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住宅に使われている構造とその特徴

 もう、気が遠くなるほどたくさんあって、ややこしくって・・・各メーカーさんが出している細かいものは別としてあらましをここに書きたいと思います。

住宅に使われている構造としては素材の面から見ると

  1. 木造・・・もちろん木でできてますが、丸太を使ったものとか集成材を使ったものもあります。
  2. 鉄骨造・・・鉄で出来てます。
  3. 鉄筋コンクリート造・・・病院や大きな建物でよく使っている作り方。コンクリートの中に鉄の棒が入れてあるものですね。一般的に・・・。

次に工法の面から見ると

  1. 壁式構造・・・今の在来工法もこの建て方に入ります。
    土台・柱・梁で構成される骨組みに筋交いを入れたり構造用合板等を打ち付けた壁(耐力壁)で地震や台風などから生じる横からの力を支えます。横からの力を筋交いや面材も支えるので柱・梁はあまり大きくなくても十分持ちます。
  2. ラーメン構造(食べるラーメンではありません、ドイツ語のRahmen(骨組・枠組)から来たものです)
    壁式構造と違い耐力壁が無くその変わり柱と梁をしっかりと接合し(剛接合と言います)横からの力を支えます。横からの力を柱・梁だけで支えるので柱・梁の大きさは壁式構造に比べると大きくなります。

以上が主に住宅に使われている構造です。細かいことは下記参照。

素材から見た特徴

構造とその特徴

火に強いのはどの素材?

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素材から見た特徴

 1.木造 

〔長所〕

〔短所〕

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2.鉄骨造

〔長所〕

〔短所〕


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 3.鉄筋コンクリート造

〔長所〕

〔短所〕

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構造とその特徴

素材

工法

工法名

特徴

木造

壁式構造

在来工法

今言われている在来工法は、現在の考え方からいくとこちらの方にしました。

いわゆる日本古来からの工法(現在一般に建てられている在来工法というものは、戦後確立されたものだと思われます。)で土台・柱・梁・筋交い等で構成されています。構造体は、大工さんが”きざみ”と呼ばれる工程で土台・柱・梁を加工して、上棟します。(今はプレカットと言って工場で加工しているところもあります)

職人さんの腕によって仕上がりの良否に大きく差が出る工法でもあります。

いわゆる”フランチャイズ系の低価格住宅”の多くがこの工法を採用しています。

在来工法に合板等を貼った改良軸組工法というのもあります。

木質壁式工法

ハウスメーカーさんが多く採用している工法で、工場で屋根・天井・壁・床等のパネルで構成されています。

一般的に管理がしっかりしており均一な仕上がりが期待できます。しかし、構造的な制限が多くプラン集にあるプランしかできないというメーカーさんもあります。 

枠組み壁式工法

いわゆる”ツーバイフォー”と言われる工法で、屋根・壁・床などの枠組みの上に合板等の面材を貼った工法です。

現在のところ当社では一般的なプランの住宅としては、一番優れていると思いますので、この工法を採用しています。

詳しい特徴はこちら

ラーメン構造

在来工法

いわゆる日本古来の工法で、大断面の大黒柱・縦横に組み合わされた梁等で構成され、筋交等の斜材は基本的に用いられてません。

現在この工法を施工できる職人さんは大変少なくなってきています。木材も断面が大きくなっていますので当然コストも高くなり入手しにくくなっています。湿式工法(土塗り壁)ですので工期も長くなります。お寺などに多い建築方法です。

鉄骨造

壁式構造

これもハウスメーカーさんが多く採用している工法です。よく軽量鉄骨とも呼ばれ、柱・梁・筋交い等で構成されます。

材料が鉄骨であるだけで特徴は木質壁式工法とほぼ同じです。

ラーメン構造

重量鉄骨と呼ばれる工法で、最近の超高層ビルなどに採用されている工法です。

大きな柱・梁で支えられており、壁に筋交いはなく大空間や変形したプラン等に適しています。奇抜なデザインにも対応できます。欠点としては木造よりコストが高くなりがちです。

コンクリート造

壁式構造

現在あまり見かけなくなりましたが、コンクリートの屋根・壁・床で支える工法です。気密性が良く暖まりにくく冷めにくい住宅ですが、コスト面などであまり採用されにくいようです。(お金持ちの方は良いかも)

ラーメン構造

一般に中層のマンションに採用されている工法です。鉄骨のラーメン構造と同じく大きな柱・梁で支えられ大空間(鉄骨よりは小さくなりますが)が必要なときに有利といえます。しかし、鉄骨造より重くなるので、構造体すべてが大きな断面になりコストも高くつくようです。

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火に強いのはどの素材?

   これは素材だけの話で、実際建築物として建てる場合は、耐火被覆をしています。

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用語の解説

集成材・・・集成材とは木材を厚さ1〜3pの板状に挽きその板の繊維の方向が、お互いにほぼ平行に何枚か積み重ね、一体になるように接着した物で、化粧用集成材と構造用集成材があります。

特徴として

集成材に戻る

許容応力度・・・使用する材料を実際に破壊検査をしてそのものがどれくらいの荷重に耐えられるかを判断するのが一番良いのですが、いちいち検査するのはめんどくさいしコストもかかるので材料の種類によってどれくらいで破壊するのかを調べ、それに安全率を掛けたもので許容応力度が定められています。1平方センチメートルあたり何キログラムの力に耐えられるかで表します。(Kg/m2) 

長期許容応力度・・・通常の時の荷重(自重や積載荷重)に対してどれくらいの力に変形せずに耐えられるかを示しています。

短期許容応力度・・・通常の荷重に加えて地震や台風時の力に対してどれくらいの力に耐えられるかを示しています。

長期許容応力度より短期許容応力度の方が大きい数字に設定されています(木材の場合、長期許容応力度の2倍)。 

長期応力に対する許容圧縮応力度に戻る

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