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株式会社赤塚空調設備は、家庭用・業務用のエアコン設計・施工を専門とする施工会社です、 三重県電気工業登録店(三重県知事登録第 28-282号) 産業廃棄物処理運搬業(第 02404193238号) 

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技術的雑談 Technical chat

  • エアコンのガス漏れについて
エアコン配管の中には今も昔もフロンガスが入っています、購入時は室外機に封入されていて、室内機と室外機を銅管で接続した後、室内機と銅管の中の空気を「真空引き」し配管内が真空になった状態で室外機からガスを送り通します。

家庭用エアコンの場合、工事上の接続箇所は室内機側から30~40cm程の高圧・低圧フレア2ヵ所と、室外機右横の高圧・低圧フレアの2ヵ所の合計4ヵ所しか有りません。
逆に考えると、この4ヶ所のフレア接続さえしっかり施工しておけば、その他のガス漏れは施工には関係ない、エアコン本体から漏れていると言う事になります。
因みに、業務用の場合はフレア接続以外にもガス溶接やフランジなどで接続する事も有りますので、フレア接続以外のチェックも必要になります。

ガス漏れの確認方法は幾つか有ります、現在は”ガスリークテスター”が一般的ですが、”石鹸水”や”ギュッポフレックススプレー”でも手軽に確認出来ます。
昔は、”トーチ式検知器”でガスを吸い込み、炎の色が変わりる事でガス漏れを判断しました。
しかし本当にシビアなガス漏れは、フロンガスの圧力では解りにくいので、開栓する前に高い圧力を掛けれる”窒素”を封入し、既定の圧力で数日放置して確認する事も有ります。

経験上、ガス漏れを起こすとメーカーサービスから、「ガス漏れです、ガスを入れ直してください・・・」っと依頼が来ます、私の場合も恥ずかしながらゼロではありません、2~3年で1度依頼があるかないかです、1年で約600~700台のエアコン工事を行っていますので、1500~2000台に1台の確率でガス漏れさせてしまいます、ご迷惑をお掛けして申し訳ないので、早急にフレア接続をやり直し、真空引き→ガス封入を行い復旧して謝ってきます。

ただこんな事も有りました、某メーカーサービスから「ガス減少の為充填」の依頼が有りました、現場に行くとガスは入っていました、施工上のガス漏れはフレア接続部の不具合、例えば不純物を挟んでしまったり、フレア加工時の形状ミスなどしかないので、念のためポンプダウンしてフレア接続をやり直し、真空引きして配管内に液ガスを注入し開栓し運転し様子を見ました。
その後、吹き出し温度や、吸い込み温度、圧力等を測定して、動作を確認し終了しました。

エアコンガスの封入量は機械により決まっています、ガスの過充填は液圧縮などコンプレッサーを破損させる事も有りますので注意が必要です。

すると数日後、また同じような症状で、同じ某メーカーサービスから依頼を受けました、私のガス漏れ確率からしても、立て続けにガス漏れって「そんな筈は無い」っと思い初検を行ったメーカーサービス本人に電話し状態を聞きました。
そうするとその方が「症状がエアコンが効きにくいと言う事なので、ガス漏れの恐れがあると思い依頼しました」と言われました、私が「フレアのガス漏れ確認しましたか?」と言うと、「いえ」と言われました、「それって、フレアかエアコン本体か解らないって事じゃないんですか? 判断が出来ないのであれば、コストは掛かりますが窒素張って徹底的に調べましょうか?」と言うと、
「スミマセンこちらで何とかします」って・・・

恐らく前回の事例も、この様な軽率な判断だったのだろうと思いました。
この事があってからは、納得出来ない依頼に関しては、初検に行ったメーカーサービス当人と、直接話す事にしています、何度も出入りするのは、お客様にとっては迷惑な話ですから。

話は逸れましたが、経験上、施工上で起こる殆どのガス漏れは、数日で抜けてしまいます、なので取り付けた季節にもよりますが、遅くても半年、一年で解ります。

ただ稀に、微量で解りにくいガス漏れも有ります、微量のガス漏れは、工事ミスでも起こりますし、エアコン本体の溶接剥れ等でも起こります、数年後に症状が出る事が多く、工事か本体か見極めは難しいです。
このガス漏れは、冷・暖房自体はそこそこ効くので、室内機からの水漏れ、水適飛び、氷飛び等で判明する事が多いです。  ※この事例の詳しくは、”ドレン工事について”を参考にして下さい。

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