家が建ってからでは大きな変更はまず無理です。
”よくプラン集の中から各自に合ったプランを選んでください”と言うようなハウスメーカーがあるようですが、各ハウスメーカーさんともかなり良いプラン集を出されているようですが、なかなか個々の敷地条件ライフスタイルに合ったプランを見つけだすのは至難の業です。
せっかく建てた家でも同じ家が全国にたくさんあるというのも考え物です。
プラン集からの図面を、変更して手直ししてもらえるハウスメーカーさんもあるようです。
しかし一部のハウスメーカーさんでは、プランを変更すると追加工事という形でお金がかかることがありますので注意が必要です。
家を建てる周りの環境や、自分たちのライフスタイルに合っているか十分検討が必要です。
せっかく良いプランができても、土地が軟弱では困りものです。 以前古い団地で”埋め立てしてから30年たっているから大丈夫”と言われる方が見えました。しかし測定してみると軟弱地盤だったり、また”ここは昔から山で岩盤だから大丈夫”と言われる方も見えました。ここは確かに岩盤だったのですが、その岩盤層が、極端に傾斜していて敷地の端の方は良いのですが反対の端の方は岩盤の上の柔らかい層が厚くなっておりそのまま建てると家が傾いてしまう恐れのあるところもありました。
最近は簡易に地盤の状態を判別できる方法が普及してきました。各ハウスメーカーさん工務店さんなどでも実施しているところがありますが、もし実施していないところでしたら専門の業者もありますので見てもらった方がよいでしょう。
人間誰でも年を取ります。 今は大丈夫でも将来不自由になることもあります。 女性の方は妊娠すると住生活の上でも不便な点が出てきます。
今各ハウスメーカーさんなどでは”バリアフリー住宅”など段差のない手摺を設置した住宅を建てられていますが、ただ段差がなく手摺が付いている、開口が広いものがよいのでしょうか?
本来”バリアフリー”とは、“障壁のない”という言葉ですが、巷では上記の様な意味合いで捉えられていることが多いように感じます。本来の意味から離れていっているこの言葉をもう一度考えてみませんか?
家で車椅子を使用する人は極々少数です。今手摺が必要のない人の家に手摺が必要でしょうか? 将来簡単に手摺を付けられたり、簡単な改造で車椅子が使えるように工夫してあればよいとおもいます。
しかし、最初から何も考えてなければ将来、多額の投資が必要になります。誰が使っても使いやすい工夫が必要です。
先行投資として将来のためにどの程度お金をかけるか、しっかり考えなければなりません。
将来に備えて拡張性の高い住宅を考えましょう。
最近”健康住宅”という言葉を耳にする方も多いと思いますが、内容を見てみると大変立派なものからお粗末なものまで”健康住宅”とは何かと疑うぐらい多種多様にあります。何が健康によいかという問題は大変難しい問題です。特にアレルギーがある方が家族にいる場合は、よほど注意が必要です。たとえば最近耳にすることも多くなった”シックハウス症候群”という言葉がありますが、この意味を問うときによく勘違いされるのが「シックハウス症候群=化学物質過敏症」と言われることが多いということです。
これは、正しい解釈とはいえません。偏った捉え方です。(決して間違いではありませんが、イコールではないということを私は言いたいのです。)
このように情報の取り方の誤りや、広告の偏った表現に惑わされることも少なくありません。
あなたとあなたの家族にとって、大切なことを考えるべきだと思います。また、健康住宅は価格が高いからとあきらめてはいませんか?こういってはおかしいかもしれませんが、巷で言う”フランチャイズ系の低価格住宅”(建築士としてもうしますが、これはローコスト住宅ではないと思います)等の価格とは同じにはならないとは思いますが、一般的な大工さんに建ててもらう住宅とはそう変わりのないものだと思います。
花粉症・その他アレルギー・化学物質過敏症等の対処法
いくら立派な家を建てても、すぐに家が傷んで修理したり、あげくの果てには建て替えなければならないというのも困りものです。
特に、屋根・外壁等の外回りは年中”雨曝し・日曝し”です。デザインや価格だけでなく耐久性・耐候性も十分に考えたいものです。
しかしいくら長持ちする材料を使っても、何もせずに放置しておけばせっかくの良い材料が無駄になります。
材料の特性を良く知って適正な時期にメンテナンスをしましょう。