2003年1月11日

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  ザ・サークルのギター弾き「ムラさん」から、 日頃お世話になっている「みなさん」へのお便りです。 ホーム・ページでは十分に伝えられないザ・サークルの近況や、 文化情報、私の雑感などを、随時お知らせします。
メイルでも配布していますので、必要な方はお知らせください。次回からお送りします。
ご意見、ご感想などは、 Eメール でどうぞ。

 長すぎるというご意見をいただいて、 新年号から、 毎回、1話題でお届けすることにしました。
 今年も、よろしくお願いします。

 ◇クレジットは最後まで◇ 

 借金はちゃんと返そうという話ではなくて、 映画のクレジットはきちんと最後まで見ましょう、 というお話です。

クレジット‐タイトル【credit title】
映画・テレビで、その制作に関係したプロダクション・スタッフ・キャストなどを紹介する字幕。 (広辞苑第4版)
 映画を見終わって劇場内が明るくなると、 少ししか残っていませんね。
延々と流れる字幕に耐えられなくなって、 たいていの人が席を立つようです。

 ところが、今評判の「ハリーポッターと秘密の部屋」 (ワーナーの公式サイト)、 あなたもご覧になったと思いますが、途中で席をたちませんでしたか。
 クレジットを最後まで見ると、 お楽しみの映像があるのですよ。

 それと、 今劇場公開中のゴジラ最新作「ゴジラ×メカゴジラ」 (公式サイト)、 何と、クレジットが全部流れたあとに、 ストーリーのシメが来ます。
 この映画は、 ゴジラをメカゴジラで迎え撃つ女性自衛官を演じる 釈由美子の演技が魅力というのが、 もっぱらの映画評。
 評価の高い画面の一つが、 共に闘ったメカゴジラに向かって敬礼する場面、 これ確か、クレジットの後だったと思うのですよ。

 映画をつくった人たちは、 見てほしいのですね。

 ところが、 三谷幸喜の「ラヂオの時間」では、 シナリオを書いた作者が、私の名前を消してくれ、 と言う場面があります。

 「ラヂオの時間」は、 ラジオドラマのコンクールで優勝した作品がオンエアされるのですが、 シナリオを少し変更したら、次々に変更を余儀なくされて、 生放送だけに、スタジオでドタバタが繰り広げられる、 という映画なのです。
 その中程の盛り上がりで、 シナリオを書いた、鈴木京香扮する素人作家が、 余りの変更にとうとう切れてしまいます。 スタジオに立てこもって、 こんなの私の作品ではない、私の名前を消してほしい、 というのです。
 西村雅彦扮するプロデューサーは言います。 よくできた作品だと思って名前を載せているようなものは誰もいない、 今度こそ、今度こそと思って、それでも名前は出るのだ、 というようなことを言って、 観客をジーンとさせるのでした。

 複雑な気持ちで載っているスタッフの名前、 映画を楽しませてもらった感謝の気持をこめて、 せめて最後まで見てあげませんか。

お便り、ご意見は、 Eメールでどうぞ

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