2005年3月6日

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  ザ・サークルのギター弾き「ムラさん」から、 日頃お世話になっている「みなさん」へのお便りです。 ホーム・ページでは十分に伝えられないザ・サークルの近況や、 文化情報、私の雑感などを、随時お知らせします。
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 庭の梅がきれいに咲いています。 昔の日本人は、「花」といえば「梅」のことだったそうですが、 一番寒い季節に春を知らせてくれる梅の花に寄せる気持ちは 何か理解できるような気がします。

今年は、暖かい日と寒い日がはっきりしているからでしょうか、 たくさんのつぼみがふくらんでいるのですが、 一斉に咲かずに、順番に咲いてくれます。 おかげで長く楽しめているような気がします。

今回は、お便りを交えて映画の感想などと、 もう一つは珍しく硬派のネタ、 イラクについて2004年のデータを紹介します。

 ◇見た映画、見たい映画◇ 

 前号では、見てみたい映画として、 「オペラ座の怪人」、 「ネバーランド」、 「北の零年」の 3本を挙げたところ、
昨日休みだったので「オペラ座の怪人」を 観てきました。迫力があってとてもよかった です。四季の舞台は、何回か観てるし、さく 年は、ロンドンで観ました。最高だったのは、 あのシャンデリアが落ちるところです。舞台 でも客席の頭の上をすりぬけていくのですが 映画は、みごとな勢いです。スワロフスキー が作った1億5千万円のものです。あのあと どうするんだろうと要らぬおせっかいを考えて しまうほど・・・・。ぜひお薦めの作品です。!!
とのお便りをいただきました。

その後私も見に行きましたが、 期待を裏切らない迫力で、ぐいぐい引き込まれていきます。 ミュージカルですから、音楽と歌で展開していくのですが、 これが実に素晴らしい。 「オペラ座の怪人」 (公式ホームページ) は、私からも是非お薦めします。

「ネバーランド」 (公式ホームページ) も見ました。 物語は、あの「ピーター・パン」が出来たときの実話をもとに作られています。 地味な映画ですが、しみじみした感動が伝わってきました。 ハンカチを持参されることをお薦めします。

「北の零年」 (公式ホームページ)も、 製作費15億円をかけたというだけあって、 十分な見応えがありました。

「ハウル」もまだやってます。 観客動員数が「もののけ姫」を超えたそうです。 お早めにどうぞ。

 劇場で見ると予告編を見てしまうのですが、 そんな中で、見てみたいなと思ったのが、次の2本。

一つは、「シャル・ウィ・ダンス」 (公式ホームページ)。 周防正行監督の「Shall We ダンス?」は、 1996年度の日本アカデミーで13部門独占したヒット映画ですが、 それがハリウッドでリメイクされて 日本に上陸ということですから、興味津々。 役所広司のやった役を、 あの「プリティ・ウーマン」のリチャード・ギアが演じる訳です。 予告編やチラシを見る限り、 周防版に相当忠実に作られているようですので、興味は倍増。 見ておいた方が良さそうですね。
4月29日公開だそうです。

もう一つは、「ロング・エンゲージメント」。 (公式ホームページ)。 「アメリ」は、アメリカ映画を見慣れた目には、 何か不思議な魅力のある映画でした。 そのアメリ役のオドレイ・トトゥと、ジャン・ピエール・ジュネ監督の映画ときく と、これも見逃せないですね。 予告編にも好感。
こちらは、3月12日からだそうです。
 ◇イラクのデータ◇ 

 イラクでは、1月30日に国民議会設立のための選挙が行われ、 民主国家樹立への一歩を踏み出したのですが、 まさに「テロとの戦場」と化している感もあって、 厳しい情勢が続いています。

 「エネルギーレビュー」という業界誌の 2005年2月号に、 カリフォルニア大学客員教授・小矢部 一郎さんが、 「イラク情勢、過去1年を振り返る」として、 2004年の「客観的なデータ」を紹介していました。 その一部をご紹介します。

イラク駐留米軍は、2004年11月現在、13万8千人。
アルカイダ関連の外国籍武装勢力は、同じく11月段階で、3千人と推定。
米軍死者数は、2003年5月1日〜2004年12月2日で、1,118人。
イラク暫定政府の治安部隊・警官の死者数は、2004年9月28日現在で、2,250人。
テロや戦闘に巻き込まれて死亡したイラク一般市民は、2004年9月10日現在で、1万3 千人〜1万5千人と推定。
拘束・戦死した武装勢力戦闘員は、2004年1年間で2万4千人と推定。

「君の命を数で数えないよ、名前で呼ぶんだ」 (高石ともや「ネイムズ」)。
そうです、この膨大な数の人たち、一人ひとりに人生が、 家族が、暮らしがあるのですね。

一方、治安回復・人道支援のために派遣されている軍部隊は、 2004年10月現在で、18か国、2万4千人。
派遣人数の多いのは、
イギリス(8300)、韓国(2800)、ポーランド(2350)、 イタリア(2700)、ウクライナ(1450)、オランダ(1300)などで、 わが国の自衛隊の550人は、9位で堂々のベストテン入り。
オランダが撤退を決めていますが、自衛隊は1年間延長決定。 三重県の久居に駐屯していた部隊からも70人が派遣されました。

イラクの情勢は、素人目には複雑化するばかりで、 平和が訪れる日は、なかなか見えてきません。

平和でないのは、 戦争を始めた人がいる訳です。

このような状態を招いたことについて、 イラクの国民に対しては、 一体誰が責任をもっているのだろうか、 などと考えてしまいます。

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