少しずつ日が長くなっているような気がしませんか。
「冬至十日(とうじとうか)」の話は以前にもしましたが、
元旦が、丁度、冬至から10日目に当たっていますので、
改めて、「冬至十日」について考えてみることにしました。
冬至は、1年で一番「日の短い」日ですから、
冬至を過ぎると、日が長くなっていきます。
冬至が過ぎて10日もたつと、
日没が遅くなってきたことに誰でも気が付くというのが、
「冬至十日」の意味ですが、
一体どのくらい遅くなるのでしょうか。
国立天文台・天文情報センター・暦計算室のホームページ
で調べてみました。
順番に、私の住んでいる津の、夜明け、日の出、日の入り、日暮れの時刻です。
| 夜明け | 日の出 | 日の入り | 日暮れ |
2005年12月1日 | 06:08 | 06:42 | 16:43 | 17:18 |
2005年12月22日(冬至) | 06:22 | 06:58 | 16:47 | 17:22 |
2006年1月1日(冬至から10日目) | 06:26 | 07:01 | 16:54 | 17:29 |
2006年1月11日 | 06:27 | 07:02 | 17:02 | 17:37 |
ここから、いろいろ新しい発見がありました。
何と夜明けは、冬至の後もどんどん遅くなっているのです。
夜明けが早まるのは、1月の半ばからです。
一方、日暮れは、冬至の前から遅くなっている。
日暮れが最も早いのは、
11月下旬から12月上旬で、
12月1日の日の入り16:43、日暮れ17:18というのは、
ほぼピークにあたります。
その後、冬至までの3週間で、4分遅くなっている。
それが冬至後の10日間では、7分と加速度的に遅くなっています。
夜明けが遅くなるよりも、
日の暮れが遅くなる方が速いので、
日中の時間が伸びるのですね。
この速さと、ピークから11分の差で、
日の暮れるのが遅くなっていることを、
誰でも感じとることができたわけです。
自然と切り離されて暮らしている現代人にとっては、
心のゆとりを心がけないと、
この季節の移り変わりを感じることはむつかしいかもしれません。
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