2005年10月10日

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  ザ・サークルのギター弾き「ムラさん」から、 日頃お世話になっている「みなさん」へのお便りです。 ホーム・ページでは十分に伝えられないザ・サークルの近況や、 文化情報、私の雑感などを、随時お知らせします。
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10月10日は、雨の降らない「特異日」と聞いていたのですが、 今日は朝から雨。歴史に残る雨降り?

そこで、今回は、 特異日について調べてみました。
それに、ファンタジーの映画化と 二つの話題でお送りします。

 ◇体育の日と特異日◇ 

 まず、ネット上で、「特異日」というのを検索してみました。

 「気象特異日」というのは、 一年のうちで、ある特定の日に、 その前後と比べて、偶然とは思えないほど多く、 ある気象現象が現れる日のことをいうのだそうです。 (http://www.iknet.info/docs/singul.html)

 過去の気象現象の統計をもとに、 「晴れやすい日」、「降りやすい日」、「暖かくなる日」、「寒くなる日」など の特異日が発表されているそうです。 10月10日や11月3日は、「晴れの特異日」、 6月28日や9月15日は「雨の特異日」だそうです。 (http://www.tobidase.com/eco_island/weather/19.html)

 一方、「体育の日」は、 東京オリンピックを記念して昭和41年に制定されましたが、 最初は開会式が行われた10月10日でした。 その後、三連休をふやそうという「ハッピーマンデー制度」が導入されて、 平成12年からは、10月の第2月曜日となりました。 10月10日が「開会式の日」に選ばれたのは、 「晴れの特異日」だったからだそうです。 (http://www.tateyama.co.jp/living/juu/2004/010/0410.html)

つまり、体育の日は、長らく「晴れの特異日」だったわけで、 「国民がスポーツに親しむ」という祝日の趣旨にふさわしい日だったわけです。 秋雨前線との関係で、雨が降りやすい頃なのですが、 秋の野外行事などをこの日に設定すると、 不思議に天気がもつ、降っても大降りになりにくいような気がしていました。

なお、東京で体育の日に1mm以上の雨が降った回数は、 10月10日に固定されていた昭和41年から平成11年までの34年間では、5回、 10月第2月曜日となった平成12年から15年までの4年間で3回だそうです。 (http://www.kishou.go.jp/camp/0410.pdf)

今年は、折角10月10日と体育の日が重なったのに、あいにくの雨。 「晴れの特異日」を尊重しなかった報いか、 はたまた、地球温暖化による気象の変化なのでしょうか。
 ◇ファンタジー物語の映画化◇ 

 ハリポタの成功に刺激されたのか、 あるいは、技術の進歩によって空想世界の映像化が可能になったからか、 たぶんその両方の理由で、 ファンタジーの映画化が盛んです。

 本家・ハリポタですが、第4作 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(公式サイト)は、 米国から約1週間遅れの11月26日公開に決まりました。 クィディッチのワールドカップ、 三大魔法学校対抗試合、 ヴォルデモート卿の復活、 と、映像的にも見所の多い巻なので、楽しみですね。 上記公式サイトでは、予告編も見られます。

 ファンタジーの傑作と呼び声の高い 「ナルニア国物語」が映画化(公式サイト)されます。 その全7巻から第1巻「ライオンと魔女」は、来年の3月4日公開です。 原作(アマゾン)は、 妻の蔵書の中で見かけたような気がしますが、 私は読んでおりません。 この機会に英語で読みたいという向きには、 原書の7巻セット(アマゾン) もでているようです。

 現在公開中の 「チャーリーとチョコレート工場」(公式サイト)は、 児童向けファンタジーのロングセラー「チョコレート工場の秘密」の映画化。 いまのところ見に行く予定はありませんが、 こちらは原作を読んだ記憶があります。

たぶん、評論社版(訳:田村 隆一)で読んだのだと思いますが、今は 文庫(アマゾン) しか出ていないようです。
新版(訳:柳瀬 尚紀)(アマゾン) が出ているのですが、 アマゾンには柳瀬氏の翻訳が良くないという意見が複数寄せられていて、 寄せられた42の評価の平均は、三つ星にとどまっています。 旧版は五つ星です。文庫版か、 講談社英語文庫(アマゾン) で英語のまま楽しむということになりましょうか。 どうせ英語で読むなら 原書(アマゾン) という手もあります。

 「世にも不幸せな物語」については、 5月28日号 でご紹介しました。 13巻で構成される予定(現在第12巻まで)のうち、 最初の3巻が一つの映画になったのですが、 その後、原作を読んだ結果、 相当脚色されていることが分かりました。

原作からカットされた部分があるのは仕方ありませんが、 原作にないストーリーが結構入っています。 映画を見た方にしか分かりませんが、 踏切に車を停めたままオラフが買物に行ってしまう、 汽車が近づいてくる、という場面とか、 最後の山場で、レンズを使って結婚届を燃してしまう場面とかは、 原作にはありません。 1巻のスートリーの間に、2巻、3巻をサンドイッチにするというように、 全体の構成も変えてあります。

現在、第4巻を読み始めたのですが、 筋の展開が大変面白いのです。 英語で読んでいても、 「どうなるのだろう」とハラハラしますが、 第3巻までは、映画が見てあって、先が読めてしまうので、 筋に対する興味がそがれてしまいます。 その映画が、実は、原作とストーリーの展開が違うのですから、 罪作りです。

映画か、原作かというと、原作。 4巻以降が映画化されるようでしたら、 原作を読んでから見ることをお薦めします。

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