2003年4月5日

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  ザ・サークルのギター弾き「ムラさん」から、 日頃お世話になっている「みなさん」へのお便りです。 ホーム・ページでは十分に伝えられないザ・サークルの近況や、 文化情報、私の雑感などを、随時お知らせします。
メイルでも配布していますので、必要な方はお知らせください。次回からお送りします。
ご意見、ご感想などは、 Eメール でどうぞ。

「君の命を数で数えないよ
 名前で呼ぶんだ    」
高石ともやの「ネイムズ」という歌の一節です。

4月4日付けの中日新聞「けさのことば」(岡井隆)では、
「二人死亡と言うな
 太郎と花子が死んだと言え」
という、川崎洋の「存在」という詩の一節が紹介されていました。

 イラクからは、毎日のように、 何人死んだと伝えられます。
女性や子どもなど非戦闘員、米英軍にも死者が出ています。 何百人が、という単位で伝えられるイラクの兵士もふくめて、 その一人ひとりに、 家族があり、かけがえのない人生があったはずです。

何のために始まったのか、 本当に避けられなかったのか、 疑問だらけの戦争でたくさんの人生が葬られていくのは やりきれないおもいです。

 ◇「鉄腕アトム誕生の瞬間(とき)」を見てきました◇ 

 鉄腕アトムは、2003年4月7日に誕生日を迎えます。
 それを記念して、 宝塚市にあります「手塚治虫記念館」 で、「鉄腕アトム誕生の瞬間(とき)」を再現するというイベントが 行われていると聞きつけて、さっそく行って来ました。
 記念館には初めて行きましたが、 宝塚駅を降りて、宝塚歌劇場を過ぎて、 宝塚ファミリーランドの敷地の一角にあります。
記念館遠景
 向こうにみえる虹色の塔が、
「手塚治虫記念館」です。

 エントランスは道路の側にありますので、  ファミリーランドに入場する必要はありません。
 駅からは楽に歩いていける距離です。
火の鳥モニュメント
 入り口では、まず、火の鳥のモニュメントが迎えてくれます。
台座には「宝塚市平和モニュメント火の鳥」とあります。 そうです、この記念館は、宝塚市立。 手塚治虫が宝塚出身だからなのでしょうが、イキですねぇ。

 手塚漫画の主人公の手形・足形にそって 入場口に進みます。


台座「宝塚市平和モニュメント火の鳥」
 お目当ての「鉄腕アトム誕生の瞬間(とき)」は、 3階の特別展示の入り口付近です。 細長い敷地に建てられた館内は狭く、 アトム誕生の瞬間も狭い空間にうまく展示してあります。 その狭い空間に、まだ15分もあるというのに、人が集まりかけています。 私も、人垣の後ろに立ちました。 「人垣の後ろ」にまた人垣が、と、狭い空間に立錐の余地もないほど人が集まり、 まだかまだかと待ちます。
ガラスにたくさんの人が映っているでしょう。
眠るアトム
 時間になり、 「運命」が、 鳴り響く…というほどでもなく、 聞こえ始めました。
そしてアトムがむっくりと体を起こし、ぱっちりと目を開けました。

起きあがったアトム

 数分で、ガラスが曇ったかとおもうと、もとのようにアトムは寝てしまいました。
人垣からは、「これだけ?」という声があちこちから、聞こえます。
そう「これだけ」だったのですが、 何かみんな「歴史的瞬間」に立ち会えた満足感で、 三々五々散っていきました。
アトム単行本の展示
 記念館は、全体がそんなに大きくありません。
狭い敷地に無理して建てている感じなのですが、 展示は充実していますよ。
手鉄腕アトムの多分初版の単行本、 初期の作品の「新宝島」の単行本や、 原画なども何気なく展示してあります。

 小さいながら、ミュージアム・ショップもありました。 アトムのネクタイを買ってきました。
 「鉄腕アトムアトム誕生の瞬間(とき)」のイベントは、 4月7日以後は毎日、それまでは、土、日、祝だそうです。 くわしくは、 手塚治虫ワールドのホーム・ページ
または、新聞各紙のHP、 京都新聞、 神戸新聞、 日経ネット関西 などをご覧ください。

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