2004年10月17日

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  ザ・サークルのギター弾き「ムラさん」から、 日頃お世話になっている「みなさん」へのお便りです。 ホーム・ページでは十分に伝えられないザ・サークルの近況や、 文化情報、私の雑感などを、随時お知らせします。
メイルでも配布していますので、必要な方はお知らせください。次回からお送りします。
ご意見、ご感想などは、 Eメール でどうぞ。

 イチローが、大リーグの新記録を更新しました。
その瞬間、一塁にかけよった監督は、 「あんなに取り乱している姿を見たのは初めて」 と語っているとのこと。
そこまで、新記録の達成を熱望しながら、 最後まで「冷静」に対処した精神力に脱帽します。

一方、「オレ流」で中日をリーグ優勝に導いた落合監督、 選手の自主性によって、 それぞれの持っている能力を引き出したことが、 優勝につながったとのこと。
一流の経営者を語るような報道です。

スポーツの世界から教えられることの多い今日このごろ、 スポーツの秋です。

 だいぶ前になりますが、散髪してもらっていたら、 TVで郵政公社の民営化の討論をやっていました。 郵便局がコンビニみたいに便利になるという説明に、 テレビのこちら側では、
「それならコンビニを郵便局にしたら…。」
政治の世界は、「反面教師」のようです。

今回は、耳よりのコンサートのお知らせと、 またまた、アトムねたです。
実は、今号で、通算50号になります。
何の特集もなく、ひっそりと50号記念。

 ◇マンドリンの名人・宮崎勝之が鈴鹿に来ます◇ 

 あの宮崎勝之が鈴鹿に来る、 プレーが間近に見られるなんて、 すごい!!
と言っても、ご存じない方も多いのでしょうが、 フラット・タイプのマンドリンの日本での第一人者、 故・坂庭省悟との共演では、 『Battle Two』という名盤(Shogo Brand) を残しています。

この間の椛の湖の八耐コンサート (岐阜新聞ニュース) では、共演者を自由に選べるという「八耐ルール」で、 ほとんど8時間出ずっぱり、引っ張りだこでした。
ミュージシャンは、誰がうまいかを知っているのですね。

宮崎勝之についての詳しいことは、 彼のホームページ をご覧ください。

今回は、古橋一晃のギターとの共演、
11月14日(日)14時半開演、
神月座(かんげつざ)で、会費は3000円です。

コンサートの詳細は、榎本さんのホームページ をご覧ください。
 ◇同性婚と鉄腕アトム◇ 

 少し古い情報になりますが、 2004年5月18日付け朝日新聞によりますと、 米国マサチューセッツ州では、 5月17日から同性同士の結婚が認められ、 州内約350の市町村で婚姻届の受付が始まったそうです。

州の最高裁の、 同性の結婚禁止は州憲法に違反するとの判断によるものですが、 17日午前0時過ぎに受付を開始したケンブリッジ市庁舎前には、 約270組が並んだというのですから、 すごいですね。
ちなみに、ケンブリッジ市というのは、 ハーバード大学のある市ですので、 日本でも「ボストン」としてよく知られた町でのことです。

 この話を聞いて思い出したのが、 またまた鉄腕アトム。

4月11日号の「アトムをつくるための費用と時間」 で、「アトム今昔物語」では、 日系二世の須井柄(すいがら)という人物が、 1千万ドルを科学省に寄付したことによって アトムをつくることができた、というお話を紹介しました。

寄付の条件は、
「できたロボットを
私に一日だけかしてほしい」

というものでした。

アトムが借りられたその日は、 ベイリーという勇気あるロボットが、 市民権を得るための書類を届けに行く日でした。 ロボットに人間としての権利が認められる第一歩になるはずでしたが、 書類が受理され、 市民権を得たはずのベイリーは、 市役所を出たところを、アトムの目の前で、 ロボットの権利に反対の暴徒たちに殺されます。 人間を攻撃できないアトムには、ベイリーを守れませんでした。

須井柄さんは、ベイリーを守るために、アトムを借りたのですが、 ロボットの権利拡張に熱心なわけがありました。 実は、須井柄さんには、深く愛している女性がいて、 それが何とロボットだったのです。

「ベイリーの惨劇」の何年か後、 ロボット法ができて、ロボットの人権がようやく認められます。 須井柄さんは、最愛のヘレンさんと、 結婚式をあげるために教会に向かいますが、 愛し合っている二人は、 ロボットと人ゆえに、途中で暗殺されてしまいます。

 朝日新聞には、 牧師さんの前で手を取り合う女性同士のカップルが写っていますが、 その表情には、実に深い喜びが表れています。

同性同士が愛し合うことそのこと自体が、 それほど好ましいこととは思えませんが、 でも「人生いろいろ」で、 同性同士であっても、 愛し合うカップルが幸せになることは、 好ましいことではないでしょうか。

鉄腕アトムを読んだからこそ、 心情的にも理解できるような気がします。

手塚治虫の時代を先取りした感覚に、 またまた驚いています。

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