夏・夏・夏





夏の歌....それぞれ秋を代表すると思える歌をあげてみました。
漢詩をよむ「少年易老学難成 一寸光陰不可軽 未覺池塘春草夢 階前梧葉已秋聲」朱 熹(1130〜1200) 南宋の哲学者。朱子とも云います。仏教や老荘の教えを排して儒学に専念し朱子学を築きました。 朱子の詩は気品があり、時には豪放でもあると云われています。「少年易.....」は特に夏に関係ありませんが、一生を通してのことですので、ここにあげてみました。
......... その読み方は「少年老い易く学成り難し 一寸の光陰(こういん)軽んずべからず 未だ覚めず池塘(ちとう)春草の夢 階前(かいぜん)の梧葉已(ごようすでに)秋声」 その意味は「若者といえども年はとり易いものです。それに反して学問はなかなか成就しません。 だからわずかな時間でもおろそかにしないでください。 池の堤にもえる春の草が夢を見ているうちに、庭先の青桐の葉に、いつのまにか秋風がしのび寄っています。」 
短歌をよむ「やは肌の あつき血汐に ふれも見で さびしからずや 道を説く君」
「なにとなく 君に待たるる ここちして 出でし花野の 夕月夜かな」
「さはいへど 君が昨日の 恋がたり ひだり枕の 切なき夜半よ」
-与謝野晶子 『みだれ髪』より-
与謝野晶子1878年(明治11年)12月7日〜1942年(昭和17年)5月29日
『みだれ髪』は1901(明治34)年、その運命の人与謝野鉄幹により発刊。鉄幹との燃え上がる情熱と、恋心をうたいあげ、大人は眉をひそめ、青年は快かなと叫んだ。
俳句をよむ「雀の子そこのけそこのけ御馬が通る」
「君が代は乞食の家ものぼりかな」
小林一茶...1763年(宝暦13年)5月5日-1828年(文政10年)11月19日
江戸時代を代表する俳諧師の一人。本名・小林弥太郎。
高貴な馬の従者が、雀の子にドケ!ドケ!と叫んでいる。雀ではなくその子にたいしてだから「弱い者いじめ」を徹底して、あざ笑っているような、うまい風刺句ですね。二つ目の句を見れば、一茶がけっして、のほほんとした俳人でないことがわかる。

項羽与謝野晶子小林一茶


夏に咲く花
あさがお、あじさい、おしろいばな、おみなえし、いちじく、カサブランカ、かわらなでしこ、ききょう、きょうちくとう、ぎぼうし、きんせんか、くず、くちなし、くり、ぐみ、けいとう、げんのしょうこ、こすもす、こまくさ、こむらさき、さぎそう、さつき、ざくろ、さるすべり、サルビア、しもつけそう、しゃら、しゅうかいどう、しょうぶ、スイートマジョラム、すいれん、セージ、ゼラニュウム、せんりょう、そば、だりあ、つゆくさ、とらのお、なつつばき、なんてん、にちにちそう、にら、ねじばな、ねむのき、のうせんかずら、はぎ、はなしょうぶ、はまゆう、バジル、パセリ、ひまわり、ひょうたん、びわ、フェンネル、ふよう、ぶるーべりー、へちま、べにばな、ほおずき、ほうせんか、ほととぎす、ほたるぶくろ、まつばぼたん、マリーゴールド、みずひきそう、みつば、ミント、ローズマリー、むくげ、むらさきしきぶ、やぶかんぞう、やまもも、ゆきのした、ゆず、ゆり等々(この時期 開花する庭木、草花、山野草、ハーブ等の一部を表示しました)
夏、花のギャラリー.....画像の右端をclick、拡大します。以下、ジャンプする前に写真の花の当てっこなどいかがですか。

        

夏に採集する薬草花..そのほんの一部を。.....画像の右端をclickしてください。


夏、旬の食材.......季節を楽しみ、季節を食べよう !
夏を彩る いんげん豆、枝豆、えんどう、かぼちゃ、キャベツ(春まき)、ししとう、トマト、とうもろこし、なす、人参、うめ酒、梅干し、キュウリとナスのぬか漬け、ゴーヤ、生姜、そうめん、パセリ、ピーマン、モロヘイヤ、ユリネ、レタス、らっきょう漬等々旬の野菜を生かそう !
海、川からの旬の食材  あゆ(3月から出回っているともいうが、やはり「アユ漁解禁」のニュースが出てからである)、あじ、うなぎ(土用の丑は、うなぎをといわれているが、「ウナギの旬」は夏ではなく、11月以降であるともいわれている)はも(「湯引きハモ」は、夏場の人気商品)あなごの蒲焼き、かます、かわはぎ、きす、きびなご、したひらめ、たこ、たちうお(塩焼きにしてレモンをかけて食べると美味い)、とびうお、もずく、すずき、ひじき、しじみ、等の 重ね焼き、しぐれ煮、塩焼き等々。
デザートには 
 さくらんぼ、すいか、メロン、もも はいかが。

夏、旬の食材のギャラリー その代表格をあげてみます。.....画像の右端をclickしてください。


伝統的な祝祭行事.......先人が今に伝えた季節折々の節目の大要をあげてみます。
夏、折々の節目
水無月(みなずき、みなつき)6月 衣替え、鮎解禁、時の記念日、夏至、入梅、父の日.....花--くちなし 誕生石--真珠、ムーンストーン
文月(ふみずき、ふずき)7月 七夕の節句、盆迎え火、送り火、海の記念日、夏休み、夏祭り、土用丑..... 花--あじさい 誕生石--ルビー
葉月(はずき、はつき)8月 暑中見舞い、お盆(月遅れ盆)、盆踊り、終戦記念日、立秋、残暑見舞い.....花--ふよう 誕生石--サードニクス
* 和風月名について
 旧暦(陰暦)では、和風月名(わふうげつめい)と呼ばれる月の呼び名を使用。和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたもので、現在の暦(陽暦)でも使用されることがありますが、現在の季節感とは1〜2ヶ月ほどのずれがあります。 また、その由来には、いろいろな説がありますが、以下が有力のようです。
水無月 「無」は「の」を意味し、水の月、つまり田に水を引く月。
文月 稲の穂が実る月(穂含月:ほふみ月)
葉月 木々の葉落ちる月(葉おち月)。


歳時のギャラリー その一部をあげてみます。.....画像の右端をclickしてください。

夏を彩る言葉や時候の挨拶
6月水無月 、葵月|梅雨、長雨、初夏、田植え
 ・梅雨うっとうしい折から・初夏の候・いよいよ梅雨入りとなり・あじさいの花も美しく・日増しに暑さも加わり・枇杷の実まろやかなとき・空には白い雲が浮かび・青葉若葉のみぎり・若鮎の躍る頃・吹く風も夏めいて参りました

7月 文月、七夕月|盛夏・酷暑、猛暑、炎暑
・入梅明けのこの暑さはまことの閉口・海山の恋しい季節・天の川美しき頃・まぶしいほどの暑さ・連日の厳しい暑さ・夏祭りにぎわう頃・一雨欲しい今日この頃ですが・夕顔の花の匂う頃

8月 葉月、桂月|残暑、晩夏、立秋、残炎
 ・青草を蒸すような強い日射し・炎暑地を焼くとはまさにこの事・残暑なお厳しい折から・立秋とは名ばかり・土用あけの暑さひとしおの折・虫の音も繁くなり・夜空に秋の気配を感じる頃
伝えたい 思い
だれしも自分に言い聞かせているいろいろな思いがあります。そのことが、そのまま、あなたに、とは思われませんが、まぁ老いの戯言と、お許しください。
この季節に思う .....画像の右端をclickしてください。

ではまたおあいしましょう。.......

ではまたおあいしましょう。