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着々 足バンさん

ハン総支配人:あの、ミンチョルさん…
ミンチョル:総支配人、段取りの打ち合わせ、そろそろOKです
ハン:あの…その前に…お部屋のことなんですが
ミン:部屋?ぼくの?
ハン:はい。すでにエキストラ2台をご用意させていただいておりますのでもう無理かと…
ミン:なんのことです?追加など頼んでいませんよ
ハン:ドンジュン様とテス様からお部屋に追加をたまわっております
ミン:あいつら…
ハン:よろしかったらファミリールームタイプにご変更いたしましょうか
ミン:いや、けっこう。直接言ってきかせます
ハン:それからあのイ、イナさんのことですが…
ミン:チニさんの仕事の邪魔になっていませんか?
ハン:いえ、その、あの、彼はいわゆるノ、ノーマルな…

ジッ「総支配人、至急保安室までお願いします」チッ
ハン:どうした! チッ
「男組様のドンゴン様が勲章を紛失されたといってこられました」チッ
「あと緑の覆面をした侵入者目撃の報告が入っています」チッ
ハン:すぐ行く。チッ

ミン:緑?さっきドンジュン達が何か騒いでいたな…
   お忙しいですね。身体は大丈夫ですか?
ハン:仕事ですから
ミン:あなたのような人は何に癒しを求めるんです?
ハン:癒しなど必要ありません。精神的なリスクは…(リスク…リスく…ん…ドキィン)
ミン:え?
ハン:あ、いや、あ、い、1時間後に打ち合わせしましょ、では! すたすた
ミン:…?

ソンジュ:あ、見てよ、あの人
チャン:は?「スキャンダル」のチョ・ウォン様ですよ
ソン :あの頭に被ってるの、ストッキングじゃない?
チャン:違います。李王朝時代のコスチュームです
ソン :そういう店?
チャン:そのようです
ソン :ふうん…僕もやっぱり王子様の衣装にしようかな
チャン:またですか?
ソン :なにか他の店と違ったことしなきゃだめでしょ?
チャン:それはそうですが…
ソン :テファは全然あてにならないし。よし、決めた!ホテルに手配してもらって
チャン:はい
ソン :言っておくけど、テファもチャン理事も王子様だよ
チャン:えぇっ!?わたしもですか!?
ソン :そう!嫌なら帰る
チャン:はい……(はぁ〜)

サンヒョク父:いや、にぎわってますな
ユジン父:私がこんな華やかなところに来ていいんでしょうか
サン父:はっはっは、若者について行けますかな
ユジ父:やはりどうも苦手だ
サン父:ではいっそのこと額に入った写真で参加なんていかがです?
ユジ父:…ち、ちょっと今の言葉は…
サン父:カチンときてしまわれましたか?
ユジ父:あ、いえ、ちょっと…
サン父:あなた、もう少し自己表現をしたらいい
ユジ父:どうしたらいいんでしょう
サン父:今回仮装などしてみませんか?
ユジ父:仮装!
サン父:1度やってみたかったものありませんか?
ユジ父:お、王子様ですかな…
サン父:おお!いいですね!イメチェンですな!私たち王子でいきましょう!


誤解妄想  ぴかろん

「待ってよギョンビン」
「待てよドンジュン!」
「テスさん!ついてくるな!」
「一緒にミンチョルさん捜そうよ」
「一人で捜せば?あっ待ってよギョンビン、置いていかないでよ、緑蜘蛛に狙われちゃう〜」
「君など狙わない」
「だって僕顔見たもん!」
「奴は緑蜘蛛ではない。黒蜘蛛だ」
「ふーん、渋い声だったよぉ。ギョンビンと黒蜘蛛さんって…なんかあったの?」
「ドンジュンが言うとヤらしく聞こえるぞ」
「うるさいなぁテスさんは離れててよ!」
「ミンチョルさんを見つけたら離れてやるよ!フン。スヒョンさんが泣いてるぞ」
「いいんだ、泣かせとけば。それよりギョンビン、君って寒さに強いの?」
「強い?まあ、ロシアで仕事してたからね」
「ロシア?僕もシベリア行った事ある!15日間車で走ったんだよ!すごいでしょ」
「…ほう?ロシア語は喋れるのか?」
「いや、英語ならペラッペラ」
「…信じられんな…」
「本当だよ。ロシアに行った時は33歳だったんだ」
「…君、幾つなの?」
「今は24歳〜26歳ぐらいって事になってる」
「…なんだそれ。すまないが、腕を放してくれないか、邪魔だ」
「はいっ」

ホテル内を歩くテス、ドンジュン、ギョンビン
突如ゴロゴロゴロドスンという音が聞こえてくる

「きゃあっ怖〜い」
「抱き付かないで!下がって!…なんだ、ショーの練習だよ」
「ショー?」
「ほんとだ、階段が作ってあるよ、あ、あれデラルスだ。ワイヤーに吊るされてる…」
「…あ…あれは…」
「どしたのドンジュン?お、おい、勝手に入ると怒られるよ」
「何ですかテスさん」
「ドンジュンがフラフラっと中に入ってって…」

「…!」
「ドンソク…」
「?」
「お前、ドンソクだろ?」
「?!!」
「違うって?その寡黙さとその白目の多い大きな目、そしてこの」

ガシっとヨソルに抱き付く…いやぶら下がるドンジュン

「がっちりした背高ノッポさんはドンソクだ!俺を忘れたのか?兄のドンジュンだよ!」
「!」
「わかってくれたか」
「…。…!…」
「何?訳あって今はヨソルと言う名でMUSAにいる?じゃあ、僕がホ○トで稼がなくてもよかったのか?」
「!。!」
「…そうか。父さんも姉さんも俺達が立派に勤めていると信じてるのか…。仕方ない。僕はこのままホ○トを続ける」
「?」
「無理するな?お前こそ無理するな」

もう一度抱き合う…いやぶらさがるドンジュン

「何だろ、知り合いかな?」
「…あの男は気が多いようですね」
「ウン!気をつけた方がいいよ!絶対一緒に車に乗っちゃダメだよ!君の事『砂漠で落とす』って言ってたから…」
「砂漠で落とされたら死ぬしかない」
「…」
「どんな技をかけるつもりだ?(ヘッドロックか?卍固めか?)僕はプロだぞ」
「えっ?」
「あの男がどんな技を持っているか知らないが、僕が今まで身につけたプロの技にかなうとでも思っているのか!落とすのはこっちだ!」
「…え…あ…あなたはそういう種類の…」
「そういう種類の人間だ!(スパイと言ってもいいだろう!)」
「…じ…じゃあ…見ものだな、勝負…」
「今もあの背の高い男に挑みかかっているようだが…あんな構えで僕を落とすだなんて!」
「…構え?構えなんかあるんですか?」
「貴方は知らなくてもいい事だ、テスさん、普通に人生を生きれば…」
「…でも僕っ…一度ぐらいは…アブナイ事を…」
「やめておけ。死ぬぞ」
「…死ぬ?」
「死ななくても大怪我だ」
「…怪我?い…痛いのかな…」
「色々と痛い」『心も痛い』
「…でっでも、愛する人のためならっ」
「!テスさん。そうなんだ、愛する人のためなんだ、僕のような種類の人間が存在するのは!」
「わかりました!」

がっつり握手するテスとギョンビンであった


速攻 オリーさん

「ミン君!」
「ミンチョルさん、どこに行ってたんですか」
「打ち合わせだ。部屋に戻ろう」
「え?」
「ミンチョルさん、僕たちは?」
「テス君とドンジュン、君達に用はない。それと僕の部屋にベッド持ち込みはダメだ。ふたりで元の部屋を使いなさい」
「どうしてですか。」「ぐすっ、ど、どうして?」
「あの部屋は僕とミン君の部屋だ。ミン君、行こう!」
「ミンチョルさん、何を急いでるんですか?」
「いいから!」
「手をそんなに引っ張らないで」
「いいから、早く!」

「あのふたり…」
「やっぱりチーフ…ぐすっ」

「どうしたんですか、そんなにあわてて」
「まずは仕事だ。資料が届いた、これを見て」
「こ、これは!黒蜘蛛?どうやって手に入れたんですか?」
「僕にも有能な諜報部員がいてね。結構お茶目なんだな、彼は」
「これは使えますね」
「ビンゴ!いい使い道を考えてくれ」
「了解」
「仕事の話は終わりだ。次は…」
「あ、何するんですか…」
「ネクタイをはずして」
「あひゃ、な、何…」
「ボタンは3つはずしがお約束だ」
「うわっ、片手で…き、器用ですね…」
「僕の得意技だ。ふっ」
「何を…くぅん…」
「ちょっと目を離したスキに他の人のアップが早すぎる。早急に対策が必要になった」
「何のことですか?」
「黒蜘蛛を泊めたのは失敗だった。テス君と握手なんかして、それにドンジュンも油断できない」
「え?」
「ミン君踊ろう。おいで」
「は?」
「僕の肩に手を回して、そう…」
「ひゃっ…」
「ふるえてるの?」
「僕、ダ、ダンスは…それに音楽は…」
「僕が歌う、鼻歌を…フンフン…」
「きゃっ…」
「黒蜘蛛は君をミンて呼んでるね」
「こ、この世界のルールですから…」
「僕もそうしよう…ミン…」
「は…はい?」
「響きがいい。ミンチョルのミンと君のミンといっしょ…」
「あ、あの…」
「どうした?」
「し、心拍数が上がってしまって…」
「ドキドキしてる?」
「た、倒れそうです…」
「じゃ、きつく抱いてあげよう…フンフン…」
「み、耳元で歌わないで…」
「ふふっ」
「い、今狙われたら、は、反撃できません…」
「いいさ、ふたり一緒なら…」
「…」
「君は愛する人のために闘っているんだよね」
「そ、そうです…」
「今、誰の護衛をしてる?」
「ミンチョルさんの…」
「そう、僕の…」
「あ、で、でも…」
「僕を守る役目だろ。ふっ」
「くぅん…」
「それを忘れないで…」
「くぅん…」
「僕の事だけしっかり見て」
「くぅん…」
「君のその子犬ため息かわいいよ…」
「ミンチョルさん、耳元で囁くの…や、やめてください」
「ど・う・し・て・ふっ」
「くぅん…」
「まだドキドキしてる?」
「くぅん…」
「それと、ボタンはずしは僕の前だけ。いつもはネクタイまできちんとするんだ、いいね」
「くぅん…」

「兄さんいるんだろ!ドンドンドン!」
「ちぃ!」
「だ、誰かきました」
「わかってる」
「ドンドンドン!兄さん!どうしたの!ドンドンドン!」
「お、弟さんみたいですけど」
「ミン、今夜は2人だけで…黒蜘蛛のベッドは片付けよう」
「て、手配…します」
「黒蜘蛛にも伝えて」
「れ、連絡…します」
「ふっ…」
「くぅん…」
「ドンドンドン!ドンドンドン!」


ややこし  足バンさん

テス:ねぇ、ドンジュン、君、どうしたいの?
ドンジュン:なに?どうってミンチョルさんのこと?
テス:君といると僕までおかしい奴に思われる
ドン:いいよ、一緒にいなくても
テス:目を離すとなにするかわからないから付いてるんだ!
ドン:テスさんってミンチョルさんのこと好きなの?
テス:な、そんなんじゃない、ただ…
ドン:ミンチョルさんが記憶なくす前、テスさんのこと気に入ってたって聞いたよ
テス:そんなことも…あった…ような…
ドン:でもテスさん、すっごく嫌がってたって。なの?
テス:え、そういうわけじゃ…ただ…
ドン:今頃なに?なんでミンチョルさんにまとわりついてるの?
テス:ミンチョルさんは…僕を…気の弱い僕を仕事で変えてくれた人だから…
ドン:なんだよ、泣かないでよ、僕が泣かしてるみたいじゃない。今度はテスコマシって言われるの嫌だよ
テス:君にとって…ミンチョルさんはなんなの?
ドン:そうだな。最高品質の、でも扱いにくい外国車かな。もちろんマニュアルね
テス:なんか君が言うとすごくいやらしい…スヒョンさんかわいそうじゃない?
ドン:だって扱い方わかっちゃったんだもん

テス :あ、ギョンビンさん!
ドン :どうしたんです??ミンチョルさんは!?
ギョンビン:あ…今…その…弟さんと込み入った話しだとかで…
ドン :じぃー… さっきなにかあったんでしょう?
ギョン:えっ?な?いや、なにも!
ドン :顔、赤いよ
ギョン:え?
ドン :ボタンはずれてるよ
ギョン:えっ!? はっ!
テス :……
ドン :怪しい…ほんとに護衛だけ?
ギョン:もちろんだ!いったいなにを…
ドン :じゃぁ、ふたりだけで泊まるなんて本当はいやなんですよね?
ギョン:え?いや…まぁ…
ドン :だったら僕があなたの代わりになってあげる。服貸して
ギョン:え、えぇっ!?
テス :ドンジュンってば!

イナ:あ、総支配人!
ハン総支配人:(ドッキィーーン!)は、は、はい?
イナ:スンドン会長見かけませんでしたか?本物の
ハン:あ?いえ、本物とおっしゃいますと?(ドキドキ)
イナ:いえ、いいです。ご存知なければ。じゃ
ハン:あーっ!あの、リ…イナさん!
イナ:ん?
ハン:あ…(か、かわいい)
イナ:もしかして会場におくっていうカジノスペースの件ですか?
ハン:あ、はい。最後の調整でご相談させていただきたく…
イナ:オッケー!ちょっとミンチョルのとこ顔出してから現場行きます!
ハン:よ、よろしくお願いいたし…
イナ:あ、それから…
ハン:あっ(そ、そんな近くに!)
イナ:ひそひそ「すみません、メールの件ではいろいろ困らせちゃって」
ハン:あ、いえ、そん…(ドクドクドクドクッ)
イナ:じゃ、あとで!
ハン:…あぁ…(ドクドクドク)

従業員:総支配人!?どうしましたっ?具合でも悪いんですかっ?目泳いでますよ!
ハン:だい…じょうぶ…なんだ?なにかあったのか?
従業員:はい、男組様が会場に太極旗を掲げてほしいと
   あと王子仕様コスチュームのご依頼が多数入っています。外部発注になりますが
ハン:はぁ…すぐ手配してくれ


孤独な蜘蛛   妄想省家政婦mayoさん

「さて…っと…」
「(黒に戻った蜘蛛)…俺は[白夜倶楽部]に用はない」
「あ、ピョートルさん、これ…」
「お、ありがとう…どれどれ…うひゃひゃ…さすがまよぴーだねぇ〜」
チンソク&ヨンジュン覗く…
「先輩!何すかっこれ…」
「うぅわっ〜よりどりだぁ〜」
「No1は…先輩の歳で…高校生??クラブポラリスに混ざる気?」
「ピョートルさん、No2は倶楽部スキャンダルですよね…ストッキングかぶってる…」
「No3は…あ、MUSAってクラブも来てましたよね…」
「あぁ…何でも階段ゴロゴロ…ってショーをやるらしい…黒蜘蛛、お前…得意だろ?」
「くそっ…何なんだ!」
「ぷっ…これですか…さっきの…緑…」
「見せろっ!」
資料を取り返す黒蜘蛛
「お..お..オットケ…オットケ…@o@…闇夜のカラス!お前…」
「…v^_^v…」
「お、俺はショーなんぞには出ないぞ!」
「いいよ」
「えっ…??」
「黒蜘蛛…BHCの部屋でお泊まりしただろ?」
「あ、あれは…ギョンビンの行動を監視してたんだ!」
「でも、一緒に寝た。3人で…」
「闇夜!またお前か!べらべら喋りやがって!」
「…v^o^v…」

「ピョートル…お前ミンチョルと親しいのか?」
「ん?あそこのミンチョル君とは何度も顔合わせている…僕は元々BHCと張り合う気はない。顔の濃さではBHCに負けてないしね」
「あの…背も…(^^;)」
「はは…まよぴー、そうだった…それに白夜にはもう一人お前に似ているのがいる」
「うわっ、これ、ヨンジュン?格好いいよ〜」
「チンソク〜照れるよ」
「いや…なかなかいい線いってるよ」
「…カリスマの俺は必要ないんだな」
「好きにしていいよ。あ、ミンチョル君がお前を捜してたようだ。行ってみれば?」
「ふん!俺は誰の物でもない。勝手にしろ」
(ドアを開けて振り返る…)「おい!闇夜!覚えておけ!この仕返しはきっと…」
「黒蜘蛛!男組に居所知らせても無駄だそ。まよぴーはあいつらには見つけられない」
「うっ…くそっ…」(出て行く黒蜘蛛..)

♪タァ〜リラリッ〜…タァ〜リラリッ〜…ッピッ…♪
##ミンチョルさん、緑蜘蛛、確保してくださいね。孤独〜〜ですよ、今がねらい目です
++お、ありがとう…助かるよ
##いえ…仕事ですから…
++ひとりで大丈夫?何かあったらテソンに連絡するんだよ
##はい…
++気をつけて(パンっ…)
「兄さん!誰のメール?」
「お前には関係ない!業務連絡だ」
「ふ〜ん」
 

捜索  ぴかろん

『とこりんだよ(^o^)
演歌さんにパパの事聞いたんだけど…怪しいんだ。目を泳がせまくってる!何か知ってるかもしれないね
後でもう一度あたってみる。さっきは…アリガト(^o^)
大好きっ(*^^*〉ピコリンへ』

「よし、次はバスの運転手に確認だ」

「すみません、運転手さん、かくかくしかじかで…知りませんか?この人の行方」
「…ああ、最後まで席に座って誰かに電話してたけど、降りる時に『チェジュドのソプチコジまで飛ぶヘリをチャーターしたい』って言ってたよ」
「チェ…ソプ…」『口にするのも嫌だ!なんでそんなとこへ…』

「ピコり〜んっ」
「大きな声で恥ずかしいわ、トコリン♪」
「あのねっバスの運転手さんがねっ…」
「え?ソプチコジ?イナさんの家のあったとこ?」
「うっ…」
「あ…ごめんなさい…」
「いや、いいんだ。過去の事だよ」
「過去…私も嫌な思い出があるわ、自分からあんなこと、あんな馬鹿に…しちゃうなんて…ああっイヤッ!」
「ピコリン?」
「…ごめんなさい。過去は忘れましょう…」
「そうだね、僕には今ピコリンしか見えないもん♪」
「トコリン…」
「ピコリン…」
「トコリン…」
「ピコリ」
「あっ!わかった!岬の修道院だわ!マリアさんに会いに行ってるのよパパ。あのスケベ親父、全く!どうすんのよ、いない間に偽者が闊歩してるってのに!」
『ちぇっさっきいいムードだったのに…ちゅーできそーだったのになぁ』
「トコリン?どうしたの?」
「あ、いや…」
「演歌さん、何か知ってるのかしら」
「そう言えば挙動不審なんだよ。スンドン会長の名前出してからキョトキョトしだしてさぁ」
「演歌さん、もしかして誰かに脅されてるのかしら…」
「それがパパの行方不明と関係あるのかな?」

「ええ、きな臭い連中も出入りしてるし、パパを会場から遠ざけろって言われてるのかもしれない…丁度いいけど…」
「え?」
「…だって…パパがいなかったら…こおんなこともできるもぉんギュッ」ハグハグなでなで
「(@_@;)ピピピコリンっむ胸が」
「えっ?苦しかった?」
「違うピコリンの胸が僕の鼻先に…」
「やだっ!トコリンったらエッチ!キライっ」
「えっ、キ…キライ?!」がーん
チッ「チニ君、トレーニングジムのピーター様から高麗人参ときな粉と黒酢入り青汁のご注文なんだが…」
チッ「はい。至急持っていきます。じゃ、イナさん、行くわ」
「あっ待って、ピコりん…キライってほんとに?」
「キライじゃないわよ〜じゃあねっトコリン」
「ああっピコり〜ん…キライじゃないけど…それは好きって事?それともお友達って事?はっきりさせたい!はっきりさせて幸せになりたい!」

『好きかお友達かはっきりさせる?…どうしよう…たまたま通りかかったらりす君のつぶやきが聞こえてしまった…。僕は…す…おとも…す…』
「あれ総支配人、何ですか?」
『どきいっ』「あやいやあや、ななな何でもないです!」
『…怪しい…』「何か隠してませんか?」
「あやあやあや何も」
「…貴方と僕との間に隠し事なんて…必要ないはずだが…」『誰に脅されてるんだ?』
「うっあっそんな近づかないで…」
「早く言ってください…言えば楽になりますよ」
「あっうっぉいっ言えない…」
「ほら、この唇から真実が聞きたい」
「あうっ唇に触れないでっ目を見つめないでぇっ!」
「…言って…」
「くぅ〜ん、好き…」
「…クゥンスキ?」
「…」頷く
「わかった!」
イナ、去る
「あっイナ…りす…酷い、告白したのに…」

「クゥンスキ?ロシア人か?ミンチョルに報告しなくては!」


訪問者   オリーさん

「まだ何か用か?」「確かめに来た。僕達のこと、いいんだね」
「ああ」『僕たち?』
「じゃあ僕は祭が終わったらヨンスさんにプロポーズするからね」
「ほお…」
「また汚いマネをしないでね」
「汚いマネ?」
「横から連れ去りだよ」
「覚えてない」
「都合の悪い事は忘れるんだから。イナさんの資料で覚えたんじゃないの」
「暗記するのと記憶がないのは別の話だ」
「今は違うよ。もう邪魔しないでね」
「邪魔した覚えはないが」
「僕は何度も邪魔された覚えがあるんだ」
「…」『相当根にもってるらしいな、主役のこと…』
「ところでさっきの人は誰なの?」
「ミン…君はウチの新人だ」
「何だか鋭い感じの人だね」
「特殊な経歴の持ち主だからな」
「あの人と一緒の部屋なの?」
「お前もサンヒョク君と一緒だろう」
「僕の所はツインだ。何で兄さんの所はダブル?」『兄さんのさっきの目つき、絶対怪しい!』
「大した意味はない」『だてに10年以上一緒に暮らしたわけでもなさそうだ』
「彼と一緒に寝てるの?」『ヨンスさんもあの目つきでやられたんだ!』
「彼は僕のボディガードだ。身近にいた方が都合がいい」『うるさい!』
「だからって一緒に寝るの?まあいいや。ヨンスさんにも伝えておくよ。兄さんが新人のホストと一緒に寝てたって」『これで兄さんの芽は完全に消えた!』
「彼女が混乱するだろう」『そんなに僕が憎いか!』
「そうかもしれないけど、真実は明らかにしないと」『盗られた分は盗り返す!』
「事態をややこしくなると言ってるんだ」
「何がややこしいのさ。僕はヨンスさんと一緒になる、兄さんは新人のホストと一緒に寝てる。クリアじゃないか」
「もういい。好きにしろ。話はそれだけか?」

ドアにノックの音、2回が2度

「誰か来たよ、兄さん」
「黒蜘蛛だ」
「え?」

ミンチョルドアを開ける

「今度はちゃんとドアから来ましたね。どうぞ」
「兄さん、誰?」
「知り合いだ」
「誰かいるのか…」
「弟のソンジェです。すぐ帰りますから」
「僕は帰るよ。でもミンさんとこの人、兄さんも趣味が変わったね」
「ソンジェ、(黒蜘蛛のことは!)誤解するな」
「一体何の話だ?」
「失礼。弟がちょっとカン違いしてて…」
「ふたりとも同じ種類の人だ。ヨンスさんに伝えておく。相手が複数だって」『駄目押しだ!』
「ソンジェ、彼に撃たれたくなかったら黙ってすぐ出て行った方がいいぞ」
「え?」
「よくしゃべる男は信用できない」
「撃つ?」
「兄貴の部屋を汚したくなかったら、出て行くことだな」
「何?」
「ソンジェ、世の中には色々なプロがいるんだ」
「か、帰るよ」
「ああ」
「約束忘れないでよ」
「わかった」

「あれがお前の弟か」
「脅かしすぎたかな」
「似てないな」
「血はつながってないんですよ」
「ところで…あの後思わぬ展開があって…」
「シュレック?」
「知っているのか!」
「お茶目なんで安心しましたよ」
「せっかく寡黙で通していたのに…」
「どうします?芸達者だってばれたら何かやらなくちゃいけませんよ」
「白夜倶楽部でも色々言われて…黒蜘蛛のイメージが総くずれだ。くそっ!」
「仕事も足洗って、この世界に入ったら?」
「ううん…」
「祭の時だけならミン君貸しますよ。基地爆破の再現でもしますか?」
「か、貸してくれるか。ミンと2人なら何かできるかも」
「でもちゃんと返してくださいよ。そうだ、今夜は泊まりに来ないで下さい。彼と水入らずで過ごしたい」
「え?」
「よろしく」
「!!!」


偽者は?  妄想省家政婦mayoさん

♪タァ〜リラリッ〜…タァ〜リラリッ〜…ピピッッ…♪

## ミンチョルさん、ドンジュン&ギョンビンさんの件で是非お知らせしたいことが…
++ 何かあった?
## ドンジュンさんがギョンビンさんの振りをして、今晩二人きりになろうとするでしょう
++ あぁ…そうだろうな
## あの2人はちょっと似ています…
++ ん〜〜たまに僕でも、ふと間違う時はある
## 2人の区別つきますか?
++ 決定的な違いと言われると…何か知ってるの?是非教えて欲しいな
## 偽ミン:ドンジュンさんのくちびる…じぃ〜っと見てください
++ はは…お安い御用だ。もともと僕はじぃ〜と見るのは得意だし。それで?
## もし、右側の口角に傷が2つあったらギョンビンさん。何もなければドンジュンさんです
++ その傷は、僕にもあるよ。知ってるよね
## ドンジュンさんの歳には無かったものです。ギョンビンさんは、黒蜘蛛追跡の爆破の時に怪我をしています
++ そうか…
## ですから…クチビルをじぃ〜〜と見れば…区別はつくかと
++ ははは…いい事聞いたよ。ありがとう
## いえ…仕事ですから…あ、ミンチョルさん?
++ うん?何?
## あ…あの…今晩はどうぞごゆっくり
++ ぷっ…mayoさん、覗かないでよ!
## それはお約束できません…仕事ですから
++ ははは…じゃぁ…ミン君ににたっぷりサービスしようかな
## ………@@


思い込み  ぴかろん

「ったく、ミンチョルのやつ、部屋を変えたらしいが何号室なんだ!なんでmayoぴーは肝心な時に姿を見せないんだ!テソンにちゃんと首輪つけとけって言わないと」
「何ですか?」
「わっビックリしたま、mayoさん、ミンチョルは一体何号室なんだい?」
「…言えません。じゃ」
「じゃってあの」
「あ、イナさん、総支配人、ドロドロですよ」
「泥々?…あの人、そんなにも悪に染まっていたのか…人は見かけによらないなここかな?」トントン
「…」
「ん?スヒョン?」
「…」
イナの腕を掴み中に入れる
「わっ何する!」
フワリとマフラーを巻いてやるスヒョン
「…スヒョン?」
「あげる…」
「あげるって…お前これ、ドンジュンのためのじゃないのか?」
「ドンジュンのは別にある」
「え?」
「みんなの分編めた」
「…うわっこんなに?」
「ドンジュンがどっか行っちゃってつまんないから…」
「…お前大丈夫か?目の下に隅ができてるぞ。外へ出てナンパでもしろよ!」
「ドンジュンが部屋にいろって…」
「お前あんな奴の言う事素直に聞くなよぉ。なあ、ちょっと外に出ろよ、見てられないよ。プレイボーイのかけらもないぞ」
「でもドンジュンが…」
「このマフラーを皆に渡しに行くぐらいいいだろ?ほら、ミンチョルの部屋も解るし」『一石二鳥だ』
「総支配人に聞けばいいじゃないか」
「いや、ちょっと危ないらしいから…行こう!」

部屋を回るスヒョンとイナ

トントン

「はい?」
「テス君、これ君にあげる…」
「スヒョンさん…」
「スヒョンさん、何しにきたの!」
「ドンジュン…あ、あの…マフラー」
「ああ、できたの、ありがと。さ、部屋に戻って」
「誰だ!」
「ギョンビン!出てきちゃダメ」
「…」
「ああ、BHCの方ですか、初めまして、ギョンビンです」
『ズキューン』
「スヒョンさん!帰ってよ!」
「ドンジュン、卑怯者!こんな高級食材を隠してたなんて!」
「もう!スヒョンさんまで出てくるとライバル一杯になるんだから!」

口喧嘩を始める二人

イナはギョンビンを手招きしてミンチョルの部屋を尋ねる

「ご案内します」
「それと、クゥンスキってロシア人知らない?」
「…存じませんが何か?」
「スンドン会長が偽者と入れ替わってる。何か大きな組織が関係してないかな?」
「…黒蜘蛛が何か知っているかもしれない」
「ミンチョルに報告しといてくれる?それと総支配人もその組織に脅されてるかもしれないって」
「…僕が…報告を?」
「一緒の部屋なんだろ?」
「…あう…」
「俺は総支配人を監視するから」
「僕、そちらの方が…」
「イナさん!ギョンビンをコマすな!」
「ドンジュン!お前に彼のような宝石は磨けない!僕が…」
「スヒョン、調子が戻ったみたいだな、じゃギョンビン、頼むよ」
「「「ああっイナさんっ」」」

「好きと告白したら『わかった』と答えて去った。そういう人は貴方のことをどう思っているか…ですね?」
「…はあ」
「あれざんしょ、その人にとっちゃぁ恋はゲームなんすよ。他にもきっとカマかけてる人がいますね」
「そうかも」『チニ君…』
「振り向いて手に入れたらもう用はない」
「手に入れる…というと」
「そりゃアンタ、一線を越えるってヤツです」
「…越えてない場合は」
「気を持たせてるってヤツですね」
「…」
「ヤっちゃダメです、そういう人とは」
「はあ…」『ヤる?』
「そんなとこですかね、はい、1万ウォン」
「ありがとう、キム次長」


混迷  足バンさん

会場にてー
イナ:お待たせしました
オ支配人:あ、お手数かけます。さっそくですがざっと見ていただいて、カジノスペースの印象はいかがでしょう
イナ:ん、いい感じです。あとディーラーの立ち位置角度を…ねぇ、総支配人は?
オ :あぁ、モニター室です。ほら、あのカメラでこっち見てます
イナ:ん?

ハン:(ドッキィーン!)はぅっ!
イナ:じぃ〜っ
オ :「総支配人?聞こえますか?インカム入ってますか?」
ハン:「あ、だいじょぶ、そのまま続けて、あとは頼む」
イナ:ちょっと貸して
ハン:「貸すな!!貸すな!」
従業員:オ支配人ちょっとここなんですが…
オ :お、イナさんちょっと失礼。 すたすた
イナ:じぃ〜っ…
ハン:「あ、あの…」
イナ:「懐かしいな…モニターデートだ」
ハン:(ドドキィーン!)で、でぇー…
イナ:「テジュンさん、なんで俺を避けてるの?」
ハン:「さ、避けてなんかいない」
イナ:「じゃ、質問を変えます。まだ俺に言ってないことあるでしょう?」
ハン:「く…」
イナ:「なんですって?」
ハン:「クラ…クラ…する…」
イナ:「クラ…ウス?それだけ?他には?」
ハン:(もうだめだ、目眩がする)かちっ!
イナ:テジュンさん?テジュンさん!切ったか…
  クラウス?ドイツ人も関係しているのか?こりゃかなり大きな組織だぞ!

ドンジュン:まいったな。スヒョンさんにギョンビンさん見られちゃった
テス:ちょっと。君はいったい誰をどうしたいのよ!
ドン:そうね…どっちを先にどうしようかな

テス:お願いだからこれ以上ミンチョルさんはコマさないで
ドン:でもさ、このままじゃチーフはギョンビンさんとどうにかなっちゃうかもよ
テス:う…
ドン:あんな純なギョンビンさんと一緒にいさせていいの?
テス:な…なんか君の言ってること聞いてるとこんがらがってくる…
ドン:だからギョンビンさんになりすまして、チーフとギョンビンさんの仲を割る
   成功したらチーフは君に返す。そのあと僕は本命のギョンビンさんだ
テス:ほんめい?そんな!ひどいよ!ゲームじゃないんだ!チーフがかわいそうだ!
   君になんか協力できない!もういやだっ!! どたどたバタン!
ドン:ちぇっ、使えないなぁ…

トファン:やぁ!ミンチョル君!どうだね準備は?
ミンチョル:練習も仕上げのようですね
トフ:うわっはっは、超順調だよ、ミミ…いやピーター君たちも素晴らしいできじゃよ
ミン:それは楽しみです
トフ:ところで君は出んのか?
ミン:いえ、僕はホテルの方と統括を
トフ:なんじゃ、このスポットライトを浴びて何も衝動を感じんのか?
ミン:え?
トフ:あの秘密の特訓を今こそ披露するのかと思っとったぞ
ミン:ひみつ?
トフ:うわっはっは、いい筋しとったのにのぉ!まぁ、いい。ではまたな
ミン:秘密の…事故前の…

『素晴らしい!まるで本物のキツネが踊っているようだぞミンチョル君!』
『愛らしいぞ、ミンチョル君。子ギツネが習いたてのサンバを一生懸命踊っているようじゃ』
『そう!それよっ!!その笑顔!忘れないで!その笑顔がお客様を幸せにするのっ』
『はっはっは』『おっほっほっほ』『うわっはっはは』

ミン:なんだ…なにか…
ドンゴン:失礼する!ミンチョル殿!
ミン:あ?はい?あ、男組の…
ドンゴン:お宅のテス君がうちに投降した。どういうことですか?
ミン:と、投降?


救出   妄想省家政婦mayoさん

「ドンゴン君、テス君が投降とは?」
「なんでも、コマして、騙してはもうイヤだ、精神を鍛え直すとかなんとか…泣きながらうちの組に来たが…」
「あいつ…(馬鹿か!)」
「いや、うちの方は構わないが。一応ミンチョル殿には話を通しておかないと。スパイではないのか?」
「ドンゴン君、もしテス君がスパイだとしたら、僕が『はい、そうです』と認めると?」
「うっ…」
「それに君が本当に捜している人物はテス君ではないはずだ。違うかい?!!@@!!」
「…@@…@@(く・くそっ…目ぢからが効かない!)」

 「おい!お前…BHCなんだってな」
 「ぼ・僕は…『オールイン』です…」(頭小突かれるテス)
 「ふん!どっちも同じだ。お前みたいなメソメソしたのは鍛え甲斐があるな…」
 「そうだ、そうだぁ〜」(あっちこっちに引きずられるテス)
 「ひっ…(やっぱり…やっぱり…来なきゃ良かった…ミンチョルさ〜ん)」
 「待ちなっ!…」
 「誰だ!お前…」「なぁ、ギャングスターか?」「いや、ハサミは持ってないぞ…」
 「テスさん…戻って!」「ど・どなたですか??」
 「いいから。早く!」「は・はい…」

「隊長!」「何だ、ヒョンジン」
「あ・あの…隊長に会わせろと…男?女?黒服の人物が…」
「[闇夜のカラス]か!自分から来たか!すぐ行く!ミンチョル殿…失礼する(敬礼)」
「…!!(闇夜の…カラス?…まさか…)」
 
「テス!お前は馬鹿か?よりによって男組に逃げ込む奴があるか。男組が統制のないクラブかそのくらいわかってるはずだろう!」
「ぐすっ…僕が..ミンチョルさんにとって足りない事だらけなのは解ってます。がっかりさせるんじゃないかといつも不安です…」
「…(どこかで聞いたことあるな…)」
「でも、ドンジュンがあぁしたことの、こぅしたことのってミンチョルさんを騙すのもう見てられない」
「…」
「僕が、僕の方がドンジュンなんかよりミンチョルさんが好きだからって…侮辱されたくない」
「…」
「だから…もっと強い男になろうと思って…それで…ぐすっ@@」
「テス…もうわかった。泣くな」(テスの頭なでなで)
「ぐすっ…ミンチョルさぁ〜ん…」
「ミンチョルさん!」
「お、テソン、携帯はつながったか?」
「いえ…全然…電源切ってます。もしかして…乗り込んだんですか?」
「そうみたいだ…」
「ひとりで?」
「あぁ…無茶するよ…」
「あ・あの…僕を助けたの…誰なんですか?」
「エ〜ィ!ったく…何かあったらただじゃおかないぞ。テス!」
「オ・オットケ…オットケ…;;ToT;; 」


報告   オリーさん

「テソン、携帯鳴ってるぞ」
「あ、mayoさんかも!もしもし!誰?」
「…」
「ピョートル?」
「…」
「やっぱりmayoさんだったの、テスを助けたの」
「…」
「早くmayoさんも助けてよ」
「…」
「え?もしかしたら進んで男組に行った?どうして?」
「…」
「ウォンビンの生声?そんなにスキだったの、mayoさん」
「…」
「危険はないの?」
「…」
「わかりました。でもいざという時は助けに行って下さいよ。頼みますよ」
「…」
「mayoさんに何かあったら厨房さみしくなっちゃうから」
「…」
「まさかウォンビンに寝返るってことはないでしょうね」
「…」
「そうですか。わかりました。じゃあ」

「テソン、誰だ?」
「ミンチョルさん、白夜倶楽部のピョートルさんでした」
「で?」
「mayoさん、テスを助けた後、どうなったかわからないそうです」
「何だって!」
「でもウォンビンの生声を聞きたがってたので、自分から行ったみたいです。テスを助けるのはついでだったみたいです」
「テレビのCMだけじゃ満足できなかったな、困った人だ」
「生声聞けば気が済んで帰ってくるんじゃないかってピョートルさんは言ってました」
「大丈夫かなあ。あっちに取り込まれたりしないだろうか」
「BHCは裏切りませんよ。めったに来ないけどこっちにだって生はいるんだから」
「そうだな。新しい情報を掴んでくるかもしれないな」
「ピョートルさんは何か動きがあったら対応してくれるそうです」
「わかった。しばらく様子を見よう。ミン君、念のため潜入の準備しておいてくれ」
「わかりました、ミンチョルさん」
『行く時は僕も一緒ね』『足手まといです』『やだ!一緒に行く!』


人生相談  ぴかろん

「クラウス、そしてクゥンスキ…」
「すみませんイナさん」
「ん?何だギョンビン」
「僕…報告したくないんですが」
「…君も何かその巨大組織に関わっているからか?!」
「違います!ただ、ミンチョルさんが」
「ミンチョルが?」
「…怖くて」
「?ミンチョルなんて怖くないぞ」
「でもあの目に…」
「ああ…ちょっとパワーアップしたからな。じゃ、対策を教えてやる
『フクスケ・ハニワ・キツネ』…ミンチョルに危険を感じたら、この呪文を唱えろ」
「フクスケ・ハニワ・キツネ?」
「それでちょっとは治まる」『かなぁ…』
「わかりました」

「テス君!君には呆れた。男組に投降すると言う事は、僕の敵になるということだ!」
「うえっうえっ」
「しばらく僕の半径10m以内に近づくんじゃない!いいな!」
「そんなっミンチョルさん!ああん…ぐすぐす…僕って僕って」
「お〜や、何かお悩み?」
「は?」
「アタシ、キム、祭に連れてこられたんだけどさ、性に合わなくてねぇ、ホ○ト
ここで『悩み相談室』のブース作っちゃおうかと思ってさ、今デモンストレーションしてるの。1万ウォンで相談に乗るよ」
「僕…これこれこうで怒られて…えーん」
「ふうむ。ライバルが多いんだ」
「でも僕が一番その人の事思いやってるはずです!」
「ふぅん。じゃあ、ガタガタ騒がずに、少し離れて見守ってあげるんだね」
「離れて…」
「そ。いざという時に君が出ていってその人を守る。いいねぇ〜アタシもそういう恋愛がしたい!」
「…いざという時って…チューされそうだったりコマされそうだったりした時ですか?」
「ん、まぁねぇ。あまり付け回すとストーカーになるけど」
「…その人から相手にチューしにいった場合は?」
「見てみぬふりだね。君も心を広く持って、その人を遊ばせてやるのもいいね。きっとそいつは君の良さを再確認するんじゃないか?」

「…僕の良さ…は、はい!何だか自信が湧いてきました。あの、僕も一緒に相談のお手伝いしてもいいですか?
人に自信をつけてあげるのってなんだか楽しい」
「いいけど、儲けの40%はアタシに渡してよ」
「僕、儲からなくてもいいです!売上全部渡しますから」
「おや、アンタ気前いいねぇ。アンタみたいな人を放ってその人、馬鹿だねぇ」
「えへへ」

「相談、いいかな?」
「どうぞ。アンタ、一度やってみ」
「ハイ。どんな事ですか?」
「実は、俺のキャラが危うくなっていて…」
「キャラ?」『あっ、こんな長髪に学生帽被ってるからわかんなかったけど、この人緑蜘蛛じゃん!プッ』
「今、笑わなかったか?」
「いえ!で?」
「俺は『渋さ』を全面に出しているんだ」
「はぁ」
「なのに、俺の知らない間に…色々と細工されるんだ」
「はぁ」
「それと、仲間ができたと思ったのに…」
「は?」
「今夜もここに来いと言ったのに、それなのに、急に来るなと!」
「あの…」
「うむっ!悔しい!どこまで俺をバカにしたら気が済むのか!『闇夜』!」
「あの、キャラと仲間とは別の話ですね?そうすると2万ウォンになりますけどいいですか?」
『アンタ商売うまいじゃん』
『エヘ』
「じゃあ、キャラの事だけ…」
『ケチ』「えーとですね、貴方を面白いキャラにしようとする人がいるんですね?」
「そうだ」
「じゃ、先手を取って自分から面白いキャラで勝負するんです」
「何?!」
「相手の裏をかくんです」
「…」
「意表をつくってことですよ」
「おお…」
「普段そんな事をしない貴方が、自分から面白いキャラで勝負していく
相手はなす術もないわけです。負けたと思うでしょう」
「一理ある!」
「だから、どんどんやってください」
「わかった!ありがとう」


救出? 足バンさん

イナ:おい、半径10mって、ちょっとテスかわいそうじゃないか?
ミンチョル:大丈夫だ。ほら、もうキム次長に食いついて逞しくやってるよ。昔のようにテス君ならきっと這い上がってくる
イナ:ほんとだ。客は…ありゃ「愛と誠」か?…え?今、昔って言った?
ミン:ん?そう言ったか?
イナ:なんか思い出したのか?
ミン:いや、そんなことはないんだが…ただ…
イナ:ならいいけど。今のお前ってけっこう複雑に展開してるから、今記憶が戻るとかえって面倒なことになりそうだから
ミン:心配ない
イナ:それとさ、ギョンビンが怖いって言ってたぞ
ミン:ふふ、まだ彼は青いからな
イナ:大きな裏組織が動いてるこの祭りの最中にあまり騒ぎを起こすなよ
ミン:その裏組織なんだが、なんの痕跡も無いんだが
イナ:だってテジュンさんが…
ミン:イナ。裏組織が動いててmayoさんからなんの報告もないわけないだろう
イナ:そりゃまぁ…
ミン:この間のメール事件の前科もあるからな。そういえばテジュンさん少し体調を崩してるらしい
  オープニングまであと少し、協力を頼む
イナ:ああ…(でもなにか隠してるんだよなテジュンさん)

ウォンビン:兄さ…隊長!いません!黒カラスがいませんっ!さっきまで確かに…
ドンゴン:いいんだ。放した
ウォン:えっ!?
ドンゴン:これを持っていた
ウォン:た、太極武功勲章!
ドンゴン:ここに来て紛失したんだ
ウォン:兄さん!また勲章のためにっ!?まだ情報も聞き出してないのに!?
ドンゴン:俺を甘く見るな!ちゃんと奴の使っていた暗号も手に入れたよ
ウォン:ほんとう!?

ドンゴン:ほら。お前だけに見せてやる
ウォン:なに?これが暗号?

[ナイロビーマイアミーゴアーエジプトーサイパンーコーカサス]

ドンゴン:この暗号の中に重要な情報があるはずだ
ウォン:……
ドンゴン:暗号解析班に…ん?どうした?
ウォン:…兄さん…なんで兄さんってこんなになっちゃったんだっ!
ドンゴン:なんだと?
ウォン:最初の文字をつなげて読んでみろよ!
ドンゴン:な、ま、ご、え、さい、こー、?
ウォン:わかったっっ!?
ドンゴン:うぅむ、あなどったな
ウォン:こんなのに引っかかってどうすんだよ!
ドンゴン:で、誰の声が最高なんだ?
ウォン:に、兄さん、兄さん!しっかりしてよぉー!

テソン:了解
ミンチョル:進展あったか?
テソン:ピトキムさんより伝言「カラスはカゴより出た」
ミン :よし!ご苦労!
ギョンビン:潜入の必要はなさそうですね
ミン :うん。君の活躍も見たかったんだけどね(じぃ〜〜)
ギョン:ミンチョルさん、あの…
ミン :ドンジュンと入れ替わってもだめだよ
ギョン:え?いや、あの…
ミン :君は僕の護衛だろう?僕になにかあったら君の将来もないんだよ
ギョン:は…
ミン :今回のイベントを成功させかつBHCの未来をつくるために協力してほしい。わかるね?!
ギョン:は、はいっ!


才能発掘 ぴかろん

「僕、ちょっと変装してもいいですか?」
「ああいいよ。アンタ、なかなか筋がいいね。本格的に人生相談やったら?」
「エヘ。実は僕、人からよく相談されるんですよぉ」
「だろ?ねえ、『ポラリス』に対抗してアンタとアタシで『サザンクロス』って人生相談クラブやんない?」
「えっ…それは困ります」
「なんで?」
「僕、命を懸けてでも守りたい人がいるんで…」
「ああ、アンタを翻弄する奴ね、しょうがないな。でも、年取ったら一度考えてね」
「は、はい」

テス、付け髭とメガネで変装する

「ちょっといいかな」
『ス、スヒョンさん』「どぞ」
「腹がたつんだ」
「でしょうね」
「え?解るの?」
「私にはお見通しですよ。大切に育ててきたヒナが、ある日突然輝きだして、その輝きは誰にも止められない。
育ての親までも誘惑するような、妖しい輝き。そのヒナは、親鳥に隠れて金の卵を食べようとしている。誰もが欲しがる金の卵を…
いや、それだけではなく、十分熟した美しいキツネをも狙っている。そして親鳥を蔑ろにしている…」
「くうっどうして解るんです?」
「貴方の瞳が全てを語っています」『ケケケ』
「実は…」
「皆まで言わずとも解ります。貴方が『白鳥』だと思って育てていたヒナ、それは白鳥ではない。あれは『鷹』です」
「やはり!」
「貴方は育てるヒナをどこかで取り違えたのです」
「うう」
「そして貴方はまた新たな金色のヒナをみつけた」
「はい!」
「だが、自分が育てた鷹が金色のヒナを狙っている」
「そのとおりです!」
「ただ、金色のヒナを金の卵から孵したのは…」
「…」
「キツネです」
「キツネ…」
「まだ孵しただけです!金色のヒナはヒナのまま。誰が羽ばたかせるのか!」
「僕が!」
「そう。貴方はヒナを大空へ羽ばたかせるにふさわしい人物です!私が保証します!」
「けど、また『鷹』だったら…」
「ああ…有り得ます」
「それが怖くて、少し臆病になっているのかな、僕は」
「鷹であってもいいじゃありませんか!」
「はっ」
「以前育てた鷹は?その鷹に貴方は今まで味わった事のない喜びを与えられたでしょう?」
「…確かに」
「やるのです!挑むのです!」
「ヤる…のですか?」
「そう!ぐずぐずしていたら、育てた鷹、或いはキツネが襲うかも」
「襲う…ダメだ!あんな美しい宝石を!」
「さあ、勇気を出して。貴方なら必ず」
「僕なら必ず」
「「できる!」」
「ありがとう!自信がつきました!1万ウォンと…これ…使ってください」
「う…ありがとう」『黄色と黄緑の縞縞マフラーだ…』

「はい、キム次長1万ウォン。このマフラーもあげましょうか?」
「マフラーはいらないよ。うちのNO.1がアタシがマフラーしてると怒るから。しかし、アンタ、役者だねぇ。アタシャアンタのセリフ聞いててぼぉっとなっちゃったよ!」
「エヘ。そうですかぁ?嬉しいな」

「いいかな」
「はい、なんざんす?」
「僕には強引な兄がいるんだ」
「ほぉ」
「なんとかしてキュウと言わせたい」
「簡単です」
「え?」
「1.2.3.4.5.6.7.8その次は?と聞くんです」
「は?」
「8の次は?」
「9」
「ほら、キュウって」
「…もういいよ!聞いた僕が馬鹿だった!」
「あの…貴方は既にお兄さんを追い込んでます」
「え?」
「貴方は粘り強くて気も強い」
「よく言われるけど」
「強引な人間はえてして気が弱いものです」
「そう?」
「ええ、貴方の粘り強さに相手は根負けしています」
「ホント?」
「もっともっと粘り強く相手を責めまくりなさい。相手は貴方に逆らえません」
「もっとねちこくか…ありがとう!やってみる。はい1万ウォン」
『ヒヒ。これでミンチョルさんも相談に来てくれるかな?』

「アンタ、才能あるわ」


急展開   ぴかろん

『その笑顔』『本物の子ギツネが…』『スポットライトを浴びて何も感じないのかね?』
「くうっ」 『ドキッ苦悩するミンチョルさんって…色っぽい』「どうなさったんですか」
「ミン君!」

いきなりギョンビンの両腕を掴むミンチョル

「はうっ」
「僕は裏方に徹するつもりだった」
「あうっ」
「だが、頭の中である叫び声が聞こえる。僕はこの衝動を押さえ切れない!」
「待って…まだ日が高い」
「ダメだ!待てない」
「くう…」

覚悟して目を閉じるギョンビン

「B息」
「は?」
「『ビームス』…これは『BHCの息子達』、それから『アイビーム』のビームを表す」
「目力ですか?」『ドキドキ』
「そう!僕達全員に備わっている」
「はあ」
「全員で舞台に出て歌い踊るんだ!」
「は?」
「♪BHCの未来はwowowowow他店も羨むyeahyeahyeahyeah恋をしようじゃないかwowowowow,yeah,makin' love all the night!」
「…あの、最後の歌詞はホ○ト倫に引っかかりませんか?」
「構わん!勝負に出る」
「…僕も…出る?」
「当たり前だ!まずテプン、テソン、テジンの包丁パフォーマンスから入る。そしてイナ、ジュンホ君、スヒョク、そして君のアクションだ
それからイヌ先生、ウシクの薔薇投げ、シチュンとチョンマンのコミカルなパントマイム、ドンジュンとスヒョンのボタンの外しあい。この動きをダンスにし、歌に合わせる」
「あの…ミンチョルさんは?」
「僕はPDだ。ニホンの『モー娘。』でいう『つんく♂』の役割だ」
「…もーむすって?」
「そういうのがあるんだ」
「…でも…ミンチョルさんも出ないと…アイビームはミンチョルさんがダントツでしょう。あ、僕を見ないで」
「…そう?」
「先ほど衝動に駆られるとおっしゃったでしょう?あれは舞台に上がりたいという衝動なのでは」
「…まあ、一つはそれもある」
「一つは?」
「もう一つは…」
「ネ…ネクタイを外さないで!」
「どぉして?僕といる時は…」
「あうっ」

シュルル、ピンピンピン

「これが君のスタイルだと言ったろう?」
「くぅん」
「…くぅん?」『あれ?ちょっと待てよ』「君、僕の事好きかい?」
「ええっ!」

ギョンビンの耳元で囁くミンチョル

「す・き・か・い?」
「…くぅん…好き」
「!あの馬鹿!どこまで間抜けなんだ!」
「え…」
「ちょっと行ってくる」
「あ!ミ、ミンチョルさ…くぅん…ちょっと覚悟したのに…」

「イナ!お前総支配人に何をした!」
「は?」
「総支配人が今、廃人同様になっているのは、お前が告白させたからだぞ!」
「ああ、告白させた だがまだ何か隠しているんだ。お前にもそう報告したろう」
「違う!そうじゃない!クゥンスキの意味がわかった!」
「何?さすがだなミンチョル」
「馬鹿かお前は!メールの件以来総支配人はお前を異常に意識している。解ってるか?」
「ああ」
「解ってる?…シレっとした顔をして!あの人は大切なビジネスパートナーだぞ!それなのに何故弄ぶ!」
『チニさんとからかってたのバレたか…』「すまん、つい出来心で」
「土下座してこい!このままでは祭もできん!」
「いや、あの人は何があっても仕事をこなす人だ」
「だからといってこのままにしてはいけない!謝ってこい。でないと僕たちのステージにも影響がでるかもしれん!裏組織などないんだ!」
「…わかったよ」『えらい剣幕だなぁ コイツ総支配人の事好きなのか?』
「いいか、クゥンは甘え声、スキは好きというこ…イナ!イナ!最後まで聞け〜!」

「じゃあなんでクラウスとかクゥンスキとか変な名前出したんだよ、もう!」


解放後 妄想省家政婦mayoさん

「…ナマゴエサイコー…って…俺か。やっぱり俺はミスターパーフェクトと呼ばれてるからな…」
「兄さん、何ブツブツ言ってるの…」
「なぁ…この暗号、もっと何かあるんじゃないのか?」
「何…」
「ん?かおもさいこー…とかさ…うたもさいこー…とか含まれてるはずなんだが…」
「…」
「だって…俺、パーフェクトな顔だろ?それに甘い声で♪タジュルコヤ♪も歌ってるんだ。あんまり知られてないが…な、かおもさいこー、うたもさいこー…だろ?」
「あのね!この暗号は、ナマゴエサイコーだけ。それも僕。僕の生声!」
「へっ?そうなの?あ…総帥が言ってたな…お前の声に弱いって…」
「しっかりしてよ…それより何か考えないと…」
「うっ…うん…お前の生声か…となると…あの作戦でいくしかないか…」
「兄さん、何か考えてるの?」
「あぁ…<闇夜>をおびき出す方法がひとつだけある」
「どうするの?」
「お前のCMの再現だ。お前の声でまた<闇夜>が現れる!」
「えっ?」
「お前の生声が聞くために単身乗り込んできたんだ。CM再現してみろ。必ずふらふら現れる」
「そうかな…<決意編>と<覚醒編>があるよ?どっちにする?…」
「『僕は止まらない、僕は変わり続ける…なんちゃらかんちゃら…』はどっちだ?」
「それは<決意編>シャツ着てる方…」
「じゃぁ『僕は想像する。変わっていく自分を…全く新しい自分を…なんちゃらかんちゃら』が<覚醒編>か?」
「うん。上半身脱いだやつ…」
「おぉ、それだ、それだ。生声&腹王だ。よし!それでいけ!」
「…わかった…やってみるよ…でも今度は<闇夜>逃がさないでよ!」
「まかせろ!」
「ったく。心配させないでよ…肝心なときに携帯切ってるし…ほらっ、梅茶!」
「…うん」
「怪我ないの?」
「…うん」
「ピョートルさんが連絡くれたから安心したけど…」
「…うん…」
「いくら生声聞きたいからって…もう〜ふらふら男組行かないでよ!」
「…うん」
「BHCの面子が一番声がいいって言ってたじゃないか」
「…うん」
「ちょっとばかり若いからって…入隊決まってしばらく聞けないから?」
「…うん」
「うんうんって…聞いてる?」
「…うん」
「エェ~イ…持ち上げて投げるよ!って無理か…」
「…うん」
「まずいなぁ…男組がCM作戦で来たらどうするんのよ…」
「…目隠しと耳栓お願いします」
「もぉ〜しっかりして!」


深み 足バンさん

『あれざんしょ、その人にとっちゃ恋はゲームなんすよ』
『振り向いて手に入れたらもう用はない』
ハン総支配人:…本当にそんな人なのか?イナさん…ぼくは…

イナ:あのぉ
ハン:あわひゃっ!?イ、イナさん…!
イナ:捜しましたよ
ハン:あ、なにか?…あ、会場の件ではお手数お掛けして…
イナ:具合悪いって聞きましたけど、大丈夫ですか?
ハン:あ、いえ、ちょっと疲れてるだけで…

ーイナいきなり土下座する
ハン:イ、イナさん!なんです!?
イナ:あなたの心に土足で踏み込んでしまった…
ハン:(キュンッ)
イナ:最初はちょっとした間違いだった。でも間違いだってわかってからもなんだか楽しくなっちゃって…止められなくなっちゃって…
ハン:あ…(ドキンドキンドキン)
イナ:ミンチョルに怒られたんだ。このままじゃテジュンさんに迷惑かけるって…大事な仕事の前なのに。すみません
ハン:本気…なんですか?
イナ:もちろんです!あなたは大事な人だ!
ハン:ち…チニ君のことは?
イナ:(やっぱり彼女のことも怒ってるんだ)彼女は関係ないんです。みんな俺が…
ハン:あ、あの、イナさん…
イナ:チニさんは本当に関係ないんです!
ハン:わかりましたから、お願いです、立ってください
イナ:…テジュンさん…涙ぐんでるの?
ハン:え、いえ…こんな気持ちはじめてで…
イナ:俺のために…そんなに…すみません(やばいな、やっぱやりすぎだった)
ハン:ちょっと考えさせてください
イナ:もちろんですよ。今はまずイベントを成功させなくちゃ
ハン:ええ(ぽっ)
イナ:また元気に仕事してもらえますね?
ハン:ええ…
イナ:じゃ、握手

ハン:あ、は、はい…
イナ:震えてるんですか?
ハン:…
イナ:なんだかかわいいな、テジュンさんって
ハン:(ドッキューーーン、ガラガラ)

「総支配人!至急保安室にお願いします!」チッ
ハン:へ、へぇ、な、なに? チッ
「男組様が中庭にて撮影用セットの組み立て許可をお申し出です」チッ
ハン:さつえい?なんの撮影? チッ
「お店の宣伝用だとか」チッ
ハン:わかった、すぐ行く。 チッ
イナ:また男組か、あやしいな、あいつら
ハン:で、では…あの、また…あの…じゃ… すたすた

イナ:よしと!土下座完了!これでミンチョルに文句は言わせないぞ!
   っと、しまった、クゥンスキの件聞き忘れたけど…

ピロリロリンリン♪
イナ:はぁい♪トコリンだよん♪ん?だいじょうぶ♪ん?そーなのー、忙しいんだ〜!
   え?パパと連絡とれたの?ほんとー?じゃ、こっちに向かうの?よかったぁー♪
   あ、それからね、演歌さんけっこうボクちゃん達のおふざけに心痛めてたみたい。謝っておいたけど
   ピコリンもそっとしておいてあげてね♪ん、じゃ、またね♪ちゅ♪


秘密? ぴかろん

「いいぞテジン、テソン!その動きだ!テプン、もっと激しく腕と頭を振るんだ、そう!
ジュンホ君、シャドーボクシングだ!スヒョク、ほふく前進!男組を意識するな!ダンスだ!
ギョンビン、そう、素早く隠れながら動く!
そこへイヌとウシク、薔薇を投げながら微笑んで登場!雰囲気を変えて〜シチュンとチョンマン、もっとコミカルに!そう! よし!そこへドンジュン駆け込んできてスヒョンとボタンの外し合い…こらっ二人とも、何故ギョンビンのボタンを外しにかかる!違うだろ!」
「あのぉ」
「何だうるさい」
「僕忘れてない?」
「ん?…ラブ…」
「忘れててもいいけど」『ミンジちゃんに電話できるし』
「お前は勿論脱ぎ脱ぎしながら中央で腰振りダンスだ!それとナイフでジャグリングな」
「ええっそんな下品で危険なことを」
「下品にはするな!ナイフジャグリングは猛特訓すればいい!お前はスターだ!」『フン、ミンジとの連絡など取らせるものか!』
「遅くなったミンチョル、ちゃんと土下座して謝ったぞ」
「そうか、じゃ、お前もダンスに加われ」
「あーい」

「あのミンチョルさん」
「…ああテジュンさん、イナが全く申し訳ない」
「いえ…彼の気持ちも伝わりましたし…」
「…顔色は良くなったが、歩き方がギクシャクしてませんか?まるで崩れた岩のようだ…」
「えっええンフフ」
「?…で、何か」
「あの、ちょっと見ててもいいですか?」
「はあ」
「彼の…姿を見たくて(*^^*)」
「彼?」『なんだこの熱っぽい視線は…うっ…イナに注がれている!イナ!謝ったんじゃないのか?』
「…素敵ですね…」
「あの、テジュンさん、イナが貴方を混乱させている事は解ってます。申し訳ない」
「いえ、いいんです。僕は今、幸せな気持ちです」
「…えと…イナは一体貴方になんと?」
「そんな事!僕だけの秘密です!誰にも言えない」
「…イナは…その、ご存知でしょうが、チニさんと」
「チニ君は関係ないんです。彼がそう言いました」
「は?」

「おーい、ミンチョル、これでいいのか?」
「あ、ああ」
「やあテジュンさん、さっきはどうも」
「はっ」ドクドクドクドク
「顔が赤いよ、熱でも出た?」
「はうっ」『オデコに手がっ』ヘロヘロヘロ〜
「大丈夫?」支えるイナ
「一つ聞き忘れたことがあってさ」
「な…何か」

イナ、耳元で囁く

「クゥンスキ?」
「え…」『耳元で好きだなんて!』
「クラウス?」
『クラっとする?』「イナさ…りす君も?」
「え?」『りす君?』
「ほんとに?」
「え、ええ?」
「…ありがとう」
「え?」『なんだ!何の暗号なんだ!やはり何か裏組織が…』
「後で僕の部屋に来てください…」
「…その時に」『全てを話すつもりか?』
「ええ!その時に!」
『何か秘密が解るのか?』
「あの、今のパフォーマンス、りす君が一番かっこよかった」
「…ありがとう…」『はっ、もしや、「りす君」とはコードネーム?知らないうちに俺は組織の一員と思われていた?』
「そ…そんなに見つめていると、変に思われる…」
『やはり…「闇夜」も言っていた、総支配人は泥泥だと!ミンチョルは気づいてない。コイツは裏組織の人間なんだ!』「貴方は…『バンビ』」
「そうです」
「僕は『りす君』?」
「ええ」『きゃっ』
「…後程二人っきりでゆっくりと…」
「はうっ」ドックンドックンドックン

「ミンチョル。やはりテジュンさんは怪しい」
「…お前なぁ」
「クラウスやクゥンスキというのは暗号かもしれん」
「…」
「俺は知らないうちに裏組織の一員だと勘違いされたフシがある」
「おま」
「確かめてくる」
「…勝手にしろ」『絶対に勘違いだ。知らんもう!どうにでもなれ!』


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