屋問答」。爆発力のある噺ではあるが、実際に演ると35分くらいかかる。本選手権は持ち時間20分で1分超過するごとに減点されるとあって、このネタを選手権仕様に作り直すにはかなりの労力。
それとやっぱりマクラも演りたいよね〜。栄歌と言えば病院ネタ。最低3〜4分くらいは欲しい。。。てなワケで35分→16分と半分以下の長さに作り替えてのエントリー。爆発力も半減せねばエエんやけど。。。
No.190   2004年06月11日 (金) 14時08分


 さて、その翌朝・・・・・も書こか?        
衆朝さんの激しいイビキに何遍も起こされた。パチンコの時に使う耳栓をこの日もポケットに忍ばせてあったので使うてみたケド、軍配は衆朝さぁ〜ん!
「真夜中に動物園の裏を通るとちょいちょいこんな音が…(by枝雀・寝床)」状態でおました。いや、実際にはそんなトコ通ったコトないネンけど。。。
仕方ないので、8時過ぎたときに「えいっ」とばかりに飛び起きて庭に出てみた。去年も感じたコトなんやけど、山村の朝っちゅうのンはホンマ気持ちエエなぁ。
思わずカバンから笛を出してきてツッカケを引っ掛けると、庭に出て山を見ながら悦に入って笛を吹いていた。奥の座敷からご主人さんが起きだしたので「しまった。起こしてしもたかな。」とちょっと心配したが、ご主人さんは「10時から会議に行かなアカンので、高座などの片付けを手伝って貰えへんやろか」とおっしゃった。よかった、どうやら起こしたのとはちゃうみたいや。
ワタシはここぞとばかりにみんなを叩き起こした。昨晩の風呂とイビキのお礼や!
みんなで高座として使うた重たい卓球台をしまうと、ラリっている会長をもう一度寝かせておいて、衆朝さんと「はっぴぃ手拭い」折りの研究をした。どうしたら綺麗に4人が並ぶやろ、こうしたら綺麗に折れる、いやこうした方がひっくり返す手順が減る、此処をこう持った方が皺が出来ずに型くずれもしにくい…などと試行錯誤を繰り返し、あんまり綺麗に折れるようになったので、HPに載せる写真を撮った。
出来上がった頃にきぃさんが朝ごはんのコール。きぃさん特性の自家製味噌を使った味噌汁は絶品。庭で採れたての新鮮野菜も最高!

好きな落語を精一杯演れて、伊賀の暖かい人たちの心に触れ、すがすがしい朝を迎え、この美味しいご飯。。。
これであの「風呂の垢」と「イビキ」がなかったらっ!!
・・・・・もうエエて。。。

食後のコーヒーを頂きながら、お話好きのきぃさんとの団欒。気がついたらお昼を過ぎている。荷物を詰め込んで後ろ髪引かれる思いで伊賀の地を後にした。
また来年ね〜!
No.189   2004年06月11日 (金) 12時00分


 さらに宴は続く。。。        
めいちゃん達が帰った後は、きぃさん(←席亭・小川さんのコトね)と我ら3人でオ・ト・ナの時間。
此処では言うに言われん話を延々と3時間以上。と云うてもアッチの話(ってドッチ?)ではなく、きぃさんのこれまでの苦労話が殆ど…かな?プロの落語会を開く難しさ、楽しさなど伺って気が付いたらもう4時前や。
一番の年寄りの衆朝さんは既に座ったままで息絶えて仕舞うてる。きぃさんが「どうぞお風呂に入ってから寝て下さい」との言葉に三途の川をウロウロしながら風呂にも入らずに床へ入って仕舞うた。
A型の繊細なワタシはこれが許せぇへん。余所の家へお泊まりして、お風呂をすすめて下さったら入るのが礼儀やと思う。せやかて寝具が汚れるやん。ウチの嫁はんはここの所がホンマにうるさい。せやから家では風呂へ入らへんかった日はあれへん。足を骨折した日もゴミ袋履いてガムテープでグルグル巻きにして入ったし、風邪で熱が出た時はとりあえず座薬で無理矢理熱を下げて入ったモノや。
衆朝さんが寝た後程なくして会長もダウン。ボチボチ風呂へ入ると云う。「ちょっと待ったぁ〜っ!」会長は数日前に人差し指の先っちょを料理中に包丁でカットして、医者から風呂に浸けへんように云われてたそうな。
「会長、最近風呂へ入ってはる?」『あんまり入ってへんし、入ってもシャワーでちょっと流すくらいやなぁ』「ほな、ワタシに先ぃ入らせて!ワタシは身体洗うまで浴槽の中には絶対入らへんタチやから」
ワタシの懇願をよそに会長は「ザブッっと浸かるだけやからそんなに垢は浮かへんて」と軽く却下。それからスグに入ってくれりゃエエものを、やれビニール袋は何処やとか、やれガムテープを車へ取りに行くやとか・・・軽く30分は待たされた。…その間にワタシが入れたやろ。。。
会長が出たあと、この中では一番年下のワタシがお風呂を頂戴した。綺麗なお風呂。手入れもちゃんと行き届いている。洗い場もピカピカで、浴槽も。。。。。「ギャ〜〜ッッ」しばらくしてワタシの悲鳴。
・・・・・・・・・・それから15分もの間、一生懸命浴槽に浮いている垢やらチ○毛やらをせっせとかい出しているワタシがいましたとさ。

あ〜あ、早く風呂入って寝たいよぅ〜

この日一番の試練でありました。
No.188   2004年06月09日 (水) 16時22分


 「伊賀の陣」 打ち上げ        
「伊賀の陣」は落語会がメインか、食事会がメインか…。
そう思えるくらい、風庵さんの所の打ち上げの食事は楽しくて美味しい。
落語会がハネて着物や鳴り物を片付けているとスタッフの方達がせっせと支度をしてくれ、片付けが終わる頃にはバーベキューの準備も調った。うまい具合に雨も上がってくれた。
残念ながら欠多利さんと三味線の沢山さんは翌日の仕事の都合で途中で帰ってしまったが、古株の衆朝さんや会長とワタシは風庵さんやスタッフの皆さん、お客さん達と楽しく歓談。落語のアトの一番シアワセな瞬間。ワタシも久しぶりにビールを空けてしまった。
画家で今回カメラ班の足代(あじろ)さんやプロのカメラマンのおねえさん(ゴメン!お名前忘れた)達と楽しい会話のひととき。近所の皆さんで炊いて貰ったエンドウ豆の御飯や空の下の鉄板で炒めた焼きそばを頬張りながら楽しく過ごしたあとは、いつの間にか「小さな演奏会」に変わっていた。
ハーモニカの上手なおじさん、そしてワタシはつたない篠笛と能管を披露し、そのあとは中学生でありながらリコーダーの上手なめいちゃん。どんな曲をリクエストしても即座に吹いてしまい、どんな音程にでも自由に変調出来るめいちゃんの音感は本物。動物の鳴き声や自然の音が音楽に聞こえると言う。
3次会は席亭・小川さんのお知り合いの方に今年も美味しいソバを打って貰って、囲炉裏のそばでめいちゃんたちと12時過ぎまで話をした。

大きくなったらプロのリコーダーの奏者になりたいと嬉しそうなめいちゃん。
芸名「素笛 めい」(すてき めい)  名付け親:栄歌
別にプロにならんかてエエんよ、生涯ずっと笛や音楽に携わって行ってネ。
No.187   2004年06月09日 (水) 15時44分


 第2回 寝床の会「伊賀の陣」 いよいよ開演 5/22(土)        
長野峠を越えて163号を向こうにおりると大山田村。わずか40分で席亭小川さんの住んではる「風庵」にたどり着く。
予定よりやや遅れて現地到着。到着のほんの少し前からナント突然の大土砂降り。さながらバケツをひっくり返した様。誰や、雨オトコは。。。
今日は会がハネたら庭でバーベキューやと聞いていたから、「これ、ホンマに終演までには止むンやろな」と、メンバーはみな『客入り』をそっちのけで『打ち上げ』の心配をしている(笑)。
会場は去年同様、ご主人さんが立派な高座を設営して下さっていた。楽屋兼下座スペースでお囃子セットを組み立てて軽く合わせていたら、心配をよそにゾクゾクとお客さんが入ってきて下さる。此処(小川さん)の集客力にはホンマ驚きや。
いざ開演の時には、それ程広くない会場にはなんと55人ものお客さん。こんな田舎(失礼!)やと言うのに、名張や滋賀やなんとワタシの地元の津市からも山を越えて見に来て下さっていて、「風庵」・「寝床の会」の知名度も確実にアップしていると思うとなんとなくくすぐったい。
今回はナマのお囃子を導入。一番太鼓・二番太鼓でざわついていた客席は「し〜ん」となる。寄席の開演前の雰囲気作りはやはりCDやなしにナマやねぇ〜。
さて開演。会場の雰囲気は出だし少々硬かったけど「寿限無」の繰り返しのくだりから笑いが出てきた。お玉牛では、急造ではあるけど『色めき』をハメモノとして演奏。会場の空気がギュッと締まるのが下座にいててよく伝わってきた。さてワタシの出番。マクラから病院ネタ全開。前の2人が会場を暖めてくれていたので、本当によく笑ってくださる。ネタに入ってもよく食いついて来て下さって本当に気持ちよく演れた。
次回のお声がかかったら、どんな会にしようかな…もう既に気持ちは第3回や。

「寿限無」にうぎに家衆朝/「お玉牛」噴駄理亭欠多利/「お忘れ物承り所」南遊亭栄歌/「崇徳院」切磋亭琢磨/〜大喜利〜(色作文、謎掛け、健康の数え歌)
No.186   2004年05月30日 (日) 14時11分


 お囃子練習会 再開 5/22(土)        
先日の88回寝床の会で桜夢・紋白のお二方に刺激され、再びお囃子の練習会を再開することにした。
会の名称は前回も決まらずウロウロしたけど、言い出しっぺのワタシの独断で「美人・笑会」と無理矢理つけさせて貰うた。「美人・笑会」…一見ヤバイ会のようやけど、@まず美人も微笑む素敵な会、Aそしてお囃子はとどのつまりはBGM…ビージーエム…びぃ〜じぃ〜えむ…び〜じんえみ…びじん・えみ。。。ちょっと苦しい?苦しかったら酸素吸入したるでぇ。
で、読み方は『美人』は昔は『シャン』と言うたこともあった。←イツの時代や!?そんなん弘法大師さんがチョンマゲ結うて寺子屋へ通うてた時代や。←いや、それこそ古い言い草や。←『言い草』?ほとんど死語やで。。。キリあれへん。(汗)
せやから「シャン・しょうかい」と読む。ああ…、舌噛みそう。もっとエエ名前があったら誰かメールで教えてちょうだい!

で、練習会の首尾は…。まず、欠多利さんが今日「風庵」さんで「お玉牛」を演らはる。そのハメモノの『色めき』をみんなで練習した。つたない演奏でも落語のバックに入ると落語自体かなり締まって聞こえるの。うん、やっぱりお囃子は大事やね〜♪三味線の沢山さんは破れていた皮を新しく張り替えてきてくれて、しかも新しい出囃子を3曲も覚えてきてくれていた。彼の意気込み・気合いを感じる。
ハメモノあとは、沢山さんが新しく覚えてきてくれた「正札付」「軒簾」「暴れ」を練習して、最後は本番さながら通し稽古。

二番〜石段〜たぬき〜正札付〜野崎〜たぬき(大喜利)〜バレ
二  番:太鼓-衆朝、笛-栄歌、拍子木-欠多利
石  段:太鼓-栄歌、当たり鉦-欠多利
たぬき:太鼓-衆朝・欠多利(叩き替わり)、笛-栄歌
正札付:太鼓-衆朝、(笛-栄歌)
野  崎:太鼓-衆朝、拍子木-欠多利
バ  レ:栄歌

おおっ、早速「「正札付」がエントリーして来たでしょ。なんでもハメモノ「色めき」が三下がりでほとんどサゲに近いので調子を合わせ直している時間がないんやって。ほな今回栄歌は三下がりの「正札付」で出よかって。こんなん考えているだけでも楽しいよね〜。

それにしても、落語会の直前って結構テンションが上がっていてエエ練習会が出来るんやね。今回やってみて初めて分かったワ。会長、ア〜タも早くテンション上げてね〜!
No.185   2004年05月28日 (金) 12時29分


 サウスロード 100回記念公演 5/15(土)        
本番のマクラでも言うたけど、この記念すべき100回はどんな会にしようかと、2〜3年前から色々と話し合ってきた。
桂米朝師匠クラスの芸人さんを呼ぼうかと言う意見もホンマに出た。…いったいいくらかかると思うてんねや。。。いくら人間国宝や言うてもあのお歳やで。こんな田舎まで来る間に死なはったらどないすんねん。(これ、マクラで使うたネ)もう少し若手で江戸の…春風亭昇太師匠。あの人なら元気やでぇ。こんな田舎まででも元気にやって来て、元気に落語をしてくれはるやろ。せやけどもあの元気や、この小さい会場では…『やかまし過ぎる』。。。(これもマクラで使うたネ、失礼しました。)
で、話は戻して、どうしょうかということになってん。まず「Happy手拭い」第3弾を作ろう。これは満場一致。あとはパーティやな。いつも短い時間で小さいネタをチマチマやって大喜利をやってお開きや。せやから今回は大喜利抜きのたっぷり2時間を本格的な落語、そして大喜利に変わるパーティでなにかゲームをお客さんとやろうということに決まった。
さらにもうヒト捻り、落語は「サウス寿」の折りこみネタ。つまり
サ…桜の宮 ウ…牛ほめ ス…相撲場風景 寿…崇徳院
ちょっと苦しいけど、こうなった。
さて、当日の出来栄えは。。。我々の気負った分だけちょっと固い会になってしもたかな、というのが正直な感想。笑いのリアクションもいつもより重たかったし。せやけど、落語の出来はみんなそう悪くなかったのと違うやろか。ワタシの「桜の宮」もちょっと噛んだけど今までで一番出来としてはよかったのと違うやろか。
無眠さんの突然のスタッフとしての参戦も嬉しかった。ワタシを介在として、両方のリーダー(or 会長)が行き来して親交を暖めてくれるのは本当に光栄や。 無眠さん、ありがとねっ!
打ち上げのパーティは残念ながら雨なので屋内ですることになった。4つのテーブルに分かれて、各テーブルには我々4人の演者がホスト役でつく。ワタシはホストでありながら、腹が減っていたので一番がっついて食べてしもた。こういうホスト役は、ワタシは『楽』で何度もして馴れているけど、他の3人はちょっと戸惑いがち。おまけにゲームがありきたりのビンゴゲームで、う〜ん、ちょっとイマイチかなぁ。。。
景品は演者がそれぞれ自腹を切ってコレっちゅうやつを買うてきて、それにサインや千社札をつけたプレゼント。ところが案に違えて、お客さんのなかには大層喜んで下さって「ずっと大切にします」と小躍りして下さる方も見えたり、握手を求められる方もいらっしゃって、なんか嬉し恥ずかしいようなくすぐったいような。まあ、それなりに盛り上がったのかなぁ。
勢いで2次会の話が出て、お気に入りの『にかわ』さんで『尾っぽのから揚げ』に舌鼓。
パスタに焼き鳥にと、ほんにハイカロリーな落語会やったこと。。。


「牛ほめ」噴駄理亭欠多利/「崇徳院」切磋亭琢磨/「相撲場風景」にうぎに家衆朝/「桜の宮」南遊亭栄歌/パーティ
No.184   2004年05月28日 (金) 12時06分


 ちょっとしたハプニング in 『楽』        
元・彦(元翁・彦柳両師のこと)と3人で楽屋で喋りながら、ワタシが一番手と言うことで着物を着替え始めた。襦袢を羽織ったところで「あれ?紐が無い!?」カバンのポケットを探ってもいつもの襦袢の紐が見あたらへん。それどころか帯も、下帯も…あれへんがな!!
一瞬頭の中が真っ白。出番まであと15分しかない。襦袢を羽織ったままのパッチ姿(あくまで落語の時だけね→「パッチ姿」)で前をはだけてウロウロ・・・・・。気を取り直して一生懸命記憶をたどる。たしか昨日中ノ島まつりに出たときはあって、家で着物を干したときには帯は触らへんかった。と言うことは中ノ島まつりのアトか〜!?確認するには…今日中ノ島まつりに行っている人。KARA事務局の谷村さんはたしか今日は休みやて云うてはった。我風さんには話しても事情がわかれへんやろし…すると鈴木さんか。あの人はいつでも何処へでも来てはるから。ところが鈴木さんの電話番号がわかれへん。ほなまず圓九さんに電話をして……結構ややこしいな、コレ。
時計を見るとあと10分。いま着物を着るための紐と帯をどないしょうかと言うことをそっちのけで、見つかっても大阪やからしょうがあれへん「マイ帯」のありかを一生懸命探している自分が滑稽。圓九さんから鈴木さんの電話番号を聞き出して電話した。数回の呼び出し音のあと留守電に。。。アッチャ〜、マナーモードか。万事休す!3分ほどして折り返し電話を頂いた。ワケを話すと「昨日後片付けのあと、たしかにその3点はあった。そのままテントの中においてある。今日は台風並みに風が強いので落語会は中止。帯一式も毛氈やら座布団やらと一緒にまとめてある」とのこと。ひとまず安心。「明日の会ハネねたら持って帰って明後日には郵送して頂ける」とのこと。あ〜、よかった〜。一件落着や。
気が付いたら出番まであと5分前。そこで別棟に居てはる夢さんに電話して紐と帯を貸して貰うことになった。間一髪セーフ!
しかしハッキリ云うて手配の順序が逆やん。。。これが病院での治療ならエライことになっていたワ。……ナイショやけど。。。

No.183   2004年05月13日 (木) 17時06分


 第28回 『楽』で落語を聴く会 5/4(祝)        
夢さんは年に一回だいたいこの時期に冒険をする。特別企画。
平成12年には我が寝床の会を呼んでくれて『リレー・地獄八景』をやった。一昨年は大阪から千里家圓九さん(←何遍も出てくるこの名前)をゲストに迎え、去年は福岡から内浜落語会の会長・粗忽家勘朝さんをお招きした。嬉しいことにそのいずれにも栄歌を使って貰っている。記念すべき会にはことごとく参加させて貰うた。
さて今年の企画は、料亭彦柳・若木家元翁両師をお迎えしての『関東・愛知・三重のジョイント落語』。料亭彦柳さんは少し前までこの東海地区で大活躍のウチのメンバーさんで、先日転勤で江戸に戻ったお方。その向こうでの落語仲間がこの元翁さんと云うわけ。
平成11年8月15日に第7回『楽』で落語を聴く会に初めて出演させて貰うてから、トップバッターで出させて貰うのは今回がはじめて。此処で客席を暖めると云うのはどんな感じやろ。
緊張と軽い興奮状態で高座に上がる。お客さんは既に暖機運転終了の状態。そこは長年演らせて貰ってきた『楽』の会、客席と高座の間の距離は最初からそう遠くない。気になるのは会場の後ろの襖が少し開いていてそこから数人のスタッフがチロチロッと見え隠れしていること。今日のこの特別な会はどんな始まりになるのやろとスタッフも興味津々。ワタシもお客さんより後ろの元翁・彦柳両師やスタッフをむしろ意識しながらの落語になってしもた。
今日は落語は軽〜くマクラをしっかりのコンセプト。ところがちょっといつもの調子が出ぇへん。若干空回り気味。焦りがでてマクラを少々長い目に振ってしもた。終わってみたら28分の長編。う〜ん、バランスの悪い落語になってしもたなぁ。反省することしきり。

「九日目」南遊亭栄歌/「みどりの窓口」若鯱亭笑天/「家見舞い」料亭彦柳/〜仲入り〜/「宗論」若鯱亭夢輔/「浜野矩随」若木家元翁
No.181   2004年05月09日 (日) 06時56分


 されど、中ノ島まつり        
ワタシの出番はトリ前で圓九さんのすぐあと。
圓九さんは予定通り『くっしゃみ講釈』をするか、卑怯にも『二人癖』で逃げるか、もっと卑怯にも『景清』で捨てにかかるか、出番の直前まで迷いに迷っていた。…つまり、この環境の中で客と正面切って勝負するか(笑わなんだ時にショックやわねぇ。。。)、自分の中で一番のキリネタで客の脇の下をくすぐりにいくか(せやけどこれでウケなんだらもっとショックやし。。。)、客を置いてけぼりにしてさっさと喋って降りてくるか(笑わすネタやないからウケはどうでもエエけど噛んだ時にはさらにショック。。。)、とりあえず景清のネタ繰りなんかしてはるけど・・・・・。
圓さんの出囃子『お兼ねざらし』を吹かせて貰うた。おおっ!初めて参加させて貰うた。圓さんのネタは結局『くっしゃみ講釈』、潔く正面切って勝負にではったんや。さすが5年連続の歴代チャンピオンや。ギャラリー(身内)が食い入るように聴いてはる。ワタシは正面入り口に回って一豚さんたちと一所懸命に客をかき集めた。圓さんの客ウケはええ。今日これまでで一番のウケと違うやろか。まあ外の(騒音の)環境が刻一刻と変わるから他の演者さんと比較したらアカンのかも知れへんけど。
さてワタシの出番。圓さんが降りてくるまでワタシの出囃子(圓さんのサゲ囃子)の『鞍馬』を吹いた。これが三味線とリズムが合えへんの。仕舞いの方がグズグズになってしもた。アカンなぁ、初めて吹く『鞍馬』は…ちょっとショック。
気を取り直して高座に上がった。客席をみるとさっきまで楽屋に居てはった身内がぎょうさん座っているやないの。横の壁や下座でも身内が張り付いて聴いてはる。KARA以外で演らせて貰うの初めてやもんなあ、栄歌がどんな落語しよるか興味あんねんなぁ。う〜ん、結構プレッシャーや!とりあえずネタはどうでもエエから病院ネタのマクラをしっかり振ることにした。
喋り始めてものの2〜3分で喉が嗄れてきた。口の中が乾燥してよくない滑舌がさらに悪くなる。自分の声が外に逃げるというのは恐ろしくパワーをロスするねんなぁ。裏から見ていたのよりも遥かに厳しい状況。喉が痛い。一番辛いのはサイレントが怖いこと。普段の落語会なら客席は全部自分に集中しているから、このちょっとした間やサイレントの部分は客が自分にさらに集中するエエ武器になる。ところが此処の空間では、間をつくると外の音で落語が壊されたり客の意識が外へ向いてしまわへんかと心配で、どうしても矢継ぎ早に喋ってしまう。結果リズムが壊れてしもて実力が出しきれへん。
まあそこそこ沸かしたつもりやしマクラは好評やったけど普段のリズムでやれへんかったことや、ネタに入ってテンションが極端に下がってしもたことで、高座を降りてから結構落ち込んでしもた。
マクラは長かったやろな〜、ネタは粗かったやろな〜、リズムは無茶苦茶わるかったやろな〜、笛は思うたより下手くそやったな〜・・・・反省点は多い。。。
声で客席を制圧できるか、間を此処の空間でも武器として使えるか、ここらが来年のテーマや。
No.180   2004年05月09日 (日) 06時28分


 恐るべし! 中ノ島まつり 5/3〜5/5(祝日)        
去年は名古屋の会(楽)と当直などでバッティングして伺えなかったけど、ここ4年間はなるべくお邪魔している「中ノ島まつり」。
毎年5月の連休に大阪・中ノ島公園で開催されているこの外店。その中でテントを張り萱で囲っただけの簡単な小屋で行われる落語会。半ば大道芸的なこの落語会にわざわざ毎年出向いて行くのは、大阪を中心に活動している天狗連の実力者達が大勢集まって来ていること、誰でも画参加できること、本格的な下座さんが常時居てはって下座の勉強から羽目モノ入りの落語まで楽しめること、たとえば島之内寄席の様に後からくる演者がエントリーされているネタを見ながら自分の演目を決める所謂ちょっとしたプロ気分を味わえること、などなど他所の会では味わえへん要素がたっぷりやから。
とは云うものの、大道芸的なファクターが強くなかなか会場を沸かせるのは至難のワザ。着物を持って行っては袖を通さずそのまま持って帰ってくるのが毎年のコトやった。しかし偉そうなコトを云うようやけど今年はタイトル保持者、やっぱり出ぇへんワケにはいかんやろ…、そう腹をくくって今年は大阪入りをした。
楽屋(のテント)へ直行するといつもの面々がゾロゾロって居てはって、ああやっぱり来てよかったぁ〜…と思えるひととき。会場を覗くと例年より客の入りがエエ。最近漫才やコントの番組が増えてきて笑いに対する意識が高まってるのかなぁとの田舎的発想はこの笑いが本場の大阪では戯言か!?
しかし前述のごとく客が流れ、外からロックバンドや右翼・共産党のスピーカーの騒音が飛び込んでくるこの厳しい環境に四苦八苦している演者連中を見ると、やっぱ着物をそのまま持ち帰ろかなぁ…と気弱な自分が見え隠れする。
「いや、チャンピオンなんやから」(←何回も偉そうに…)と勇気を奮ってエントリーをした。ネタは…正直どうでもエエ。『栄歌』を見てもらうのはやっぱマクラやろ、としっかり病院ネタを演ることにした。
No.179   2004年05月06日 (木) 05時01分


 第88回 寝床の会 4/24(土)        
大喜利打ち合わせ・お囃子練習を早幕で済ませ会場設営をやっていると、TV取材の方がいらっしゃった。お一人やったけど、カメラ片手になかなかキュートなレディ。桜夢・紋白両師も手伝ってくれてなかなか和やかな準備のハズが、カメラが回りだすと途端にみんなの動きがギクシャクするのが面白い。
受け付け・インタビュー・1番2番太鼓と忙しい中を続々とお客さんが詰めかけて下さる。ギュッと身の引き締まるひととき。ワタシはよう考えたら朝から何もネタ繰りが出来てへん。ちょっとアセりだした。。。
二番太鼓をはじめ会長の「野崎」以外はすべて笛を吹かせて貰うてとても充実。下座がしっかりするとこんなにも落語会が締まんねんなぁ。この二人ずっと此処に居てて欲しいワ。
さていよいよ『愛宕山』の始まりはじまり〜。
三味線や太鼓のバチを構えながら下座からこっちを見られてると思うとなかなかいつもの喋りが出来へん。お客さんには失礼やけど、会場より下座からのプレッシャーがかなりのもんや。前回から使い出したハロゲンライトのせいで高座が暑いのもあるけど、いつもより出てくる汗の量が多い。「傘で谷へ飛び降りる」あたりから滝のように汗が噴き出して目に入った。高座の上で汗で目が開けられへんようになったのはこれまでで初めて。それくらいの熱演やったんやなぁ。
気持ちよくオチまで行ってアタマを下げたら4年前と同じや。ドカァ〜ンと笑いがきてその後ザワザワとした余韻。これや!この余韻が『愛宕山』の持っている醍醐味や。
出口でのお見送り、アタマからシャワーでも浴びたかのような汗を拭いながらご挨拶をしていると、握手を求めてこられるお客様も居てはって、その笑顔を見ながらのお見送りは最高の気分。最高の落語会やった。
No.178   2004年05月06日 (木) 02時59分


 お囃子セッション        
会場(楽屋)について、マイお囃子セットを組み立てる。締め太鼓の縦紐の締め方が解れへん。何遍やってもゆるんでくる。この際やから教えて。桜夢クンテキパキと締めてくれた。
さてセッションの始まりはじまり〜♪
この二人、ホンマに凄いワ!何をリクエストしてもたちまち演奏してしまう。しかも譜面を見ずに。まず寝床の会のそれぞれの出囃子をやってもらいその後とにかく思いつく曲を片っ端から演って貰った。それに合わせてワタシも笛を吹く。まあお囃子練習会と云うよりも二人に演奏して貰ってワタシが笛の練習をしたようなもんやけど。
楽しかった。ムッチャ楽しかった。落語を演っているときの快感とはまた別物。そう、バンドの演奏の様なモンかな。普段一人で練習してきたモノを此処で3人で寄って合わせているという楽しさ。時間を忘れた。『愛宕山』のきっかけを合わせるのも忘れて、ワタシは笛を吹きまくった。
そうこうしているウチに3時になり、次々とメンバーが楽屋入りしてきた。さあ本日のオールスターの勢揃いや!
もう一度最初の2番太鼓からシミュレーション。石段−野崎−片シャギリ−シャギリ−笑点のテーマ−狸−はやふね−そして愛宕山のハメモノと。。。完璧や!いつもの騙し騙しのつたないお囃子と違うて本格的な下座が入るとこうも落語会が締まるものか!?本番が待ち遠しい。そうこうしている間にケーブルTVの取材もやってきて我々のテンションは上がりきった。……あ、今日はネタ繰りをいっこもしてぇへん!!
No.177   2004年04月28日 (水) 16時42分


 ようこそ!寝床の会本拠地へ        
さて寝床の会当日の朝、大阪の落語天狗の会の千里家桜夢と云うオトコからメールが入った。「10時57分に近鉄津駅に到着します」…ちょっと待って、ムッチャ早いやん。
この桜夢クンと関西学院の4回生櫻鶯亭紋白と云うオトコがワタシの今日の『愛宕山』のハメモノ担当で駆けつけてくれることになっていた。集合は3時。ただ会場は1時から使えるとの連絡は入れておいた。せやけど11時て……こんな時間からどないしょう。て云うかアンタらいったい何時に家を出たんや。
本番までにあと3回はネタ繰りするつもりやったのにみんな吹っ飛んだ。とは云えワタシの為に遠方からこんな田舎まで駆けつけてくれたんや。とりあえず荷物を車にぶち込んで津駅まで飛ばした。
津駅西口改札で彼らと落ち合う。こんな田舎までようこそ!津市は県庁所在地としては全国で一番寂れた街。他府県から知人に来て貰うのは本当に恥ずかしい。さて1時までの2時間をどないしょう?とりあえず打ち合わせと親睦の意味で腹ごしらえをと云うことになった。
昼飯は三重大学前のステーキ・ハンバーグの店「ブロンコ・ビリー」にした。チェーン店で特別珍しい店でもあれへんけど此処のハンバーグの味はワタシ的には気に入っている。寝床の会の打ち上げでも使ったことがある。
紋白クンハンバーグを一口放り込んで「うめぇ〜っ!!」…いや、そこまでのベンチャラは必要あれへんで。まあワタシはこの味を気に入っているけどもさ。。。ふと考えたら彼はまだ大学生。そう言えばワタシも学生の時はあんまり美味いモン食ってなかったなぁ。そうか、ほなどんどん食ってくれ!
3人で4人前を平らげて、あとの1時間はドリンク・バーでしこたまダベって時間を潰した。
No.176   2004年04月28日 (水) 16時22分


 『愛宕山』        
HPの管理や日記「栄歌のひとりごと」・落語コラム「打ち出し太鼓」が完全に停止してしまっている。
24日の寝床の会で演ることになっている「愛宕山」がかなりのプレッシャーになってのしかかっているから。ネタの練習はもちろん、当日の下座をどうするか、高座は今まで通りで大丈夫か、打ち上げは?当日のテレビの取材は?考えることがイッパイや!!
丁度4年前にあこがれであったこの「愛宕山」を初めて演らせて貰うた。20年間の念願が叶った。その時はハメモノはテープでやった。一週間前にメンバーに集まって貰い、綿密にうち合わせ・リハーサルをやった。メンバー全員がこのネタを支えてくれた。本番の10日前には膝が擦り剥けた。それくらい何遍も練習した。会が終わったアト、お客さんやメンバーが絶賛して下さった。自分でも大満足やった。
今年の「愛宕山」はそれを越えることが出来るやろか!?本番数日前でも膝は擦り剥けてない。口の中ではモゴモゴとネタ繰りしてても、振りを付けて通してやってないからや。ハメモノにしてもしかり。当日合わせでリハーサルなし。
まあそれ(ハメモノ)には訳があった。今回のハメモノは絶対ナマで演りたいと思うた。ところが楽譜がない。遠く福岡の友人に三味線のスゴイ人が居ててその人に頼んで楽譜を送って貰うた。親切に見本の曲もMDに入れて送って下さった。寝床の会の専属の三味線の人にそれを渡して練習して貰う約束やった。ところがその人は突然用事で参加出来へんようになった。なかばナマお囃子を諦めていた時、大阪の仲間が下座として応援に来てくれるコトになった。ワタシの「愛宕山」のためにわざわざ太鼓と三味線のオトコが二人もこんな田舎まで!!
落語仲間は本当にありがたい。普段一緒にやっている訳でもない連中が、同じ趣味を共有していると言うだけで遠く離れたトコロから無償で協力をしてくれる。
コケる訳にはいかん!福岡や大阪やそして寝床の会のメンバーに対して申し訳がない。楽しみにして来て下さるお客様に対してもしかり。当日はテレビの取材も入るらしい。
胃が痛くなってきた。毎日寝不足の日々。今それくらいプレッシャーを感じている。
No.175   2004年04月23日 (金) 03時02分


 第3回 ソフィアン寄席 4/17(土)        
砂九さんのプロデュースする落語会はいつもエエ。お客さんが熱い。砂九さんがお客さんをメイキングするのか、そう言う方達があつまってくるのか。
会が始まる前からザワザワとしたお客さんの上気した空気が感じられ、演者の登場と共に拍手と声援。会場全体が暖かい。喫茶店と落語、このミスマッチにもっと肩すかしを喰らったようなはずした間があってもエエ様に思うけど、ギャグがいちいち正面からのがっぷり四つ。気持ちエエくらいの笑いが会場に響く。
第2回が仕事で行けへんかった。今回は是非にとお声掛けを貰い、満を持してのお邪魔となった。此処は飛び道具のひとつ「ちりとてちん」で勝負。トリのポジションを頂戴して弾けまくった。
気持ちよく高座を降りたらマスター自慢のハンバーグ定食。いやぁ〜、実に美味かった。反省会も盛り上がって危うく近鉄特急の最終に乗り遅れるトコやった。翌日は当直。危ない、あぶない…。

「つる」浪漫亭砂九/「猫と金魚」気まま家のんき/「一文笛」川の家河太朗/〜仲入り〜/「動物園」竜宮亭無眠/「ちりとてちん」南遊亭栄歌
No.174   2004年04月23日 (金) 02時34分


 第49回 やせがえるの会 4/11(日)        
1年半ぶりの「やせがえるの会」、しかも今回は短歌会館から会場を移して2回目の朝日神社での公演となる。ワタシにとっては初めての地。毎回緊張する会やけど、今回はまた格別。
会場設営が終わると楽屋(更衣室)がないため開場前に全員が着物に着替えて待機。ワタシは神社の境内を着物姿でウロウロうろうろ。。。ネタを繰ること3回。隣りに警察の派出所がある。よう職質されへんかったコトや。
ネタ繰り3回やで、3回!落語会当日出番前にこんなに落語に集中したのは久しぶり。それほどプレッシャーやったんやろな。
やせがえるはいつもそうやけど、お客さんの反応はちょっと大人し目。ワタシが萬徳寺に初参加の頃もそうやった。萬徳寺はしょっちゅう参加させて貰うてるけど最近は常連さんも増えて雰囲気も定着してきている。やせがえるはあんまり寄せて貰うてないから推移はよくわからへんけど、やっぱり少し重たいかな…という感じ。
「はてなの茶碗」は情緒のある噺やからマクラもあんまりムチャクチャ出来へん。大人し目のマクラでネタに入ったら会場も少し不完全燃焼か。
それでもエエ気持ちで終わらせて貰うた。出来はそう悪くなかった。あとはお客さんが満足してくれはったか、それとも栄歌らしくないとお叱りを受けるか。アンケートにはよく書いてあったけど本当のところはどうなの?
正味、訊ねてみたい。


「子ほめ」若鯱亭夢輔/「ぜんざい公社」槍田家志ょ朝/「牛の丸子」川の家河太朗/〜仲入り〜/「愛犬チャッピー」若鯱亭笑天/「はてなの茶碗」南遊亭栄歌
No.173   2004年04月23日 (金) 02時30分


 第2回 西教寺落語会        
去年は寺内の桜を観賞しながら開演を迎えるコトが出来たが、今年は雨の降る底冷えのする1日となってしもた。
雨の中足元も悪いと云うのに45人くらいのヒトが集まり、無事花祭りを終えるといよいよ落語の時間。
今年は短いネタを4席持ち寄って最後は例によって大喜利で締めるというメニュー。会長が漫談から古典落語に変更してくれたこともあって、急遽ワタシも一応「宿替え」を仕込んできたけどネタの変更をすることに相成った。
急遽変更と云うてもそんなにたくさんのバリエーションがあるワケでもない。それに持ち時間にも制約がある。会長が「子ほめ」をするならワタシの時間は15分〜20分以内やな。そしたら「二人癖」「犬の目」「お忘れ物承り所」くらいか。。。
「犬の目」は去年欠多利さんがやっているし、客席を覗くと小さい子供さんがぎょうさん居てはる。それに古典的なギャグはどうもウケが悪そう。ホンマに直前で「お忘れ物…」に決まった。
ぶっつけ本番や。マクラもこれまでにやったものから手繰り寄せながら、探りもってやっていった。まあまあ食いついてくれはる。ネタに入ってから結構ツボにはまって笑いが取れるようになった。ホンマ、このネタの爆発力は凄い!
何年か前の神島にお邪魔した時も「一文笛」をするつもりで居たら、小学生がワンサと居てて直前でこのネタに変更したことがある。この時もやはり大爆を取った。このネタを創らはった三枝師匠はホンマに凄い!
気持ちよく高座を降りて、着物をたたんでたら住職が入ってきて来年の予約。ありがたい!こないして定席が増えて拠点が広がって行くコトは20年間続けて来たことへの評価と本当に嬉しく思える。
ケーブルテレビからの取材もオファーがあって、どんどんメジャーになっていく。「寝床の会」バンザイや!

「寿限無」にうぎに家衆朝/「鼻捻じ」噴駄理亭欠多利/「お忘れ物承り所」南遊亭栄歌/「子ほめ」切磋亭琢磨/〜大喜利〜(色作文、謎掛け「孫」、健康に数え歌)
No.172   2004年04月05日 (月) 18時51分


 第19回 国民文化祭         
毎年持ち回りで国民文化祭・落語部門がある。
此処への参加は地元三重で行われた1994年以来や。
「10年ぶりかぁ〜!」
今年は福岡県で「ふくま演芸まつり」と銘打ち、審査員の1人にはこの間ワタシの主催する「プロ・アマ落語フェスティバル」でご一緒させて頂いた『春風亭昇太』師匠がいてはる。
参加しようかな。。。以前から考えていたけど、明日が締め切り。ぼちぼち踏ん切らな。今晩あわててダビング用のビデオをさがした。
応募内容は結構厳しい。
持ち時間は15分。(み、短い!)
応募には自分の演ずるビデオテープを送付。しかも応募演題とテープの演題が一緒で無ければあかんらしい。審査をされて7月頃結果発表。そして本番は11月。
ま、「ダメもと」で応募してみようと適当なのを選んでダビングした。
あとは明日中に発送。こそっと仕事抜け出さな。。。
 
No.171   2004年04月01日 (木) 13時57分


 「あかね寄席」よ、永遠なれ!         
エエ落語会の後はすがすがしい!そしてその後の温泉はもっと気持ちエエ!
ジェットバスに浸かりながら、落語仲間と今日の会の出来栄えやお客さんの反応を振り返るのは最高にエエ気分♪
そしてその後の食事会でもビール。普段は飲まへん栄歌も中ジョッキで「プファ〜ッッ!!」一気に酔いが回る。
茜屋のマスターや砂九さんはホンマに凄いヒトや。こんな会を毎年1回7年も続けているんやもんな。そして1回としてヘタった会はないねんから。
素人の寄席に2500円も木戸銭を取って毎年満席にするねんから。そして会がハネた今、来年の前売りがもう既に7割売れてるなんて。。。
毎年やってやぁ〜。そして毎年呼んでやぁ〜。どんだけでもマクラを作っていくからね〜。

第1回
   「桃太郎」笑天/「鹿政談」河太朗/「まんじゅう怖い」砂九/「幾代餅」夢輔
第2回
   「看板の一」砂九/「扇の的」志ょ朝/「宗論」夢輔/「火焔太鼓」笑天/「親子酒」無眠
第3回
   「餅屋問答」栄歌/「更屋敷」無眠/「ぜんざい公社」志ょ朝/「高津の富」砂九 (←楽語の会に『栄歌』登場!)
第4回
   「寿限無」夢輔/「くっしゃみ講釈」砂九/「ちりとてちん」栄歌/「桜の宮」圓九
第5回
   「時うどん」砂九/「お見立て」彦柳/「お忘れ物承り所」栄歌/「質屋蔵」無眠
第6回
   「二人癖」栄歌/「崇徳院」砂九/「マキシム ド ゼンザイ」無眠/「はてなの茶碗」栄歌
第7回
   「鉄砲勇助」砂九/「竹の水仙」琢磨/「代脈」栄歌/「片棒」無眠
No.170   2004年03月31日 (水) 03時01分