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チェミこまされて ぴかろん

「スヒョンさんったらシツコイ!」
「ドンジュン、お前の方がシツコイ!」
「すまんが、もう行っていいか?」
「「ダメです!黒蜘蛛さんはここに座ってて!」」
「どっちが魅力的か決めてよ」
「悪魔と天使、どっちを選びますか?」

「腹が減っているんだ俺は!」
「じゃあ、どっちを食べたい?」
「は?」
「ドンジュン、彼はそういういやらしい言葉は嫌いだぞ!さあ、黒蜘蛛さん、フレンチでも食べに行きましょう
極上のワインを選びましょう」

「おーい、昼飯だぞぉドンジュン、スヒョン」
「昼飯?!」
「アンタ誰?」
「黒蜘蛛だ…昼飯なのか?」
「うん、アンタの分はないけど」
「「僕のを食べて」」
「何だよ、お前らいらないのか?じゃあテジにやってこよっと」
「だめだよテプン、ひとつは黒蜘蛛さんに差し上げて」
「え〜何でだよ。タダでやるのはイヤだな。何か芸見せろよ」
「芸…芸…よし。見ていろ」

タタタゴロゴロ「転がり撃ち!」
ピスンピスンピスン「早撃ち!」
「二挺拳銃!」

「…何だそれ…」
「「かっこいい〜」」
「ギョンビンのがかっこよくねぇか?まあいいや、アンタ、それだけで肩で息して…
動いてるようで動かねぇんだな。運動不足だぞ。ほれ、食え」
「はあはあはあ…有難いはあはあ…」

ワシワシモグモグ
口の端から食べこぼす黒蜘蛛

「おっアンタ、食べこぼし方、いいねぇ」
「ふむっほうは?(そうか?)」

「あっ黒蜘蛛さぁあん」

突進してくるテス

「げほおっ!何らっ!貴様は!」
「すみません、勢いついちゃって…えへ」

「何でお前が来るんだよ」
「スヒョンさん見かけたから…そしたら黒蜘蛛さんも…」
「お前はチーフが好きなんだろっ!ふんっ」
「そういうお前は一体誰狙いなんだよ!」
「僕は黒蜘蛛さん一筋だもん」
「…見え透いた嘘を…あっテプン何してんだっ」
「いや、あんまり食べこぼしが酷いから顔のご飯粒取ってやってるんだ」
「って取った飯粒食うなよ!」
「いいじゃん、もったいない」

「mayoッシ、僕はこういうのはその、苦手だしさあ」
「いいじゃないテソンシもたまには、ほらっ!」
「あっ…」

「何だ同志、何かあったのか?」
「いえ、その牛丼、どうかなと思って…僕が作ったんですよ」
「何?同志、すごいな。こんな旨い物は食った事がない!おかわり!」
「クプッ…はい、同志」

「テソンシ、戻ってきちゃだめじゃん!もっと絡まないと」
「だってmayoッシ、『おかわり』って元気よく、キラキラの瞳で言うんだぜ!絡めるかよぉ」
「うぷっそれは、見たかった!」
「ちゃんとカメラ仕込んでいったから!大丈夫」

「あの黒蜘蛛さん、時々緑蜘蛛になってませんか?」
「ぷはっ!なっなっ何?!お、お、おかわりはまだか?!」
「あーあ、お茶までこぼしちゃってもう、びちゃびちゃじゃんか」
「あっズボンは僕が拭く!」
「ドンジュン!なんでそう下半身が好きなんだ!」
「人聞きの悪いこと言わないでよ!濡れたものを拭くだけだろっ!」

「緑のマスクはもう被らないんですか?それとあの学生ルックと侍と…」
「やめろっ!何のことだ!全然、もぉっぜ〜んぜんっ解んない!ああ、おかわりはまだか!取りに行くぞ!」
「だめだよまだズボンが濡れてる」
「シャツだってほら」ピンピンピン
「何をする!なぜボタンを外す!あっ急所をゴシゴシ拭くんじゃない!こらっご飯粒は後で俺が食う!
緑のマスクって何のことだかさぁっぱり解らんっ俺は行く!」
「お待ち〜大盛りだよ同志、食べさせてあげようか?」
「僕がやる!口移しで」
「僕が抱きかかえながら食べさせてあげるよ」
「よだれかけしなよ、パパがスプーンであーんて食べさせてやる」
「緑のマスク、あれ、可愛かったなぁ」
「うわああっ貴様らぁっ!」

チェミこまされる黒蜘蛛であった


蜘蛛の戦略  妄想省家政婦mayoさん

「はぁはぁはぁ…変態クラブか!ったく…」
「先輩…大丈夫っすか?」
「レッドドラゴン計画のほうがよっぽど楽だ。くそっ」
「あの計画は…無理がありすぎましたよ…先輩も少し楽〜〜に生きましょうよ」
「ヨンジュン、テソンと闇夜を捜してこい!」
「あ、来ましたよ?」
「…同志、落ち着いて。デザート、持ってきましたよ」
「テソン、闇夜、話がある」
「オモ…やっぱり『パン屋』やる気になりました?」
「違う!」
「先輩、『パン屋』って何ですか?」
「お前は知らなくていい!」
「「じゃ…何?…」」
「ん…BHCメンバーの情報を話せ」
「やだ。もうお気に入りが出来た? 悪魔&天使コンビ? テスさん?ん〜テプンさんかな?」
「あ…僕じゃないですよね…僕…そういうのは…料理のほうが好きだし…」
「「で、誰???」」
「闇夜!!テソン!!」
「「>o<...>o<」」

「奴らの弱点は何だ。俺も戦略を考える…」
「それ言っちゃたらつまらないけど…共通してるのは…」
「何だ」
「メンバー全員は酒が弱い。飲むと『燃えるサツマイモ』のあだ名のとおり、真っ赤かになります…」
「先輩は強いから…酒飲ませて…ひとりづつ倒して##…僕も手伝います」
「ヨンジュン!」
「あはっ…^^;;…」
 
「テスさんは…知っての通り…いろいろあったから…慕ってきてるんだと思います…」
「テスは何故俺が緑蜘蛛と知ってるんだ…」
「やだ…相談ブースに行ったの…忘れたんですか?」
「アイゥ〜…あいつがテスだったのか…」
「テプンは面倒見がよくて涙もろい。恋愛ベタで大雑把。秘密は守れないタイプだけど、いい奴ですよ」
「ぷっ…食べこぼしなんか…兄弟みたいだったよね、テソンさん…」
「ほんと…あ、若いときチェ・ミンスに似てるって言われたっていうのもメンバーの共通点です」
「ふっ…チェ・ミンスか…となると爆弾はあの例の2人か」
「先輩みたいなのが、一度甘い蜜の中に足踏み入れちゃうと抜けられなくなるんですよ?」
「…俺は甘ったるいのは苦手だ」
「そこをオトす。コマすことが楽しいんですよ。だから悪魔&天使なんです」
「確かに狙われてるようだが…」
「先輩、お祖母様もお父様もお母様も役者の3世なんですから…しっかりして下さいよ」
「そうそう…明るい自由人になって…いけずうずうしく翻弄してみる…」
「そうだ。先輩の決め台詞…」
「何だ…ありすぎてわからん」
「ぷっ…『俺、震えてるか…?』のあの台詞…強烈なカリスマ発揮でしたよ?」
「あれか…」
「はい…格好良かった。先輩〜もうシャツのボタンハズされても動揺しちゃいけませんよ」
「どうも…仕掛けるのは得意だが…されるのは…動揺する」
「昔は僕より過激だったじゃないですかぁ…ドレスのファスナー降ろしてたり…##してたくせに…」
「ヨンジュン!」
「ちぅは駄目!!ですよ。く○びる絶対はずしてくださいよ! モグモグされたら…いくらカリスマでも絶対負けちゃうから」
「闇夜!」「…@o@」
 

見舞い オリーさん

「フィーックション!」
「大丈夫か?」
「ミンチョルさん、見舞いに来てくれて嬉しいなあ、テヘッ」
「無理するからだ」
「やっぱ男組とは育ちが違うからね。もう鼻水だけだからさ」
「大した事なくてよかったな」
「マフラーの人なんか、薬飲みまくって点滴入れまくって逆流したらしいよ」
「そんなバカな」
「あはっ、ちょっと大げさだけどね」
「何か困ってる事は?ウチから手伝いをよこそうか」
「ひとつだけあるんだ」
「何?」
「チャン理事が僕の風邪のせいにして王子様スタイルやめた方がいいってごねてるんだよ」
「あの人もやるのか?」
「当たり前でしょ。面子足りないんだから」
「よくタイツがあったな」
「へ?」
「あの人でかいからタイツ特注だろう」
「それでタイツ履くと歩きづらいって言ってたのか」
「普通の履かせたのか?」
「だって、特注してる時間なんかないだろ」
「何のための金持だ。たぶん股下30センチ以上空いてるぞ」
「そうなんだけど。どうしようかなっと」
「格闘技が得意なんだからMUSAあたりと殺陣のからみでもやったらどうだ」
「腕でも切り落とされたらどうすんの。チョンソが悲しむ」
「いずれにせよ彼女は毎週悲しんでるじゃないか」
「気が進まない」
「そうか」
「ところでさ、弟に会った?」
「ソンジェに?さっき会ったが」
「で告白してた?」
「何を?」
「やっぱり!身内には言いづらいのかな」
「何が?」
「じゃ僕が教えてあげるよ。親切だからさ。あのね、あーだ、こーだ、すげー綺麗でどーした、こーしたなんだよ。テヘッ」
「なるほど」
「本人照れてるからからかっちゃだめだよ」
「わかった…」
「ねえ、その後ろの人貸してくれない?」
「え?」
「ほら、ミンチョルさんの後ろに立ってる人、なんかいいじゃん」
「だめ!」
「誰かよこすって言ってくれたじゃん」
「だめ!」
「BHCはいいよなあ。カッケー奴スカウトしてさ。ずるいよ」
「ウチは腕利きのスカウトマンがいるから」
「たくさんいるんだから、1人くらいいいじゃん」
「だめ!」
「ミンチョルさん、僕何か手伝いしますか?」
「だめ!」
「ケチ!」
「じゃ行くから。お大事に」 「わーった。んじゃね」

ドン!

「ソンジェ?こんな所で何してる?お前も見舞いか?」
「え、まあ、兄さん…あの…ソンジュ君何か言ってた?」
「別に」
「そう!ならいいんだ。ほーっ」
「じゃ」
「じゃあね」

行きかけて、振り向く…

「あ、ソンジェ」
「何?」
「彼女、いや彼によろしく」
「兄さん!!」


蜘蛛の練習   妄想省家政婦mayoさん

「テソン…さっきの牛丼は美味かった…」
「僕が自慢できるのは料理だけですから。じゃ…次はうな丼にしましょう」
「お、頼む…」
「あ、でも…食べる前に手洗ってくださいよ。さっきも『お手ふき』使わないし…」
「腹が減ってたんだ…」
「そうだ…先輩、最後の晩餐の時も、外から帰って手も洗わないで食べてましたよね…」
「洗わなくても死にゃせん!」
「食べこぼしもするし…これからは、これ使ってくださいよ…特別仕様<蜘蛛のエプロン>…」
「うわっ、先輩いいじゃないっすかぁ〜銀の刺繍入りですよ?」
「えぇ〜〜ぃ!そんなもんはいらん!」

「そうだ…さっき、3人で考えたんですけど…」
「何だ…」
「ん〜先輩っていっつも寡黙だし、滑舌練習しないと、この危機乗り切れない」
「滑舌練習?何だそれは…言ってみろ」

「ちぇみはちぇみこまされたておちぇめおちぇみになって、ちぇみこまされたおちゃめおちぇみが、ちぇみえみでこまがえすのは
おちゃめおちぇみをちぇみこましたちぇみこましぶたいだ。ふん!…言えます?」

「オ・チャチョチェおちぇみで…オチェモ…おちゃめちゃっおチャミおちぇみがオチャミエミエでちぇみ…」
「駄目駄目〜もう一回〜」
「てちぇみこまされたのはおチャミおちぇめ・お・お…おちゃめちゃって…オモオモ…ふん!」
「駄目だなぁ〜ふん!しか言えないじゃない。ヨンジュンさんなんか一発で覚えましたよ?」
「おチョミ…おちぇみがオチェミチャっておちぇみがオチェチャ…おちぇめ・お・お…お…」

「えぇぇぇ〜ん ;;ToT;; …言えなぁ〜ぃ…」
「「「もう一回〜~~」」」

*延々と続く黒蜘蛛の滑舌練習であった…


昼下がり  足バンさん

庭の木陰で煙草を吸うテス

テソン:また煙草を吸ってるな!
テス:げほっげほっ
ソ:あ、むせた?
ス:げほっ
ソ:ごめん。お前の顔見るとつい言いたくなっちゃって
ス:なにか用ですか?
ソ:いや、さっき黒蜘蛛のとこでさ、いつものお前らしくてよかったと思って
ス:そう?
ソ:みんなお前のこと心配してんだよ
ス:大丈夫ですよ
ソ:まだちょっとは怒ってる?
ス:怒ってませんよ
ソ:帰るなんて言わない?
ス:言いませんよ。仕事ですもん

スヒョン:あ、いた
テス:スヒョンさん
スヒ:さっき何か用だったの?
テス:いえ、スヒョンさんが見えたから
スヒ:元気そうでよかった
テソ:なんだよ、お前でも人の心配するのか
スヒ:この心配りがナンバーワンの秘訣よ
テソ:よく言うよ!
テス:編み物、もうしないんだね
スヒ:その節はお世話になりました
テス:やめてよ、もぉ
スヒ:やっと笑った
テソ:あのさ、今夜「水仙」でみんなで食事しないか?
   厨房ちょっと貸してくれるっていうから、うまいもの食わしてやるよ
テス:ほんと?ありがと

ドンジュン:どこ行ってたのさ
ス:どこでもいいだろう
ド:言えないようなとこ?
ス:テスの様子を見に行ってたんだよ
ド:またテス?なんなの?みんなテステスって!
ス:純粋なものには惹かれるんだよ
ド:むっ!僕だってこんなに純粋なのに!
ス:まぁ、ある意味な
ド:ねぇん…テスなんて放っておいてMUSAの練習見に行かない?ちょっとチェックしたい人がいるんだけど
ス:こら!まとわりつくな!
ド:きゃ!怒るとますます巻き付くぞー!
ス:耳噛むな!
ド:今度は「レース編み」送りにしちゃおうかなー!
ス:あ、あそこで黒蜘蛛がフラメンコ踊ってるっ!
ド:えっ!どこどこっ!
ス:なわけないだろ、じゃ!
ド:あぁー!もぉ!…
 それにしてもスヒョンってばテスのこと気にしてばっか…気に入らないな。なんとかしなくちゃ

ジョン将軍:ん?
チン:どうなされました?
将:今、黒蜘蛛がフラメンコを踊る、と聞こえなかったか?
チ:はて、そうでしたか?
将:やはり他店は奇天烈な手で来るぞ。のんびりしてはおれぬな
チ:なにか妙案でも?
将:うむ、チアボーイというのはどうだ?
チ:…
将:あれ?スパコンこないの?
チ:よろしいやもしれませぬな
将:え?
チ:現代的で若々しく統率のとれた群舞。素晴らしい!
将:だ、だって殺陣だってあるし…
チ:いや!それとは別にハーフタイムショウにございます!
将:ま、マジ?


24時間  ぴかろん


24時間…
お互いにその事ばかり考えていた
チニさんが帰ってくるまで…
何をどうすればいい?

チニ君が言った言葉を思い返す
『私がいない間イナさんをお願いね』『好きなんでしょう?』
どうしろと?僕にどうしろと言うんだ?

「あ…」
「テジュン…」
「…」
「チニさんが…」
「…」
「何か…言ってくれないか?」
「…散歩しましょうか」
「散歩?」
「そう 僕たちの軌跡をたどって…」

歩き始めた二人

「最初はイナが僕に…フフ…バンビちゃんメールを」
「言うなよ」
「僕はすっかり勘違いしたんだ」
「俺も…」
「ほら ここ」
「ああ 到着してすぐに俺 ここに通されて…」
「あの時イナは僕を押し倒したんだぞ」
「あれは…テジュンが意地悪言うからだ」
「意地悪じゃないよ チニ君が気の毒になって」
「…俺が間抜けだったから…すまん」
「ふっ…そこがイナのいい所なんだろうな」
「テジュン」

「何度も話したのにさ」
「うん」
「その度に何かすれ違ってたんだね」
「うん」
「僕だって間抜けだよ 恥ずかしいな」
「いや テジュンは悪くないよ 俺、チニさんと一緒になってテジュンの事、少しからかったもん」
「でも…僕は…イナの事を…どんどん好きになっていったんだ」
「…」
「告白した時」
「告白?ああ、クゥンスキか あれがまだよく解らないな 誰の事?」
「クゥンスキ?… … ああっ!」
「何?」
「僕は、君に『好き』って言ったんだ でもその前に答えに詰まっちゃって『くぅん』って」
「…そうだったのか…俺って馬鹿みたい…」
「それで誤解したのか ミンチョルさんに聞いたけど」
「じゃあクラウスってのも…いいや、どうせ俺の誤解だ…」
「ね、ここでさ」
「階段落ちか…」
「怖かったな」
「でも痛くなかったろ?俺が守ってやったもん」
「うん 素敵だった」
「…ばか…」

「あの時さ、イナは『勝負』とか『その世界』とか言ってたけどあれは?」
「いやだからその…テジュンが賭博の世界に…」
「同時に何人も相手するって博打の事か…」
「テジュンは何の世界だと?」
「…あの映画みたいな世界かなって…」
「あはははそんなわけないだろ!何か?俺がほ○の世界で生きてきたって…同時に…何人も…おい…」
「顔色悪いよイナ」
「想像したら寒気がした…」
「僕をそういう世界に引きずり込みたくないって言ったのかと思ってた なのにイナはあの後すぐに僕に…」
「お前が万年筆なんかくれるから!…それに…やけにお前の顔がチラついて…」
「あの映画のせいだろ?贅沢だな!イナにはチニ君がいるってのに!」
「…しょうがないじゃん…階段落ちした時の事とか…色々思い出しちゃったんだから」
「階段落ちの時って?僕何かしたっけ?僕はそりゃ、イナに守られてたから…」
「あの時俺に全身預けたお前の事がさ…愛おしくなっちゃってさ」
「…」

「最後は僕の部屋だ」
「…」

無言でプレートを触るイナ
それを見て目を逸らすテジュン
ドアのノブに手をかけて開け、ドアを押さえた形でイナに向き直るテジュン

「入る?僕はちょっと見回りに行ってくるけど、よければここで休めば?…あっ!」

部屋に入りかかったとき、テジュンの手首を掴み、一緒に部屋に引き入れるイナ
部屋に入ってすぐにドアを閉め鍵をかけるイナ

「何を…あ」

テジュンを抱きしめるイナ

「好きだ」
「…何…言ってるんだよイナ…チ、チニ君が…」
「好きだ」
「友達として!だろ?」
「どうして震えてる?」
「こんな事するから」
「お前も俺の事好きなんだろ?」
「友達として!あっやめっ」

あの人は僕の指から包帯を取り去ると、その傷に口付けをした

やめて!やめてくれ!

いくら言ってもやめない

やめろ…やめ…

あの人の唇は柔らかだった
傷から手のひらへとその唇は動いていく
軽い口付けではなかった…唇の内側の粘膜が、僕の手のひらに吸い付く

やめ…てくれ…

手のひらから手首へ
カフスを取り、腕へ…あの人は執拗に口付ける
頭が痺れる
やがてその唇は僕の首筋に落ちた
どうなってもいいという気持ちと、止めなくてはいけないという気持ちが僕の中で戦っている
しかし、僕の体はあの人の思うがまま
あの人の指が、僕のシャツのボタンにかかる
一つ、二つ、三つ…外されたボタン
僕の鎖骨に唇の雨が降る

何が…何がしたいんだよ!

痺れる頭でようやく言えた理性の一言

「お前が友達に拘るなら友達の範囲でこうするまでだ!」
「意味がわかんないよイナ!友達ならこんな事しない!」
「だったら友達じゃなくていい!」
「イナ…」
「触れていたいだけだ…」

首筋に顔を埋めたまま、あの人は言った

「ふざけてる…だけだ…そう思ってくれないか…お前がチニさんに顔向けできないって言うのなら…」
「触れるだけ?」


「つまりこれって『差し支えない所にピンポイント攻撃』って事かな?ねぇmayoッシ」
「私に聞くな!」
「だって僕うといからさぁ」
「にしても総支配人、堅いねぇ 黙ってりゃわかんないじゃん?イナさんもその気なんだからヤっちゃやいいのに」
「mayoッシたら はしたない!」
「テソンシ 芋むきながらそんなもん見てると手、怪我するよ」
「ん〜でもキスもしないのかな?」
「しないんでしょ テジュンさんが拒むから」
「わかんないな 手首とか首筋とか鎖骨とかにキスしてんだから唇にしても変わらないと思うけどなぁ」
「乙女心は複雑なんよ」
「テジュンさんも乙女なのか?」
「多分ね…」


24時間  妄想省家政婦mayoさん

「差し支えないところ…っていうのが…実に…やらしいよ…」
「クチバシくちびるだからねぇ〜」
「たしかにつまみたくなるよな…」(ふっ…テソンさんもクチバシクチビルなのに…わかってないと見える…)
「髪掻きあげた…デコいった…」
「あ〜ぁ〜目が泳いでるぅ…」
「まつげ…いった…まぶた…いった…」
「ありゃ、乙女を嬲ってるようにしか見えないね…クチバシくちびるめ!」
「(*o*)mayoッシ〜」
  『触れていたいだけだ……テジュン…俺をオトすなら今だぞ…』
  『イ…イナ…』
「お・お・お…落とせるか!乙女!」
「じぃ〜…@@…@@」


20時間 ぴかろん

落とすって…そんな事…僕にはできない

彼は俺から顔を背けてそう言った

だったら俺がお前を落とす!
やめてくれ!やめ…

俺は抵抗する彼の腕を掴み、背後の壁に押し付けた

痛いよ…イナ…

俺は彼の顔を、首を、鎖骨を、手首を、腕を愛おしんだ
彼は…決して頑なさを崩さない
どんなに、どんなに俺が愛おしんでも…無駄だと解っていた
彼は望まない
俺とそうなる事など望んでいないのだ
けれど、拒絶もしていない…からだは俺の口付けに反応している
このまま…いや、だめだ


あの人の唇は、攻撃を辞めない
辞めさせなければ…でも…
触れていたいのは僕だって同じ
もしもチニ君の事がなければ僕は…

あの人は唇を僕から離し、指で僕の髪を、眉を、瞼をそっとなぞり始めた
僕は、小さくけれど深く、息を吸い込んだ
あの人の香りだ
僕を酔わせる香りだ…


ずっと目を閉じている彼
感情を隠している

そんなに俺が怖いのか?
怖くなんかない


強がる彼の顔を指でなぞった
唇と同じ様に執拗に…
腕も指も首筋も鎖骨も…
外に出ている彼の部分を全部…
彼の唇に指で触れてみた
背けられる顔…
俺は…彼から手を離した
そしてその手で自分の顔を覆ってうずくまった

「…もういいだろう?」

彼は低い声でそう言った

「…ああ…」

俺は答えた


もういいんだ…
あの人の返事を聞いた時、僕の胸は締め付けられた
なぜ!僕がそう望んだんじゃないか!
僕は壁際から離れようとした
膝がガクガクしている
腕も震えている
あの人は顔を覆ってうずくまっている
僕はシャツのボタンを留めると見回りに行くとあの人に告げて、部屋の外に出た
あの人は、うずくまったまま、動かなかった

僕の体はバラバラだ…


特注の椅子 ぴかろんさん

「あのぉこちらにチャン理事さんはいらっしゃいますか?」
「ンフ、何よ、僕の見舞いじゃないの?」
「いえ、チャン理事さんに頼まれた物を持ってまいりまして…」
「アンタ腰低いね。誰だっけ」
「BHCのテジンと申します。チャン理事は…」
「稽古してんじゃない?ダンスの…呼んであげるよ」

「チャン理事、すぐに来てくれ」

「あと十秒でくるよ」
「お呼びですか?」
「ホラね。この人が用事って」
「おお、テジンさん…例の?」
「はい。身長2m5cmに対応できる物です。廊下に置いてありますが…」
「見せてください」
「何?何なのさ!あっ!チャン理事!ばかっ!」

「ほほお、これは…おお、すわり心地もグッドです!」
「この背もたれのデザインは『門と扉』です。チャン理事が守っている門…」
「ありがとう」
「普通の人が座ると足が浮きますけど、チャン理事のサイズに合わせましたし、足元にご希望のユリの花をデザインしました」
「ありがとう。ユリを踏みつけたかったのです」
「…それと、スカッシュのラケットをこの背面に、そうこの扉を開けるとホラ、収納できるようになってます
そしてこの右の肘掛の部分からこうやってテーブルが出るようになってますので、ノートにメモする時に便利です」
「ノートをしまうところは?」
「左肘掛の外側にノートが入れられるようになってます。ペン立て、メガネ立てもつけました
あとはここに毛布をセットすることもできますし、ここには携帯電話を…」
「素晴らしい。ありがとう。代金は後ほど振り込ませていただきますよ」
「毎度ありがとうございます」
「またお願いしますよ」
「はい!」


企みの果て  足バンさん

日本料理レストランでみんなで夕食をとった
テソンさんが腕をふるった
表向きは夕食だけど、テスを励ます会ってやつなんだ
ミンチョルさんとギョンビン、イナさんは見当たらない
テプンさんやジュンホ君や全身白い服のmayoさん(どうも他にバレないためらしいけど、かえって目立つ)や
みんなはともかく、スヒョンさんまで顔出して

スヒョン:お前も来るとは思わなかったな
ドンジュン:いいじゃない。スヒョンさんこそ黒蜘蛛を誘い出すんじゃなかったの?
スヒ:夜は長いからね

テスはそんなにお酒に強い方じゃない

ドン:ね、これもどう?
テプ:おい、そんなに飲ませたら倒れるぞ!
テス:はは、ダイジョブですよー!
ドン:そうそう、楽しくやらなくちゃ
スヒ:おい、なんか企んでないだろうな
ドン:もぉ、スヒョンさん、あっち行ってよ

お開きの頃、テスはかなり酔って、ふらついていた

ドン:僕が部屋まで送って行くよ!
スヒ:なんか怪しくないか、おまえ
ドン:なによ!せっかく親切にしてるのに!
テス:あはは、喧嘩しないでよ、ダイジョブよ、歩けるって
ドン:だめだよ、危ないよ。イナさんと一緒の部屋でしょ?送るよ。ね!

なんとかスヒョンさんやみんなに適当なことを言ってテスを送る

思った通り、部屋にイナさんはいなかった
ベッドにテスをころがす
テスは気持ち良さそうにころころしている

悪い奴じゃないけど、純情そうな顔してみんなにかわいがられてるのが気に入らない

この部屋にもどこかにカメラが仕掛けてあるに決まってる
みんなにテスの本当の顔を見せてあげる

さて。ここからが腕の見せどころ
ベッドの上に腰掛けて、とびきりの優しい声でささやく

ド:テス…酔ったの?
テ:ん…
ド:襟、楽にしてあげるよ
テ:ん…だれ?
ド:僕だよ、わかる?
テ:ん…
ド:気分悪くない?
テ:部屋が…ぐるぐる回ってる…

髪を優しくなでてやる

ド:かわいそうに…辛かっただろう?
テ:ん…
ド:無理しなくていいよ…

ゆっくりと耳に唇を近づけて、ほんの少し触れてみる
顔を覗き込むと、少し驚いた様子の潤んだ目が見つめている。…もうかかった

ド:ひとりで哀しまないで…僕が側にいてあげるから…

テスの目からひとすじ涙がこぼれた
おずおずと手が伸びて僕の頬にそっと触れる
ほらね。結局こういうことになれば、こんなことになるんだ
純粋なんて、所詮その程度のもの…

涙を指でぬぐい、ゆっくりと顔の凹凸をなぞり、唇に触れる
テスは少し眩しそうに僕を見つめている
その唇に僕の唇を重ねようとした時…

テ:ミン…チョルさん…
ド:え?

テスは潤んだ、でも真っすぐな目で見つめ続けている

テ:ありがとう…もう彼のところに行って…心配してるよ…

え?なに?間違えてる?

テ:僕はもう大丈夫だから…そう決めたんだから…

テスの瞳からいく筋もの涙が溢れ出す。目線は必死に僕の目をとらえている
頬を包んだ手は壊れ物に触れるように震えている

テ:もう、傷つくことを怖がらないでね…
ド:テス…
テ:僕は…真っすぐ顔を上げて歩いてるあなたの姿が…一番好きだ…

そうささやいた口元は優しく、目は深く澄んでいた
彼は目を閉じて腕の力を抜いた
僕はどうすることもできずに固まっていた

どれくらい時間が経っただろう。彼はシーツに顔をうずめて泣いているようにも見えたが、じきに小さな寝息をたて始めた

僕は急にひどい自責の気持ちと無力感に襲われた
ようやくテスに薄いうわ掛けをかけてやり、立ち上がることができた

ミ…ンチョル…さ…

もう一度、テスの小さな声が耳に届いた
明かりを落としドアを開けようとした僕の目から涙がこぼれた

ドアの外にはスヒョンさんが壁にもたれて立っていた
その瞳はいつになく優しかった

みんなの気持ちわかった?

こくりとうなずいた僕の頭を、スヒョンさんはくしゃっとなでた


密会 オリーさん

「夕食何にします?好きなものどうぞ。僕は軽くすませたんで」
「何でまたここなんだ」
「安全です」「しかし…」
「ここに戻るとはさすがのあいつも考えないでしょ」「だが…」
「ワインはフランス物?食事の方は肉?」
「僕は肉がいい」
「おまけは黙ってて」
「おまけはないでしょ。勝手に僕たちをここに連れ込んだくせに」
「君はいなくてもいい存在だ」
「先輩と一緒に行動するのが僕の仕事です」
「ヨンジュン、落ち着け」
「僕の事おまけですよ、あんまりだ」
「わかった。みんなステーキでいいですね」
「俺はレアだ」
「僕はミディアム」
「はい、はい。で前菜は?スープいります?」
「大丈夫か」
「いいの、いいの」
「あいつまた目を吊り上げて怒るぞ」
「平気、平気。どうせ2人でいちゃいちゃするだけだから。寝室に引っ込んでてもらえば」
「そうか…」
「早く頼んで下さいよ。僕ハラペコです」
「適当に頼みますよ。ワインは赤でブルゴーニュね。後は…」

「随分景気がいいじゃないか。スヒョン」

「うわ、ミンチョル!脅かすなよ。ノックくらいしろ」
「自分の部屋に入るのに何でノックするんだ」
「アハハ、それもそうか」
「何でみなさんここに?」
「僕らのことは気にしないで」
「僕とミンの部屋だ」
「ほら、言わんこっちゃない」
「ドンジュンの目をかわすにはここが一番いいんだ」
「僕らには関係ない」
「目が吊り上ってきいたぞ」
「そちらは新顔ですね」
「俺の助手だ」
「ヨンジュンです。よろしく」
「ミンチョルです」
「僕たち邪魔しないから、寝室に行ってれば」
「君達の存在そのものが邪魔だ」
「覗かないから」
「どうせカメラがついてる」
「大目に見てよ。今夜だけ!」
「食事頼むなら僕らのも一緒に。スヒョンお前のおごりだ」
「見ろ、あんなことに…」
「ちょっと計算違いだったかな。次回はこじゃれたホテルに行きましょう。でもあなたの助手って人懐っこいですね」
「あいつはあれで生き延びてる」

「で君の彼女は絵描きなのかい?僕の妹も絵をやってるんだ」
「ロシアの大先生に認められたんです」
「そりゃすごい。はい、ミンあーん」
「どうしてさっきから食べさせたり食べさせてもらったりしてるんです?」
「その件は気にしないで。でいつから黒蜘蛛と?」
「話せば長いですよ。最初は中東に行ったんです」
「へえ、ミン君も行った事ある?」
「僕はロシアとカザフスタンだけです」
「やっぱり砂漠って暑いの?」
「そりゃもう!死ぬかと思いましたよ」
「ミン、僕は次ステーキ食べたい」
「はい、あーん」
「何か気になるなあ、それ」
「気にしないで」
「僕も一回やらせてくださいよ。ステーキがいいな、あーん」
「…」
「お願いしますよ。あーん」
「ミン、一度ならいいか」
「かまいません」
「じゃ、ほらあーん」
「うわ!美味い!いいなあ、僕も先輩とこうやって晩餐すればよかった」

「なじんでますねえ。あの人」
「特技だ」

「今度は僕が食べさせてあげますよ」
「君はミンに。でミンが僕に。一回すんだら逆回りで行こう」
「いいっすね。じゃギョンビンさん、あーんして」


月光の中で… 妄想省家政婦mayoさん

「どう?」
「うん…かなり際どいところまで…」
「そう…どれどれ…」

  『僕はもう大丈夫だから…そう決めたんだから…』
  『ミ…ンチョル…さ…ん…』

ポロポロと涙を流すドンジュンが明かりを消して部屋を出て行く…

「さすがのドンジュンもテスの涙は堪えたかな…」
「でも切り替え早いですからね…」
「まぁ…今日のところはスヒョンさんが慰めてくれるだろう」
「明日にはまたいつものドンジュンさんに戻ってる…」
「ふっ…そうだな…」

と…暗闇の中からテスのベットに近づくハンナムジャ(1人の男)…

「ちょ・ちょっと…まだ部屋に誰かいる」
「顔見える?」
「暗くて…あんまし見えない…」
「…!!…やだ…やっぱり気になるのね…」
「えっ?…誰かわかるの?」

ベットに近づき腰をおろしテスの顔を覗き込むナムジャ…テスの頭を撫で、手の甲で顎〜頬を撫でる…
テスの頭を撫でながら首を15度右にかしげ、満足そうに笑みを浮かべるナムジャ…
眠りながら泣いているテスの涙をナムジャは親指でぬぐう…
『ふっ…俺にも出来るじゃないか…』 バリトンボイスの小さな呟きが響く…

「ちょっとぉ〜<親指涙ぬぐい>してる…かなり無骨な手だな。BHCじゃないな」

テソンの声をとらえたナムジャ…「ちっ!」

「ぷっ…動きが硬いよね、テソンッシ…」

闇夜の声をとらえたナムジャ…「く・くそっ…」

月が雲の間を行き来する…雲の切れ間から月が顔を出そうとしたその時…
月光がナムジャの横顔を捉えようとしていた

「あ、顔見えそうだよ?」
「うん…」
「うん…って、ひょっとして…あはっ…うそ…何?…通信してるの?」

「もっと滑らかぁ〜に撫でられなかなぁ…駄目だよ…それじゃ……テックヒョンッシ…」
「テソン!闇夜!少しはいい気分にさせろ!」…カメラに向かって低い声で怒鳴るナムジャ…

「テスさん、起きちゃうよ!」
「お?おぉ…」
「でも同士…なかなか格好よかったです。それに、テス…幸せそうな顔してますよ」
「ふん!どうせミンチョルと間違ってるんだろう」
「いえ、安心したような寝顔は…テスが同士だと感じているかもしれないな」
「無骨な手だから、わかるのかな…」
「闇夜!」

「…もう一回<親指涙ぬぐい>してみてもいいか?」
「同士…手洗いました?」
「テ・テソン!」


19時間  ぴかろん

彼は出て行った
俺は彼の顔を見ることもできずに蹲っていた
パタンとドアが閉まった後、俺は堪えていた嗚咽を漏らした
顔を覆っていた手で、胸ポケットの万年筆を探ると、俺はぼんやりとそれを見つめた

『友情の証です』『こんなもの…』

友達としてもう一度やり直そうと、彼は俺にこの万年筆を渡したのだ
そして、彼は自分のそれをへし折った…
それは…
もしかして…
『友達ではいられない』という意味か?
全くの他人として生きるという意味とそして…
友達ではなく…やはり…愛を…?

万年筆を見つめながら、これを持っている限り俺は彼を『友達扱い』しかできないのかもしれないと思った
壁に投げつけてぶち壊してしまおうか…いや、でも…

俺にはできない
この万年筆は俺にとっては『愛の証』…
ならば俺はこれを彼に返すべきなのかもしれない…
俺がこんなに揺れているから、彼もああやって…

俺は彼のデスクへと向かいながら、さっき彼に落としたと同じように、万年筆に口付けた
一歩一歩、彼のデスクに近づくごとに、俺の目から涙が溢れていた
デスクの前に辿り着いた時、俺の体は悲しみで震えていた
諦める勇気
彼はそれを持っている
俺が食い下がってもきっと彼は…俺に背を向けるだろう

くっううっふうっ…

漏れる嗚咽に俺は驚く
万年筆をデスクへ置き、もう一度それを握り締めて俺は泣いた

こんなに…好きだなんて思わなかった…

俺は万年筆から手を離し、ドアの方に向き直ってそして…廊下へ出た
ドアのプレートをもう一度撫でて…その名前を目に焼き付けた
去りがたくて俺は長い間、ドアの前に佇んでいた


ドアを閉めて廊下に出た僕は、それまで張っていた気持ちが急に萎えて、足元がふらついた
よろけて壁にぶつかり、支えた左手首にかすり傷を負った

つぅっ

血がうっすらと滲む
僕はとっさに唇をあてたそして
さっきまでのあの人の唇の感触を思い出してしまった

あの人がしたように、僕は自分の手首に深く口付けた…
あの人がしたように、僕は唇を這わせた…

崩れ落ち、身を震わせている僕は…嘘つきだ…

何をやってるんだ…仕事はどうしたんだよテジュン!

僕は自分に言い聞かせ、立ち上がった
一歩踏み出して、僕は、ホテル内の見回りに向かった
足が震えているのがわかる
けれど僕は見回りをした

ホールに行けば、仕事が山積みだ
こんなたわけた気持ちなど吹き飛ぶに違いない
こんな…
僕自身の気持ちなどきっと消えるに違いない

ホールのドアを開けようとした時、中からスタッフが出てきた

総支配人、丁度よかった。明日からいよいよ徹夜で準備です。
それで、オ支配人が、総支配人には明日からの仕事に備えて今日はゆっくり休んで貰えと…

いや…僕なら大丈夫だ…

…顔色よくありませんよ。明日以降ぶっ倒れても総支配人が必要なんです。どうか今日は我々に任せて、お部屋で休んでいてください

…欲しい時に仕事がないなんてな…欲しい時に…

僕は、それでもホテル内の見回りを続けた
しかし行く先々で『休め、明日に備えろ』と言われ、仕方なく部屋へ戻る事にした
あの人がいる…あの部屋へ…何をしに?

「ふっ。馬鹿だな、僕は。帰ってくれと言えばいいんじゃないか…」

ずきん

どきんどきん…

僕は部屋へ帰るだけだ。僕は明日のために眠るだけだ

部屋に近づくにつれ、早鐘のように打つ心臓
ドアのノブに手をかけ、中にいるあの人を想像した
甘くて苦い感情が僕の胸を締め付ける
僕はドアを開けた

あの人がいない…

僕の瞳は部屋の隅々までを見渡す
僕の嗅覚は、さっきまで胸一杯に嗅いでいたあの人の匂いを探す
いない…
胸が締め付けられる…

がらんとした部屋に入り、デスクの上の万年筆を見つけた

「イナ…イナ!」

僕はどうしてしまったんだろう…なぜあの人を探しているのだろう…
万年筆を握り締め、僕はまた廊下に飛び出した

「イナ!イナ!」

廊下のずっと先に、あの人は佇んでいた…


月光の中で…part2 妄想省家政婦mayoさん

もう一度<親指涙ぬぐい>をするナムジャ…

「う・うぅぅ〜ん…」寝返りを打つテス…

こそこそ相談するテソン&闇夜

 『ボタン外しさせようか…』『できるかなぁ…』

「おい!聞こえてるぞ!」
「あは…同士〜シャツのボタン、はずしてあげて。テスが、苦しそうだ」
「ふふ…何なら着替えさせてもいいし…」

不器用にボタンを外し始めるナムジャ…

「首まで一緒に引っ張ったら、テス、起きちゃうってば」
「もっと滑らかに…あんまり力入れちゃ駄目です…時間かかりすぎ…」
「く・くそ…うまくいかない…」
「無理して片手でするからぁ…」
「ミンチョルや悪魔と天使もやっっていた…俺にも出来る…」
「初心者には無理だってば」
「ヨンジュンさんと練習しないとね〜」

声を出さずにパントマイムで会話をするテソン&闇夜

 『…ちょっとテスさん…起きたかも…』
 『えっ?うそっ…』
 『ほら…』

ボタンを外すのに気を取られていたナムジャは寝ていたはずのテスがうっすらと目を開けたのを見逃していた
3つ目のボタンが外され、ナムジャの手が4つ目のボタンに手がかかった時…
おもむろにその手首を掴み……「へへっ…^^;;」悪戯っ子の目でナムジャを見るテス…

「テス…お前…ずっと寝たふりしてたのか!」
「怒らないで。ごつごつした手だからわかったよ。黒蜘蛛さん。来てくれたの?」
「お?おぉ…お前が飲みすぎてつぶれたって…」
「心配してくれたんだ…えへっ…うれしいな」

テソン&闇夜 『そこで、<ちぇみえみ>!!』

満面の<ちぇみえみ>でテスを見つめるナムジャ

「黒蜘蛛さんって笑うと可愛いんだね…緑の時も…可愛かったし…」
「あれは…あんまり言うな…」
「へへ…じゃぁ…僕と黒蜘蛛さんの秘密だね?」
「そうだな」
「宴会は楽しかったか?」
「うん。みんな僕を励ましてくれた…でも…」

テスの顔が少し曇る…

「テス?」
「…あはっ…大丈夫…だい…じょう…ぶ…」
「何だ、言ってみろ。」
「何でもない…僕が寝るまでここにいてくれる?」

思わずガシッっとテスを抱きしめるナムジャ…

「く・ぐ・ぐるじぃぃ…く・黒ぐ…も…さ…ん…イ・息できない…よ…」

『アイゥ〜もっと優しく抱かなきゃ…つぶれるって』
『もう〜加減を知らないんだから〜』

テスを抱きながら…というより…(ヘッドロック状態で)テソン&闇夜に目線を送るナムジャ…@@


18時間  ぴかろん

「何故だよ…お前は俺なんか要らないんだろ?」

あの人は、唇を震わせてそう言った
僕はただ、あの人を見つめた

要るとか要らないとか…そんなんじゃない
説明できないんだ、自分自身にも…

「お前は…どうして万年筆を折ったんだよ…」
「それは…」

堪らなかったから…
友達だなんて、それだけだなんて…堪らなかったからだ…

「俺という友達なんて必要ないって事なのか?それとも…」
「イナ」
「それとも友達ではない俺を求めてるって事なのか?」
「…どうして僕にあれを返した?…僕という友達なんて必要ないって事?それとも…」
「俺が聞いてるんだ!答えろよ!」
「それとも僕なんて必要ないって事か?!」
「テジュン!…俺は…」
「胸が張り裂けそうなんだ。どうしていいのか解らない。チニ君の顔がちらつく。でもイナが欲しい!君はどうなんだ!
僕に触れながら君は…チニさんの事を思い出しもしなかったというのか?」
「テジュン…俺はおかしいのかな…お前といる間はお前の事しか頭にない
けどお前が俺を避けたり留めようとしたりすると…俺はいけない事をしているのかと感じるんだ
俺は…きっと…間違っているんだろう…二人ともが好きだなんて許されないんだろう…」
「イナ…」
「けど後悔したくないんだ!お前との事…」
「…」
「お前の気持ちが俺に向いてないなら諦めるよ」
「僕の気持ちは…知ってるだろう?とっくに解ってるからあんな事…」
「だったら…」
「本当にそれでいいのか?僕とどうなっても…明日チニさんに会ったとき本当に後悔しないって言えるのか?!」
「…解らない…それは…」
「触れるだけでいいと、そう言ったよな?」
「…」
「…僕は…怖い」
「テジュン…」
「一線を越えたくはない」
「…」
「だけどイナの事が好きだ。好きだ。好きだ!」
「テジュン」
「…明日の夕方まで、僕は休むように言われた。丁度チニ君が戻ってくる頃までね。それからは僕はまた仕事人間に戻るつもりだ。けど、それまでの18時間は…」
「テジュン…」
「…部屋に…来て欲しい…一緒に居てほしい…」
「何するか解らないぞ、俺は…」
「…一緒に居てくれるか?」
「何するか解んないんだぞ!お前が嫌がっても俺はお前を手に入れようとするかもしれないんだぞ!」

僕はあの人の手を引いて、部屋に入った
ドアを後ろ手に閉めてあの人は、僕を背中から抱きしめた

何度こうされただろう
首筋にあの人の唇が落ちる

「チニ君にもこんな事…」
「言うな…」
「気に…なるよ…あ…気に」
「彼女とはまだ…」
「あ…。」
「何するか解らないぞ…本当に…」
「し…信じてる。僕が本当に嫌がることは…貴方にはできないって…あっああっ」

…。…。

「ぎえーっどーしようmayoッシ!」
「ん?あ!大変だっ!録画録画」
「だって同志のほうも録画しなきゃいけないじゃんか!」
「どっちが大事よ!」
「だって黒蜘蛛気に入ってるじゃん!mayoッシ!」
「うーん!じゃ、いいところになったら切り替えるのどう?」
「やってみる!」
「…どうせこれは上映できないもんねぇ」
「そだね!おおっ!カメラAにきりかえっひえええっヤバーイイナったらっ!」
「(@_@;)でもっ黒蜘蛛もブレーンバスターかけてるよおっどおすんのおっ」
「うわーっカメラBにきりかえっ!」
「絶対イイトコ撮り逃しちゃだめよ!」
「うー。がんばる!」


月光の中で…part3 妄想省家政婦mayoさん

「ぐわ…溶けてるよ…支配人…」
「イナさんも罪な人だ…」

「おい!おい!どうなんだ!」

  パントマイム:テソン&闇夜   『ん?』『カメラB?』『そうそう…』『切り替え…』

「同士〜ん〜…さっきより優しい感じに抱いて〜…懐に包み込む感じ…』
「…こうか?」
「そうそう…ちょっと髪の中に指からませるといいかなぁ〜」
「指を絡ませる…こうか…」
「指に力入ってるってば!<鉄の爪_タイガージェットシン>じゃないんだから…」
「わかってる!これは…何か…ヤらしいな…妙な気分になる…」
「ぷっ…ちぅは駄目よ〜」
「何故だ!」
「まだ早い…」
「ちょっとしてみたい…」
「腕ん中で…もうテスさん寝てるって!」
「ん?…なんだ…つまんないな…」

ナムジャの懐に抱かれたテスは安心したように寝ている…そっと寝かせてやるナムジャ…
「ふっ…可愛い顔しやがって…」 耳元で「いい夢見ろよ、テス…」バリトンボイスが響く…
夢うつつのテスがナムジャに こっくんと頷き…微笑んだ…

カメラA
「いいのか…本当に…」
「僕の望んでいることは…わかるはずだ…」

  パントマイム:テソン&闇夜

  『オモオモ…』『カメラAだ』『うわっ…』『切り替え…』
  『いっ…忙しいよぉ〜』『カメラBは落ち着いたから…』
  『アラッソ〜』
  

対抗策  足バンさん

中庭にてー
ドンゴン:将軍殿…
ジョン将軍:うむ、ドンゴン殿、ちと無理があったかな
ドン:いや、やつらも退屈していたのでお誘いは歓迎だったんだが…

ウォンビン:なに?あいつらなにやってんの?
ドン:ああ、MUSAの方達とチアボーイを結成しようと思ったんだが…
ウォ:チア…って…お互いテントや木の陰に隠れて睨み合ってるじゃない
将軍:お恥ずかしい話、どうも戦いのサガが抜けぬようで…
ウォ:あははは!で、でもみんなお揃いのTシャツとショートパンツはいてるんだ!
ドン:新ものの配給にはすぐ飛びつくからな
将軍:しても、お互いボンボンを持って睨み合う姿は滑稽よのぅ
ウォ:あははは!いいよ!このままいこうよ!
将軍:しかし…これではBHCに勝てそうにないぞ
ウォ:BHCっていえば、兄さん、その後情報は?
ドン:いや、あれっきり…
ウォ:やっぱり僕が行かなきゃだめ?
ドン:けっこう手強いんだよ〜
将軍:BHCの企画も手強いぞ
ドン:え?舞台じゃないの?
将軍:それがな…ごにょごにょごにょ…

ドン:ごっ、極彩色男色絵巻ぃ〜〜!?
将軍:しっ!お静かに!
ドン:だ、だ、だん、だん…
ウォ:なに腰抜かしてんのさ。別に驚くことじゃないでしょ
ドン:そんなっ!そんな不道徳な!
将軍:ドンゴン殿は古いタイプですな
ウォ:うん。兄さんそういうとこ変に真面目なの
将軍:ウォンビン殿は慣れておるのか?
ドン:お、おまえっ!そうなのかぁっ!?
ウォ:いつもってわけじゃないけど…
ドン:こ、この野郎!そ、そこへ直れぇ〜っ!
ウォ:冗談だよ。唾とばすなよ
ドン:ぶはぁはぁ…ばかもの、驚かすな
将軍:まぁ、というわけでな、こちらもなにか斬新な策を捻らねばと思ったのだ
ウォ:もう時間もないしね
将軍:珍しくチンが乗り気だったんだがな
ウォ:とにかくこのザマじゃ無理だね
将軍:しかしこの男前3人が顔を並べて何も手がないとは口惜しいぞ
ドン:なんとかBHCには対抗したいな
将軍:やはりここは我々3人も禁断のダンショ…

スパラコォォォーーン!

将軍:アイターッ!
ウォ:スリッパが飛んできたよ。これ
将軍:くそっ!どこぞでチンが聞いておったか
ウォ:兄さんどうしたの?
ドン:いや、素晴らしい威力だ。これほどのスリッパの使い手、ただ者ではないな…
ウォ:ね、将軍、兄に相談しても無理だと思うよ
将軍:うぅむ

3人の前に立ち止まるソンジュ

ソンジュ:こんにちは!
ドン:え、あ、こんにちは…なにか?
ソン:皆さんがハーフタイムショウやるって聞いて来たんですがっ!
ウォ:うまくいきそうにないんですって
ソン:えぇっ!?そうなんですかっ!?ちぇっ!ドリブルで参加しようと思ってユニフォーム着て来たのに
ドン:…あの…
ソン:なに?引き止めてもダメよ。もうやる気失せちゃったから
ドン:いえ、その…短パンの下のは…
ソン:おぉ!王子のタイツ履いたままだったよ!
ウォ:ラメ入りだね
ソン:あははは!気にすんな!じゃっ!

将軍:なんと爽やかな青年だな
ウォ:ちょっと変わってるけどね


突然の… 妄想省家政婦mayoさん

カツカツカツ…バタン!

「イナはどこへ行ったんだ。全然姿が見えない!」
「さあ」
「さあって、知ってるんだろ。テソン、それにmayoさん。突然休暇を取った総支配人と関係あるの?」
「さあ、テソンシ知ってる?」
「わからないなあ」
「とぼけても無駄だよ。調べはついてるんだろ。というより、録画中もしくは録画済みなんだろ」
「な、何のこと、チーフ」
「まあ、いい。ひとつだけ教えてくれ。本番には来るんだろうね。イナがいないと困るんだ。わかるだろ」
「それは間違いなく!」
「やっぱり知ってるんじゃないか」
「テソンシ、誘導尋問に引っかかっちゃだめでしょ」
「ごめん!」
「まずい事になりそうならすぐ知らせてくれ。いいね。あ、あとね、あの映画だけど撮るなら撮るで知らせてくれ」
「は、はあ…」
「知ってたらサービスショット入れてあげたのに。じゃ、頼んだよ」
バタン!…カツカツカツ…
「ふぅ。びっくりした!あれ?闇夜、何でぼーっとしてるの?」
「いや、そのいきなりだったもんで、心の準備が…ふぅ」
「まったく!いいかげん慣れたら?」
「ほんとにサービスショット入れてくれるのかしら…」
「…」
「??どうしたの?」
「ちょっと出てくる…すぐ戻る…」バタン★
「ど・どこ行くの…って、もういないし…(^^;)」

韋駄天のごとく白夜倶楽部に走る闇夜…

バタン☆「はぁはぁはぁ…ぴょ・ぴょ・ぴょぉ〜…」
「お?まよぴー、どうしたの…ん?」

息が切れて話が出来ない闇夜…指を指す「=%$%@?+*」

「あ、わかった。ちょっと待って…んっと…これでいい?」

返事の代わりに何度も首を縦に振る闇夜

「帰り気をつけてよ。また生に出くわさないようにね!」
「…@@」

韋駄天のごとくBHCの部屋に帰る闇夜…

バタン☆「はぁはぁはぁ…て・て・て…」
「ちょ・ちょっと…大丈夫?」

息が切れて返事が出来ない闇夜…水くれ、水くれのしぐさ…

「おぉ…待って…ほら、梅茶」
「うっ…はぁはぁ…ふぅぅぅぅ…これ…」
「お?取りに行ったの?」
「うん。サービスショットがあるっていうし…録画がもうひとつないと…」
「も〜びっくりさせるんだから…よし!追加録画だ」

『ったく…せわしない奴だな…あいつは<真の覗き屋>だな』

テスの頭を撫でながら呟くバリトンボイスのナムジャ…

「ミン…」
「はい」
「今日は覚悟して…」左眉ピクッ#
「って…ミンチョルさん…あ…」

…、…、…


本隊偵察 オリーさん

「男組の隊長さんとMUSAの将軍が何の御用?」
「恥をしのんでやってまいった。ミンチョル殿」
「教えて頂きたいことが」「何でしょう」
「実はこの『極彩色男色絵巻』というのは…」「は?」
「BHCの出し物と聞いておるが、我らでは想像がつきかねる。ちとヒントだけでもと」

「コーヒーお持ちしました」「ミンありがと。あれ?君の分は?」「僕はいんです」「コーヒー好きだろ」「まあ」
「大きなマグでグイグイ飲んでたろ」「はい」「一緒に僕の飲んで」「はい」
「ネクタイ緩んでるぞ」「ミンチョルさんこそちょっと曲がって…OKです」「ん、ありがと」

「何をしてるんだ、2人は…」「あいや見てはならん。スパコンが飛んで来る。2人は時折ち○うなど」「なんと不道徳な!」
「抑えられよ、隊長。これも試練ぞ」

「ミンどう思う?これ」
「むずかしいですね。絵巻ですから映画の事かもしれませんが、BHC全体を指していてもおかしくないような気もします」
「だよね。すみませんが、はっきりとはわかりませんね」
「そ、そうでござるか。しかしちょこっとだけでも」
「祭を盛り上げる事にもなる」
「そう言われても、責任者の僕が覚えがないので、何とも…」

「あ、ミンチョルさーん、見〜つけた!」
「ドンジュン、お客さんだぞ」
「もう!冷たいんだから。僕とも遊んでよ」
「だめだ。忙しい」
「ちぇっ。ミンはいつもそばにいるくせに」
「からむな」
「じゃミン君僕と遊ぼうよ。もうあんな事しないから」
「遠慮します」
「ちぇっ!疑り深いなあ。そうだ、ミン君て戦闘機乗れるんだってね」
「ええ、まあ」
「今度乗せてよ」
「民間使用はできません。それに訓練がいりますよ。マッハの壁に耐えられないと」
「なーんだ、つまんない」
「戦闘機!!」
「何でござるか、それは?」
「い、いや。現代兵器です」
「マッハとは?」
「女子プロレスの選手だろうか…」

「ミンチョル殿、彼は?」
「ウチのドンジュンです。うるさくて申しわけない」
「い、いや。活発なお方だ」
「お客さんて男組とMUSAの人だ。わーい、こんにちは。ドンジュンです」
「こ、こんにちは。ドンゴンです」
「ジョン将軍だ」
「将軍、ドンゴンさん、遊ばない?」
「い、今ちょっと調査中で」
「どんな遊びをいたすと申されるか」
「もち、ドライブだよ」
「ドライブ?」
「ふふ、4WDでブイブイいく?それともスポーツカーでしっとりいく?」
「あ、いや首に巻きつかれても…」
「そのように肩に抱きつかれても…」
「2人とも可愛いなあ」
「ドンジュンお客様に失礼だ。離れろ」
「二人と遊びたい!」
「やめろ!」

「わ、我らはこれにて失礼いたす」
「お力になれずにすみません」
「い、いや、何となくわかったような…」
「でござるな。漠、とではあるが…」
「将軍、ヨソルをよろしくね。僕の別れた弟なんだ」
「何!貴殿はあの無口なヨソルの兄者だと申すか!」
「考えられん!」

「一体どういうクラブでござるかの。あそこは」
「戦闘機も備えているとは手強い」
「4WDでブイブイ…」
「スポーツカーでしっとり…」
「将軍、顔が赤いぞ!」
「そういう貴殿こそ目が潤んでおる!」


17時間 ぴかろん

執拗に落とされる首筋と耳への口付けは、僕の思考をドロドロに溶かした
僕の左手にはあの人の指が一本ずつ絡められていく
背中から回されたあの人の右手が、僕のタイをするすると外し、そしてシャツのボタンへと向かう
一つ、二つ、三つ…これで何度目?
この部屋で、僕のシャツのボタンを外しにかかるのは

「何度…目?」
「…ぅん?」

唇を離さずにあの人は僕の耳元で短く言った

「何が?」

その間も右手は僕のボタンを…四つ…五つ…
そして片肌だけを露わにすると、その露出させた部分にまた口付けを降らせる

ああ…あっ…
恥ずかしいよ…んっ…声がでちゃう…



何か…何か言ってよ…あっああっ

美味しい…

艶のある低い声で僕の肩にそう呟くあの人の唇は、きっと蜜の味がするんだろう…
僕の思考はドロドロに溶けてそして、快楽を求め始めていた

ん…あっ…

あの人の右手が僕の胸をまさぐり始めた
いやだ!こんな…されるがままなんて!でも…ああ…
僕はあの人の右手を自分の右手で掴んだ
あの人は動きを止めて僕の様子を窺っている
僕は…あの人の右手に、あの人が僕にしたように口付けてみた

ピクリ

あの人の右手が反応する

おもしろい…

あの人がしたように、右手を、右腕を、その爪を愛おしんでみた

はぁ…っくっ…

僕はあの人の反応に夢中になり、絡み付いていた左手を振りほどき、あの人の右腕のカフスを外した
ゆっくりと上腕に向かって僕の唇はあの人を味わう
僕は向きを変えてあの人のシャツのボタンに手をかけた

テジュン…どうしたん…だよ…怖いって…言ってたじゃな…んぁぁっ…

ボタンを全部外すと僕は、あの人のシャツを剥ぎ取った

テジュン!…なんでネクタイ残すんだよ…かっこ悪いああっテ…

…美味しい…イナ…

テ…

… …


「テソンシっ鼻血っ鼻血っ」
「(@_@;)え?あ…ああ」
「これってこれって総支配人攻めにきたわけ?!」
「…」
「テソンシ!」
「僕に聞くな!」
「きゃーっぎゃへーっイナッシのこの表情は絶品だあっ」
「…mayoッシ…アンタも鼻血…」
「ちょっとどーしよう!ぽ○のだよこれっ!見てていいのかねぇ!」
「じゃ消す?」
「アンドゥエっ!あ、テソンシ、詰めたティッシュから血がしたたってるよ、大丈夫?」
「mayoッシもだよ!」
「最後までヤっちゃうのかねぇ!」
「ひええっそうなると二人ともぱ○つとっちゃうじゃん!どーすんの!ボカシとかモザイクの用意してないぞ!」
「ひええっ」
「ぎえええっ」


暴露:17時間  妄想省家政婦mayoさん

「はぁはぁはぁ…しっかし…まいったな…」
「ふぅぅぅ…こりあんえ○すどころじゃないわ…はい、冷たいタオル…」
「あ、ありがと。な…これさ、あと17時間も続くのか?僕らも体力もたないよ…」
「ぷっ!出血多量になっちゃう…」
「っていうか…見なきゃいいんだけどさ…僕らには無理だし…」
「もう〜広い胸板にネクタイだけぶらさがってるイナさんって…」
「ちょっと〜テジュンさん、頭に巻いたよ…ネクタイ…」

テソン&闇夜「「おマヌケ…」」

「でも怖いな…あの乙女が *o*…あしたことの…こしたことの…自分からって…」
「乙女だから、怖いのよぉ…」
「って?」
「一度知ってしまうと…溺れるだけ溺れる…」
「今まで自制していたものが一気に爆発してるよ?これ…」
「時間も限られてるってのも…ある意味2人を高揚させてるね。こりゃ…」
「モザイク…どうする?」
「そのまま、そのまま〜映倫通すわけじゃないんだから…」
「そうだね…」

テソン&闇夜「「くわぁ〜〜やらしい…」」


12時間  ぴかろん

「…zzz…」
「…テッテソンシ…」
「んがっ…いけねっ居眠りしちゃった」
「撮り逃してないよね…」
「ん…でも…延々5時間あれだぜぇ〜ここは編集しなきゃなぁ」
「う〜ん…そういやぁイナさんだって『こっちの方』は初めて?だよねぇ」
「スヒョンさんならお手の物だろうけど」
「いやぁスヒョンさんだって…ほら…結局ドンジュンとヤってないじゃんか…」
「う〜ん、しかし、延々5時間…」

「まだ外しちゃダメなのか?***」
「ぅん…ダメだ…***」
「邪魔だろ?***」
「くふん…いいの***」
「***…ここは?***」
「ダメ***」
「っくぁっ…酷いな、俺がやっちゃダメでお前は何であっ…そんなとこ…***」

「テソンシ、ガーゼの替え」
「サンキュ…」
「***ってのはアレだよね、『ちう』してんだよね?」
「…布団で隠れて見えないけどそうだろ?けど肝心なとこにはしてないぞ!」
「肝心なとこっていうと…」
「まだ唇にしてないし〜多分ち○びにも…」
「延々5時間やってて?!」
「うん」
「じゃどこに『ちう』を?!」
「だから…差し支えないとこ」
「うー(@_@;)体がもたん〜!」
「ネクタイつけたままだし…」
「何よそれ!どういうプレイなんだよ!さっきテジュンさん、頭に巻いてたじゃんか!」
「あれは自分のでしょ。照れ隠しなんじゃない?ファァァ眠くなってきた」
「だってもう朝の4時ですからっ!」

「***…んっ…ヤダ…」
「だって***…そろそろ…」
「そこ…気持ちいい…***」
「んあン…ばか…そんなとこあっ…」
「イナ…」
「ん?」
「少し…眠ろうか…」
「***後何時間?」
「12時間***」
「***じゃ2時間ぐらい眠る?」
「ん…唇おかしくなりそう…」
「指も…」
「舐めてあげよっかぁ…***」
「こらっ…どこ…舐めてんだよ…」
「ンふふ…」
「コイツ…」

テジュンを抱きしめるイナ
布団に包まって目を閉じる二人

「あ…待ってよ…目覚まし…あン」
「***背中、スベスベだ…」
「もう…ばか…おやすみ」
「おやすみのキスは?」
「体中にしただろ?」
「上半身にだけな…唇欲しくないのか?」
「僕は、美味しい物は一番アトに残すタイプなんだ」
「…俺は早く食べたいんだけどな…」
「フフ」

ぎゅううううう


「ねえ〜眠ったよぉ〜テソンシぃ」
「んー眠いよ僕も…2時間仮眠しようよぉ」
「わかった!じゃ、私が見張る(あっちの動きも気になるしな!)」
「頼む…動きがあったら起こしてね…zzz」

〜2時間後〜

リリリリリリリ…

「テジュン!2時間たったぞぉ〜」
「ん…」
「続き…やろ?」
「んん〜」
「寝ぼけてる?へへへ、じゃ、いっただっきまぁすっ」
「ん…あああっ…こらっイナっ!やめろ!やめ…ひ…卑怯だぞっあっくふっああっあああああ〜っ」
「***…***」
「…んっ…んあっ…」


「テソンシィっ!(@_@;)これっ何してるのっ?何してるのおおおおっ!」
「んがっな、なんだよmayoッシ…ん?」
「起きて、二人、起きた、イナシが、テジュンシが、叫んでてあの、モゾモゾで『***』って音が激しく…(@_@;)」
「mayoッシ、落ち着いて、梅茶で顔洗え!ああっなんだかすごいところでもぞもぞとおおおおっ」
「テソンシ鼻血吹き出た!」
「うっ…」


テスの朝 オリーさん

最初はミンチョルさんかと思ったんだ。でも違ってた。がっかりしたかって?正直いうとそうかもしれない。でもいいんだ。だってあの人も優しいから

僕はみんなに慰められて嬉しかった。みんなが僕のこと心配してくれたんだ。ほんとに感謝してる。でもやっぱりこういう時はひとりになるのが一番だね
ひとりで傷口ぺろぺろ舐めるの。自分の傷は自分にしかわからないだろう
でもね、さっきから僕の手を握ってそばで寝ている人がいるんだ。とっても大きな手でさ、ごつごつしてるけど暖かいの。最初はこわい人かと思った
でもその人の目を見たらわかったよ。とっても可愛いんだもん。照れ屋さんなんだってね。いつもは黒できめてるけど、緑になったりもするんだ
あ、これは僕だけの秘密だった

となりのベッドは空いたまま。イナさん、どこへ行っちゃったんだろう。でも僕にとってはちょうどよかった
イナさんがいたら、きっと僕をとことん慰めてくれるか、ミンチョルさんを殴りに行ってるか、どっちかだもん

今何時だろう。もう朝が近いのかな。黒蜘蛛さんには悪い事しちゃった。だってずっと僕のベッドに寄りかかって寝てたんだから。ごめんね、心配させて
僕が寝るまでほんとに居てくれたんだね。ずっと手を握っててくれてありがとう

「ねえ、大丈夫?」
「おお、もう朝か」
「あともうちょっとでね」
「もう泣いてないな」
「うん」
「ねえ、へんな格好で疲れたでしょ」
「いや、俺は大丈夫だ。こんなのは慣れてる」
「そうなの?」
「ああ」
「ねえ、ちょっと僕の隣に来て」
「ん…」
「あと少しだけど、一緒に寝よう」
「ん…」『まずい、通信不能じゃないか!』
「ただ横に一緒に寝てくれればいいんだ」
「ん…」『あいつら、何してるんだ!まさか寝てるのか!』
「だめ?」
「あ、いや…」
「じゃあ来て。へんな事考えなくていいよ」
「ん…」
「まだ僕ちょっと寂しいだけ。だから誰か隣にいて欲しいんだ」
「わかった…」『ええい!勝手にするぞ!』
「やっぱりふたりだとあったかいね」
「ああ…」
「腕枕してよ」
「ん…」
「もうちょっと寝ようね。ほんとの朝になるまで」
「ああ…」『バクバクバクバク!』
「ねえ、僕のこと好き?」
「ん…いや…その…まあ…」
「どうなの?」
「つまり…その…ああ…好きかもな…おい?」
「…」
「また寝たのか…ふぅ。やれやれ…」

『ふふ、やっぱり可愛い人。傷口を舐め終わったらちょっと考えてみようかな…』


ため息の2人 妄想省家政婦mayoさん

「あ〜〜ん…出血多量になっちゃうよぉ〜mayoッシ…」
「輸血は何人もいるから大丈夫…メンバー全員一緒なんだから…」
「…………」
「ん?起きてる?」
「これ…」
「う?うん…」
「何の…プレイだろう…」
「あ、あはっ、な・なに…ぷ…ぷ・ぷ・プレイ?って…ぼ・僕そんなの知らなぁ〜い!」
「ちっ…何か使ってるのかも…」
「えっ?何か使ったプレイ?あ、い、う…もぉ〜やらしいなぁ…Vの見過ぎじゃないの?mayoッシ…」
「あのねっ!」
「いったい…ふぅ…一晩中何のプレイするのさ…ただのち○うと違うの?」
「たしかにち○うはしてる…でも何か違うんだよね…時間が必要なものか…」
「型でも取ってんのかな?」
「石膏じゃあるまいし…」

テソン&闇夜「「…でも…やらしい雰囲気だな…はぁ…」」

カメラB緑のランプが点滅していた。

「テソンッシ、カメラBそのまま録ってた?」
「ん?うん…大丈夫だよ…どうして?」
「うん…通信来たみたいだけど…」
「はは…僕ら鼻血だったからかな…ちょっと見てみよう…」

「うわっ…入っちゃてたんだ…」
「ぷっ…腕枕してるよ?蜘蛛…」
「でも…なんだか…微笑ましい…」
「あぁ…」
「カメラAは?」
「こっちも ミン×2の腕枕…」
「そう…###疲れて寝ちゃったか…」
「やらしいなぁ…mayoッシ…」

「あぁ…あっちもこっちも…忙しいや…」
「ほんと…」

テソン&闇夜「「はぁ…」」


テスと蜘蛛のために 妄想省家政婦mayoさん

「ちょっと…これ…どう?」 「ん?『カフェ・ドゥちぇみえみ』『ブラッセリーちぇみえみ』『ブランジェりーちぇみえみ』…何これ」
「『パン屋』の名前…ちぇみえみ・ベーカリーじゃつまらないなぁ…と思って…」
「ははは…どうしても『パン屋』やらせたいんだ…」
「うん…」
「そうか…いまの雰囲気だと…テスもいるしな…」
「ですよね、ですよねっ!」
「テスは料理人としては使えないけど、助手くらいはできるだろう」
「それって…テソンッシがいぢめたから…辞めさせたし…」
「^^;;…う・ううん…パン屋だけなら『ブランジェリー〜』 or 『〜ベーカリー』でいいんじゃない?」
「パン屋と、小さいカフェを併設させた方がこじゃれてる…」
「そういえばこの間、大学路で<イルマーレ>っていうカフェ見つけたな…」
「それ、蜘蛛の後輩のヨンジュンさんの生がやってる店…」
「そうなの?へぇ〜〜商才もあるんだ…意外だな…」
「たまに店にも顔出すみたい…結構お客さん来てるんだよね…」
「ふぅ〜ん。じゃぁ…ちぇみえみの方のカフェも手伝えるね…」
「インテリアも得意みたいだし…」
「僕らのPRでBHCの客もパン屋に流れるだろうし、その逆もありうる。僕はいいと思うよ」
「ほんと?」
「あとは蜘蛛のやる気次第だね…テスも手伝うだろう」
「…そうなると…」
「何か問題ある?」
「テスさん、オールインとBHCのヘルプもある。ミンチョルさん、イナさん、チョンウォンさんも文句言いそう…」
「はは…そっか。でもちゃんと説明すれば…ミンチョルさんも文句言わないと思うよ?」
「そういうの…苦手なの、知ってるでしょ?」
「ぷっ…数字の裏を読めとか、採算取れるわけ?とか、グイグイ言いそうだもんな…」
「うん…」
「でも、ミンチョルさんの店じゃないんだ…テスが生き生き働けばミンチョルさんも安心すると思うけど?」
「うん…」
「あ、これはどう?…何気にBHCに対抗して…BMC:boulangerie−minsu−chemiemi」
「ますますミンチョルさん怒りそう…」」

 *蜘蛛よりも 狐の説得 いと難し…字余り^^;

「「はぁ…」」

ミイラ採りが  足バンさん

ドンゴン:決めたぞ
ウォンビン:なにを?
ドン:今日会ったBHCのドンジュン、あれは脇が甘い。あいつを狙う
ウォ:大丈夫?
ドン:俺の苦手な軟派のようだが、口も軽そうだ。なんとか情報を引き出す
ウォ:いつ?
ドン:今日
ウォ:じゃ、これ。小型録音テープ
ドン:それからな、おまえ、チアボーイの団長やれ
ウォ:えぇー?やだよぉー!
ドン:やめようと思ったがリクエストが多い
ウォ:誰のリクエストよっ!
ドン:BHCの「男の色気」に勝つには、「強い男」を全面に出すしかない
   最後に白い短パンだけのおまえが人間ピラミッドの頂点に立ち太極旗を掲げる。どうだ。かっこよくないか?
ウォ:うーん…
ドン:それに闇夜はおまえの裸に弱い。必ずおびき出せる。一石二鳥だ
ウォ:仕方ないなぁ…

ドンジュン:わぁーい!嬉しいなぁ!ドンゴンさんがOKしてくれるなんて思わなかった!ありがとう!
ドンゴン:いや、自分も少し息抜きをと思って
ドンジ:ホテルから車まで借りてくれて!もう感激しちゃう!
ドンゴ:ああ、そんなにくっつかないで
ドンジ:腕くらいいいじゃない!ね、どこ行く?どこでも連れてってあげる!
ドンゴ:え?君が運転するの?
ドンジ:僕、運転はめちゃめちゃ得意なの!
ドンゴ:わかった。だがいちゃつくのはご免だから
ドンジ:りょーかい〜♪じゃ乗って♪

バン!バン!

「さ、じゃドンジュン君、食事にでも行こうか?」
「シートベルトして」
「え?あ、あぁ」
「マニュアルか、よし」
「え?あの…」
「行き先は僕が決めるよ」
「え?あ、はい」
「じゃ、行くよ」 ギャルルルー!

「うわぁっ!ちょ、ちょっと、そんな急発進あぶ…」
「大丈夫。僕に任せて」
「ド、ドンジュン君…どうしちゃったの」
「なんだ、隊長さんなのに肝すわってないんだね」
「はい?」(な、な、なんなんだこいつ…)
「ふふ…こうしてじっくり見ると噂通りの男前だね」
「え、えぇっ?」
「僕のこと軟派な遊び人だと思ってるでしょ」
「えぇっ?」
「でもね、ちゃんと魅力ある獲物しか狙わないんだよ」
「え、えも…?」
「僕にないものを持ってる人」
「へ、へぇ」
「例えば…そう…部隊の大勢の野郎達をまとめる統率力…とかね」
「は…へ?」
「高速入るから、ちょっと出すよ」
「な、なにをぉーっ!?」
「スピード!」 ギョイィィィィーーン
「ひょえぇ〜!」

スヒョン:え?男組の隊長と?
テプ:おお、隊長から誘われたんだってよ
スヒ:車で?
テプ:うん、わざわざ借りたみたい
スヒ:隊長、廃人になって帰ってくるな
テプ:知らないって怖いよな


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