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配管内を通っているのは、ガス(フロンガス)だけと思われますが実はそうでは無いんです。
エアコンの心臓部であるコンプレッサー(圧縮機)には、潤滑油(冷凍機油)が入っています、車のエンジンにあたるのが、エアコンでは室外機のコンプレッサー(圧縮機)になり、車のエンジンオイルがコンプレッサーオイル = 冷凍機油になります。
車の場合、オイルが回るのはエンジン内のみですが、エアコンの冷凍機油は、フロンガスと混ざり合って一緒に配管内をグルグルと回っているんです。
素人の方がエアコンを取り外そうと、いきなりフレアナットを緩めるとフロンガスの圧力と共に、冷凍機油が淒い勢いで噴き出してきますので、注意が必要です。
この冷凍機油はフロンガスとの関係性が強く、オゾン層破壊や地球温暖化の問題の伴い、フロンガスが新冷媒に替わった時に冷凍機油の種類も同時に変更されました。
仕事を始めた頃は、家庭用エアコン・業務用エアコンで主流だった旧フロンの、”フロンR12”、”フロンR22”では、主に鉱油(スニソ)が使用されていました。
配管長が伸び冷媒追加が必要になる場合、このスニソを補充したり、業務用エアコンのフレア接続の接点部分にスプレーしたりとかして使ってました。
補足ですが、現在はフレアの接点に冷凍機油を付着する事を、推奨するメーカーと、禁止するメーカーが出て来てます、これらは冷凍機油が多様化してきたので、封入されている冷凍機油と違う種類を誤って使用し、混ざらない様にする事も理由の1つだと考えられます。
現在の新冷媒、HFCフロンの”R134a、R410A、R407C、R32”などに使われている冷凍機油は、合成油のエーテル油やエステル油がよく使われています。
ただ、エーテル油やエステル油は、水分や不純物にとても弱いので、真空引きは必須作業ですし、配管作業など施工時にも水分や不純物には気を付けなければなりません。
その他、三菱電機は独自の”アルキルベンゼン油”という冷凍機油を使っていて、汚れにくく、鉱油やエーテル油、エステル油と混ざっても、影響を受けにくい特徴をもってます、ですから配管洗浄しなくても、隠ぺい配管(建てる時に仕込む配管)・屋上設置(足場が無いと配管出来ない)などの配管再利用が可能になります。 ※詳しくは隠蔽配管ってを参考に。
※配管肉厚、配管サイズ、フレアナット・制御線などの条件は付きます。
このように、配管再利用に関しては、封入されているフロンガスの種類より、冷凍機油の影響の方が大きいと言う事です、ポンプダウン(冷媒ガスを室外機に戻す作業)を行うとガスと一緒にオイルも戻りますが、配管のたるみやトラップなどに、戻り切らないオイルが溜まることが有りますので注意が必要です。
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