文面で分かるように、だいぶ前になりますが、
『今、W杯で盛り上がっていますが、サポーターは応援するときに「ニホン」でなく
「ニッポン」と言って声援していますよね。これは、単に言いやすいからなのでしょうか?
「ニホン」と「ニッポン」と使い分けるルールってあるのでしようか?』
というお便りをいただきました。
確かに「日本」は、
「にほん」と読まれたり、「にっぽん」と読まれたりしますね。
応援などでは、
「にっぽん」の方が語感に勢いがあるので、
「にほん」より多く使われるのではないかと思います。
茶の間で話題にしましたところ、
関西弁と関東弁ではないかという説がでました。
「お江戸日本橋(おえどにほんばし)」と歌われますが、
大阪の日本橋は、「にっぽんばし」なのだそうです。
確かに、東西のアクセントの違いに関係がありそうにも思えてきました。
6月11日付けの中日新聞には、こんな記事がでていました。
経団連と日経連が統合して5月末に発足した「日本経済団体連合会」は、
経団連内部の検討でもまとまらず、
奥田碩会長の裁定で、「にっぽん」と読むことにしたとのことです。
同紙によると、
奈良時代から二通りの読み方が併存しているということです。
となると、東西アクセント説は怪しくなってきます。
1934年の臨時国語調査会で「にっぽん」と読むことで統一したが、
政府の採択にはいたらなかったのだそうです。
また、日本銀行は「にっぽんぎんこう」、
新日本製鉄は「しんにほんせいてつ」だそうです。
ちなみに、「お前もか」と、今牛肉偽装で世間をさわがせているのは、
「ニッポンハム」です。
同社の本社は大阪で、「にっぽん」関西説を補強していますね。
「にほん」と「にっぽん」に詳しい方、お便りください。
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