夏に採集する薬草



げんのしょうこ


・開花時期は7〜9月、花径は1センチ前後、花はピンク色から白色まであり、日当たり地から半日陰まであらゆる所に生えます。
・《げんのしょうこ》は《現の証拠》で、下痢の時に用いると 、すぐに効果が現れるところから由来しています。
・夏、花の咲いている時期に、全草を採取し、水洗いをして陰干しする。これを煎じて服用します。整腸、腹部膨満感、便秘にも効ありと言います。また《げんのしょうこ風呂》も湯冷めしにくく冷え性に役立つと。毒草の《きつねぼたん》と間違えないように注意が必要です。


そば


・蕎麦、開花時期は夏か秋に、白い花をつけます。
・薬効は、《はれもの》にそば粉に食塩を少量加えて水をでこねて患部に貼ります。
・《蕎麦はまだ 花でもてなす 山路哉》 松尾芭蕉 《まだ食べられませんが、ぜひ、この美しく白い蕎麦の花を 味わってください》との意ですね。また、《引っ越しそば》は、そばに来たので、よろしく願います の意ですね。


ひまわり


・開花時期は7〜9月、イギリスでは《太陽の花》と言われています。画家ゴッホは好んでこの花を描き、太陽、炎、真夏の焼け付くような日ざしを思い出させます。 ”日まわり” とは花が太陽の動きにつれて回ることからといわれていますが、実際にはそのようなことはないようです。中国では《向日葵》と書きます。
・種子に薬効があり、フライパンで焦げないようにいって食べる、滋養にいいと言います。


どくだみ


・初夏に白い花をつけますが、独特の匂いをきらう人も多いようです。
・薬効が多いので十薬の別名あり。化膿性のはれものに、新鮮な葉を水洗いし、火にあぶって柔らかくして、患部にあてておくと、膿みを吸い出して、はれも引く。また煎じて服用すると利尿、便秘、高血圧予防になると云います。


ゆきのした


・開花時期は5〜6月に白い五弁花をつけます。中国では虎耳草(こじそう)と書きますが、葉が虎の耳に似ているからとか。
・薬効としては、中耳炎やはれものに、新鮮な葉を用いたり、痔痛に、葉の煎じ汁で患部を洗う等々昔から使われた民間薬の代表格です。また葉を天ぷらやおひたし物にして食する地方もあります。

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