11■広がる世界
新しい大陸を目指して出発。


44■ビスタ港から (テス視点)
ラインハットの関所を抜けるとき、詰めていた兵士さんにお礼を言われた。
確か、トムさん。ヘンリー君がそういってた。
ヘンリー君はちゃんと慕われてる。だから、もうラインハットは大丈夫だろう、そう思った。
 
天気がすごく良くて、歩きやすい。
時々草原を抜けていく風が気持ちよかった。
「船に乗ったら、どこへいけるんだ?」
スラリンに聞かれて、ボクは地図を見せる。
「ここが、これから行くビスタ港ね。で、こうやって航路が出来てて」
ボクは地図の上で指をすべらせて説明して見せる。
ビスタ港から南へぐぐっと進んで、岬を回る。岬のすぐ南にある小島をぐっと回ってから、指を北上させる。
「こうやってたどり着く。行き先は港町。ポートセルミっていうところだよ」
「へー」
「その後は、とりあえずたどり着いた大陸に町があるから、それを順番に回るつもり」
「分かった」
「さあ、港が近くなってきたから、馬車にとりあえず入ってて。船に乗ってる間つらいだろうけど、ごめんね」
「まあ、仕方ないさ、人間用の船だからな」
「ごめんね」

港にはちょうど大きな客船が泊まっていた。
どことなく、見覚えがある気がする、大きな船。
「船が来てるよー! 船が来たんだよー!」
と、港のおかみさんが声を張り上げてる。
「あ! あんた乗るのかい!」
おかみさんがボクを見つけて声をかけてくれた。
「はい、乗りたいんですけど」
「じゃあ急ぎな! 早く行かなきゃ乗り遅れるよ!」
「え!」
ボクは慌てて走る。
船に乗ると、船長みたいな人が入り口に立っていた。
「おっと、まだお客さんが居たか。でも、お前さんで最後みたいだな」
「よろしくおねがいします」
頭を下げながら、料金を払う。
その間に、船と港をつないでいた橋代わりの板がはずされていた。
「では、出航!」
その声にあわせて、船の上が慌ただしくなる。
ゆっくりと船が動き出した。

潮の匂いをかぐのは久しぶりだと思った。
そうだ。
まだ小さかった頃、お父さんと船で旅をしたっけ。
ここに戻ってきて、それからサンタローズへ帰ったんだ。

また、ここから出発するんだ。
 
お父さんが探せなかった、勇者。
お父さんが助けたかった、お母さん。

ボクの目的は。
「お父さんの夢」をかなえる事。
 
自分で決めた夢じゃない。

そうだ、ついでだからビアンカちゃんも探そう。
元気だって事くらい、知らせなきゃ。
ビアンカちゃんや、おじさんおばさんは元気かな。
きっと元気。
だって、ボクだってこうやって生きてるんだから。
 

 
そう思ってる間にも、船はどんどん進む。
小島の所を通るときに、今乗ってる船よりももっと大きな船が泊まっているのが見えた。
「……大きい船だなあ」
思わず見とれる。
でも、どうしてあんなところに泊まってるんだろう?
周りに聞く人も居ないから、結局分からないまま通りすぎてしまう。
気になるけど仕方ない。
そんな事より。
「……ボク、独り言増えてるかも」

ちょっと前までヘンリー君が一緒だったから、思わず話をしちゃうけど、考えてみたら一応は一人旅に見えてるはずなんだよね。
皆は今、馬車の中で静かにしてくれてるし。
「なんかなぁ……」
これからはなるべく、必要のないときは船とか、公共の乗り物には乗らないほうがいいのかもしれない。
 
 

ほぼ一日くらい船に乗って、漸くポートセルミに着いた。
ぞろぞろとお客さんが降りていく(……って言っても少ないんだけどね。人数)
ボクは一番最後に降りた。
それを確認して、船は行ってしまう。
「ああ、行っちまったなあ、最後の船」
「え、あれ最後の船だったんですか?」
近くの船員さんが言っているのを聞いて、ボクは尋ねる。
「そうさ、客船は片っ端から魔物に襲われて沈没しちまってな。あの船だってルドマンさんの私有してた船を、最後の客船として借りたんだ。ほら、ラインハットが平和になっただろ? それで移動する人のためにな。……ルドマンさんは金持ちの商人だよ、知ってるだろ? まあ、そんなんだから金があるだろ? そのせいか世間に貢献するのが好きみたいでな、いろんなことをしてくれるわけよ」
「へー、すごい人も居るんですね」
「兄ちゃんは一人旅かい?」
「……まあ、そういう感じです」
「最近は物騒だからな、気をつけろよ」
「ありがとうございます」

港を出たところで、馬車から「テスはいつから一人旅だったんだ?」ってスラリンの冷たい声がした。
「ヘンリー君と別れてから、人間は一人だけの旅」
「……うまく逃げたな、くそぅ」
「何か大きい灯台があるから、見に行こうよ。どうせ誰も居ないだろうから、馬車から降りてさ。皆でのぼろう」
「ほんとか!」
「うん、勿論。じゃあ行こうか」

とりあえずスラリンが機嫌を直してくれたから、ボクは灯台のほうへ歩き出した。
45■ポートセルミ (ピエール視点)
馬車の中からとはいえ、人間の町をちゃんと見るのはコレが初めてだった。華やかで、それでいて活気がある。
少しやかましいくらいだと感じた。
 
ラインハットでは、一応城の中は見る事が出来たとはいえ、あくまでもそれは限られた空間だけのことだった。
主殿の故郷、サンタローズは打ち捨てられたような姿にされていたから、参考にはならない。

ポートセルミは石畳が敷かれ、海風の心地よい穏やかな町だった。夜になると、明かりがつけられるという街灯を見て、主殿はしきりに感心している。
「すごいねえ、やっぱり大陸が変わると全然雰囲気が違う」
楽しそうにあたりを見回しては、喜んでいた。

歩いていると、やがて灯台が見えてきた。
その近くに座っていた大柄な男性が、灯台に向かう主殿に声をかける。
「あの灯台にはモンスターが住んでるんだぜ、気をつけな」
「……ご忠告ありがとうございます」

「モンスターだってさ」
主殿が、灯台を見上げて首をかしげる。
「どうして町の中に居るのかな?」
「確かめればいいじゃないか」
スラリンの言葉に、主殿は頷いて
「そうだね。もし、仲間になってくれそうだったら連れて行ってあげるほうがいいかもしれない。……じゃあ、町の人に見られないうちに、ささっと灯台に入っちゃおう」

灯台の中はしんと静まり返っていた。
壁沿いに螺旋を描いて、階段が取り付けられている。階段に手すりはなかった。
中央は吹き抜けで、足を滑らせたらおしまいだ。
「気をつけてね、皆」
「わかったー」
果たして、気をつける対象は「モンスター」なのか「階段」なのか。
特に私の場合、スライムに乗って移動するのだから、存外階段の方が厄介かもしれない。

灯台の中ごろに、人が住んでいる階があった。
かなり強面の灯台守だった。
「あんたもモンスターが居るって聞いてきたのかい?」
「……聞かされましたが……」
主殿が返事に困ったように視線を宙にさまよわせる。
「いえねえよ、そんなもん!」
灯台守に怒鳴られて、主殿が首をすくめる。
「あの、ごめんなさい。……ええと、上、のぼってもいいですか?」
「ああ、かまわねえよ、見晴らしいいからな。ルラフェンのほうを見たら煙があがってるかもよ。なにしてるんだかなー」
「そうなんですか。見てみます」

灯台守が主殿に背を向ける。それを見て、我々は階段をすばやく駆け上がった。
「何であの人が魔物とか言われちゃうかな?」
スラリンは
「そんなの、顔が恐いからだろ」
と答える。
「……うーん、そうなのかなあ?」
主殿は階段を上りながらしきりに首をかしげる。
「もしかしたら、よそ者が灯台へ入らないための配慮かも知れませんよ?」
「あ、そうか。それかもね」

灯台の頂上は、驚くほど景色が良かった。
本当に遠くまで、世界が広がっているのが見える。
圧倒されるような水平線。
その海に点在する島々。
別の方向を見れば、広がる山々と、森。

世界は

広くて

そして、美しかった。

「あれ、何だ?」
スラリンが見ている方向には、何か機械のようなものが置いてあった。
「あれは望遠鏡だよ。あれを覗くととても遠くにある物が、手にとって見てるみたいに、近くで見てるように見えるの」
そういって、主殿が望遠鏡というものを覗いて見せてくれた。
「すっごーい! テス! テス! オイラも見たい!」
「うん、ちょっと待ってね。何か雲ばっかり見えるんだよ。何か見えるように調節するから」
そういって、主殿はその望遠鏡とやらを右の方向へすーっと移動させる。

「!!!!」

突然、主殿が息を吸い込んで、その場にしゃがみこんだ。
右手で口元を覆い、少し震えているようだった。
顔色がひどく悪い。
「主殿?」
声をかけると、主殿は大きく息を吸い込んで
「……ごめん、なんでもない。望遠鏡は覗くほどのものじゃない。何も見えないから。早くここから降りよう」
主殿は固い声で早口で言うと、こちらを見もせずに早足で階段のほうへ歩いていく。
「……見えないなんて嘘だよな。何だろう?」
スラリンが、全く覗く事の出来ない望遠鏡を恨めしそうに見上げる。
「ピエール、覗いてみてよ」
「わかりました」
私は、主殿がしていたように、その望遠鏡を覗いてみる。

遠近感が狂いそうな風景だった。

遠くにあるはずの、山が近くに見えた。
その山の頂上にかかっていた雲が切れると、そこにはまだ建てている最中らしい、大きな石造りの神殿があった。

あんな切り立った山の頂上に、どのようにしてその神殿は建てられたのだろう?
何を祭ったものなのだろう?
どうして、見ていると胸騒ぎがするのか。

色々な事を思いながら、私は望遠鏡から目を離す。
「何が見えた?」
「建設中の神殿です」
「……どうしてそれでテスがあんなに気分が悪くなるんだよ?」
「我々の知らない、主殿の過去が関係あるのかも知れませんね。主殿が話してくれるまで、無理やり聞かないほうがいいでしょう。見ただけであれほど心が不安定になるんですから、話すことなどまだ出来ないでしょう」
「オイラたち、話が出来ないくらい頼りないかな?」
「話す事で我々に無用な心配をさせると考えているんでしょう。主殿は全部自分の中に溜め込む性格のようだから」
「……いつか話してくれるかな?」
「祈りましょう」

我々が階段のほうへ行くと、主殿は灯台守の部屋寸前くらいの場所で座って待っていてくれた。
「お帰り」
「お待たせいたしました」
「……覗いた?」
「……はい」
「いつか話せる日も来ると思うけど、今はまだ、ボクのほうが心の準備も出来てないし、余裕もないんだ。だからごめんね」
「では、我々も聞きません」
「ごめん、ありがとう」
主殿は弱々しく微笑むと、先にたって歩き出す。

その姿は、ひどく傷ついた、幼い子供のように見えた。
46■ポートセルミ 2 (テス視点)
皆には、いつもどおり町の外で待ってもらって、ボクはポートセルミに宿をとった。
さっき見えた神殿の事が頭から離れなくて、ちょっと憂鬱だったけど、波の音が絶え間なく聞こえる宿で横になっていると、少しずつ落ち着いてきた。
いつの間にかちゃんと寝られたみたいで、目が覚めたら朝だった。
「……」
大きくあくびをしながら、窓の外を見ると綺麗に空が晴れ上がっている。今日もいい天気だ。

朝ごはんを食べて、旅立つ用意をする。
いつの間にか買い置きしてた薬草や、他のいるものが少なくなっていたから、それも買い足しに行った方がよさそう。
地図を見てみると、北に町が一つ。
南には村が一つと町が一つ。
「……先に北に行ってみようかな」
荷物を持って、宿を出てから道具屋に向かって歩く。
港町だけあって、活気にあふれている。
無事だったころのサンタローズや、ラインハットに比べても、かなり明るい。
「いいなあ、こういう町も」
にぎやかなのって、すきなのかもしれない。

道具屋さんに入って、薬草やら食料やら買い込む。
「これ、おまけです。ええと、これだけ買ってもらったから、20枚ですね」
店員のお姉さんはそういうと、長細い紙切れを20枚くれた。
「……? これ、何ですか?」
「あ、お客さんこの町初めて? これはね、福引き券。宿屋の一階で福引きができるの。行ってみて?」
「あ、ありがとうございます」
「いいのよ、そんなに言わなくても。町ぐるみのサービスなんだから。……でも、お兄さん格好いいし礼儀正しいから、ちょっとサービス」
お姉さんは笑いながら、あと5枚券をくれた。
「うわ、ありがとう」
「いいえ、どういたしまして」

ボクは貰った福引き券を持って、もう一回宿に向かう。
「あの、福引きしたいんですけど」
「ああ、それね、あっち」
カウンターにいたお姉さんが、指差した方に、おばあさんが座っている。ボクはそっちの方へ行ってもう一度福引きをしたいことを告げる。
「福引き券一枚で一回。さ、まわしなさい」
「はい」
ボクは言われて、福引きのレバーを持つ。
ぐるりとまわすと、黒い玉が一個出てきた。
「黒はハズレじゃ。まだあと24回まわせるなあ、まわすかね?」
「はい」
もう一回まわすと、次は白い玉が出た。
「白は残念賞。福引き券を一枚」
「……なんか、納得できない何かがありますが」
「気のせいじゃ、さ、まだまわせるな」
「はい」
何回かまわして、祈りの指輪や、ばくだん石や、そこそこ当たった(もちろん、ハズレもいっぱい引いた)
最後が近づいてきた時に、金色の玉が出た。
「こ、こ、こ、コレは! 特賞じゃ! ゴールドカードじゃ!」
「……はい?」
「コレを持ってると、店で割引してもらえる。全世界共通」
「……ホントですか?」
「こんなの、めったにあたらないんじゃぞ? 兄さんついとるなあ」
「そりゃ、まあ、そんなにめったに当たらないでしょうけど……本当に貰ってもいいんですか?」
「そりゃ、あんたが当てたんだからな」
「はあ」
ボクは、おばあさんからゴールドカードを受け取って、宿の外へ出る。
道具屋のお姉さんに、一応お礼にいった。
「あら、あれ当たったの? あんまり当たらないから入ってないなんて噂まであったのに」
「……そんなに?」
「そうよー、ちゃんと割引するから、また買い物きてね」
「はい」

町の外へ出て、みんなに声を掛ける。
「お待たせ、行こうか」
「ドコへ行くことにしたんだ?」
「ええとねえ」
ボクはみんなに地図を見せる。
「北に町が一つ。南には町が一つと村が一つ。だから、先に北を回ってからコッチへ戻ってきて、南に向かおうと思う」
「ふーん、解った」
皆が頷いて、ボクらの行き先は決まった。

「じゃあ、行こうか」
ボクらは歩き出す。
空は綺麗に晴れていて、爽やかな風が吹いていた。
47■興味深い一行 (???視点)
その一行がワシの前に現れたのは、単なる偶然じゃった。
本当に面白い一行じゃった。

一人は、人間。
まだまだ若い男で、背が高い。
黒髪で、紫のターバンを巻いている。
人間族の男としては、かなり美形に分類されるだろう。

他は、モンスター。
一匹は、スライムナイト。この辺では見かけない一族じゃから、人間の船に乗ってきたのかもしれない。
一匹は、ドラゴンキッズ。
まだまだ子どもで、無邪気そうじゃ。
もう一匹は、ビッグアイ。
ぼんやりとしておるが、こやつはなかなか侮れない一族じゃ。

そんなモンスターたちが、人間に懐き、一緒に居る。
しかも、人間の持ち物である馬車の中には他にもスライムやブラウニー、ドラキーまで居るようじゃった。

面白い。

どうしてこのようなことになっておるのか。
あの人間は何者じゃ?
あのモンスターたちは、どうして人間に懐いた?
「ふむ」
ワシはその一行に近づいてみる。

「北に町が一つ。南には町が一つと村が一つ。だから、先に北を回ってからコッチへ戻ってきて、南に向かおうと思う」
人間の男は、モンスターたちにこれからの旅路を説明しておるようじゃった。
「ふーん、わかった」
スライムがそれに答えておる。

面白い。
面白い。
こんなに何かに対して好奇心を持ったのは本当に久しぶりじゃ。

「じゃあ、行こうか」
人間の男の声を合図に、一行が歩き出す。
こんな面白い一団をみすみす行かせてしまうなんて、もったいない。
ワシは、その一行へ更に近づく。

「!!」
スライムナイトが、ワシに気付いて、こちらを見る。
すっと、剣を構えた。
「主殿!」
「え?」
スライムナイトの一声に、人間の男が声をあげてワシの方を見る。
不意を突かれたであろうに、人間の男はすでに剣を構えておった。
旅慣れをして、戦いなれた人間であるのが、わかる。

戦いは一瞬だった。
本当に面白い。
こんな人間が、おったとは思わなんだ。

「ワシもお前らと一緒に行ってみたいんじゃよ」
「うん、いいよ。一緒に行こう」
ワシは、思っておったことを正直に言った。
人間の男は、驚くでもなく、否定するでもなくあっさりと同行を許可した。
「また増えるのかー? もう馬車乗れないぞー?」
スライムが不満そうにワシを見上げる。
「うん、そうだねえ、誰かモンスター爺さんのところへ回ってもらわないと……」
人間の男が困ったように、モンスターを見る。

全員が一瞬で視線をそらした。
全員が、この人間の男と離れたくないのじゃろう。

「ごめん、どらきち」
「あー、やっぱりですか。そんな気ィしとったんですわ」
どらきちと呼ばれたドラキーは苦笑しながら答えた。
「ほな、爺さんのトコ行って話し相手でもしてきますわ」
「時々遊びに行くから」
「信じて待ってますわ」
そういうと、ドラキーがばたばたと飛んでいく。
「ごめんねー! またねー!」
人間の男が、飛んで行くドラキーに話しかける。

「さてと。魔法使いのじいちゃんは、何て呼べばいいのかな?」
人間の男が首をかしげる。
「ボクはテス。彼はピエール」
スライムナイトが頭を下げる。
「この子はコドラン。あと、ガンドフ。こっちがスラリン、ブラウン」
「ワシは魔法使いのマーリンじゃ」
「よろしく。マーリン」
「よろしゅうなあ、テス。ワシは魔法しか得意じゃないが、色々とワシに出来ることならさせておくれ」
「うん、よろしく」

ワシは馬車に乗せてもらって、一緒に乗ってるスラリンから色々と話を聞いた。
テスは伝説の勇者を探していること。
行方知れずになった母を探していること。
モンスターと心を通じ合わせ、その悪の力を払う力があること。
これから北にあるルラフェンへ行くこと。

本当に、面白い人間に出会えたものじゃ。
これから、ワシの人生はきっと面白いものになる。

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