2022年に作製した「ファスナー上げ自助具」とは違うタイプのものです。上着のすそ(スライダー側)にクリップを2個つけて、下に垂らしたプレートを足で踏み、
(拡大写真1)のように服のすそをつっぱらせてファスナー(蝶棒)を差し込みます。
クリップ1個をファスナーをはさむように移し替え、プレートを足で踏んだまま(拡大写真2)のようにファスナーを上げます。
座った姿勢でも立った姿勢でも使えます。
使う方の足の長さや、使う姿勢によってひもの長さを調節します。
脳血管障害による片麻痺の方から「車いすの肘置きが狭くて腕が落ちてしまうので、幅を広くしてほしい」という要望に対応して製作しました。
車いすアームサポートにはめ込むだけでアームサポートを幅広にして使うことができます。
(拡大写真1)
車いすアームサポートの幅に応じて製作します。
2017年に作製した「押し式キャップオープナー」の改良版です。
片手でペットボトル等のキャップを開け閉めするための自助具です。
(拡大写真1)の自助具にペットボトル等を乗せ、体で棒を押して固定します。(拡大写真2)
固定されたボトルの蓋を手で開けます。アクリル板で作り以前のものよりコンパクトにしました。
ペットボトルや缶の飲み物の蓋も開けることができます。
2018年に作製した片手でホッチキス止めができる「ホッチキス止め台」の改良版です。
(拡大写真1)の自助具に書類を乗せ、ホッチキスで止めます。(拡大写真2) のように色々なパターンでホッチキス止めができます。また、書類がずれないようにガードをつけました。
*写真のモデルは当センター職員です
ホッチキスを止める場所によって台の向きを変えてください。
脳血管障害による片麻痺の方から「自分で服のファスナーを上げたい」という要望に対応して製作しました。
ベッドに座りファスナー先端に自助具のフックをひっかけ、紐を突っ張らせながら服を引っ張るとファスナーを上げることができます。
自助具をベッド柵に取り付けていますが、コードストッパーで紐の長さを調節することで、車いすや椅子でも使用することができます。
脳血管障害による片麻痺の方から「患側のブレーキに手が届きにくく、ブレーキがかけにくい」ということで取り外しができる車いすブレーキ延長バーを製作しました。
塩化ビニールパイプにスポンジが取り付けてあります。
利用者の身体に合わせて柄の長さを変更できます。柄を長くすると「てこの原理」で力の弱い人でも簡単にブレーキをかけることができます。
脳血管障害による片麻痺の方から「肩や背中に薬を塗りたい」というニーズに対応しました。
以前の塗り薬エイドと比べると先端が好きな形に曲げられる"マルチバンド"が付いているので大小さまざまな塗り薬を固定することができ、また角度を変えることもできます。
利用者の身体に合わせて柄の長さを変更できます。また、大小さまざまな塗り薬を固定することができます。
缶のプルタブ開け自助具をもっと簡易にしてほしいという要望があり改良しました。
缶を持ち、プルタブを自助具の先端に引っ掛け(使い方@)缶を下に引っ張ると開けることができます(使い方A)
吸盤がつく壁があれば使用できます。持ち運びもできます。
脳血管障害の片麻痺の方から缶のプルタブを開けたいという要望があり製作しました。
缶を持ち、プルタブを自助具の先端(フック)に引っ掛け(使い方@)缶を下に引っ張ると開けることができます(使い方A)
缶のサイズに応じて、フックの高さを変更することも可能です。
用途に応じて、長さを変更したり、アクリル板の部分を定規に変更することも可能です。
新しいキーボードを購入したら今まで使っていたキーボードカバーが合わなくなったので新しいキーボードカバーが欲しいという要望があり製作しました。
写真の掲載について、使用される方の了承を得ています。
キーボードのキーの位置に合わせて穴を開けています。
利用者の状態に合わせて持ち手の長さや太さを変えられます。
両手指麻痺の方から「缶コーヒーの蓋を自分で開けたい」というニーズに対応して作りました。ペットボトル用のオープナーはたくさんありますが缶コーヒー用のオープナーはないため専用のオープナーを作りました。またボトル固定器具は使わなくなった車いすブレーキをリサイクルして、ワンタッチで固定できるようにしました。
テーブルと固定器具はクランプでしっかりと固定されています。
脳血管障害の片麻痺の方から「浴室への移動時に使用している6輪車いすを新しく変えたらキャスターが小さくなり浴室の段差を乗り越えられなくなったのでスロープが欲しい」というご要望に対応して製作しました。
水回りのためアルミ板を使用し、扉のレールの溝を利用し固定しています。
脳血管障害の片麻痺の方から「後遺症により左右の足の長さが変わってしまい立位を安定させるために靴の底を補高してほしい」というご要望に対応して製作しました。
写真の掲載について、使用される方の了承を得ています。
利用者の足の長さに合わせて補高します。※立位時のみ使用
脳血管障害による片麻痺の方から「車いすのフットサポートから足が落ちてしまうので困っている」というニーズに対応して作りました。本来は体に合った車いすを提供するのですが、この方は片手で車いすを折りたたみ自動車に積み込んでいるので、この軽くて小さな車いすしか使えないとのことでした。そこで取り外し可能なフットサポート台を作りました。
足が落ちないように滑り止めが貼ってあります。
頸髄損傷による四肢麻痺の方からの「7年前に製作してもらったのと同じ自助具を製作して頂けたら、うれしいです」というご要望に対応して製作しました。使用目的により使い分けられるように大・中・小のクリップ付き万能カフと共に、クリップなしの万能カフも製作しました。
使い方に応じてクリップの角度を調整します。
脳血管障害による片麻痺の方からの「言語訓練に通院する時、かばんに入れた鉛筆削りから削りかすがこぼれてしまう」というニーズに対応して製作しました。市販のペットボトルに取り付けられる鉛筆削りに、吸盤を使ったキャップを取り付けました。(拡大写真3)のよう片手ではずせます。
ペットボトルの下に滑り止めマットを敷くと、鉛筆を削りやすいです。
脳血管障害による片麻痺の方からの「洗濯した靴下を1つにまとめることができず困っています」というニーズに対応して製作しました。使い方は、(拡大写真2)のように、まず1つの靴下を自助具にはさみ、その上に、もう1つの靴下を置きます。そして、(拡大写真3)のように靴下を巻き上げると1つにまとめることができます。
拡大写真2と3は左手で行う場合です。右手で行う場合は左右反対に行います。
脳血管障害による片麻痺の方からの「生理用品を開封する時に、外袋を口で咥え、麻痺していない手で生理用品取り出しています。口を使わずに取り出せるようにできないでしょうか?」というニーズに対応して製作しました。使い方は、まず大腿部に置いた生理用品の外袋を、まじかるピンチではさみます。次に、まじかるピンチに取り付けた吸盤を壁に貼り付けます。そうすると、片手で生理用品を取り出すことができます。
Image Craft社のまじかるピンチを使用したことにより、外袋をしっかりと固定でき、外袋が破れることもありません。。
脳血管障害による片麻痺の方からの「粘着式クリーナーの汚れたテープを片手でカットできるようになりたい」という要望に対応して製作しました。使用済みの食品用ラップの箱から取り出したカッターを取り付けた蓋をゴムベルトで押さえ、テープを切ります。
台の大きさはテープの幅に合わせて製作します。
脳血管障害による片麻痺の方からの「ソファーなどのゴミを取るためにクラフトテープを片手でカットできるようになりたい」という要望に対応して製作しました。市販のクラフトテープ・カッターを机上で片手で使えるように台を製作しました。
クラフトテープの交換も片手でできます。
脳血管障害による片麻痺の方からの「簡単に脱着できる4点杖ホルダーを」という要望に対応して製作しました。(拡大写真2)のように4点杖の柄をフックにひっかける形状にすることにより片手で脱着できるようにしました。
車いすや杖に合わせて形状を変更します。
脳血管障害による片麻痺の方からの「車いすをバックさせる時に、左右の後方を確認しづらい」という要望に対応して製作しました。片手で取り外しできるようにクリップ式にしました。
バックミラーのフレキシブルパイプを前後左右に曲げて、見やすい角度に調整します。
「台に固定した状態でも、台から外した状態でも爪切りを使いたい」という要望に対応して製作しました。(拡大写真2)のように蝶ネジにより爪切りを脱着式にしました。利用者の希望により台を黒く塗りました。
爪切りに合わせて、台の大きさや幅を変更します。
薬の袋の大きさや厚みに合わせて、自助具の大きさや幅を変更します。
両手に障がいのある方からの「テーブルに敷いた滑り止めマットではコップが倒れてしまうし、食器の形に穴を開けた食器台では食器の位置を変えることができない」というニーズに対応しました。コップと密着した形状になるように寄木で製作しました。ペアカップの要望に応えて2個製作しました。
裏面に滑り止め材を貼ってあります。
脳血管障害による左片麻痺の方からの「職場で書類をホッチキス止めする時に書類がずれてしまうことが多い」というニーズに対応しました。使い方は、@(拡大写真1)の自助具に書類を置き、手前と右側の板で書類を揃えます。A(拡大写真2) のように右片手でホッチキス止めします。
2023年2月13日に(改良版)を製作しました。
*写真のモデルは当センター職員です
左片手でホッチキスを使う方には、斜めにカットする位置を変えます。
電動車いす利用者からの「海外旅行に行く時、介助者が2つのキャリーバッグを運ぶのが大変なので、利用者のキャリーバッグを電動車いすに固定できるようにして欲しい」という要望に対応しました。脱着式のベルトのフックを電動車いすにひっかけてキャリーバッグを固定します。
写真の掲載について、使用される方の了承を得ています。
キャリーバッグのサイズに合わせてベルトの長さを変えます。
変形性股関節症のため両側人工関節の方から「足の爪を切ってくれていた家族が入院したので困っている」というニーズに対応して、電動爪削りのホルダーを製作しました。両手でホルダーを持ち、足の爪を削ります。電動爪削りはワンタッチで脱着できます。
(拡大写真1):写真のモデルは当センター職員です
利用者の状態に合わせてホルダーの長さや形状を変えます。
脳血管障害による片麻痺の方からの「片手でキウイや柿の皮をむきたい」というニーズに対応しました。アクリル板で製作した台の下には滑り止めが貼ってあります、ワンタッチでピーラーを脱着できるので、楽に洗うことができます。
皮をむく果物や野菜に応じて台の高さや角度を変えます。
腰痛の方からの「腰をかがめても、足を曲げても腰に激痛が起こるので、自分でズボンをはけない」というニーズに対応しました。赤いヒモ2本の先端に、それぞれ百円均一ショップで購入したカーテンクリップをつけました。カーテンクリップは開け閉めに力が必要ですが、両手は自由に使えるので簡単にズボンを挟めました。(拡大写真1〜3)のようにして、畳に置いたズボンを袴のように履きます。
(拡大写真1):写真のモデルは当センター職員です
利用者の体格に応じてヒモの長さを変えます。
脳性麻痺の方からの「車いすに座っていても、床に座っていてもパソコンを操作したい」というニーズに対応しました。顎でキーボードとトラックボールを操作できるように台を製作しました。台は上下分割式で床に座った時は(拡大写真2)のように上の台だけを使います。
写真の掲載について、使用される方の了承を得ています。
利用者の状態やキーボードなどに応じて、台の大きさや高さなどを変えます。
腰痛の方からの「腰の痛みが強くならない姿勢でソックスをはきたい」というニーズに対応したソックスエイドです。自助具を引き寄せる部分がヒモであると、足先をソックスの中にスムースに入れられず、腰の痛みが強くなることがあるので引き寄せる部分を棒にしました。ソックスを入れる部分はデスクマットをカットして製作しました。
利用者の状態や体格に応じて、持ち手の長さなどを変えます。
脳血管障害の方からの「麻痺している手で傘を持ちたい」というニーズに対応して傘ホルダーを製作しました。万能カフに取り付けた伸縮ベルトで傘の柄を巻いて傘をホールドします。万能カフの着脱は麻痺していない手でできます。
利用者の手や、傘の柄の形状に合わせて、ホルダーの形状を変えます。