鉄腕アトムの誕生日は、2003年4月7日ですが、
誕生日がなぜ分かるのかというと、
「ミーバの巻」というお話に出てくるのです。
ミーバの巻(元は四次元の少年の巻といったらしい)は、
「少年」という雑誌の1966年9月号から12月号に連載されました。
天馬博士とアトムは、砂漠でミーバという少年に出会います。
ミーバは、何と四次元の世界からきたのでした。
ミーバは、絶体絶命の危険が迫ると過去を呼び出す性質をもっています。
天馬博士は、その力を使って、
生まれたばかりのアトムを「現在」に運んで、
愛息トビオとしてもう一度やり直そうとするのです。
そのためには、
アトムの生まれた日を呼びださなければなりません。
天馬博士は、
「ここが精密機械局だ
アトムはここで生まれたのだ
2003年4月7日…
思い出してもなつかしい日だった」
と語るのです。
アトムは、
科学省長官であり、天才科学者だった天馬博士が、
愛息、飛雄くんを交通事故で失った悲しみから、
飛雄くんそっくりに作った人型ロボットでした。
最初は可愛がられたのですが、
成長しないことに腹を立てた天馬博士は、
ロボット商人に二束三文で売り飛ばしてしまいます。
ロボット・サーカスで働いているところが
お茶の水研究所長のお茶の水博士の目にとまり、
鉄腕アトムとして活躍するようになりました。
この悲しい生い立ちや、
ロボットゆえに級友に差別されたりするあたりは、
スピルバーグの映画「A.I.」に影響を与えているのではないでしょうか。
(というより、私には、パクリの類に思えますが、…)
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