GLADIATOR  グラディエーター

  西暦180年の大ローマ帝国を舞台にした、歴史スペクタル・ドラマ。
  「史実を元に」というのと「愚帝」というのを聞いて、ネロしか連想できなかった私は…やっぱり、勉強不足?(^^;

  歴戦の勇者として名高く、人望も熱く、高潔にして家族想い。
  次期皇帝に、とまで言われた男が、たったひとつの歯車が狂っただけで奴隷の身にまで落ちてしまう。
  ただ死なない為に生き…生きていたからこそ得られた戦歴・戦友…そして、それらがもたらした、チャンス。
  先帝の為に振るわれた彼の剣の腕は…復習への執念と周囲の様々な思いに後押しされ、再び先帝の為、そして彼の
  愛した家族の為に、振るわれることになってゆく…。

  残念だったのが…マキシマスがコモドゥスを「陛下(皇帝、だったかな?)」と呼ぶ時…アウレリウスへの呼びかけと、違う
  言葉を使ったんですよね。
  マキシマスの忠誠が先帝へのみある、という感じで「おぉ〜」と思ったシーンだったのですけど…その呼びかけの言葉を
  忘れてしまって…あぁ、惜しい(T_T)

  マキシマスの、アウレリウス帝に対する敬愛。家族への深い想い。…それら失ってしまったことへの絶望。
  消えることのない復讐心。血を…殺戮を望む民衆への苛立ち。
  修羅場を共に越えた戦友との友情。ルッシラへの…過去の慕情。
  コモドゥスの…父への思い。姉への思い。
  彼は…皇帝として確かに愚かではあったけれど。「野心」「権力」という言葉に勝てなかった男ではあったけれど。
  全ては「愛されたかったから」…それだけだったのではないだろうか。
  アウレリウス帝の…息子への愛情。けれど、皇帝として、先に立てなければならなかった国への思い。
  ルッシラの、父への、弟への、息子への…そして、マキシマスへの…それぞれへの愛情。
  父も姉も…コモドゥスへの愛は確かに持っていたはずなのに。
  その受け取り方を間違えたばかりに、破滅への道を歩んでしまったコモドゥスは、愚か以上に哀しい人のように感じました。

  たくさんの「気持ち」が複雑に絡み合い、襲い来るような印象を受けた映画です。

  CAST  マキシマス:ラッセル・クロウ / コモドゥス:ホアキン・フェニックス
        ルッシラ:コニーニールセン  / マルクス・アウレリウス:リチャード・ハリス
        プロキシモ:オリバー・リード 
/ ジュバ:ジャイモン・ハンスゥ

  監督   リドリー・スコット


BICENTENNIAL MAN  アンドリュー NDR114

  近未来SF…かな?
  ロボットが、ずっとずっと近くなる時代。
  冷たい金属である筈のロボットが主人公なのに…お話で語られるのは「温かな心」
  命と心、生きることについて、考えさせられました。

  最初はただの金属の塊だったアンドリュー。
  ロビン・ウィリアムがその中に入っていたというのは、あとで知りました。
  そして、すごく納得。
  後半、人間の姿になった彼を見ても、なんの違和感もなく「あぁ。アンドリューだな」と思えたのは、ロボットであったとき
  に内側から出ていた「心」の雰囲気が、何ら変わりなかったから。
  それは、最初からバージョンアップされてゆく過程…心が生まれ育ってゆく過程を全てロビンが演じきったからだったの
  だな…と思いました。
  ほんの僅かな顔の動き…微妙な言葉と言葉の間。それだけで、育ってゆく温かな…豊かな心が溢れ出して見えるよう
  でした。

  「死」の運命を初めから背負っている人間は、時に「不老不死」の夢を見る。
  けれど…「心」はきっと、永遠という時間に耐えられるようには出来ていない。
  アンドリューが望んだ「最後の形」…それが、そのことを教えてくれているように感じました。

  CAST  アンドリュー:ロビン・ウィリアムズ / リトル・ミス/ポーシャ:エンベス・デイビッツ
        サー:サム・ニール          / ルパート・バーンズ:オリバー・プラット
        ガラティア(ロボティック・人間):キルスティン・ウォーレン

  監督   クリス:コロンバス


名探偵コナン 瞳の中の暗殺者

  この辺、お子様向け映画を連続して見てますな(^^;
  時折テレビアニメの方を見かけることもあるのですが、原作を読んだことがなく。
  バックストーリーなどほとんど知らなかったりします(汗)
  それでも、かなり楽しめました。

  こういう推理ものというのは、とにかく誰も彼もが怪しく見えてしまうのですけど(笑)
  劇場版だからなのか、たまたま今回に限り目敏かった(笑)のか、途中で犯人の目星、ついてしまいました(^^;
  なんか、前振りでヒント強調しすぎだったような…(笑)
  その分、展開とアクションで楽しませてくれました。

  そうそう…三重県の方は、アトラクションをよ〜〜く見てみると、ちょっと「にやり…」かもしれません(笑)
  知ってる人だけ知っている…て、ローカルな話題ですみません(−−;

  この映画を見た理由…友人が好きで、というのもあるのですが、私にもまぁ、下心みたいなものがありまして(笑)
  これに出てくる白鳥警部の声をあててらした、塩沢兼人さんのファンだから、だったりします。
  初めて劇場で聞いて…第1声で顔がにやけて、友人につつかれてしまったのを覚えています。
  これが、最初で最後になってしまったことが、今思ってもとても寂しいのですけれど…見ることが出来て、本当に良かっ
  たと思っています。
  (映画からはずれた感想ですみません(^^;))

  声の出演  江戸川 コナン:高山 みなみ / 毛利 蘭:山崎 和佳奈 / 毛利 小五郎:神谷 明
           目黒警部:茶風林        / 妃 英理:高島 雅羅   / 阿笠博士:尾形 賢一
           風戸医師:井上 和彦      / 白鳥警部:塩沢 兼人  / 工藤 新一:山口 勝平

  監督     こだま兼嗣


THE IRON GIANT  アイアン・ジャイアント

  第1回ワーナーマイカルシネマズ特選映画。
  絵柄にしてもですが。日本人の感覚だと「え〜??」と思うような部分も結構あって。
  いかにもアメリカアニメらしい雰囲気だな、と思いました。

  内容的には…お約束な、だからこそ見せてくれる、という感じでしょうか。
  心のこと。 忘れてはいけない心のこと。 大切な思い。
  そういうものが、素直につめ込まれて表現された、という印象です。

  ジャイアントが、なんだかすごく可愛かったです。
  好奇心旺盛だし、妙に素直だし、あまり動かない機械の顔がほんの少しの動きと雰囲気だけですごく表情豊かに見
  えたり。
  正体は結局分からないままになっているけれど…それが、またいいのかもしれない。
  最後の最後は…ほんとは嬉しくて、ちょっとほっとしたのだけれど。
  でも、なんとなく…私の涙、返してよって感じ?(笑)

  それと…言いたかったことが2つ。
  その1。放射能は?!放射能はだいじょぶなの?! 突っ込んじゃいけないんでしょうけど…はっきり「核爆弾」って言っ
  てるのに…なぜ無事なのぉ?(^^;
  その2。やっぱり…字幕で見たかったなぁ(いつものことだけど(笑))

  CAST(声の出演)  ホーガース・ヒューズ:イーライ・マリエンタール(新藤 一宏)
                アニー・ヒューズ:ジェニファー・アニストン(日高 のりこ)
                アイアン・ジャイアント:ヴィン・ディーゼル(郷里 大輔)
                ディーン・マッコーピン:ハリー・コニックJR.(井上 和彦)

  監督           ブラッド・バード


TOY STORY 2  トイ・ストーリー2

  ディズニー発の、CG映画(こういう言い方していいのかな?)
  実を言えば、1を見ていないのです(^^; こんなん多いねぇ、私(汗)
  例によって、字幕板が時間の都合で見れずに吹き替え版。
  でも、所ジョージが好きなんで、OKと言うことで(笑)

  おもしろかった! そして、考えさせられた。
  ありがちながら、昔うちにいたおもちゃたちのことを、後で思い出したりしてね…。
  子供だけじゃない…大人に向けてもメッセージの込められた映画でした。
  ジェシーが昔のことを思い出すシーンは…昔大好きなおもちゃが側にいた人なら、せつない音楽と共に胸がぎゅっと来
  るのではないでしょうか。

  ぎこちなさを感じさせないCG技術は、すごかったと思います。
  ラスト近くの飛行機でのアクションシーンは、人形だということが頭から抜けてしまうほど、手に汗を握る迫力でした。
  ちょっとしたパロディや、エンディングロールでのNGシーン(笑)も見どころです(^^)
  お子さんと一緒に、自分が楽しんで見てください(笑)

  声の出演(日本語吹き替え)  ウッディ:トム・ハンクス(唐沢寿明) / バズ・ライトイヤー:ティム・アレン(所ジョージ)
                    
 ジェシー:ジョーン・キューザック(日下由美)
                    
 プロスペクター:ケルシー・グラマー(小林修)
                    
 レックス:ウォーレン・ショーン(三ツ矢雄二)
                    
 ハム:ジョン・ラッツェンバーガー(大塚周夫)
                     ミスター・ポテトヘッド:ドン・リックルズ(名古屋章)
                     スリンキー・ドッグ:ジム・バーニー(永井一郎)

  監督                ジョン・ラセター

 

 

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