3作目「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
(公式サイト)
が、先月26日に公開されました。
公開翌日に見てきましたので、そのご報告。
結論から言いますと、お薦め、ポッター・ファンは是非見てください。
ハリーたちは、魔法学校の3年生、日本でいうと中学2年の年です。
登場人物が思春期を迎えて、
物語に複雑さと深みが出てくるのが3作目なのですね。
それをうまく映画にしています。
心配していたダンブルドア校長ですが、
役者さんが変わったことに、違和感はありませんでした。
スネイプ先生、マクゴナガル先生らも健在、
引き続き同じ役者さんが演じているのは、
シリーズの連続感があってよいですね。
監督の交代は、
どちらかというと良い方に影響しているように感じました。
一番、印象に残ったのは、3人の「子役」の成長です。
可愛い感じだったのが、妙に大人びて、
小生意気な雰囲気になっているのです。
第1作「賢者の石」のパンフを見てみたら、みんなとても可愛い。
ハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフは、第1作で11歳、
ということは、役と同年齢ということになります。
ロン役のルパート・グリントは、役より1歳上、
ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは、1歳下、
ですから、3人は、ほとんど物語と同時に成長しているわけですね。
マルフォイなど級友のほとんども、引き続き同じ子役が演じていますが、
みんな大人びて、顔つき、体つきまで変わってきています。
そして、これが、物語とよくあっています。
ハリーは、映画の冒頭で切れて、
禁じられた魔法を使ってしまって、家を飛び出します。
優等生だったハーマイオニーも、切れてマルフォイにパンチです。
心理的に不安定な年頃なのですね。
3人も、ただの仲良しという雰囲気と違ってきます。
一方、ハリーの父母の死の真相がだんだん分かってきて、
つらい気持ちも増していきます。
このあたりをうまく描けていると思いました。
お薦め。
ただし、相当に複雑なストーリーを、
2時間22分と、最近の映画にしては短めにまとめてあります。
説明を省いてテンポ良く進んでいきますので、
第3巻を読んでいない方は、
読んでから見た方が良いかもしれません。
私の場合は、本で分かりにくいところが、
うまく映像になっていたという好印象なのですが、
某新聞では、あまり良い評価がされていませんでした。
その評論家は、ハリー・ポッター物語について予備知識がなくて見たそうです。
たしかに、映画だけ見て感動するのは無理かも…
|