ムラさん通信 新年号

2002年1月1日


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  ザ・サークルのギター弾き「ムラさん」から、 日頃お世話になっている「みなさん」へのお便りです。 ホーム・ページでは十分に伝えられないザ・サークルの近況や、 文化情報、私の雑感などを、随時お知らせします。

メイルでも配布していますので、必要な方はお知らせください。次回からお送りします。

ご意見、ご感想などは、 Eメール でどうぞ。

新年あけましておめでとうございます。
昨年は、応援ありがとうございました。
新年早々の「おじゃまムラ」第10号をお送りします。
今年もご愛読いただきますよう、お願い申し上げます。

 ◇ムラさんから皆さんへの年賀状◇ 
次のアドレスをご覧ください。
http://www.ztv.ne.jp/mmura/news/nenga2002.PDF

 ◇2002年のザ・サークルの活動は?◇ 

今のところ決まっているのは、 2ヶ月に一度のOK牧場のライブがメイン。

第1回は、2月16日(土)、
7時ころから、4回のステージに分けて、 11時近くまでやっています。

今年も、春と秋の サタデー・サンデー・コンサート には、エントリーしたいですね。

ザ・サークルの2002年の活動、HP速報版を公開しました。

今年もよろしくお願いします。

 ◇もうひとつの「イマジン」2題◇ 

こんなうれしいお便りをいただきましたので、紹介します。

「16日に総合文化センターで、初めてのジャズ公演がありました。
 スイング・ジャーナルもとんとご無沙汰しているわたしは、
ヴォーカルの伊藤君子も、ピアノの小曽根真も知らなかったのですが、
忙しい年の暮れに無理して聴きに行った甲斐があったコンサートでした。

 このコンサートで、さいごに、アンコールにこたえて二人がデュオしたのが、
『イマジン』でして、わたしも思わず涙ぐんでしまいました。

 来年も、おいしい音楽と映画をなるたけ味わいたいものです。よいお年を。」


 イマジンのもうひとつの話題。
 イマジンは、私の好きな高石ともやが日本語で歌っています。

 ジョン・レノンの歌を日本語で歌うことに抵抗のある方も多いと思います。

 英語で作られた歌を日本語で歌うことの功罪はあります。
原曲の雰囲気が伝わらない、 場合によっては、違った音楽になりかねない、 というのが、罪。
功は、 日本人にとっては、日本語で聞いた方が、メッセージが理解しやすいこと。
これも際どくて、訳詞が悪いと、メッセージが曲げられる可能性がある。

 歌は、自分の言葉で歌い、自分の言葉で聞きたいもの。
功罪は承知の上で、 日本人に対しては、日本語で語りかける努力が自然なように思います。
歌う方も、自国の言葉の方がしっくりくる場合が多いでしょう。

 私の場合、恥ずかしながら、 イマジンのメッセージがどのようなものなのか、 日本語で聞くまで、知りませんでした。

○高石ともやがステージで語っていた話
(例によって記憶に曖昧なところがありますが、…)

 オノ・ヨーコは、ジョン・レノンの著作権を継承しているが、 訳詞などされることには、とても厳しい。
ジョン・レノンのメッセージがきちんと伝わらないことを認めない、 それが、彼女の使命と感じているから。
 CD制作の過程で、 日本語に訳したりしては、とても許可が得られないだろうと、 制作関係者みんなが話していた。
それまで、訳詞に許可が出たことがほとんどなかったから。
レコーディングが終わって、恐るおそる許可を求めたところ、 すんなりパスした。

 オノ・ヨーコは、 ジョン・レノンのメッセージがきちんと伝わっていると判断したということですね。

 というわけで、ご紹介します。
MAC-7「高石ともやとザ・サファリンゲール あわてなさんな」というCDの7曲目に入っています。

 このCDは、97年7月の発売ですが、 ほかにも次のような面白いところがあります。
○谷川俊太郎の詩に曲が付いたのが5曲
○アイリッシュ・ミュージックのバンドとの共演
○ゆったり生きようというメッセージ
お薦めです。

  このCDを紹介したページで、 14曲目の「シアトルへ行こう」という曲の最初の方が聞けます。
これも、私の好きな曲の一つです。
ギターのリズムは「カリプソビート」、 ギターを始めたころ、こういう弾き方が流行っていて、一生懸命覚えたものでした。

 ◇「ゴジラ」見ました◇ 

 劇場で最新作のゴジラ映画 「ゴジラ、モスラ、キングギドラ 大怪獣総攻撃」 を見ました。

 映画の題名が、子ども向けっぽいのですが、 十分楽しめるものに仕上がっています。

 新山千春(にいやま ちはる)主役の、 2流のBSテレビのキャスターが、体を張って、 ゴジラが大暴れする現場を実況中継するのです。
宇崎竜童(うざき りゅうどう)が、そのお父さん役で、 「防衛軍」の軍人として、決死の覚悟でゴジラと闘います。
父は、何で危険を冒してまで取材するのだと聞きます。
娘は、これが私の仕事なのよ、と答え、 父も、私もこれが仕事だ、と出撃するのですが、 このような父娘劇が軸になって、怪獣映画に奥行きがでています。
日本人好みのうえに、男女共同参画社会にふさわしい設定ですね。

 一緒に行った 少しばかりの怪獣映画通によると、 脚本・監督の金子修介は、 1995年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」に始まるガメラ3部作で、 怪獣映画のイメージを変えた大傑作と、 怪獣映画ファンから、高い評価を得ているのだそうです。
私もテレビで観ましたが、 自衛隊の協力を得たそうで、部隊の展開などが実にリアルに描かれ、 子ども向けのお手軽映画から完全に脱皮していました。

 その金子監督は、 昭和29年作の「ゴジラ」をテレビで観て衝撃を受けるという体験をしています。
そして今回念願のゴジラ映画の監督をすることになったのです。

 第8号でご紹介したアメリカ版ゴジラ とは、違って、やはりゴジラはこうでなくちゃね、という感じ。

 今度のゴジラは怖いですよ。

 お暇があれば見に行ってください。

 ただし、ハム太郎という子ども向けのアニメと二本立てです。
こちらの方は、子ども向けだからといって安易に作るな、と腹が立つような代物です。
(子ども向けこそしっかり作らないと、私たちの明日がかかっているのですから)
間に5分くらいの休憩がありましたから、 切符を確保したら、途中から入場してもいいかもしれません。

 ◇ハリー・ポッターの原題◇ 

「ハリーポッターと賢者の石」を見に行ったことは、 第8号でご報告しました。

 疑問に思っているのは、その原題です。
買ってきたパンフには、「Harry Potter and the Philosopher's Stone」とあります。
私は英語を聞き取る能力はありませんが、 とうてい「Philosopher's Stone」と言っているようには聞こえませんでした。

 インターネットで調べてみますと、 英語版の本の表紙は、 「Harry Potter and the Sorcerer's Stone」となっているではありませんか。

 それではと、 手元の日本語版 を見てみますと、 「Harry Potter and the Philosopher's Stone」と、原題らしきものが書いてあります。
翻訳本の場合は、扉の返しに版権関係の記述があって、 そこに原題が書いてあるはずなのですが、 「....the Philosopher's Stone」が原題であると書いてあるわけでもありません。

 ミステリアスですね。
 sorcerer というのは、なじみがないので調べてみますと、 魔法使いとありますが、余り良い意味ではないようです。
同じ魔法使いでも、wizard というのは、称賛にも使うくらいで、 こちらの方が良いイメージのようです。
philosopher になりますと、哲学者であって、意味が全く違います。

  「ハリー・ポッターの魔法世界ガイド」 という本がありますので、それで調べてみますと、 「賢者の石」は、やはり、「Sorcerer's Stone」で、 魔法使いの石の名で知られる伝説の魔法物質だそうです。
錬金術と関係があって、 賢者の石を作り出したニコラス・フラメルも中世の錬金術師だそうです。

 というわけで、さっぱりわけが分からないのですが、 原題がいつの間にかすり替わってしまっていることは確かなようです。

 なぜ、そんなことしたのでしょうかねぇ。

 「ハリーポッターの七不思議」の一つ?

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