熊野大花火
毎年8月17日に開催される300余年の伝統を誇る壮大な花火大会。
熊野灘を背景に約10000発の花火が息をつく間もなく夜空を
焦がし、クライマックスを飾る「鬼ケ城大仕掛」にはど肝をぬかれる。
遠方からも多くの見物客が足を運ぶ、紀州路最大の夏の風物詩。
熊野古道
かつて熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の熊野三山や西国巡
礼ヘ詣でるための道であった熊野古道。
平安時代末期から鎌倉時代には皇族が、江戸時代には庶民が、
時代の流れとともに熊野参詣が暮らしに根付き、
蟻の熊野詣でと呼ばれるほどに街道は人の行列が続いた。
松本峠、大吹峠、逢神峠、曽根次郎・太郎坂など、縁深く苔むした石畳が続く
古道は、近年散策コースとして人気を呼んでいる。
【世界遺産】「紀伊山地の霊場と参詣道」
清 滝
深く険しい山々の連なりに降り注いだ雨が流れとなり、
様々に表情を変えながら渓谷を走り抜ける。
熊野山系の渓流には滝が多く、その中でもこの清滝は、
国道42号沿いの木々の茂みの間から、華麗な姿を身近に見せてくれる。
鬼ケ城
熊野市の南部、熊野灘に突き出た半島の岩盤には、
侵食によってできた大小の洞穴が無数なあり、
「岩の国・熊野」を彷彿とさせる。
かつて、多我丸という海賊がここに住みつき、
熊野一帯を荒らしまわっていたが、坂上田村麻呂に
成敗されたという伝説が残る。
約1kmの遊歩道が波打ち際に沿って続き、奇観深訪が楽しめる。
獅子岩
七里御浜の北端にそびえる奇岩で、大自然の侵食が創り上げた
高さ25m、周囲210mのその姿はあたかも熊野灘の彼方に向かっ
て吠える大獅子の様。はるか昔から旅人たちの目を楽しませ、
国の名勝・天然記念物にも指定されている。
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