池泉観賞式庭園のなかに、後水尾院の御座所となった寿月観が建つ。
丸太の門柱に竹を並べた簡素な表総門を入り、左(北)方向に進むと右手石段上に御幸門がある。御幸門を入り右折すると中門があり、池を掘った土を盛り上げた高みに寿月観がある。庭園裏手には東裏門があり、これを出ると、道は右の中離宮方面と左の上離宮方面に分かれる。
下離宮の御幸門
柿葺の屋根で,花菱紋(はなびしもん)の透かし彫りが施してある板戸です。
御輿寄(おこしよせ)
下離宮御輿寄は寿月観の玄関にあたります。
寿月観(じゅげつかん)
後水尾院行幸時の御座所となった建物。
東側に「一の間」、その西に「二の間」、その南に「三の間」が鉤の手に連なり、三の間の西には5畳の茶室がある。二の間の北には4畳半、その北には10畳半の「玄関の間」が突出し、建物の北西端に式台玄関(御輿寄)がある。
寿月観の扁額(へんがく)
「寿月観」の扁額は後水尾上皇の宸筆。
庭
松並木
松並木より比叡山
比叡山山頂がが中央にかすかに見える。
欄間