夏、伝えたい思い



時には足を止めて

何も考えないで、しばらく、ただぼんやりと眺めていてください。あたりは全く静かですねぇ。こんな時も大切ですよ。目を閉じれば、自然のなかの音なき音があなたの脳幹を優しく刺激して、身体中のあらゆる細胞に好影響を与えると聞いています。

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「赤ちゃん」



●可愛いね、目に入れても痛くないよ。両親や祖父母は大満足、将来が楽しみです。ところが、ところがです。月日は速いものでもう中学生(あるいは高校生)、この頃どうしたものか不登校が多くなりました。よくわからない友人と夜遅くまで出歩いている様子。聞いても相手にしてくれません。学校にも限界があるようです。両親の深い苦悩、やがて家庭の崩壊、離散に発展する可能性も散見されます。では、どこでどう狂ったのでしょうか。耐震構造偽造? 土台がしっかり構築されていなかったのでしょうか。可愛い、可愛いで過ぎて行ったのではありませんか。あるいは、両親の身勝手さを見せつけていたのではありませんか。そして、少なくとも、人との交わりの中で、この子がどんな人になって欲しいのか、両親に共通した冷静さがありましたか。
●「銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝 子に及(し)かめやも 」 <万葉集>728年(神亀5年)、筑前の国守 山上憶良が、国守の役目の一つ、年一度の国内巡察の折、遠賀川のほとりで詠んだと云います。実直な億良は毎年、欠かすことなく巡察を実行し、民の生活を隅々まで掌握し、標記のような歌を示すことによって、民に生活の規範を教えようとしたのかもしれません。余談ですが、こうした国守憶良の真面目な態度は、あの貧窮問答歌のような、いわば社会の暗部を照らす歌の、素地ともなったのではないでしょうか。
●参考までに....赤ちゃんは、身体と同様に脳も未発達なのです。ただ、周りに身体が反応して、痛み、苦しみ、心地よさの程度によって、泣き、わめき、眠りに入る。あなたに、その頃の記憶がないのは、その証拠です。むずかる赤ちゃんの原因は、赤ちゃん自身の疾病か、あなたやあなたの周りが気ずいていない為に起きる、つまり、あなた方が作っているということなのです。あなた方が変わらなければ、赤ちゃんにとってこれ程の不幸はありません。赤ちゃんを育てることは、大変ですが、私たちの父母はずぅーと昔から受け継いできました。あなたもその一人として父になり母になったと思っていますよ。


ごめんね

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●そうです、ほんのちょっとしたことですが、素直に「ゴメンネ」と云える人、この頃少なくなりました。私たちは人の中にあって、大なり小なり他人から恩恵を受けています。人との関係を大切にしたいですね。
●「親切」のつもりでしたことが、「おせっかい」「出しゃばり」と眼をつりあげて叱られれたこともありました。ますます人間関係が、ぎくしゃく、淋しくなっていくような気がします。でもこんな運動を進めている自治体もありました。「親切を進めよう」標語の募集です。「親切は 人の心の 贈り物」 「親切は ほんの少しの 勇気から」
●「親切」をあげましょう。「親切」をいただきましょう。ただし「親切ごかし」には要注意ですよ。


「友情に乾杯!」



友達だよね

硬いきずなに 思いを寄せて
語りつくせぬ 青春の日々
時には傷つき 時には喜び
肩をたたきあった あの日
あれからどの位 経(タ)ったのだろう
沈む夕陽を いくつ数えただろう
故郷(フルサト)の友は 今でも君の
心の中にいますか?
乾杯!
今君は人生の大きな大きな舞台に立ち
遥(ハル)か長い道のりを歩き始めた
君に幸せあれ!
(ご承知の通り 長渕 剛さんの"乾杯"の一節です)


ほっかほっかラブ

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●小倉百人一首にこんな恋の歌があります。
「君がため  惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな 」"あなたのためなら、この命、どのようになってもと思っていたのですが 、今こうしてお逢いしていると 、いつまでも生きて一緒に居たいと思っています"。
「難波江の あしのかりねの 一夜ゆえ 身をつくしてや 恋ひわたるべき」"一夜の逢瀬に身を焼きつくし、恋し続けることでしょう"。恋の一途さが心に迫ってくる歌です。
●下の棒グラフは、ここ数年の離婚白書です。若年離婚(結婚1年〜10年)が多いですね。

●「熱い気持ち」に水をさすようで恐縮ですが、離婚は今も増加傾向にあります。たしかに理由はあるし、なかにはそう決断すべきが至当と考えられる原因も見当りますが、軽々しく結論ずけてしまうケースも多々あるのではないか。あの時の情熱は一体何処へ、偽りだったんでしょうか。それとも冷静さに欠けた、きつく云えば、♂、♀ の求愛だけだったんでしょうか。それは動物の世界では極めて重要な儀式だと思います。人にとっては、離婚ゆえに 二分される分身への無責任さは、到底拭えるものではありません。「自分を大事に」とか「一生は一度だけ」ではすまされない問題を含んでいます。

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