送信 2000年11月8日午前3時6分 受信 日本時間11月8日午前9時43分 皆さんお久しぶりです。そして俺のことを知らない人達、初めまして。 Pullman(Seattle, Washingtonより東に300miles(kmで言うと約480km)は、筑波学園都市のように大学やその他の研究施設からなる大学村(人口約30000人)です。人口の約95%の人々が学校関係者という、それはSeattleのような大都市(日本の大都市に比べればたいした人口ではない(約1,000,000人)から来た者にとって大変つまらない土地柄です。しかしこちらに来て以来、はや2か月半、つまるとかつまらないとかは問題ではなく、日々無数に出題される宿題に追いつかれないよう昼も夜も机にかじりつく今日この頃。 今日の天気予報では今秋の初雪が降るとのこと、再来週に控えたTHANKSGIVING VACATION(感謝祭)にあたって、Seattleまでの往復運転を控えたこの身の上では全くうれしくない知らせである。ともあれ、まだ約2週間の猶予がある。その間にこなすことはそれこそ山ほどあるのだ。第二中間テストがそれである。なぜ第二なのか? ほとんどのWashington州の大学はQUARTER制を実施している。これは4分割された学期をそれぞれFALL, WINTER, SPRING, SUMMER QUATER と呼び、それぞれ約8〜9週間が与えられている。夏の四半期はF-1 VISA(学生ビザの代表的なもの)の学生である、われわれ International Students にとっても、就学の選択権というものがある。たいして名づけるものでもないのだが、裏を返せばその他の学期は必ず大学に行かなければならない。ここで言う”行かねばならない”というのは、Full-time-students のことを差し、その学期で12単位以上を取る生徒に与えられるStatus 名である。また余談だが、Grade が”C”(習学率約71%)に満たない者も Out of Status となり、その間アメリカに不法滞在扱いになる。たいがいは大学より救済処置が取られるが、それも1回2回と各大学により救済の回数が決まっており、もしそれを超過した場合は Kick-out (退学)となる。その場合、その生徒は他の level の低い大学に編入するか帰国となる。なかには帰国しなければいけないのに(大学に行ってない=不法滞在)、最後に大学に在籍していた時よりさらに3か月間アメリカにいた場合、警察により逮捕、日本への強制退去、そしてそれより10年間のアメリカ渡航禁止となる(注1)。 話がだいぶそれてしまった。QUARTER制の話に戻ろう。QUARTER制の学期が約二ヶ月半に渡ることを上に書いた。この制度では中間テストは一回、期末試験が一回となっている。ところがここWSU(ワシントン州立大学)では Semester 制を採用している。これは東海岸の大学によく見られる制度で、やはり州の東側というのが採用の理由だろうかそれは分からない。この制度は言ってしまえば日本の前期・後期制に相当する。そして学期には15〜18週間という長期に渡るねちっこい授業が続く。正直な話、俺はこの大学は Trimester(三学期)を採用していると聞いていた。これはつまり日本の小中高と同じ三学期というわけだ。個人的な意見を言えば三学期制が一番好ましい。誰が決めたのかは知らないけれど、テストは約1か月ごとが好ましいと誰かが決めたようだ。だから四、三、二期制によらず、テストはこの周期で行われる。よって、Quarter 制において中間テストと期末テストが非常に近いといったような変な現況が起こっている。かたや Semester 制ではその少ない学期数により、一学期のクラスの数が多く、現在自分も5クラスと1Labといった感じで、忙しい。そして先に言った理由?により、第一、第二、そして期末試験があることになる。逐一説明したが理解してもらえただろうか。 次回はもう少し視点を下げて、International Students' Life-mid-term exam- という感じでいきたいですね。なお文章にまとまりがないですが、作者多忙ということでご勘弁を! 注1; 移民法は年々変わっており、正確な数値であるという自信はありません。 |