ピックアップ用エンドピンジャックケーブルインストール

 

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 最近ネットギターオヤジお仲間の皆さんの間でM1が話題に…ということでM1用の互換エンドピンジャックケーブルのインストールする様子を皆さまのご参考にでもしていただければと思いアップしました。ただし、あくまでも素人が自己責任において行っているものでありこの方法が確実・安全であるという保証はありません。よってこのページの通りに行い万が一トラブルが発生したとしても、当サイト管理人は一切の責任を負いませんので、ご自身でされます方は自己責任でお願いたします。もし不安を感じるならば専門ショップへ依頼されますことをお勧めいたします。

 「とてもじゃないけどこんな怖いこと自分では出来ませ〜ん!!」という方には、こんなピックアップもありますよ!!【MSPピックアップ】


 【お尻の穴開けグッズ】 上から順に

@最大12φの多段式リーマー

A12φ木工ドリル刃

B面取り用の14φリーマー

C15φホルソーの軸キリ刃を丸棒に替えた自具

 この自具はエンドブロックが肉厚によりエンドピンジャックのストローク不足時にボディー内部のエンドブロック貫通穴口をロックナットが入り込めるように拡張するためのものです。ボディー内部からおしりの外へ丸棒を出しドリルで挟みお尻方向へ内部の穴をホルソーギザ刃で拡張します。今回はエンドブロックの厚みが許容範囲内だったので使用しておりません。(実使用例HJ-601編はこちら

 一番多用している「最大12φの多段式リーマー」なぜか百円均一ショップで980円で販売されていた物です。(笑)現在はネット販売などでギターエンドピン穴拡張用専用リーマーなるものも販売されております。上段の木工ドリル刃で一気に開ける方法もありますがギター表板損傷のリスクが高いです。(経験者は語る)リーマー使用においての失敗は10本以上開けていますが今のところありません。Gibson等のように木ねじ固定のエンド(ストラップ)ピンの場合細いドリル刃で下穴をあけてからリーマーを使用するといいと思います。

 リーマーをドリル(私はインパクトドリルですが)にセット。

 いよいよ穴あけ開始です。ドリルの軸がぶれないように慎重に作業を進めます。よりギター損傷のリスクを下げる方法としてマスキングテープなどで表板を保護したり、あらかじめ表板に12φの切り込みを入れておく方法もあります。(加工ギターはMartinD-28)

 リーマーにより拡張完了したエンドピン穴。 どうです?綺麗にそして簡単に出来ちゃうのです。

 百円均一ショップで980円は高いけど、この作業が簡単に出来ることを考えればとってもいい買い物だったと思います。最近どこ探してもないんだよなぁ〜\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 拡張後穴の口をリーマーで面取りしておきます。これをさぼるとエンドピンジャックを内部から差し込んだ際に表板の塗装剥離などのリスクが考えられます。

 ギター内部をきれいに清掃します。

 次にノギスを使ってエンドブロックの厚みを測定します。この作業を行うことでナット位置の調整が早くできます。

 エンドピンジャックと3.5φステレオミニジャックとを結線した自作インナーケーブル。ステレオ仕様にするのはM1アクティブの場合エンドピンジャックにモノラルフォンジャックを突き刺すことでRINGとアースを短絡状態として本体のスイッチングを行っているようなのでモノラルにすると保管時にもバッテリーを消費し使いたいときには???となってしまいます。パッシブなら問題ありませんがせっかくインストールするのですからどちらでも使用できる方がいいと思います。

 先ほど計測したノギスにエンドピンジャックのナット位置を合わせます。ここでエンドピンジャックの許容範囲を超えている場合は、前記しました自具使用によりギターエンドブロックを加工します。ちなみに以前所有したHeadwayHJ-603、HJ-601は加工が必要でした。

エンドブロックオーバーサイズ加工自具のご紹介

 さて、ここでエンドブロックが厚過ぎる場合の加工方法をご紹介します。加工ギターはHeadwayのHJ-601です。エンドピンジャックの最長ストロークを上回るエンドブロックの厚みであるためそのままでは取り付けられません。

 そこで活躍するのが先にもご紹介したホルソーを改造した自具です。写真のように丸棒部をドリルチャックにセットするのですが…実際にはボディー内部に入れて行います。

 上記自具をボディー内部にセットしエンドホールから出した丸棒部をドリルにセットしました。

 これは自具をセットした内部画像です。ドリル方向へ引きながらドリルを回転(この場合逆回転でホルソーの刃が正常回転となります)させてワッシャー&ロックナットの入り代を彫り込みます。

 彫り込み完了後の画像です。 

 彫り込み前と彫り込み後です。(クリックで拡大画像表示します)
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 エンドピンジャックのパーツを振り分けボディー内部へ仕込みます。

(MartinD-28に戻ります)

 ボディー内部からエンドピンジャックを差し込みますが、多少太いほうのねじを引っ込み加減程度に調整した方が閉め込んだ際にしっかりと締り、いい位置にくると思います。

 ストラップワッシャーナット?も取り付け完了。

 続いてホ-ル付近にケーブルフォルダーを取り付ける準備をします。表板裏の仕上げのため軽くサンドペーパーをかけます。これは両面テープの付きを良くするためです。

 ペーパーがけ後はテープで清掃です。
 わかります?この汚れのまま貼り付けると剥がれ易いのです。

 私が使用しているケーブルフォルダー(100均)。ミニジャックをしっかりフォールドできるので、本体を取り外したときにはフォルダーへ差し込み固定できるのです。

 ジャック固定状態。以前この方法をとっていなかったときはボディー内部でジャックがカタンコトンと音をたてたりケーブル支持のフォルダーが剥がれてきたりしましたがこれで問題解消。ボディー内部(裏板)でもケーブルを任意の個所でフォルダー支持しておきます。

 ちなみに私はケーブルを下部配線しています。万が一フォルダーが剥がれてもサウンドホールから顔をのぞかせる心配がないためです。まぁこの辺はお好みで…(^0_0^)

 使いたいときはこのようにジャックを引っぱり出し。
 ピックアップ本体に接続。(このピックアップは友人所有のパッシブです)
 サウンドホールに取り付け。
 弦を張って完成です。

 無事インストールが完了したMartinD-28.これで何時でもLIVEで使用できます。こんな素晴らしいものをプレゼントしていただきありがと・・・あっお預かりでしたか?返却するのですね〜残念!!(笑)

 この後は未使用時にはドライバー1本で簡単に着脱可能。慣れれば弦を張ったままでも大丈夫です。外したときはフォルダー部へのジャック差し込みをお忘れなく。


以上NOBUの実演解説でした。皆さまの参考になりましたら幸いです。ただしくどいようですがあくまでも自己責任でお願いいたします。(^_-)-☆

 

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