2004年2月15日

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  ザ・サークルのギター弾き「ムラさん」から、 日頃お世話になっている「みなさん」へのお便りです。 ホーム・ページでは十分に伝えられないザ・サークルの近況や、 文化情報、私の雑感などを、随時お知らせします。
メイルでも配布していますので、必要な方はお知らせください。次回からお送りします。
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 もう梅が咲き始めているとか (京都新聞)、 庭の白梅も、つぼみからも白いものが見えています。

何となく春めいてきましたね。

春眠暁を覚えず、とか言いますが、 最近、朝起きるべき時刻になっても 熟睡していることが多くなりました。
でも、遅刻を季節のせいにしてはいけないですね。

今回の話題は、パソコン関係と映画関係、 それぞれ一つずつです。
梅のつぼみ

 ◇カレンダーの壁紙は便利です◇ 

 コンピュータのデスクトップに、 カレンダーの壁紙を使うと便利です。
最近の windows では、 デスクトップへのショートカットが付いていますので、 作業中でも、一発でカレンダーと切り替わります。

 以前JR東海カレンダー をご紹介したことがありますが、 ほかにも、
○スナフキンカレンダー(旅の窓口)

○JALのtabicafeカレンダー

○JTBの風景カレンダー

○日本生命のスヌーピーカレンダー
とか、いろいろあります。

 お好みにあわせて、壁紙に設定されてはいかがでしょうか。
画像を表示させて、右クリック、 「背景に設定」を選ぶという簡単な操作です。

以上にあげたものは、いずれも悪くないと思ったものですが、 私は、JTBのものを貼り付けました。 カレンダー部分が見やすく、 2か月表示で実用的なのが気に入りました。

 なお、きれいなお姉さんのカレンダーなどをご希望の方は、 壁紙カレンダーのリンクのサイト を見つけましたので、そちらをごらんください。
ビール会社など水着姿のカレンダーも提供されているようですが、 過激なものを期待してはいけませんよ。
 ◇最近みた映画◇ 
 お便りをいただきました。
ところで映画の話ですが、最近観たのは、「解夏」(げげ)という さだまさし原作の映画です。昨年の夏、平安神宮でのコンサート で紹介されました。ヒロインの石田ゆり子も応援に来ていました。 ベーチェット病に罹った主人公が症状を自覚し心の葛藤が伝わる 映画です。重い病気を宣告されたときにおこる心の経過「4段階」 を思いました。痴呆もなっていく過程が1番恐怖で怖いそうです。
 視力をだんだん失う病気にかかった青年が、 ふるさとの長崎に帰って、 恐怖とたたかうという映画でしたっけ。 予告編を見たような気がします。
「解夏」(げげ)の公式サイトは、 http://www.gege.jp/ です。 シネコンでは、そろそろ上映終了なので、 ご覧になりたい方は急いだほうがよいと思います。

 わたしの方は、2月になって見たのは、 「ミスティック・リーバー」 (公式サイト) と「嗤う伊右衛門」(公式サイト) です。

 「ミスティック・リーバー」は、 ゴールデン・グローブの主演男優賞と助演男優賞をとった (ドンデッチ) のと、 ボストンという知っている町が舞台になるということで見に行ったのですが、 少し前にみた「半落ち」(公式サイト) との共通性を感じました。

まず、どちらもミステリーですね。 ミスティックの方は、殺人事件の真相という謎があり、 半落ちの方は、奥さんを殺した刑事が自首する前の2日間に 何があったのかという謎があります。 その謎を追いながらストーリーが展開してきます。

次に、ミスティックは、幼少年に対する性的虐待、 半落ちは、骨髄性白血病とアルツハイマー、介護の問題という 社会性のあるテーマが取り上げられていて、 謎解きは「脇役」になっています。

そして、どちらも原作がヒットしていますが、 何とどちらも、原作者が映っているのです。
「半落ち」の原作者は、横山秀夫で、 法廷の場面で、傍聴者に混じっています。
ミスティックは、デニス・ルヘインという人で、 最後の方のパレードのシーンで、 「地元の政治家に扮し、 コンヴァーティブルの後部座席に座って、群衆に手を振っている」 (劇場売りパンフ)のだそうです。 が、顔を知らないので、 注意していても分からなかったと思います。

 日本映画とアメリカ映画で、 描き方は相当違います。 テーマへの馴染みの違いもあって、 わたしの場合、「半落ち」は泣けましたが、 「ミスティック・リーバー」の方は淡々と見ていました。 アメリカ人には泣ける映画なのでしょうね。

 「嗤う伊右衛門」は、四谷怪談がベースですが、 京極夏彦の新解釈による同名の小説が原作です。 シェークスピア劇など舞台劇で有名な演出家・蜷川幸雄の監督作品、 しかもラスト・サムライできれいでしたね、あの小雪さんがお岩役、 と聞いて、是非見たいと思いました。 三重県内にシネコンは5つあるのに、上映しているのはひとつだけ。 少し離れたシネコンまで行ったのですが、その甲斐ありでした。

一つ一つのシーンは、 説明的な要素を省いて、それぞれが印象的に描かれます。 象徴的な手法も使われますし、 山場では強烈なインパクトをもった映像が迫ってきます。 演劇が一幕一幕を積み重ねていくのと似て、 シーンの積み重ねの中から、 ストーリーの縦糸、横糸が浮かび上がってきました。 舞台劇の演出家らしい映画作りといえるのでしょうか。

お薦めですが、見に行くには少しの努力が必要かも、… というのは、県内で上映していた唯一のシネコンも、 この20日で上映終了。 この間公開したばかりなのに、…。

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