れいめい塾 
    Gazing At " Promised Land " 
        200年度1月第5週 
         
        1月25日 
         
        高田高校入試のちょうど1週間前。今日は日曜日ということもあり、ウチの中3に受験日の時間割に合わせて高田の過去問を実施することに・・・。本番では午前9時に入室、試験上の注意があって15分から開始とか。時間にルーズなウチの生徒さん、果たして集まるんかいな?と思っていたら、9時10分の段階で田中を除いた全員が着席している。雪が降るんじゃねえのか! その田中も20分過ぎには到着、5分遅れで開始。1教科目は数学・・・。 
         
        ブーちゃんの姿がない。中3が朝から勉強しているのに、ブーちゃん行方不明。センター試験が終わり高校入試が始まろうとしているこの時期に一体何をしているのやら・・・。いらいらっとしながら2教科目の英語に突入。 
         
        3教科目の国語が終わると昼休み・・・といっても40分ほどしかない。飯も落ち着いて食えへんやろなと思うものの、受験生ゆえ食欲もないか。俺は国語の時間にマクドの買出しに出向く。一人あたり80円のハンバーグに190円のテリヤキバーガーで手を打ってもらおうか。飲み物のコーラとジュースを買ってレジに並んでいるところに俺の携帯が鳴る。ブーちゃん! カチンときて怒鳴る。「いったい今どこにおるねん!」「えっ? 龍谷大学の試験会場ですよ」「ええ! 龍谷の入試は明日の日曜日やろ!」「いえ、今日が日曜日ですよ」「・・・」「ちなみに今は昼休みで・・・」「わかったわかった、送り出しをしなかった自覚のない塾の先生を許してくれや」 
         
        世間ではいつの間にか大学受験が始まっていた。 
         
        センター試験での俺はさながら人間サンドバッグ。どつかれ、蹴たおされ、ずっとマットに這いつくばっては、時の過ぎ行くのを横目で眺めていた。直嗣が、綾奈が、知早が通り過ぎたようだった。セコンドが何か叫んでいた、丹下段兵?よく見りゃ森下か。隣でタオルを持っているのは西、ああ古西か。もう少し眠らせてくれよ・・・頼むからさ。 
         
    抜け殻同然の俺を現実に引き戻したのが、新しいラウンドの開始を知らせるゴングだった。慌てて入試カレンダーを見た。今日、これからの4年間を賭けて勝負に出ばっているのは近畿大学受験の寺沢と大森、そして龍谷大学受験が響平。おっと忘れちゃいけない、俺を覚醒させてくれたブーちゃんがいた。そうなのだ、大学受験が始まったのだ。 
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