前回は、
復元機能を無効にしたら、
ウイルスの痕跡が完全に除去できた、
というところまでお話ししました。
今回は、その続き、最終回です。
ところが、今度は、別なトラブルが発生。
CD−Rドライブをソフトが認識しなくなったのです。
CDドライブとしては認識するので、読めるのですが、
記録できる媒体として認識しないので、書き込めないのです。
最近インストールしたソフトをアンインストールするとか、
書き込みソフトを再インストールするとか、
デバイスを削除して再認識させるとか、
いろいろやってみてもらちが明かないので、
メーカーのサポートに問い合わせました。
既にあなたのやったこと以外で考えられる対策は、
OSの再インストールか、ハードの故障修理くらいですね
と言うのです。
OSの再インストールということになると膨大な作業が出ますので、
ここは、まず機器の故障の線から、対策することにしました。
メーカーのいう修理代よりは、買う方が安いので、
内蔵型のCD−Rドライブを買って取り付けましたが、
やはり認識しないのです。
私の場合、CD−Rを使うようになってから、まだ1年程度です。
迷いましたが、いったん使い出したらCD−Rなしの生活には戻れません。
残された手段は一つ、OSの再インストールです。
マニュアルにしたがって、ハードディスクの中身を買ったときと同じ状態に戻すのです。
ハードディスクの内容が消えてしまいますので、
予めデータのバックアップが必要です。
OSの再インストールの後、
保存しておいたデータや設定ファイルを戻したり、
ソフトのインストールをし直したりと、
休日ごと何日もかけて面倒な作業が続きます。
ソフトをインストールするたびに、
CD−Rを認識するかどうかテストしていきました。
バックアップソフトをインストールした途端に、
CD−Rを認識しなくなったのです。
ここでは、OSの復元機能が役に立ちました。
実は、一番最近にインストールしたこのソフト
が怪しいと思っていましたので、
早速アンインストールもしたのですが、
勝手に設定を変えてしまって、もとに戻さないのですね。
「ノートン・ゴースト2003」というソフトです。
非常に質(たち)の悪いソフトだという印象です。
調べてみると、この会社のウイルス対策ソフトでも同じような症状が出るらしい。
「ノートン・アンチビールス2003」といって
パソコンやさんにたくさん並んでいるソフトです。
この会社のホーム・ページに、
CD−Rを認識しなくなった場合の対策が出ています。
ゴーストの方は、何も出ていない。
インストールしていくなかで、
発見された「ウイルスの痕跡」は、
実はあるソフトのインストールCDに含まれていることがわかりました。
ということは、このソフトをインストールしたときから、
ウイルス(の痕跡)はあったことになります。
インストール後、何回かスキャンしたのに発見されていません。
ということは、検索のデータが更新されて、
プロテクトがきつくなったので、
引っかかってきただけなのです。
何か独り相撲をとっていたような、…。
このソフトをインストール後、
復元を無効にして、無事「痕跡」を削除。
ようやくきれいな体になりました。
何の益もないことにずいぶん労力をかけました。
あとで考えてみると、
選択の分岐点ごとに、
悪い方の選択をしていったことがわかります。
ただ、結果論的にはそうであっても、
対処方法が間違っていた訳でもなかったように思うのです。
その後、妻が使っていた古いパソコンが突然こわれました。
立ち上がらなくなったのです。HDのクラッシュのようです。
本当に突然で、パソコンを終了しようとしたら様子がおかしくて、
それっきり立ち上がらなくなったのです。
妻がパソコンを使い出したのは、ごく最近のことで、
メイルとインターネットにしか使っていません。
それでもパソコンのない生活が考えられなくなっています。
ノートパソコンの安いのを買ったのですが、
私も使いたいので、いろいろソフトをインストールしたりして、
これまた、ずいぶん時間がかかりました。
かくして、パソコンを使うための作業に忙殺される日々となったのでした。
費用もかけましたが、時間をずいぶん浪費しました。
高い授業料から何を学んだのでしょうか。
妻は、
あなたの厄をパソコンが拾ってくれたのよ、
とうまく慰めてくれます。
案外そうかもしれないと、
これも一つの得難い経験と割り切ろうとしているこのごろです。
|