江の浦トピックス3
江の浦にあった出来事・当時の遊びと生き物の様子です。

ダイナミック!ボラ釣り ボラ釣りは、豪快です。太い竿にテグスも丈夫なもので釣ります。えさは、魚の切り身です。漁師は、あまり食べませんが、時々洗いにして酢味噌で食べます。塩焼きもいけますが、長島の漁師は、昔から湾で釣り上げる魚を少しバカにしています。
ボラの卵巣は、珍味のからすみになるので良い値で買い取られます。
アサリ採り 江の浦橋から、まるせ食堂の前の浜まで、干潮時には、潮干狩りが出来ました。
主婦や子どもの楽しみのひとつでした。みんな昼は忙しいから、大潮の夜は、懐中電灯を灯して、アサリ採りをしました。近所の人が大勢いるから怖くないのですが、船と船がこすり合って立てるギイギイという音は、不気味でした。大きな船が入港できるようにしゅんせつ工事をしてから砂利浜は、姿を消しました。
夜光虫 毎年初夏になると、湾の中に夜光虫が現れました。小石を投げると青いさざ波が闇の中に浮かびます。それは、とても幻想的でした。父にせがみバケツですくってもらいます。家に持ち帰り、暗闇を探してバケツをゆすると、ほんの束の間だけ光を放ちます。
夜光虫は、私にとって、儚(はかな)いものの代名詞といえます。
天然真珠か? 江の浦の入り口にあった、突き出しは、干潮時、とても魅力のある場所でした。コンクリートの防波堤の下に切り出した岩を敷き詰めてあり、岩の間を除くと、カニやウルベやカワハギや海老、たくさんの海岸生物の宝庫です。子ども達は、だぼちんに注意をはらったり、海苔ですべらないようにしながら、生き物をつかまえるのに夢中になります。
ここで採れたアコヤガイを石で砕いたら、中から小さな真珠が現れました。
大人は信じてくれませんでしたが、私は今も天然真珠だったと疑いません。
台風 台風は、怖いのですが、直接被害のないときは、どこか非日常的で、わくわくしたものです。海岸のそばに住んでいると、波の荒れ狂う様子を目の前で見れるので、大自然の偉大さに一種のあこがれをいだきました。
アカガエル 江の浦の奥まったところを、おおむかえ(大向井)といいます。昭和40年代まで道具小屋や網干し場があるだけで、人家はありませんでした。今の海野トンネルの手前は海野坂といい、その下に田んぼが広がっていました。そこは、アカガエルの生息地で、あっちもこっちもアカガエルだらけでした。おおむかえが埋め立てられてから一匹もみかけません。どなたか、紀伊長島界隈で、アカガエルをみかけたらお知らせ下さい。


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