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☆当直のエピソードは、まだまだ続く。これはワタシが28才くらいの頃の当直での出来事。

☆ワタシは基本的に酒飲みが嫌いや。こんなコトを書くと愛酒家に叱られそうやけど、誤解しないでネ。アルコール常習者飲酒しての受診が大嫌いと云うこと。

☆急性アルコール中毒は不可抗力やケド、常習者が医師から酒を止められているにも関わらずお酒を飲んで、酩酊状態で診察室でくだを巻かれた日にゃ、血管の1本も切れかかる。そらもう、不可抗力やのうて確信犯や!キムチ餃子とをイッパイ頬張った状態で、歯も磨かず歯医者にかかるくらいマナーに反するとは思いませんか?

28才くらいの頃、当直室で休んでいたら、午前1時くらいに起こされた。気分不良の患者来院とのこと。眠い目を擦って救急室へ。患者さんは、ストレッチャー(搬送用のキャスター付きベッド)に寝かされ、入ってくるワタシを首だけもたげて睨んでいた。

☆目が合うと「チッ、若造か!?」舌打ちをして吐き捨てる様に云うと、クルッと向こうを向いてしまった。

☆どうやら酔っ払いらしい。。。チッ・・・ワタシの方こそ心の中で舌打ちをして、しかし、なるだけ冷静さを装い型どおり「どうされました?」と聞いて見た。

☆「・・・・・」しばらく沈黙の後、「酒を飲んだらなあ、その後気分が悪くなるのや!」とその患者さんはおっしゃった・・・いや、お怒鳴りになった。

☆ン?何かおかしいぞ?『気分が悪くなった』ではなく『気分が悪くなる』と現在形や!?「どういう意味?今回だけやなくって、毎回悪くなるって云う意味?」と聞くワタシの言葉にはすでに丁寧語がなくなっている。

☆「なんべんも云わすな。そうや。気分が悪いんじゃい!」このヒト、完全にこっちの気分なんかお構いなしや。。。「ほな、酒飲まんだらエエのんとちゃうのン?」もっともな理屈や、と自画自賛・・・してる間もなく、「なんや、オマエまでおんなじコト云うんか。もうエエ!若造では話にならん。院長を呼べ、院長を!」

☆無茶な話や。院長を呼んだら酒飲んだコトを誉めて貰えると思うてるんやろか、このヒトは!? 「院長はおらん。この時間は当直医が病院の全てを任されているんや。夜の院長や!」と見栄をきってやった。

☆「もうエエわ!アホらしい。帰るワ!」と看護婦を押しのける。「このアホんだら!」とこっちを向いて最後の捨て台詞。なんや、歩いて帰れるんやないか。たいしたコトないやないか。

☆ワタシも最後の捨て台詞「あ、受診料だけは払って下さいね」・・・ま、一応問診も取ったし、ネ。

☆酔っ払い相手に同じレベルで会話してもうた。。。若気の至り。今思い出しても恥ずかしくなるワ。そこでこのページ最後の捨て台詞『医者も人間っちゅうコトやね〜
◇はい、若造です!(その1)◇

(このページでは医師への信頼が損なわれる発言が散在しています。
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