HOME倭人のエイサー

倭人のエイサー

エイサーは念仏踊りが発祥ですが、最近は民謡など様々な曲が取り入れられています。
通常、演舞はこうした曲を繋ぎ合せます・
こうした構成を少しでも知っているとエイサーの見方も変わるかも知れません。


しんだん木

倭人が入場に使う曲です。
歌詞をよく聞いていると、「ありや はくさん やまとんちゅ だやびる」 と言っていますが、あれは 「はくさんのやまとんちゅ」でございますと言う意味で、倭人を紹介しています
入場の曲なので行進できるよう振り付けはシンプルです

仲順流り

演者が揃ったので今から念仏踊りをさせていただきますよ、という一番から始まります。
2番からは五才で親を亡くし、七才で親の事を思い、島中探すけど見つからない。
ある日、仏様から「おまえの親は亡くなったのだから、どんなに探してももう会えないのだ
よ」と諭されます。
少し悲しい話なのですが、仏様の教えは大切だよ親を大事にしなさいよ、という歌です。
この振り付けは、太鼓が結構疲れるらしく、1・2番だけ演奏しています。


この曲の振り付けは太鼓を大きく振りまわし締め太鼓の見せどころです

クダカ

初期のエイサーが念仏踊りから生まれため、仏教色が強く、単調なメロディの
繰り返しが多かったので、遊びの心を取り入れたこの曲が生まれました。
久高にやって来た女好きの役人をおもしろおかしく揶揄した歌らしいのですが、
倭人の歌っている歌詞とは少し違うようです。


この曲の振り付けも、太鼓を大きく振りまわし、華麗な振り付けが特徴です。

トゥタンカーニー

誰かが兼久村のナビさんに惚れた、という一番。
二番ではお母さんお父さん、あたいは他所の若者とは一緒になりたくないよ、
といった内容の曲です
三番は・・
えー舟ぬ見ゆんどぅ〜 観音堂の岬から舟ぬ見ゆんどぅ〜
この歌詞から情景が浮かんできそうな切ない恋の話です。

この曲の振り付けは、強弱をつけた太鼓のメリハリとと隊形を変化させるフォーメーションが見どころです。

海ヤカラ

海ヤカラ ドンドン
糸満に7〜8人のイギリス人が漂着しました。そして彼らは洞窟で暮らし始めた。
その洞窟をたロンドンガマと言います。
「ドンドン」は単なるフェーシと思っていましたが、「ドンドン」は「ロンドン」の訛りで、
海ヤカラは、海から来た人、つまりは「外国人」であるらしいです。
テンポの良い曲です。 1番が終わるころ、半拍づつ少ないので、音が裏返っ
て聞こえたりします。

テンヨー節

民謡っぽい曲です。
この曲の意味はよくわかりません・・

民謡らしく落ち着いた振り付けです。

いちゅび小節

この曲もエイサーでよくつかわれる曲です。
いちゅび」とは「いちご(苺)」のこと。「小」はかわいいひとへの愛称。
「野いちごのような可愛こちゃん」に惚れた。といった恋の歌です 

年この曲の振付を変更しました。 締め太鼓がテンポよく動きます
ここまで踊ると、太鼓はフラフラ・・(@_@;) 地謡の話でつないで太鼓を休ませます。

唐船ドーイ

聞いたことのある曲だと思います。
那覇の泊港に帰ってきた進貢船を地域の人々争って迎え
にいくのに、地元若狭町のおじいはのんびりと見に行く風情
を歌っているとのことです。
別説として
ウークイとよばれるお盆の最終日は、あの世から来たご先祖様の霊がまたあの世
に戻られる日。
「あの世から船が迎えに来たよ、おじいちゃん早く乗って乗って」と急かしているとも
解釈されたりします。

この曲は、その場の雰囲気で回数などを調整します。
太鼓と三線のフェーシの掛け合いなど、 変化があって楽しい曲です。

カチャーシー

沖縄では幸せは天から降りてくると考えられています。
悪いものは足で地面に踏み込めてしまい、天からたくさん幸せをかき集めるように両手を上げて天をかき混ぜるように踊ります。受け止めた幸せを周りの人達にも振りまいて皆で幸せになりましょうといった踊りです。
手首の動かし方とか、特徴がありますが、一度コツを覚えると簡単にできたりします・

この曲が始まったら、みんなで幸せを分かち合いましょう!


このページのトップへ