Gazing
At " Promised Land "
2004年度1月第4週
1月19日
センター試験が俺の心の中では惨憺たる成績に終わり、俺は家で不貞寝を決め込んでいた。
センター試験直前には高3が朝型に切り替えたこともあり、深夜0時を過ぎると真っ暗だった古い塾が、この日は再び不夜城の様相を呈していた。しかしその明かり、どことなしか心細げだった。
気にかかっていた綾奈が姿を見せていなかった。センター数学UBで大問2と大問4の答えを書き間違えたという噂が流れていた。
1月20日
講師の一部がセンターが終わったこの時期から、担当と高3から高2へとシフトしていく。文系のセンター数学を担当してきた古市(三重大学教育学部3年)にも高2へのシフトを命じるつもりだった。ところが古市、コンピューターの部屋で知早に数学を教えている。
知早はセンター試験の結果、私立大学にシフト。社会の代わりに数学で受けることから古市とのランデブーが続くことになる。
三重大のテニス部のキャプテン(そろそろ名前を教えてもらおうかな)、一挙に仕事が増える。高2の生物の高校での進路状況を聞きながら、高2生物の担当を古市と分担。同時に高1化学も視野に入れて高1との相談に入る。
1月21日
深夜1時15分からセンター速報がオンエアされる。ウチの塾にあるテレビは1年間でたった一度、この番組を見るためだけに存在する。
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