2004年6月6日

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  ザ・サークルのギター弾き「ムラさん」から、 日頃お世話になっている「みなさん」へのお便りです。 ホーム・ページでは十分に伝えられないザ・サークルの近況や、 文化情報、私の雑感などを、随時お知らせします。
メイルでも配布していますので、必要な方はお知らせください。次回からお送りします。
ご意見、ご感想などは、 Eメール でどうぞ。

5月は、公私とも超多忙。
あらかじめお知らせできなかったので、 言いにくいのですが、 ザ・サークルのステージでつぶれた休日が4日ですから、 「公私とも」というのは不正確かも。
ステージの模様は、 「ザ・サークルの活動 2004」 をご覧ください。

というわけで、5月はとうとうムラさん通信はお休みで、 6月号をお送りします。
映画の公開も間近ですから、 ハリー・ポッターねたです。

 ◇ハリポタ映画第3作の公開は、6月26日◇ 

 5月25日付け伊勢新聞によると、 シリーズの第3作「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の映画が、 5月23日の夜、ニュー・ヨークで初公開されたとのこと。

日本では、6月26日(土)公開ですが、 「109シネマ」などでは、 6月19日(土)に先行上映があるようです。

 ハリー・ポッターの公式サイト には、「日刊予言者新聞」 のページがありますが、これによりますと、 シリーズの第1、2作を合わせると、 「世界的な興行収益は記録破りの約19億ドルに上る」のだそうです。 第3作はいかがでしょうか。
また、第4作、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の監督は、 マイク・ニューウェル氏に決定していて、 撮影は、2004年4月からイギリスにおいて始まる「予定」で、 2005年後半にワーナーブラザーズ映画から公開が予定されているとのことです。

 一方、本のほうですが、 最新作「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(日本語版)上下2巻セット (アマゾン) の発売は9月1日、英語(UK)版ペーパーバックの 発売予定日は7月10日だそうです。

以上、既に、 1月25日号で、お知らせした内容も含めて、 ハリポタ関係の日程を、改めて整理してみました。
 ◇ホグワーツ魔法魔術学校はどこにある◇ 

 ハリー・ポッターの物語は、 学年ごとにホグワーツ魔法魔術学校(Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry)での出来事を中心に、語られていきます。

そのホグワーツ魔法魔術学校は、どこにあるのでしょうか。 結論から言いますと、 どうもスコットランドにあるらしいのです。

 第1巻で、 11歳になったハリーは、ホグワーツへの入学許可を得て、 ロンドンのキングスクロス駅の「9と4分の3ホーム」から 午前11時発のホグワーツ特急に乗ります。

ロンドンには、市街地を取り囲むように、 いくつもの鉄道駅(ターミナル:終着駅)が配置されていて、 それぞれ行き先が違います。
パディントン駅は「熊のパディントン」で有名ですし、 チャリンクロス駅は、ホームズで出てきたような記憶があります。
そして、このキングスクロス駅ですが、 スコットランド方面への列車が出る駅なのです。 そして、林雪絵「ハリー・ポッターを探しにイギリスへ」によると、 何と、午前11時にキングスクロス駅発の特急列車は実在し、 エディンバラを経由してグラスゴー行きだというのです。

作者のJ.K.ローリングは、 エディンバラに住んでいて、 市内のカフェでハリー・ポッター物語を書いたのですから、 ホグワーツ特急のモデルは、エディンバラ行きの特急だといわれているそうです。 (林雪絵「『ハリー・ポッター』の秘密の教科書」)
 第2巻では、9番線と10番線の間の柵をなぜか通り抜けられずに、 ホグワーツ特急に乗り遅れます。 あとで、ハリーの危険を心配したドビーの仕業だと分かるのでしたね。 で、ロンとハリーは、空飛ぶフォードで汽車を追いかけることにします。

第2巻を読んでみましょう。
「見つけた!」ハリーが叫んだ。「まっすぐ前方−あそこ!」
ホグワーツ特急は紅のヘビのようにくねくねと二人の眼下を走っていた。
「進路は北だ」ロンが計器盤のコンパスで確認した。
これで、ロンドンを出たホグワーツ特急は北に向かうことが、 はっきりしました。

続けて第2巻を読んでみましょう。
「お前たちは見られていた」
スネイプは新聞の見出しを示して、押し殺した声で言った。
「空飛ぶフォード・アングリア、いぶかるマグル」
スネイプが読み上げた。
「(略)…ピープルズのアンガス・フリート氏は警察に通報した…(略)」
このアンガス・フリートというマグルが住んでいるというピーブルズは、 エディンバラの南に同名の町が実在するそうです。 (寺島久美子「ハリーポッター大事典」302ページ)

イギリスの地図を見ましたら、 ありました。 「Peebles」、エディンバラの30kmくらい南ですね。 これで、ホグワーツ魔法学校が スコットランドにあることは、ほぼ確定です。

 寺島久美子「ハリーポッター大事典」では、 作者のJ.K.ローリングがインタビューで、 「ホグワーツはスコットランドにある学校で 生徒数は1000人と語っている」(362頁) というのですから、もう間違いありません。

 鉄道は、エディンバラからさらに北へと行っていますから、 ホグワーツは、ネス湖の近くとか、 美しい民謡で唄われる「ロッホ・ローモンド」のあたりにあるのかもしれませんね。

スコットランドへホグワーツ探しの旅なんて素敵ですね。 もっとも、われわれマグルには、ホグワーツは見えません。
「魔法がかかってるの。マグルが見ると、朽ちかけた廃墟に見えるだけ。 入口の看板に、『危険、入るべからず。あぶない』って書いてあるわ」 (第4巻上、259頁) ということです。

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