江の浦トピックス4
江の浦にあった出来事・当時の遊びと生き物の様子です。

だぼちん ちょっと変な名前で、すみません。これは、船が湾を航行するときに起きる波の事です。水を切って走る船の波は、通過してしばらくすると、岸に押し寄せだぼちんになります。水際で遊んでいて、だぼちんから逃れるため、走って転び、牡蠣で足を切って、深い傷を負ったこともあります。泳げない子どもだと大きい船のものなら命にかかわります。
セイゴ釣り 初夏になると江の浦橋の上でセイゴ釣りをする姿がみられました。橋の上の明かりに集まるのか、明かりのある場所の橋げた付近がポイントです。
「誰か、セイゴを釣ったか見てくる」といっては出かけ、夜遊びの口実でした。セイゴは、大きくなるとスズキと呼ばれます。
弁天さん 弁天様の祭ってある島なので、弁天さんといっていました。私が子どもの頃は、大向井から歩いて行くか、船でしか渡れませんでしたが、昔は、大向井で養殖が始まるまで、小さな島続きでした。友だちと、大向井から探検したとき、潮だまりにウミソウメンやウミホウズキがありました。ウミソウメンはアメフラシの卵だそうです。
ウミホウズキ ウミホウズキは、貝の卵です。海女さんたちは、卵の入った袋を採ってきて、少し切れ目を入れ、中も外もよく洗い、色のついた(赤)酢水に漬けて、駄菓子屋に卸していました。よく買って来て、音を鳴らした覚えがあります。少しすっぱい味とウミホウズキの弾力と独特の音は、なつかしい思い出です。
ピンチ 潮の引いた時に磯あそびをしていて、「もし、知らない内に潮が来て、取り残されたらどうしよう?」と不安を覚えたことはありませんか?
その「もし・・・・」があったのです。
兄や兄の友だちと5人で、海岸の向こうで遊ぶため行きに通った磯が、遊ぶのに夢中で、帰る時には、海の中でした。日も暮れかけ、やむをえず崖をよじ登り命からがら帰りました。みんな自分の事に必死で、私が最後でした。
それ以来、男の子を頼らない、自分で自分を守る強い女の子になりました。
磯で遊ぶときは、潮の満ちてくるのをくれぐれも忘れないように。
えび網と貝 えび網漁が始まると、漁を終えた人達が、浜の近くに竿を渡し、網の手入れをします。網には、海藻やイソバナ、タコノマクラやカニなど実に様々な海浜動植物がかかります。とげとげのスポンジのようなオオトゲトサカには、それは可愛いテンロクケボリという貝が隠れています。また、柔らかい石に穴が幾つも開いていると、イシマテのすみかです。マツカワガイやアクキガイが揚がったこともあります。
コールタン 湾岸工事や、道路工事のときよくコールタールをドラム缶に入れて工事が済むまで置いてありました。「さわるな」と書かれていても、あの真っ黒いどろどろの液体の感触を試さずにいられませんでした。(4こま漫画


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