前号冒頭で、5月1日はメーデーですね、と書いたところ、
次のお便りをいただきました。
「MayDayですが、NHKラジオの英語リスニング入門によると、
船舶、航空機の国際救助信号はMayDayとつづるようで、
「MayDayMayDay」とつづると「助けて助けて」となるようです。」
調べてみますと確かにそうですね。
リーダーズ英和辞典には、
May・day: n. 《航空機・船舶の, 無線電話による》 遭難救助信号, メーデー.
とあります。
もう少しくわしことが知りたいと思い、百科事典などを調べましたが、
これ以上のことはわかりませんでした。
そこで、
海上保安庁のHPの質問コーナー
に、次のような質問を送ってみました。
「《航空機・船舶の, 無線電話による》 遭難救助信号をメーデーというそうですが、
具体的には、どんなものなのですか。
「mayday」と無線を打つのですか。
SOSとはどう違うのでしょう。」
すぐに丁寧な回答が来ましたよ。
「海上保安庁ホームページにアクセスありがとうございます。
メーデーというのは、無線電話(ボイス)の遭難信号です。
MAYDAYはフランス語の「m'aider(=help me)」の発音を英語で表したものです。
「私を助けて」という意味のようなもののようです。
「無線電話による遭難通報の送信方法」
1 メーデー(又は「遭難」) 3回
2 こちらは 1回
3 遭難している船舶の船舶局の呼出符号又は呼出名称 3回
できる限り速やかに下記を送信する
1 「メーデー」又は「遭難」
2 遭難した船舶又は航空機の名称又は識別
3 遭難した船舶又は航空機の位置、遭難の種類及び状況並びに必要とする救助の種
類その他救助のため必要な事項
これは、無線局運用規則に定められています。
また、SOSというのは、モールス無線電信(トン・ツー)の遭難信号です。
今後とも海上保安庁をよろしくお願いします。 」
要するに、音声の場合は「mayday,mayday,mayday」と3回叫ぶのですね。
フランス語では、「助けて」と聞こえる。
そしてモールス信号の場合は、
短符号と長符号の組み合わせによるSOS(・・・−−−・・・)なのですね。
いまは、GMDSSというもっと便利な仕組みがあるようです。
海上保安庁のHPをごらんください。
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