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技術的雑談 Technical chat

  • ドレン ( 排水 ) 工事について
ドレン=排水工事は、もっとも重要で気を使う作業です、エアコンは、夏場の冷房運転時は室内機から、冬場の暖房時期は室外機から水が出ます、このドレン工事がきちんとされていないと、室内や室外で水漏れを起こします、特に室内での水漏れは、多大な損害をもたらしますので注意が必要です。

私も過去、ドレン工事の詰めの甘さから水漏れを起こし、壁やクロスを張り替えたり、床を張り替えたりと、ご迷惑をお掛けし賠償させて頂いたことが有ります。

❖ 過去経験した水漏れの事例をいくつか上げてみます。

  ①室内機から出ているドレンと、ドレンホースの継ぎ目のテーピングの甘さ
  ②ドレンの断熱不足などから起こる、結露による水漏れ
  ③室内外、ドレン勾配不足
  ④ガス漏れによる水漏れ、水適飛び、氷飛び
  ⑤ドレン継ぎ足し・ドレン出口の問題
  ⑥虫の侵入など


もう少し詳しく説明しますと、
①ドレンの継ぎ目が甘く外れるですが、まず理解しておかないといけないのは、
ドレンホースは伸縮するという事です、冷房運転において、室内機の蒸発器に結露した水滴を排出するのがドレンですが、これは冷水なんです、夏場の暑さで伸び切ったドレンホースに、この冷水が通って行く訳ですからビニール樹脂のドレンホースが縮んでしまうのは仕方ない事です、なので、特に夏場の施工時は、ホースを張り気味で施工しない、少し遊びを作ってテーピングをしっかりと巻いておく事を心掛けてます。

②ドレン断熱について、先程の説明とかぶりますが、ドレンの排水は蒸発器に結露した冷たい水適の集まりなんです、常温ドレンホースに、この冷水が通ると結露(水滴が浮く)します、結露しない様にする為に断熱が必要になるんです、ここで注意が必要なのは、勾配が取れない所は、緩やかに冷水が流れていく事になります、より結露しやすくなるので、いつもより慎重に断熱をする事が必要になります。

③ドレン勾配について、窓上、小庇(水切)、戸袋、出窓など、建築構造上ドレンの勾配がとりにくい、又はとれない現場は多々あります、この様な現場では、まず施主様に「数年後水漏れが発生する恐れもあります」っと一言、説明させて頂いてから施工しています。
ドレンの排水は夏場の冷房時しか出ません、塩ビ管なら流れもスムーズですがドレンホースとなると多少にうねりが発生します、流れ残った水はホース内でカビったり、埃りとくっ付いて乾燥したりして、年々ドレンホースの内径を狭くしていきます、エアコン入れ替え時、ドレンホースを切断すると半分以上塞がれているのも見掛けます。
勾配の取れにくい所は、塩ビパイプでのドレン工事をお勧めしています。

④ガス漏れによる水漏れ、水適飛び、氷飛び、フロンのガス漏れと、水漏れって関係あるの?っと思われますが、実は関係あるんです。
この症状は、微量のガス漏れが原因で、冷房時、液ガスの蒸発のタイミングが早くなり室内機の蒸発器(熱交換器)で、霜化し始め、氷となって付着していきます、この状態では、冷房は多少効きドレン排水も有りますが、氷や溶けた水が吹き出し口から風で飛んできたり、エアコンが異常で止まったりします。  ※熱交換器の目詰まり等で、十分な風量が得られない時にも起こります。

微量のガス漏れは、工事ミスでも起こりますし、エアコン本体の溶接剥れ等でも起こります、
数年後に症状が出る事が多く、工事か本体か見極めは難しいです。
その他、熱交換器までの銅管や、フレアの接続部でも結露しやすくなる様です、室内機が左配管で施工されている場合は、断熱の隙間から水漏れしたりするので、ここのテーピングもしっかり巻く様に心掛けています。

⑤ドレン継ぎ足し・ドレン出口の問題は、外部のドレン先端の処理の事です、よくある事例は、お客様から「室内から水漏れしてきた」と言う内容で初検に伺うと、ドレンホースとビニールホースが継ぎ足して有ったり、ドレン先端がバケツや、ペットボトルなどで受けて有ったりされてることが有ります、ドレンの排水は、水道水と違って圧力は有りませんので、勾配が必要なんです、継ぎ足してしまうと勾配は取れにくくなり、少しのうねりやトラップで逆流してくる訳なのです。
それと、ドレン先端を受ける時は、水面とホース先端が付かない様に注意が必要です。

⑥虫の侵入などで、ドレンホースが詰まってしまい、行き場の無い水が室内機側から漏れてくる症状です、突然詰まったり、少しずつ詰まったりします。

経験したのは、小カエルや、コガネ虫がホースの中で詰まっていたり、泥蜂が巣を作ったり、
と言うのも有りました、外からドレン先を吹くと詰まっているのが解ります。

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