花のある玄関

花展への道

草月流いけ花の制作過程集 

4ヶ月間の孤独な戦い

草月創流80周年記念三重県支部展
2007.3.2〜4  三重県総合文化センターにて

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07.2.1

07.2.17

07.2.7

会場風景

制作の流れ

まず金網をスプレーで
黒く染めました。

06.11.30

06.12.2

06.12.9

07.1.5

07.1.15

3月1日、夕べの骨組みが何となく傾いている。なんと4枚のうち1枚が『骨折』していました。お客様に倒れたら大変!
補修と、四隅の炭の取り付けに3時間費やしてしまった。昨日から取り組んで良かった−と痛感しました。(これも何かに動かされた?)

花はオンシジューム−80本、プロテア−20本、ルスカス−30本と、たぶん最初で最後の?量を使用しました。
研究会で本部の石倉先生がおっしゃった『やたらワイヤーを使わない・花展にはお花を沢山使って…』というお言葉を実行しました。
一ヶ所水が心配な部分も発生し、これも予期せぬアクシデントでした。
全てを終えて真っ暗な帰り道、志半ばで亡くなったお花の親友がそばにいる気配を感じ、驚きました。
同時に花屋さんから電話が入いり、とても心配してくれていました。何人かの人に見守られ、今日自分の全てが出せて、涙があふれてきました。

会期中1日だけ休みが取れ、会場に詰める事が出来ました。
ものすごく嬉しかったのは、小さな男の子がお母さんにせがんで私の作品の前で写真を撮ってもらっていた事です。
小学生くらいの女の子も、自分の携帯に収めていてくれました。うれしくて涙が出そうでした。
孤独で苦しかった自分の全てが、受け入れられた感がしました。

1週間経ち、今はただの炭と網になり、写真でしか目にする事は無くなりましたが、自分を信じて戦ったという思いで満たされています。

P.S あんなに生みの苦しみを味わったのに、また新たなデッサンがぽかんと浮かんだ事は不思議でした…

花展から1週間以上経ち、制作に苦しむ夢もようやく見なくなりました。 父親の手術・残業続きの勤務・職場での試験・自治会の役員業務…
色んな事を抱えての一人で孤独な制作でした。発想から作業の都度、問いかけ続きの日々でした。

これは何だ、どうなるんだ、人にはどう見えるんだ…全てが手探りの中『生みの苦しみ』を味わい続けました。

2月28日、花屋さんから電話が入いり、それから確かに何か大きな力に動かされました。
花屋さんからの電話はひとつ目のアクシデントでした。花材が1種類無いとの事。大慌てで駆けつけました。確認を取らなかった自分のせいです。
何とかうまくフォロー出来、搬入口を確認に行くと、何人かの先生方とばったりお会いし、『個人作でも今から取り掛かれば?』と言って頂き、
大急ぎで材料を取りに家に…道中心臓はバクバクでした。

いよいよカウントダウンしていたこの瞬間が来てしまった!うまく組み立てられなかったらアウトです。
総重量100キロに及んでしまった作品を解体し、一人で自分の車に積み込み現地で組み立て。
運よく娘がいたので、脚立も使いながら支えてもらいました。一つ一つのパーツを組み立て、20キロ強が4枚。1枚持ち上げ立たせた瞬間、
作品も腰もグキッと!3時間掛けて骨組みを組み立て帰宅。なんだか娘をお嫁に出した気分でした。
お風呂に入いった時、体のあちこちにアザがあるのに驚きました。



さらに炭を追加。
多分この時点で
80キロくらいは使用…

さらにさらに炭を追加。
家でつけられる分の炭を
全てつけました。

07.2.21

07.2.20

07.2.19

急に思いつき、
つるを購入。

07.2.14

コンサートチケットを頂き
県・文へ。
ここで花展があると思うと
猛烈に焦りが!

07.2.6

案内状作成。
ちゃんと出品できるか
いよいよ不安に…

07.1.31

07.1.24

一人で車に積み込む時間を
計る為練習。
うまく積めたので
数日乗せて走りました。

重みで壊れないか
無性に不安になり
また全て降ろしました。

急遽夕方から組み立て。
緊張と不安で
ひどく疲れました。

一度お花を入れてみました。
思ったより大きくなったので
支部長先生に了解を得ました。

つるを着色。
この時点では
白・ピンク・紫の3色
スプレーしました

4枚すべてくっつけてみました。
針金も無くなってしまったので、
休憩です。

現時点でおよそ40〜50キロくらい
あると思われ、遂に移動させる事が
不可能になりました。

勢いに乗り
おおまかに4枚目も作成。
くっつけてから流れをみます。

3枚目も作り、
くっつけました。

先日お花の製作中、『中途半端はダメだ』
という気持ちがわき、全部解体して
運ぶ決意をしました。
重さは気にせず制作しようと思いました。
すでに作っておいた2枚目を1枚目と
くっつけてみました。
1枚目にすでに取り付けてあったネットを
取り外して、作品の関連性をチェックしました。

ひとまわり小さい金網を購入し
作業のやり直しです。
目の細かいネットも購入し
黒のグラデーションを演出。
今度は炭をくっつけてから
掛けてみました。

もっと炭を付けたいのですが
すでにかなり重い!

11月初旬から思い描いていた構想をもとに
必要と思われる材料を購入して来ました。
穴あき備長炭を見つけたのはラッキーでした。
この日までに購入した炭を糸でネットに
くっつけていく作業は大変で、
それは没になってしまったので。

2枚の金網をやはりスプレーした
園芸支柱に固定しました。
それにネットをフワッと掛けて
炭を針金で一個ずつ固定してみました。
この日から我が家の小さなリビングは
アトリエ?と化していきました。

ある程度付けた所で
予想以上に重いことに
気付きました!
車に一人で積み込めるのか
不安になって来ました。

この作品は、お世話になった村松先生と
大好きな日向洋一先生にご覧頂きたい
思いで制作しました。

07.2.24

07.2.26

07.2.28

07.3.1

またくっつけて
疎密のチェックです。

流れを意識しながら
付け足していきました。

流れと空間を見る為に
バラバラにしました。

まだまだ空間が多い。

この完全完成の姿は
まさに空想のものでしたので
感激と共に、ようやく呪縛から
解き放たれた気分でした。

納得した時点で解体。
エフに番号を記入し、
間違わないよう保管しました。