勝手気ままなピックアップレビュー

NOBUがこれまでに体験してきたアコギピックアップの個人的な感想を勝手気ままに綴ったページです。

 

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 あくまでも私の好みと使い勝手による判断であるため、一切の客観的データーなどはなく基本主観であることを前提にご覧いただきますようお願いします。よって製造・販売・開発等の宣伝やあるいは誹謗中傷する意思は全くございませんので、いちユーザーの個人的な声としてご理解いただければ幸いです。

 ちなみに私は主に弾き語り使用であり、LINE音はインストの方ほど細かくは音質を要求していません。何よりも普段弾きにおいて好きな生音を損ねない事が基本です。また無精な私のこと、外部プリなどは基本使わずにミキサーのEQを少し調整する程度での使用が前提です。


 


現在メイン使用しているPICKUP

   
 LRBaggs M80

 M1の上位機種として発売されたM80「ボディーヒット音感度はM1の200%」と唱われているピックアップです。まだ入手して間もなく、自宅室内環境での出音だけなので初期レビューとして私の主観を掲載します。

【レビュー1】

 自宅でミキサー⇒MSR100という簡素な音響環境で、左写真のようなセットを行ない出音を比較してみました。ミキサー&MSR100は共にフラット状態。(互いの磁場干渉や取り付け位置の違いもあるので、後に個別での出音チェックももちろん実施)

 さて、その第一印象ですが…まだまだマグネット特有の太さが残るM1に対しM80はすっきりとした感はあります。繊細さが増しているというか、ナチュラル感が向上しているというか・・・M1ではアコースティック感を色付けしているようにも感じる音色(私は嫌いではない)だったのがより自然になった感じがします。一方ボディーヒット音感度200%となった影響でしょうか?弦を手のひらで抑え打ちミュートする際、高域の嫌な(ペチッというような感じの)出音が私は少々気になります。M1には無いアタック音です。

 機能的には電池残量確認のLED搭載(スイッチを押した時だけ点灯)はうれしい機能!!(ただ、使用頻度の低い私はM1購入から数年、未だ電池交換の経験無し)また、アクティブ&パッシブ切替はブレンドピックアップや単体での使用を使い回す人には便利でしょう。(私には不要)可能ならばボリュームスイッチを最小にすると電源が切れる機能があるともっと嬉しいのですが・・・シールド抜かなくてもいいし(^0_0^;

 オヤジギターネット仲間の方々は皆M80の出音が良く、M1から沢山乗り換えられているとのことなので、しっかりとしたライブ環境での出音なら上記の個性がより大きく反映されるかもしれません。その辺は春以降のイベントシーズンでの出番を楽しみにしときましょう。

【レビュー2】

 その後ボールピースの調整で私の使用上広域のアタック音は改善しいい感じのエアー感ある音となりましたが、先日友人のVintageJ-45でのLIVEに仮付け使用したところピックの接触などでやはり同様の嫌なアタック音を感じました。ただ、その音が出ると思って聞いている私や本人は感じていても聴衆の多くはあまり気づいていなかったようです。また、ピッキングでピックアップに干渉することの無い弾き方であれば何ら問題ありません。以前取付依頼されたM1であってもピックの接触音が気になるのでとアンダーサドル+コンデンサーに付け替えた方もいらっしゃいました。よって購入を検討される時はM1・M80共々一度搭載実器の試奏をされます事をお勧めします。もしくはピッキングの癖を矯正すると言う手も無くは無いですが・・・

 LRBaggs M1Active

 私が一番愛用している機種でマグでありながらボディーヒット音も集音し(軽め)、かつナチュラルなサウンドが特徴。各弦バランスの調整も出来、着脱も簡単でありVol付と弾き語りの使用にとってはとても便利なピックアップです。装着時の生音はTOP振動の抑制から大人しくなりますが、音質そのものが別物にはなりません。また不要時には外してしまえば問題ありません。使い勝手の良さと価格が高すぎない(安くはない)ところが最大の魅力でしょうか。私の場合J−45には以前所有したFishman Rare Earth Blendよりもこちらの方が合っているように思います。

 LRBaggs Element

 自身が所有するGuitarにElementが使われています。購入当時のレビューが下にありますが、全く未調整の状態でのレビューでした。その後どうなったかを少し...Guitar購入後弦を交換する際に各部を点検しました。するとサドル底部が弓なり形状に...これにより高音側の密着度が薄れ弱くなっていたと思われます。もちろん生音も!サドルをきっちり成形調整して弦を張ったところまず生音が低音から高音まで輪郭と伸びのあるバランスのとれた音に変わりました。そしてLINE出力もいい感じで使いやすいサウンドです。多少ピエゾ臭さはありますがそれでもずいぶんナチュラルな感じのサウンドに仕上げられていると思います。ここ10年程の間のピックアップサウンドの向上は驚くほどです。今私がアンダーサドルでお勧めするならこのElementです。一番の理由は生音の音質劣化がすこぶる少ない気がします。
 【以下は以前書き連ねたレビュー】
 購入したGuitarに標準装備されていました。最近沢山のメーカーが標準装備ピックアップとして使うだけあってその音の傾向は悪くはありません。ただ、やはりピエゾです。ピエゾ臭いです。高音の繊細さが欲しくなります。現在私のギターは購入時の状態でサドル部の点検調整なども未実施の為このレビューはそっくり書き替わるかもしれませんが、現段階ではキリッとした高音が足らない感じなのでHighを少し上げてやるといい感じに使えます。いくつかのレビューを見ても低音しか出ずピエゾを左右付け替えたらバランス良くなったという記述も見かけますので今後検証の余地ありと思っています。

 L.R.Baggs Lyric  入手後5年半ほどもインストールせずに保管していたLyricをようやく愛機に取り付けた。この愛機は輪郭の際立つ比較的フィンガー向きのギターではあるがそのサウンドにほれ込んで所有している私の秘宝でもある。しかしギターはやはり弾いてなんぼでありノンピックアップのままだとなかなか使用頻度は上がらない。そこで無穴のお尻に穴をあけることにした。他機同様に自身で取り付けその結果は...とても生音!むっちゃ生音!!気持ちいいほどに生音♪(笑) コンデンサーMICだから当たり前だがそのサウンドのナチュラル感は秀逸やね!サウンドホール部に取り付けたボリュームとともに専用工具付属のプレゼンス調整なるものがあって精密ドライバ(-)でも回せそうだが回転範囲は少なく調整が微妙〜取り付け後自宅常設のPA環境で一応調整したが高音が少し柔らかく感じる程度に設定している。愛機自体が輪郭のくっきりしたサウンドのため高音がきつく感じない程度としている。他機に使用しているM1(80)やElementのようにパンチのあるサウンドではないのでバンドなど大音量下での使用には向かないかもしれないが、小さな箱などで一音一音を紡ぎだすような音作りには最高のサウンドを奏でてくれそうだ。そんな演奏が私にできるかどうかはまぁ別の話...(^0_0^;
   

 現在、私は上の2機種(M1・M80)をメインで使っています。@生音を変えたくない Aハウリを抑えたい Bトップのヒット音もある程度拾いたい Cナチュラルな音 等の理由から結局マグネット2機種に落ち着いています。もちろんさまざまなブレンドやステレオまたは2ch出しなど、音を追求するならばその選択肢とそれにかかる経費は無限大かもしれませんが、前記しました通り簡潔であり使いやすいことも大きな理由となっています。

 この他購入時からインストール済みのElementと2014年に入手し2020年に秘蔵愛機にインストールしたLyricが現役使用のPicupです。

 

◆↓◆ボディー内部インストール用の互換エンドピンジャックケーブル(左)とサウンドホール出しケーブル&M1アクティブ(右)◆↓◆

  

エンドピンジャックケーブル(上記画像左)インストール方法はこちら

 

◆↓◆最近はロック付きノイトリックフォンジャックのホール出しケーブルも…(右上)◆↓◆


 啓陽PS−700

(K・YAIRI YD-61にインストール)

 ツインコンタクトピエゾのアクティブピックアップ。取り付け位置がはまるとかなりいい感じの音になるようですが、私はなかなかうまく見出せません。結果音を求めるとハウリ易い状況となってしまい妥協点を見出し取り付けている感が否めません。でも価格はリーズナブルなので手軽にLINE仕様に出来ることは大きな利点です。アクティブながらノイズが結構あるのが残念なところですが、ある方からお聞きした銅箔テープで覆うようにコンタクトを貼り付けると幾分か緩和されました。

   

 K&K Pure Acousric Westan

(一五一会カナイにインストール)

 トリプルコンタクトピエゾのパッシブピックアップ。コンタクトピエゾでは私が一番好きな音質です。感度がよく低ノイズなのでパッシブながらかなり高評価です。ただ、感度がいい分やはりハウリ易い面もあるので大音響下では多少使いづらさが出るかもしれません。結果現在私は3つのうちのコンタクト1つを三線サークル管理の一五一会「奏(カナイ)」に取り付け使用しています。現行モデルではPURE Miniになるのかな?K&Kのピックアップはブレンドなども使ってみたい気がします。

   

 K&K Pure Acousric Bass

(MartinB−1にインストール)

 奥のアコベB−1にインストールしていますが、なかなか巷では見かけないアコベ用ピックアップ。そこでわざわざ輸入してもらって取り寄せました。それでも1万強と比較的親切な価格でしたよ。同等のアコギ用は現在取り扱っているところがありさらに安価ではありますが・・・でこちらのアコベ用もトリプルコンタクトピエゾのパッシブタイプですが、生音も劣化なくLINE使用も今のところ不満を感じたことはありません。音的にもアコベらしいナチュラルな感じです。

   

 GHS A137

(自作カホン・三線にインストール)

 グースネックコンデンサMICとエンドピンジャックにバッテリー(単3)フォルダーが一体となったピックアップ。本来ギター用ですがハウリのリスクを考え私はギターには使わず、自作しているカホンに取り付けています。ファンタム電源も不要の為こういう用途では手軽で比較的安価なので重宝しています。

   

 OVAL T

(自作カホンにインストール)

 大阪は三木楽器オリジナルピックアップのはしり、コンタクトピエゾ2つとバランスコントロールできるユニット付きのパッシブピックアップで、コントロール部にはマグの追加ができるジャックとコントロール付き。マグを増設するとOVAL Uとなります。私がJ−45にはじめてつけたTは比較的高音よりな感じがしました。しかも当時はピックアップなどの知識は皆無だったこともありパッシブだとDIなりプリアンプなりがほしいところをミキサーに直つなぎしていたのでノイズがあったりと、私の無知も重なってその後外してしまいました。現在はカホンのピックアップとして使用しています。(笑)でも音質的には悪くなくもう少し低音と太さがあればかなりいい感じだったと思います。おそらくはマグと合わせての設計になっていたのかなと思います。

   

 乙女の二股

(ウクレレKCM-00にインストール)

 なんちゅうネーミングやと思いはしますが・・・このピックアップよくあるコンタクトピエゾのデュアル版です。しかしその性能はなかなか感度も良くイイ感じです。有名メーカーの製品にも劣らず、さらには価格がとても懐にやさしいのです。なかなかのお勧め品です。販売は「ワンモアタイム」というライブハウス経営の方々、販売サイトは【123Music】です。近々ウクレレにはこちらのMSPピックアップもテストする予定です。

 

アイデアPICKUP


面白いピックアップを入手しましたので、まずはそのファーストインプレッションからご紹介していきます。

 乙女工房123Music販売)のMSPピックアップというチョイと変わった発想のピックアップを入手しました。ウクレレ用に取り付けている「乙女の二股」も同じ工房の物です。さて、このMSPピックアップはマグネットの吸引力でボディーTOPを挟みこんで取り付ける方法を用いると言う新しい発想のピックアップなのです。この事から色んな楽器に使いまわしができる事や最良の取り付け位置を探し出すことが容易に出来ること等が大きなメリットとなっています。また、サイト情報では出力も十分でナチュラルなサウンドが得られるというものです。

 私はウクレレや三線をメインの使用楽器と想定し知人から安価で譲り受けました。そこでまずは使い勝手とそのサウンドを試してみることに・・・

 論より証拠で簡単な音出しテストを録画しましたので動画でご紹介します。

  録画:デジビデの一発撮り  

  音響機材:ミキサー(PHONIC MU1202X)、パワードスピーカー(YAMAHA MSR100)

  Guitar:MartinD-18'57

  Ukulele:KoALOHA KSM-02 ソプラノロングネック

 

 居住空間で何の細工もせずに乱雑に撮ったものなのでノイズ(といっても入っているのはエアコンの送風音他生活ノイズでピックアップをONにしてもノイズらしきものは増大していませんよねぇ〜)も含めお聞き苦しいかもしれませんが、その分何も考えずにえいやぁ!と取り付けて繋いでも誰もが簡単にこの程度の音は出せると言うことです。ちなみにイコライザー類はすべてフラットで軽くリバーブをかけた程度です。

 まずギターのピックアップサウンドですが…実は位置関係が足元の左床面にMSR100がありかなり近いこととデジビデも同室内なので音割れしないようにボリュームをウクレレより多少落としています。結果生鳴りが大きい為ライン音との区別が付きにくくなっています。でもそれだけ生とラインとの音質の差が少ないということですよね。

 私的にはウクレレ(Koaloha)にこのピックアップは相性がいいなぁ〜という感じです。ギターはM1やM80がありますので今のところメイン使用する気はないですが、ポジションを探ればもっといい音にもなると思います。また、多少音が狙い通りでは無くても十分に補正が効くレベルのナチュラルな出力ではないでしょうか。ゲインもパッシブながらミキサーダイレクトであっても十分なレベルにあります。DI等を通せばライブ等で安心して使えそうです。

 そしてなによりこの着脱性の良さにより楽器を選ばないという所が良いですね!!自分の楽器に限らずイベントPA時にエア録りしかできない楽器などもちょくちょく有りますが、使用者の了解が得られればその場でパッと取り付けてライン出力なんて芸当もM1&M80以上にお手軽にできます。ナイロン弦でもいいわけですからね!!

 今後はカホンや三線なども実際に使ってみて、それらの出音や使い勝手など改めてレビューを更新していきますので楽しみにお待ちください。


NOBU自身が過去に使用経験のあるPICKUP

 Fishman Rare Earth Blend

【最終レビュー】

 このピックアップは最終同色であるHeadwayHJ-603に取り付け愛用していましたが、まぁ特別気に入るほどとまでには無く普通に使っていました。最近中古価格でも値がこなれてきているので入手の仕方によっては十分にお買い得感はあろうかと思います。

 後に別のピックアップを試したい衝動にかられこのギターに付けたままオークションで手放しました。


【再レビュー】

 手に入れた時はJ−45にマウントしてのレビューでしたが、FG−340(現在未所有)との相性は良かったこともあり、倍音成分の少ないJ−45からFurchD25CRにギターを替えて出音してみた。「おっいいじゃん!!」意外や意外にもマグ100%でも結構使える出音なのです。FGとFurchの共通点は共に弦がエリクサーnanoweb、J−45はMartinブロンズ。弦の特性をマグが拾っているのかもしれません。今度J−45にエリクサー張って試してみようと思います。またD25CRは倍音成分も豊かでJ−45よりも繊細な音、一方のJ−45は倍音削って一定のレンジが前に出る力強い音。色気の薄いマグネットの音色にコンデンサーが全体の音を拾って表情豊かな味付けをしてくれますから、倍音豊かな個体との相性がいいのかも知れません。 いずれにせよこのピックアップも使う個体やセッティング如何ではけっこういい出音ができると言うことです。価格が高価であるという感は否めませんが、巷の評判なりの性能は持ち合わせているということです。


【初期レビュー】

 最近手に入れたピックアップでマグにコンデンサーのブレンド。そのブレンド割合を10:0にするとマグ臭さく特にプレーン弦が太い音質で強くなり「プリプリ」した音に聞こえます。M1のように各弦バランス調整が無いのでこの音質では使いたくありません。コンデンサーのMIC位置をうまく調整し7:2〜7:5くらいで使用するとマグ臭さが緩和されナチュラルな深みが出ます。でも低音の弱さはカバーされますがプレーン弦の細い繊細な音はあまり表現されない気がします。M1とは少しキャラの違うタイプとして使っていくつもりです。新品価格は正直M1からすればずいぶん高価です。ちなみに高音の細いYAMAHAグリーンラベルのFG−340(現在未所有)とはとても相性がいいです。

   
 Fishman Ellipse Matrix Blend

 アンダーサドルピエゾとコンデンサーのブレンド。LINE音は一番好みの音でした。しかしながらせっかく調整したギターの生音の良さが損なわれる為手放しました。生音が悪いギターの方がかえっていいのかも(笑)音質はピエゾ単体でも十分に使用可能(Matrix NaturalTorU)な比較的ナチュラルな音質で、コンデンサーを少しブレンドしてやるとさらに深みが出てよりやわらかな音になります。また、コンデンサーがボディーヒット音も集音してくれるので、ハウリさえうまく回避できれば本当にいい音です。ただアンダーサドル組み込みにより生音は輪郭が多少ぼやけます。ボディー形状に合わせて低音ブーストか否かのTorUが切替出来る点やFaseスイッチ・Vol・Blendも手もと調整可能など、なかなか使いやすい機能満載でした。

   
 Fishman Matrix NaturalT

 上記Fishman Ellipse Matrix Blendのアンダーサドルピエゾ単体版。LIVEではハウリに強くとても使いやすいピックアップです。ただしBlend同様生音の劣化は否めません。また、当たり前ですがボディーヒット音は集音できません。トータル的には完成度の高いピックアップだと思います。コンタクトのブレンドなどで音作りの幅もずいぶん広がる気がします。

   
 LRBaggs Dual Source

 友人から安価で譲り受けJ−45にインストール、Fishman Ellipse Matrix Blend同様にLINE出力はかなりナチュラルで悪くはなかったのですが、アンダーサドルピエゾがリボントランデューサーと呼ばれる軟性のものであったため、Ellipse以上に生音がフニャケた感じでした。そのため後に硬質ピエゾのEllipseに乗せ換えました。LINE専用と割り切ってしまいえばEllipseとそん色ない音質でしたが手元の操作性では多少劣る気もします。ピエゾの音はEllipseより幾分やわらかな優しい感じがしました。

   
 LRBaggs i Beam Active

 ”エアー感のあるナチュラルなサウンド”という評判に惹かれて入手、Larriveeにインストールしましたが、あまりのモワモワ感にがっかりしてすぐに外しました。小型ボディーや鳴らないギターにはいいかもしれませんが、私にはどうしても使いづらかったです。ただ外部プリで音づくりをすることが前提であったり、アンダーサドルとのブレンドなどならば違った形でいい音創りができるのかもしれません。

   
 不明のコンタクト+プリ

 K.Yairiについていたシングルコンタクトピエゾを外し余っていた啓陽PS−700のプリアンプ部につないで過去所有したFG−340で使用。なんとなく’70年代の香り漂う悪くはない懐かしいサウンドで、これはありかなぁという感じです。この当時はエレキくさいマグネットか金属ケーシングのシングルコンタクトピエゾくらいしか出回っておらず、それも高価だった記憶があります。まぁこの当時LINEで使うようなことは私の場合まずありませんでしたが…(笑)

   
 K.Yairi AirSystem

 ’80年代後半にK.Yairiが開発したコンデンサー2個のピックアップシステム。2個のコンデンサーをサウンドホール内部に90°角度を変えてマウント、そのバランス調整で位相を改善し極力ハウリを抑えるというもの(だったと思います)。いやこれほんとなかなかいい音していた記憶があります。今はもうすでに手放してしまったギターに仕込まれていましたが現ユーザーが使用しているかどうかは?!です。してその仕込んであったギターというのはこれまた珍しくS.YairiのYD-505だったのでした。

   

NOBUが聞いた経験のあるPICKUP(記憶定かな物のみ)

   
 B-Band UST + A1.2

 友人のギターに取り付けました。LINE音はとってもナチュラルでいい感じでした。が、リボントランデューサー同様軟性ピエゾのため、せっかく生音をチューンしていい音に創ったのにその良さが半減してしまいました。これもLINE音主体で生音をあきらめるなら悪くないと思います。

   
 Fishman Rare Earth

 シングル&ハムバッキング共に友人・知人のギターに付けました。このときは結構使えるなぁ〜というのが感想でしたが、Blendマグ本体と同様であるならばやはりプリプリした音だったのかなぁ?手軽に使えるピックアップとしては悪くないですね。

   
 Fishman Matrix Infinty

 知人のギターに取り付けました。基本上記のNaturalTと同様の音と思いますが、このモデルはプリ部にTorUの切り替えがつきましたので、ボディー形状の違う別のギターに移植しても好みの音が選べるのは大きなメリットですね。

   
 OVAL WITZ

 OVALの3コンタクトピエゾタイプです。知人がインストールしておりイベントで何度かPAをしておりますが、音はかなりナチュラルでいい感じです。こちらもマグ増設もできますし各バランスコントロールもあるので音創りがしやすいでしょう。ただ、若干大音響の場合ハウリやすい感があるのが惜しいところでしょうか。この辺はやはりマグ増設で基音をマグ、ボディーヒット音や高音の繊細さをコンタクトで補う程度のバランスにしてハウリを抑えるのが上等手段でしょうか?

   
 L.R.Baggs Anthem

 サドル&ナット作り替えの依頼を受けた友人所有のJ-45インストールされていました。エアー感もありピエゾとMicのブレンド調整で比較的好みの音がえられる良い感じのサウンドです。ただしElementがサドル下に入っていますので心持ち生音は甘くなります。でも生音にこだわりの強い方でなければ、弾き比べなどしない限りは気付かない程度かもしれません。あとは価格がもう少し低ければ言うこと無しな感じですかね。

   
   

NOBU総評?!

 ピックアップを初めて付けるときは外観を損なわないことが優先でした。その結果選んだのがOVALTだったのです。でも使っていくうちにやはり出音やハウリなどなど誰もが悩む壁に当たるわけです。そこでいろいろなものを試していくうちに自分なりの求めるコンセプトが明確になってきました。基本ナチュラルな音質は求めますが細かくはこだわらない、それなりにアコースティックぽく聞こえればいい程度に…その代わり普段弾きの生音は損なわず、LINE使用時にはハウリにくいことが前提となってきました。結果最初のころは絶対に見た目的に嫌だったマグネットピックアップが使いやすく現在のメインとなっています。もちろん最近のマグネットはかなりアコギらしい音を創れるようになってきていることも大きな要素です。また、一切の加工をしたくないギターであってもサウンドホールからのケーブル出しで使用できることや、エンドピンジャックケーブルを複数作製して必要なギターに仕込んでおけば簡単に使い回しができるなども大きな魅力となっています。難点は見た目と重量によるTOP振動抑制で生音のボリュームが減少することです。そういう面で他機に標準装備だったElementは見た目的にもそして重量影響もなくハウリングにも強くて使いやすいですね。ただ若干のピエゾ臭さは否めませんし、TOPの打音などはもちろん拾いません。それでも以前のアンダーサドルにある生音の劣化はさほど感じられず好印象です。そして最新レビューのLyricは本文にも書きましたが”The生音”です。ギター本来の持つサウンドをそのまま大きく届けたいならば抜群の性能を発揮します。ただ、一定レンジのブースト感も薄いためバンドの中だと埋もれるかハウッてしまうのではないかなぁ〜また実践使用後のレビューもいずれ書き連ねたいと思います。いつのことやら...(^0_0^♪

   

長々とご覧いただきありがとうございました。

   

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