こんなうれしいお便りをいただきましたので、紹介します。
「16日に総合文化センターで、初めてのジャズ公演がありました。
スイング・ジャーナルもとんとご無沙汰しているわたしは、
ヴォーカルの伊藤君子も、ピアノの小曽根真も知らなかったのですが、
忙しい年の暮れに無理して聴きに行った甲斐があったコンサートでした。
このコンサートで、さいごに、アンコールにこたえて二人がデュオしたのが、
『イマジン』でして、わたしも思わず涙ぐんでしまいました。
来年も、おいしい音楽と映画をなるたけ味わいたいものです。よいお年を。」
イマジンのもうひとつの話題。
イマジンは、私の好きな高石ともやが日本語で歌っています。
ジョン・レノンの歌を日本語で歌うことに抵抗のある方も多いと思います。
英語で作られた歌を日本語で歌うことの功罪はあります。
原曲の雰囲気が伝わらない、
場合によっては、違った音楽になりかねない、
というのが、罪。
功は、
日本人にとっては、日本語で聞いた方が、メッセージが理解しやすいこと。
これも際どくて、訳詞が悪いと、メッセージが曲げられる可能性がある。
歌は、自分の言葉で歌い、自分の言葉で聞きたいもの。
功罪は承知の上で、
日本人に対しては、日本語で語りかける努力が自然なように思います。
歌う方も、自国の言葉の方がしっくりくる場合が多いでしょう。
私の場合、恥ずかしながら、
イマジンのメッセージがどのようなものなのか、
日本語で聞くまで、知りませんでした。
○高石ともやがステージで語っていた話
(例によって記憶に曖昧なところがありますが、…)
オノ・ヨーコは、ジョン・レノンの著作権を継承しているが、
訳詞などされることには、とても厳しい。
ジョン・レノンのメッセージがきちんと伝わらないことを認めない、
それが、彼女の使命と感じているから。
CD制作の過程で、
日本語に訳したりしては、とても許可が得られないだろうと、
制作関係者みんなが話していた。
それまで、訳詞に許可が出たことがほとんどなかったから。
レコーディングが終わって、恐るおそる許可を求めたところ、
すんなりパスした。
オノ・ヨーコは、
ジョン・レノンのメッセージがきちんと伝わっていると判断したということですね。
というわけで、ご紹介します。
MAC-7「高石ともやとザ・サファリンゲール あわてなさんな」というCDの7曲目に入っています。
このCDは、97年7月の発売ですが、
ほかにも次のような面白いところがあります。
○谷川俊太郎の詩に曲が付いたのが5曲
○アイリッシュ・ミュージックのバンドとの共演
○ゆったり生きようというメッセージ
お薦めです。
このCDを紹介したページで、
14曲目の「シアトルへ行こう」という曲の最初の方が聞けます。
これも、私の好きな曲の一つです。
ギターのリズムは「カリプソビート」、
ギターを始めたころ、こういう弾き方が流行っていて、一生懸命覚えたものでした。
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