阿部科学教育アーカイブスができること|物理実験を通して創造性豊かな人材を育てます
阿部科学教育アーカイブス
所在地:三重県津市中央5−14
電 話:059−228−4746
代 表:阿部 幸夫

阿部科学教育アーカイブス
塾長の独り言
2023/08/05
ニュースキャスターの無責任表現
8月6日、78回目の広島原爆忌。今年のニュースの話題の特徴は、『はだしのゲン』が平和教育の教材から消えたこと。是非に関する理由はいろいろあるようだが、気になったのはキャスターの結語、「平和教育をどのように受け継いでいくかは、教育に課せられた課題とされています」だ。それも言うなら「大人に課せられた課題」、「今後の日本人の課題」ではないのか。「されています」も気に入らない。この話題によらず、ニュース解説でも、「られます」表現が多い。キャスターや解説委員は高みの見物であるかのように思われる。「信じるか信じないかはあなた次第です」や「俺は知らんけど」はバラエティーだけにしてもらいたい。
2023/07/26
1当たり量・その1 チーターの速さ
最も速く走れる陸上動物がチーターというのはよく知られている話で、時速〔120㎞/h〕だそうです。㎞/hは速さの単位で、1時間当たりに120㎞走るという意味です。何かを比べるときに使う場合に、便利な「1あたり量という」考え方です。しかし、1時間も走り続けているチーターはいません。せいぜい200mくらい走ると力尽きてしまうそうです。120〔㎞/h〕は1秒間に換算すると30〔m/s〕強。「1当たり」の「1」に1時間をチーターの特性は表現できませんね。
ちなみに、オリンピック100m選手の速さは36㎞/hですが、換算すると10m/s。算数で単位の換算を学習しますが、正解、不正解よりも、イメージができやすいかどうかの方が大切だと思いますけど。
2023/06/27
■ひとりごと
大学の卒論で、 AI Chatアプリ(例えばChat GPT)に任せて手抜きすることが問題になっています。 子供の夏休み自由研究も、同様の心配がされています。夏休みの自由研究のタイプは次の4種類でしょうか。
①社会科学、自然科学に関する関心事を調査する調べ学習をする。
②いわゆる読書感想文を書く。
③実験を含む自然科学の研究をデータを含めてレポートを書く、
④工作をして提出する。
AI Chatアプリ(例えばChat GPT)で手抜きができるのは、①と②、手抜きという意味では、百貨店の理科コーナーでキットを買ってきて提出するのも、同じかもしれません。
AI Chatアプリによる宿題であっても、今の時代、夏休み中にAIアプリが使えるようになったというのも成果と考えてもいいのではないか、とも思います。
阿部ラボの「子ども科学教室」は、もちろん③のタイプですけど。
2023/06/11
■ブラック・ショート1「応用問題」
小耳にはさんだ話です。算数の応用問題(文章題)が苦手で、塾に行かされていた子供が、問題を解いていたそうです。
【問題】(算数)2人兄弟がいて、2人の体重の差は4㎏、2人の体重の和は44㎏でした。兄と弟の体重はいくらでしょう。途中の経過を示して答えなさい。
【解答】2人の体重の和と差がわかっているのだから、そのそばに体重計があるに違いない。それぞれ計測したらいいじゃん。
😊高評価!「考える力」がある。💮
2023/06/10
■ブラック・ショート2「説明責任」
テレビで見かける光景です。不都合な行為が露見した議員の所属する党首に新聞記者が質問します。
記者「当該議員の行為についてどのようにお考えですか?」
党首「本人が説明責任を果たすことが大切です。」
【問題】(国語)説明責任とはどういう意味ですか?
【解答】「これから、言いわけをしますから、聞いてあげてください。理解されるかどうかはわかりませんが」という意味です。
【用例】親から「言いわけをするな」と怒られたとき、「説明責任は果たしました」と子供が答えました
😊高評価!「生きる力」を学習している。💮
2016/10/06
2016/10/06
【日本人3年連続ノーベル賞】大隅先生おめでとうございます。政府・マスコミは明るい話題に浮かれていますが,ここ3年の受賞者インタビューは、よく似ています。
「30年先も同じ状況が続くとは限らない。日本は基礎研究に力を入れないと・・・。」
今日の受賞者している学者は,日本が戦後復興のために理科教育に重点を置いた時期に高校・大学へ行った人たちです。その頃、高校生全員が物理・化学・生物・地学が必修でした。今は,その時代より科学的なリテラシーが脆弱になってはいないか。政府・行政は受賞者の言葉に,もっと重きを置いて耳を傾けるべきでは?
2016/10/05
2016/10/05
【学校で実験が減った原因は】
授業内容が増えただけではない。生徒に工作や科学実験をさせると危険が伴います。カッターで手を切ったり,感電しそうになったり。何十年と見ていると生徒が不器用になってきている感があります。先生方にとっては生徒に怪我させることは避けたいですが,それ以上に親からの文句や,その防波堤になれない頼りない上司の存在も気になるのでしょうね。私が小学生の頃,職人気質の親は家庭訪問された先生に,「子供が死なない程度であれば,どれだけでも絞ってやってくれ」と頼んでいました。そう言われると先生もやりやすいですね。サントリーの佐治敬三さん,問題発言もありましたが,「やってみなはれ,やらしてみなはれ」は名言です。そんな上司は少なくなりましたね。