2003年3月3日

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  ザ・サークルのギター弾き「ムラさん」から、 日頃お世話になっている「みなさん」へのお便りです。 ホーム・ページでは十分に伝えられないザ・サークルの近況や、 文化情報、私の雑感などを、随時お知らせします。
メイルでも配布していますので、必要な方はお知らせください。次回からお送りします。
ご意見、ご感想などは、 Eメール でどうぞ。

 だんだんと春めいてきましたね。 今年は、春が早いのではないか、 そんな予感があります。 桜は、たぶん3月中。

ひな祭り、桃の節句の3月3日に、 今年3回目の、ムラさん通信送ります。

 ◇松阪の初午さんに出ます◇ 

 ザ・サークルは、 3月9日(日)の松阪の初午のおまつりで 演奏します。
宵宮・鈴の音市というイベントで、
14:00〜 と
16:00〜 の2回の演奏予定です。
野外ですので、雨天中止です。 よろしければ、お越しください。
 ◇三谷幸喜の「HR」◇ 

 三谷幸喜のシチュエーション・コメディ(シット・コム) 「HR(ホームルーム)」 (公式ホーム・ページ) が放送されています。 フジテレビ系(わが家では東海テレビ)で、 毎週水曜日の午後11時からの放送です。

 昨年の10月から、放映されていますが、 最近になって気が付いたのです。 私にとっては、遅い時間帯ですので、 毎週予約でビデオにとっておいて、2時間、4回分をまとめて見る ということをやっています。

 シチュエーション・コメディというのは、 スタジオに観客を入れて、その笑い声も一緒に放送してしまう連続テレビコメディとか。 アメリカ製の連続テレビコメディのスタイルで、 子どもの時に見た「アイ・ラブ・ルーシー」や「奥様は魔女」が、 このスタイルだそうです。

 テレビドラマと舞台のちょうど中間にあたるもので、 「コメディ」を追求してきた三谷幸喜としては、 いつか挑んでみたいジャンルだったと語っています。 (公式HPのあいさつ)

辞書もいくつかひいてみました。
(リーダーズ英和辞典)
situation comedy : n. 状況喜劇 《登場人物と場面設定とのからみのおもしろさで笑わせる, 連続放送コメディー》
(COD)
situation comedy : a comedy in which the humour derives from the situations the characters are placed in.
(拙訳:おかしみを登場人物のおかれた状況設定から引き出す喜劇)
(COBUILD)
A situation comedy is an amusing television drama series about a set of charactors. The abbreviation sitcom is also used.
(拙訳:シチュエーション・コメディは、登場人物のセットによるテレビの面白いドラマシリーズ。 略語のシットコムも同様に使われる。)
ということは、主要な登場人物は毎回出てくる、とか、 劇の状況として、ある設定がしてあって、そのおかしさで笑わせる、 とかの要素もあるようです。

 ところで「HR」ですが、 舞台の設定は、定時高校の1年A組、 主な登場人物は、 公式ホーム・ページ をご覧ください。 英語教師の轟先生に、スマップの香取慎吾が扮しています。 なお、香取慎吾は、「合い言葉が勇気」以来、 三谷幸喜によく起用されるようになっていますね。 来年のNHK大河ドラマの「新撰組!」でも、 近藤勇役が決まっています。

 スタジオには、 定時制高校の教室を中心に、 向かって右手に職員室、左手に食堂がセットされているようで、 それぞれ教室との間には廊下があります。 役者さんたちは、その三つを行ったり来たりしながら、 事件が展開していくわけで、 30分間は、続けて演じられる訳です。

 昔の「てなもんや三度笠」、今の「お江戸でござる」のような 公開録画との違いは、劇場の舞台ではなくて、 あくまでもスタジオのセットになっていることでしょうか。

 最近の19回目までの数回をみた感想は、 確かに面白いと思いました。 が、初めてみたときは、それほどでもなかったのです。 第1回から見ていないので、「状況」の設定をよく理解していなかったのですね。 つまりに続けて見ていかないと、 その面白さが分からないところがあります。 逆に、毎回見ていると、だんだん面白くなるということですね。
 ◇お便り紹介〜名古屋シネマテークと岩波ホール◇ 

 前回、「home」というドキュメンタリー映画についての お便りを紹介して、 「この手の映画は、名作であっても、見る機会がないのですね。」 などと言いましたら、こんなお便りをいただきました。
今日その「home」という映画を 観て来ました。映画館は、名古屋シネマテーク という私には、初めて聞く名前でとても小さな ところでした。上映するのも全く無名のものば かりです。中国や、チベット、イランなどの映画 の予告をしていました!
うっかりしていましたが、名古屋でやっていたのですね。 上映は、14日まででした。
 名古屋シネマテークという劇場を、 ホーム・ページ で調べてみました。
 上映スケジュール近日公開作品 ともに、まったく他の映画館と違っていて、 私ら映画の素人には、なじみのないものです。 「気合いを入れて見に行かねば」といった感じでしょうか。 でも、ハリウッド映画を中心としたメジャー作品ばかり 見せられていていいわけがないと思います。

 東京では、岩波ホール (ホーム・ページ) が有名ですね。
 今年(2003年)1月6日付けの中日新聞「この人」欄では、 同ホールが創立35周年を迎えるとのことで、 その支配人の岩波律子さんが紹介されていました。 「芸術的に優れていても(採算面から)上映できそうもない映画を紹介していく」 ことが、スタート時からの理念なのだそうです。 これまでに、41か国の159本を上映してきたそうですが、 いままでに上映してきた主な作品 (同ホールHP) は、やはり、私たちになじみのないものです。
 もっとも、私は昨年見たばかりですが、感動の中国映画「山の郵便配達」は、 同ホールで紹介されて、ロングランすることになったようです。

 シネコンの増加で、スクリーン数は増えたものの、 「ヒットしそうな映画は上映館を増やして、観客の大量動員を図る。 一方、こけそうな映画は早めに打ち切る、二極化が進行中」 だそうです。

 岩波ホールや、シネマテークのような 経営理念のはっきりした映画館が健在なことが、 日本の映画文化全体を支えていると思います。

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