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工工四

工工四[クンクンシー または コウコウシー]は三線の楽譜です。
縦書きで漢字が並んでいるだけなので、難しそうに見えますが、絃のどこを押さえるかをしめす記号と思えば簡単です。
一曲で使う音はそんなに多くないので、少しずつ慣れていきます。
ギターなどを経験した人は、音符で書いた方が音の流れがつかみやすいかもしれませんが、いちいち変換するのが面倒になってきます。レパートリーを増やしていくに従って工工四がうまく読める様になり、知らない曲でも工工四で弾ける日がやってきます。

チンダミ(チューニング)

まず、どこも押さえないで弾く音を解放絃[カラバンチ]といいます。
■一の絃(男絃)の解放絃は「合」 西洋音階の「ド」です。
■二の絃(中絃)の解放絃は「四」 西洋音階の「ファ。」
■三の絃(女絃)の解放絃は「工」 合より1オクターブ高い「ド」になります。
 練習前にこれをしっかり合わせておかないと押さえる位置が安定しなくなります。
以前はピアノで合わせていましたが、クリップ式のチューナーがあると便利です。
そのうち、いい加減になって、大きなずれがない限り耳で合わせることもできるようになります。

弦を押さえる

ところで三線の棹にはギターとは違ってフレットがありません。
勘所(押さえる位置)は目安として歌口(カラクイのところのプラスチックでできた部分)から6cm 6cm 4cm 4cm 4cm です。

ここで鍵盤楽器を思い出してみてください。
三線の低い位置では半音が約3cm 女弦では解放がド。ドとレの間は黒鍵(ド♯)の音がありますからレの音を出すには6cmの所を押さえればよいのです。
また、ミとファの間に黒鍵はないので3pとなります

今度はギターを思い出して下さい。
ギターにはフレットがありますが、低い音は(先の部分)フレットの間隔が広く、高くなっていくに従って間隔が狭くなっています。三線も同様に、高い音を出すに従って勘所の間隔もせまくなります。ですから4cmになるわけです。

慣れないうちは三線を構えた状態で見える所(棹の横)に小さいシールを貼るのがいいです。
百均のシールでも良いですが、弾いているうちにはがれてきます。やはり専用のシールを貼ったほうがよいかもしれません。
チューナーなどで自分の押さえている位置が正しいか確認するのも大切です。
管理人の三線はシールが剥がれ、また貼るのが面倒くさいので貼ってません・・・

三線の音は人それぞれ?

三線はどの音が正しいとかどの位置を押さえるといった決まりはなく、沖縄では昔から、それでいいと言われることもあるようです。
西洋音楽でいう枠からはみ出た部分がその人の「味」になったりすると言われますが・・・。
エイサーのように、地謡が合わせると、音の狂いが気になってしまいます。
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